2017年11月19日 (日)

日記:石田ゆうすけ氏の講演を聞く

日記:石田ゆうすけ氏の講演を聞く

昨日の土曜日は雨、今日は晴れの貴重な休日。
残り少ない紅葉を求めて山歩きだったが、石田ゆうすけ氏を見逃すわけにはいかない。
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文化講演会『本を読んで、冒険の旅に出た』
【講 師】石田ゆうすけ氏(旅行作家・グルメ作家)
【講演日】2017年11月19日(日)14時~15時半
【場 所】刈谷市中央図書館2階視聴覚室
【主 催】刈谷市図書館協会

著書やブログから感じる人柄やなりを、是が非でも目と耳で確かめたかった。
内容はおそらく各地で行っている慣れたもので、何度も話していることだろう。
聴衆の年齢層や主催者の意向、その場の雰囲気をふまえて丁寧に話されていた。

旅のスライドは厳選され、提示する時間と間の取り方もよく考えられている。
だれもが感動する美しい観光写真はさっさと手短に、
旅のほとんどの時間を占めたであろう何もない亡羊とした光景はしっかりと。
自撮りを含めて彼の切り取る景色写真には、対象に到る時間が詰め込まれている。
文章がうまいだけでなく、フォトグラファーとしても感心する。
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安定した生活を前に、人生を棒に振りそうな冒険の旅に出ること。

なぜ、旅に出たかったか。
とにかく、感動したかった。
幼い頃から成長するにつれ、時間はどんどん短くなる。
どんどんなくなっていく時間なら、やりきってやれ。

選択するにあたって、後悔しない方をとること。
自分を奮い立たせ、日程を決め、ささいなことからでも行動に移す。

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いつものんべんだらり、なんでも先送りの人生を送っている身の上には、グサッと来る。

ただ講演会場の聴衆は、自分を含めて年齢の高い人ばかり。
人生の時間の使い方に良質なヒントをくれた石田さんには、本当に申し訳なかった。
シリアやポーランド、中国の人の話などネットや新聞では絶対わからないもの。
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せめて会場で散見した学校関係者がその価値に少しでも気がついてくれることを願う。

《講師、石田ゆうすけ氏の紹介》
和歌山県白浜町出身。
高校時代から自転車旅行を始め、20歳のときに日本一周を達成。
サラリーマン生活を経て、自転車で世界一周へ。
『行かずに死ねるか!』から始まる「世界9万5千km自転車ひとり旅」シリーズ3部作は
韓国、台湾、中国でも発刊され、累計30万部を超えるヒット作に。
現在は、各誌で取材・執筆のかたわら、全国の学校や企業のほか、
アメリカや台湾でも講演を行っている。
主な著書は『行かずに死ねるか!』『いちばん危険なトイレといちばんの星空』
『洗面器でヤギごはん』『道の先まで行ってやれ!』『大事なことは自転車が教えてくれた』


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2017年11月15日 (水)

山歩き:鞍掛山から宇連山

山歩き:鞍掛山から宇連山

秋の奥三河の山歩きは鞍掛山と宇連山をつないでコースを設定する。
仏坂峠で分け、鞍掛山パートは周回、宇連山パートは往復とする。
駐車地は仏坂峠ではなく四谷千枚田の最上部で、右回りで行く。
鞍掛山から仏坂峠、海老峠を経て宇連山へとプチ縦走気分というもの。
距離は16.5km、高低差は少ないが累積高低差が大きくて疲れた。
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【山行日】2017年11月12日(日)    
【山 域】奥三河:鞍掛山、宇連山
【天 候】晴れ時々曇り
【形 態】一部周回・往復 単族 軽装
【コース】四谷千枚田の上の駐車場、起点
P7:55--8:08かしやげ峠--9:00鞍掛山9:08--9:21P888--10:19仏坂峠10:24--
--11:07海老峠--12:12宇連山12:46--13:41海老峠--14:26仏坂峠--15:03P

行き慣れた山、山域はどうしてもコースがマンネリ化しやすい。
鞍掛山の場合、単体で周回するか、北の岩古谷山とつないで考える。
宇連山は、棚山からよりも、色んなコースで変化のある県民の森との組み合わせがいい。
すると、仏坂峠から宇連山をつなぐ稜線はいつまでも放置されてしまう。

そんなどうでもいいような、こだわると変に気になってしまうという症状を抑える計画。
距離もそこそこあるので、鞍掛パートで3.5時間、宇連パートを4時間と見積もる。
日暮れの早い季節なので歩き出しも帰りも早目の行動を心がけたい。

朝は5時半起き、快調に車を走らせるが、作手街道で回送バスにつかまる。
狭い田舎道で追い越しはできない、あおり運転はもちろんだめ。
そんな思いがけないというかじれったいことの多い世の中、ひたすら我慢する。
通り抜けていくなつかしの奥三河の村々、ここでも秋にはいまひとつという感じ。

四谷千枚田に来てすっかり有名になった景色を見ながら車でどんどん上がっていく。
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観光地として知られたばかりではなく自信にあふれたアピール度も目立つ。
とはいえ狭い山間地の道は車向きではない、慎重に運転する。
目的地の県水産試験場の小屋は目立つ、でも今では展望地が主役になっている。
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準備して出発、古い記憶をたどりながら登山口へと進むと・・・。
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民家の石垣の下を通っていく、のだが、そこへ下りる階段道でいいのか不安になる。
ロープも張られているがなんとも・・、今日一番の危険箇所、とみた。

かしやげ峠までの東海自然歩道は湿った暗い道で時の流れをひしひしと感じる。
峠からは植林の中の道をひたすら上がっていく、長い。
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こんな単調な道は、下りでももちろん同じだが、記憶の上では飛んでいる。
こんなに長かったかという不安と、自分のいい加減な感覚に対する疑問。

自然林が徐々に混ざってくると道型もよくなってきて歩くのが楽しくなる。
東海自然歩道の休憩ベンチもいいところにあり、なるほどと感心する。
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それにしても消火用水ドラム缶と灰皿がセット、そして歩行中禁煙の看板。

数分進んだ先に再び灰皿のみがあり、喫煙者の心理を見透かしているかのようだ。
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上方にふたたび植林帯が見え、隙間に灰色の空が見えてくると山頂は近い。

三叉路に出ると、東海自然歩道表示板には山頂へ10分とのこと。
この時間表示がいつもどこで見ても疑問、どうしてこんな時間?なぜそのままなのか?

1分の歩きで、趣のある東屋が見え、右手の岩のかたまりが山頂。
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暗い樹林帯の中、展望があるわけでもない静かな場所。
だれもいないないからではないが、ひんやりとしていて落ち着く。

鞍掛山を遠くから見ると、牛か馬の長い背中(鞍)のような稜線(山頂)である。
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山頂部分が南北に長くて広い、でもだれもここをテーブルランドとは呼ばない。
植林のスギを全て取っ払ってしまえばどうなんだろう、暴力的な妄想。

馬桶岩の水っていつ見ても枯れていない。
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鞍の一番先、南の地点が標高888mでこの山の最高点。
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南に少しだけ展望が開ける。
樹木が低かった以前は、眼の直下に千枚田があってびっくりしたもの。

ここで東側に左折、急下降する。
牛の尻の先にぽこぽこと並んだ子牛の行列のような山々。

鞍部に下りて一山越えてまた、というところで右手にトラバースする。
元気なうちはコブぐらいどんどん超えて行けばいいと思うが、そうではない。
トラバース道は少し心配になるぐらい下っていくが、方角は正しい。
再び上りに転じてしばしのところで背後に視界が広がる。
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左の三角形が鞍掛山、右の三角はトラバしてきた子牛コブ。
ずんずん上がっていくと左へ急な左折のP771、逆コースだと要注意な地点。
ここから仏坂峠までは単なる稜線歩きだと不確かな記憶がささやく。

やせ尾根道を進み、ちょっとした岩場を巻き、ぐんぐん下っていく。
かつて「びっくり峠」と言われたところもあったような、分からずじまい。
予定時間よりも早めに仏坂峠に到着。
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少し休憩しながら、これから行く前方が気になって仕方がない。
未踏の道の先には、壁のような山塊が見えていた。

宇連山パートに入る。
ここからはふたたび東海自然歩道になり、道は整備されているはずだ。
宇連山登山に使われるよりも最近ではトレラン、パワートレイルの一部分らしい。

道は穏やかにジグザグに上がっていく。
コブを越えると次のコブがあり、足幅の合わない急な階段がある。
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ある程度の高さのあるピークに上がるかと思いきやかすめるようにトラバしていく。
その次のはトラバで、コブ方面にはNo33の番号札がある。

寄ると自然歩道のベンチがあり、それなりに視界が開けた。
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貴重な休憩場所、という感じ。

一旦、ぐんと高度を上げたのにそれからはぐんぐん下っていく。
このコース道は往復なので、下り道は帰りに上り返すことになる、まいったな。
植林帯の味気の無いところが海老峠だった。
往時は東の宇連村と西の川売村をつなぐ峠だったはずだが、現在はともに通行不可。

その後もいくつかのピーク、コブを越えたりかすめていく。
次こそ宇連山への登りかと思うとじらされる、にせセピークというやつ。
それでも起伏が緩やかになり、なだらかな長い上りになるといよいよと思わせられる。
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右手、樹間のむこうに林道が来ていて、さらに進むとまた林道。
林業も大事というか、宇連山の西側は棚山高原と同じでずっと開発中と。
やがて自然歩道は棚山高原と宇連山方面で分岐し、宇連山へは10分。

広い緩やかな道を上がっていくと、山頂直下だけ少し急になり、人の声がする。
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ここまで誰にも会わなかったのに、団体さんやら若者連中が所狭しと休憩している。
人込みを分け入り、三瀬明神山ほかの展望の開ける山頂岩場へ進む。
相手が団体さんなので遠慮はしない、お互いに夢中なので隙が必ずあるからだ。
単独の方もいて、自分の世界を築いているのをみると応援したくなる。
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少し長居しすぎたようだが帰りもそこそこきつい、重い足を踏み出す。

上り返しはある程度わかっているので、ペース配分を考えて進む。
上りがきついのはわかっているが、気をつけるのは急な下り。
じわじわと膝やその周辺に痛みが出て、踏ん張りが甘くなる。
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それでもなんとか仏坂峠までくると一安心、宇連パートは無事終了。

ふたたび鞍掛パートになり、下の車道まで気をつけて下りる。
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峠の茶屋?はすっかり廃墟になり苔生している。

四谷トンネルを抜け、車道をたらたらと下っていく。
今日歩いてきた稜線を見上げたり、大林御嶽山って何だ、とか。
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駐車場への林道に入っていくが、車道も林道も東海自然歩道だったのだ。
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ちょっと長くて辛い歩きになったが、なんとか無事生還。
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今日の反省
このコース、仏坂峠から両方の山を往復する手もあるが、人それぞれ。
東海自然歩道は成り立ちからして一方通行の道なので往復には辛い、か。
奥三河、設楽火山系の山々というのは低山だが魅力は充分にある。

奥三河の山歩きの帰りはいつもここに寄る、紅葉の名所。
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2017年11月 7日 (火)

山歩き:秋の奥ノ畑から雨乞岳

山歩き:秋の奥ノ畑から雨乞岳

鈴鹿で紅葉といえば御在所岳、でも時期が長くてはずれがないのは千種街道。
藤切谷道には黄紅葉だけでなくシデやミズナラ、ブナ、カエデの大木が並ぶ。
西日に映える谷道は帰りとして、往きは奥ノ畑がいい、なんやいつもと同じか。
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【山行日】2017年11月5日(日)    
【山 域】近江鈴鹿:千種街道、藤切谷、奥ノ畑、雨乞岳
【天 候】晴れ時々うす曇り、稜線の風は冷たい
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】鳴野橋付近の駐車地、起点
P7:50--8:49蓮如跡--奥ノ畑--10:17稜線--10:33南雨乞--10:53雨乞岳--
--11:18杉峠--12:00向山鉱山跡12:35--12:49蓮如跡--13:47P

近江鈴鹿へは石榑トンネルを抜けていくのが近道、そこからが遠いけど。
連休最終日の鳴野橋付近の駐車地はしっかり埋まっていた。
もたもた準備して歩き出す。
くだんの千種街道、歩きはじめの林道は長くて単調なのが惜しい。
黄紅葉が朝日に透け、落葉が積もって・・・でも残念、車のわだちがくっきり。
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遊びではない、鹿の食害を防ぐために立ち木にテープを延々と巻く作業の方々。
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蓮如上人一夜宿跡手前の塩津橋を渡り、奥ノ谷出合で右折する。
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最初こそ少し高度感のある細くてへつる道を通り過ぎると、黄茶色の森が迎えてくれる。
道は奥ノ畑谷に沿ってあるようなないような、何度も渡渉をくりかえしていく。
南へ、そして南東、東へと進むので、輝く朝日が導いてくれる感じだ。
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光が透けた葉や照り返す赤黄の葉は期待通りではあるがそれ以上でもない。

明るくなってくると奥ノ畑の下の畑。
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シダ類が増えていて、手入れの行き届かない畑になってる。
畑といえばこの夏と秋、雨後すぐに伸びるので毎日イヤになる草刈作業が続いた。

道はあるようでなく、たまに赤テープや踏み後が交差する。
下の畑をすぎるとふたたび茶黄の森に入り、緩やかに上がっていく。
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なにがあった?

谷の音はずっと大きくて、主流からできるだけ離れないように進む。

上の畑に来る、こちらは植樹もありってか。
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そしてふたたび黄葉の森に入る。

こんな歩きがずっと続くような、ずっと続けばいいような、そして右手に。
奥ノ畑の主、シオジの大木。
巨木(大木)はいくらデジカメってもその大きさが伝わらないのが残念。
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しばしシオジの大木と戯れたあとは慎重に方向を選ぶ。
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先々回は、清水ノ頭を目指すためにすぐに右手の急な斜面に取り付いた。
先回の昨年は谷にそってもう少し上流へ、頃合をみて上がり、清水ノ頭のすぐ近くへ。

だから今日はまともに、いわゆる奥ノ畑峠を目指す。

森の景色としては最悪だが、樹幹につけられた赤ペンキがそれを示しているようだ。
時にそれを見て、視界が開ければ周囲の稜線を見て進んでいく。
それにしても奥ノ畑谷の水量はいつまでも多く、元気に流れている。
右手に分かれていく枯れ沢もあったが、しびれをきらして眼前の尾根に飛びつく。

踏み後もあったのだが、急な尾根の低いササの下はジュクジュクに湿っていて??
途中で、目指した峠や清水ノ頭を横目にしながらがっくり、さらに上が長い。
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雨乞岳から奥ノ畑を目指すあわてん坊が勢いよく下っていった跡だったか。

たどりついた稜線は眺めのよいところ。
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もう、峠に下りて清水ノ頭へ上りかえす気力などなくなってしまった。

急登で汗もかいたが、通り抜ける風が涼しいというか冷たい。
いつまでも行動着だけでは震えが来る、シェルターというのを羽織る頃か。
昔、ヤッケとかマウンテンパーカーを着て山に登り、すぐに汗が出て暑かった。
それ以来、ほとんど年中、行動着だけで歩いている。
ファイントラックのドラウトエア長袖にユニクロのドライメッシュ半袖Tシャツ、ともに速乾。
ソフトシェルとかライトシェル、アウターというのを考える時季や年頃かも。

稜線では背後からの日差しが暖かいのがうれしい、帽子をかぶる。

まずは南雨乞岳へ向かう。
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絶好の展望休憩地には先客がいた。

清水ノ頭から大峠へ、そこからツルベ谷へ下りるという、お気をつけて。
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南雨乞の狭い山頂は展望だけでなく孤立感あり、日向ぼっこ良しの休憩適地。
まだ昼食には早い.
東雨乞岳から雨乞岳へ続く美しい稜線や、御在所岳・鎌が岳を見る。
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今日も東雨乞岳には人影が見える。

雨乞岳へは笹原の中、きれいな道筋が見える。
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最初こそよかったが、途中から外したようで笹の海に飲み込まれる。
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笹原を泳ぐではなく、もがき苦しみ、からまって抜けない足にふらつく。
もがいている間に靴紐が両足ともほどけてしまっていた。
こんな時は落ち着いて足元を見ること、笹の根元には疎や密があるのだから、と。

山頂に飛び出すと、ヌードルを食すたくましそうな若者たち、いつもこんなパターン。
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一応は山頂近くの池も見るが、何があるでもない。

杉峠への下りは滑りやすいので慎重に行く。
笹原に隠れた湿った粘土地面を見極め、急な斜面では足場を選ぶ。
独り静かに山を楽しむ、いいね。
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イブネに続く道。
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この連休もテント村が出現したことだろう、また行きたいものだ。

ススキの秋、樹林帯はすっかり冬支度。
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杉峠は山歩き人の交差点であり、誰かが必ず休憩している場所でもある。
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この杉峠からが今日の主目的で、千種街道、藤切谷道に入る。

すぐに鈴鹿では有数の大木の並木道、そして美しい道型。
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落ち葉が積もり、黄紅葉が南西からの光を浴びて映える。

一反ホーソはどんどん弱っていくようで、痛々しい。
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大シデ並木ではなんども足が止まる。
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気に入った錦秋を切り取ろうとするがどこも同じ、じっくり味わえばいい。

それよりも道が荒れている。
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ごろごろの浮石が多いし、沢が広がって渡渉に苦労し、気がぬけない。

向山鉱山跡で昼食休憩とする。

いつものたそがれ場の奥に、お誂えの場所を見つけた。
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今日のおかずはこれ。
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こんな静かな包まれるようなところでなんの不満もない、けど。

塩津橋で周回は閉じ、朝とは逆の光を浴びる。
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やっぱり千種街道、藤切谷道はいい。
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単調な林道歩きもなんのその。
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今日の反省

山の黄紅葉は中腹がそろそろで、千種街道・奥ノ畑は今週末が最盛期か。
自分の身の丈にあってはいるが、マンネリ感こじんまり観臭が強い。
メインが藤切谷道ならそこに到る道程にもっと新しい取り組みを入れるべきだと。
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2017年11月 4日 (土)

山歩き:秋の御池岳詣2017

山歩き:秋の御池岳詣2017

少しでも残った秋を求めて快晴の空の下、今年も御池岳詣をする。
不順な夏と、梅雨よりも本格的な10月の長雨や台風で期待はしていない。
時季も自己都合で遅れたが、これはノルマというか割愛できない山歩き。
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【山行日】2017年11月2日(木)    
【山 域】鈴鹿北部:御池岳
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】鞍掛峠東側駐車地、起点
P7:28--7:43コグルミ谷登山口--8:31カタクリ峠--8:53八合目--9:17丸山9:30--
--散歩・定点観測・池めぐり・みぶな野--12:30鈴北岳--13:05鞍掛峠--13:18P

気楽な近場の山歩きでリアル充実の身の上には鈴鹿は遠くてしんどい。
人気の山域なのにこの秋は災害で、道路や駐車場に不便が出ている。
旧鈴鹿スカイライン、鞍掛峠トンネル、宮妻峡など。
だったら無理して行かなくてもいいのに、人の少ない平日にそっと行く。

朝早く出たのに23号線は車でいっぱい、覚悟はしていたがおたおた。
労働者の皆さん、日夜、本当にご苦労様です。

鞍掛トンネルが通行禁止なので三重県側から入る車は工事と登山者だけ。
そんな平日の峠の東側駐車地だが、前後してどんどん車が入ってくる。

用意して出発、まずはコグルミ谷登山口へ車道を下っていく。
今日はこちらから入って峠へ下りてくる周回コースの人が多いみたい。
これがもっとも一般的なコースといってもいい。

一時期は滋賀県側の鞍掛峠から丸山を往復するのが多数だった。
滋賀県の選定された山になり、簡単に楽しめるコースということで人気が出た。
植生の保護や山道の整備も管理する県として継続的に行っている。
ただ自分も歩いていてなんだが、鞍掛尾根道はまったくのオーバーユース。

さて三重県側の御池岳、コグルミ谷コース。
人は入っても静かな、それなりによく整備された急な道を上がっていく。
むきだしの石灰岩が枯れ山水の谷をつくっている。
五合目を過ぎると登山道はジグザグにきざまれる。
一息ついて周囲に目を向けられるようになるが朝の光はまだずっと上の方。
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すっかり我が物顔のシマリスがぴょこまか動き回っている。
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六合目のカタクリ峠からは緩やかな尾根道になり、御池の秋を感じる。
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七合目・八合目とそれなりの黄紅葉で、積もった落葉を踏んでいく。
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苔が生い茂る谷道を過ぎて三叉路の分岐を丸山に向けて上がっていく。
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晴天が数日続いただけの道はまだ湿り気があってすべりやすい。
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足が重くなり汗もじわっと出てきた頃、明るく開けた丸山山頂が見えてきた。

御池岳の最高点丸山は岩が積もった展望のひらけるところ、だれもいない。
写真を撮って遠くをながめる。
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久しぶりの好天気で御嶽や白山、雪をかぶった飛騨山脈が見える。
眼下に見えるのはよく見れば養老山地で、笙が岳の全体がしっかり。
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これは見逃していた、今まで意識しなくて気がつかなかった。
1200m地点から900mを見下ろす行為、上から目線というのは危ない。
裏山は隠れているが、行平や表山、笙が岳のダイラもよく見える。
思わず長居。

奥の平へ向かう。

周辺では滋賀県による樹木への鹿避けネットの巻きつけ作業が継続中。
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植生保護作業も継続中で、効果も上がっているのだろう。
別の方でも網柵で一部広い面積の貴重な植物を護っている。
内側と外側で違いがはっきりとなりつつある。
えっ、ササが育ってきている、って。

と、その近くに弁当のようなモノが。
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中を見ると、ガスストーブやライターに十徳ナイフなどの一式。
落し物は拾って届けるのがいいかもしれないが・・・そのままにする。
置き忘れた本人は困っているだろうが、忘れたところぐらい覚えているだろう。

来るたびに小さくなっていく奥の平のオオイタヤメイゲツ。
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御池の名所、ボタンブチと天狗の鼻を見下ろし、むこうの山並みには天狗堂。
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奥の平南峰からはおそらくだれもいないテーブルランドの美しい起伏が臨める。
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シダ類の繁茂する草原をぐるっと回り込むように進んでボタン岩へ。

途中で垣間見えた鈴鹿の山並みにうっとり。
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丁字尾根は決して丁の形には見えないし、ましてやTではない。
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マユミ池の定点観測は少し離れたところから行う。
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今年はきちんと実がなっていた、よしよし吉田君。

次は幸助の池。
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やっぱり終わっていた紅葉。
ならば、あからさまな池の姿を色んな角度から観察する。
上手に太陽の光をためこんだ池鏡とか、男前に見えるのはどこからとか。

崖側から回っていくと、ボタンブチと天狗の鼻が並んで見える。
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ボタンブチへ行き、先ほどいた場所を見ると、なんとか秋を感じる。
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そして天狗の鼻へ。
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天狗の鼻はどうみても亀の頭とかサイの角のようにしか見えない。

丸山へ向かう道を左に外れて、風池へ。
どこから撮ると、風が通り抜ける池の姿になるのか。
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そのまま西側を歩くのもいいが、一般登山道に戻る。

道を踏み外すよりもまっとうな生き方を、とは決して思わない、でも楽は取る。
楽に流れれば反動があるのも世の常なのに。
ふたたび丸山、通り過ぎるだけ。
そして、滋賀県側一般道に入る。
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植生保護だけでなく道迷い防止も兼ねて、ロープが両側をしっかりとガードする。
その内、監視カメラや信号機の設置があるかもしれない。

起伏もゆるやかなトラックコースを下っていく。
真の谷の源流の枯れた道にぶつかり、ドリーネを横に見ながら鈴北岳方面へ。
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瞑想の谷、北池へは進まず、ぐるりと大回りする昔ながらの道を行く。
どんな時季でも青々としている苔の絨毯を見たかった。
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ついでだから元池へ。

この平均台のように幅の狭い道。
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だれも落ちる(踏み外す)ことなく続いているのには感心する。
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今日見た池では一番にごっていた感じ。

鈴北岳をかすめて県境稜線を戻るように下ってみぶな野へ。
紅葉が映えるのは豊かな林生にある。
下草にシダ類の繁茂するみぶな野尾根は急で、緩いところにはドリーネがある。
前回、前々回は左側や中央を下りているので今日は右側に沿っていく。

疎林でそんなに太くはない木が並ぶ。
それは遠く、離れたところから見下ろしているからそう見えただけ。
近づくとぐんと存在感を増すブナがある。
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枯れ谷をはさんだむこうにもずっしりとしたブナがある。

みぶな野の名前の由来はヤブコギネットや「鈴鹿樹林の回廊」。
zippさんや秋狸さんがそこにレポをあげ、葉里麻呂さんがホムペで知らしめた。
中心は霧のブナで、三本が並んでいるから「みぶな」野なんだ、と。
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うーん、ここかな、存在感はそれなりにあるが、巨木とは。
晴れた日だから雰囲気が不足したか。

タテ谷には下りず、戻っていく。
急な斜面の登り、というかヤブコギって気力が充実していないと疲れる。
ちょっとしたコバでゆっくりと休憩。
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その後は鈴北岳に行き、鞍掛尾根道を下る。
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よく歩かれた広いゆるい道は方々で崩れ、整備がとても追いつかない。

背後からのぎらぎらする日光を受けてずんずん下る。
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鞍掛峠からは一番の難所といえる、気を抜くとずるっと滑る道を慎重に下る。
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今年もなんとか御池詣ができた。
途中で見かけたかなり年配の方たちはずっとそれを行っているようだ。
体力と気力を考え、自分なりのペースを守ればこそ続けられる山歩き。
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来年もできるといいが。
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2017年11月 3日 (金)

日記:雪と紅葉の札幌

日記:雪と紅葉の札幌

観光都市、札幌の魅力はどの季節でも魅力にあふれていること。
食べものは素材がよくておいしいし、きちんと管理された公園が多い。
それなりの都市計画がなされていて、粗忽な訪問者にもわかりやすい。
昨年は紅葉盛期に遅れたので一週間早め、それがどんぴしゃだった。
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【訪問期間】2017年10月23日~27日
【地 域】北海道:札幌市
【天 候】到着日は0度、翌日から快晴5~15度

往復航空券とホテル宿泊(食事なし)のついた4泊5日のツァー。
2泊でも3泊でも料金は同じなので最大の4泊で手を打つ、お値打ち。
実質は中3日で、その3日目にバスツァーを予約した。
台風の接近通過で、行けなければキャンセル料金は満額で返金なし。

何はともあれ、前日というか当日朝まではほとんどあきらめていた。
欠航または大幅遅延のはずの飛行機が条件付ながら予定時刻に出航。
天候状況が悪ければ引き返す、だったが大きく揺れながらも着陸。
JR新千歳駅から札幌まで、車窓から見える景色は積雪の冬だった。

札幌市内でも積雪があり、みぞれに変わって足元はじゅくじゅく。
ただ翌日からは文句なしの晴天が続き、温度もぐんと上がった。
地元では10月中旬からずっと雨続きのうっとおしい生活だったので心も晴れる。

思いつく札幌の紅葉の観光名所を地下鉄やバスを利用して巡る。
足元が湿っていても普通に歩けるだろうということで、まずは中島公園。

地下鉄出口から地上に出ると頭上を覆う黄色。
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この公園を通勤・通学で使う人、散歩で来る人。
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一番多いのは自分のような旅行客で、外国からの観光客が特に多い。
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造られた庭園だから自然ではない、だからこその見事すぎる味わい。
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次は地下鉄で真駒内へ移動する。
いつも行くのはすずらん公園だが、今日は途中の芸術の森を目的地にする。
バスの便がいいのと、足元の状況から判断する。

野外にある彫刻の森美術館。
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景色は素敵なモデルさんがいてこそ引き立つ。
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北斗七星もひっそりと。
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ここの食堂のランチビュッフェ、素材の野菜の新鮮さにびっくり。


真駒内駅に戻るバスを途中で下車し、広い真駒内公園へ寄る。
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競技場ものぞいてみる。
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ふつうだった、アイスアリーナは省略。
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プロ野球ドラフトで盛り上がっていた日本ハム、ここに球場を求めているらしい。

真駒内駅にむかう歩道が最高かも。
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緑から黄色、橙、赤色が順番だろうか。
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しっかり歩いた最後は、夕方の大通公園。
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高校生がモデルガンで戯れていた、なんともはや。
忙しいツァーのわずかな合間をぬって、紅葉をデジカメる訪日客の人。

次の日は、まずは円山公園へ。
公園の紅葉の素晴らしさは言うまでもないが、自分は山歩きで紅葉の円山へ(既述)。

円山公園のあとは、駅周辺で食べる遅い昼食の予定にあわせて歩いていく。
地下鉄でもぐるより、地上の並木の紅葉や町並みを見ていくほうがずっといい。
一区間歩いて近代美術館へ、ただ好みの催事ではなかったのでちら寄り、残念。

隣の知事公苑。
こここそ、きちんと造られた庭園で、権力者?の意向や威力をひしひし感じる。
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街の真ん中の広い緑の土地、北大植物園。
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造られた場所とはいえ、自然感というか、のびのび育てられている。
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地図では広い土地も、ぐるっと歩くと意外と狭い。
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赤れんがに来ると、びっくりするほどのたくさんの人、観光客なんでしょう。
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スマフォを空にむける人が半端ない。
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丸っと一日使える、帰る前日は日帰りバスツァー。
札幌市内の各所と定山渓、豊平峡へ行く、温泉とランチビュッフェのそれ。
料金は8980円で少し高いとも思えたが、無駄や無理の無い楽なもの。
客層も、ほとんどの人が札幌市内の人というのにはびっくり。

紅葉の名所といっても近所のそれを巡っていくもの、大丈夫?
駐車場やトイレがしっかりとあるそれらは上手いところに眼をつけた。

藻南公園、豊平川と紅葉。
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エドウィン・ダン記念公園、北海道開拓時代の洋風建築。
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石山緑地、岩肌と彫刻と紅葉。
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定山渓のリゾートスパに入り、そこのランチビュッフェも申し分なし。

豊平峡ダムの紅葉はすっかり終わっているという話だったが。
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それにしても観光で気楽に、こんなにも見事な黄紅葉に遭遇すると今後が心配。
そんなどうでもいい不安を覚えてしまった。

観光都市、札幌って若い人、特に女の子がとても多い街だと行くたびに思う。
自分も含めて年寄りしかいない田舎に住んでいると特にそう感じる。
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2017年10月27日 (金)

山歩き:旅先でお手軽山歩き、黄紅葉の円山

山歩き:旅先でお手軽山歩き、黄紅葉の円山

街の里山(?)、市民の散歩コース、観光客が気楽に訪れる円山公園。
台風が来て寒気を呼び込み初雪が降り、紅葉も一気に佳境か、散ったか。
積雪の天気から一日置いて、それこそ満を持して円山225mに登る。
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【山行日】2017年10月25日(水)    
【山 域】札幌市円山公園、円山
【天 候】快晴、5~15度
【形 態】周回、単族 軽装
【コース】円山登山道八十八箇所入口から入山
登山口9:40--10:05山頂10:15--動物園裏口--10:30登山口

観光目的で札幌に入ったのが23日(月)。
台風21号の通過で予定の飛行機の運行も欠航・大幅遅延で不安と心配。
新千歳空港は初雪で積雪、札幌市内に入るとみぞれに変っていた。

ただ天気は翌日から快晴になり、お気楽紅葉めぐり観光をする。
観光初日は足元が汚れないように中島公園や観光施設を中心に巡る。
二日目になれば積雪も見逃せるだろうと、円山公園に来る。
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地下鉄から地上に出て公園入口に近づくと、紅葉見物に外れはなさそう。
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静かな公園内を登山口目指して進んでいくと、元気な市民が現れる。
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大師堂の横から登山道こと自然歩道は始まる。
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地蔵さんが並び、木の根っこが入り乱れた道を上がっていく。
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いつも歩かれているベテランのみなさんの姿が頼もしい。
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遠足、それとも毎日の日課?のかわいいみなさん。
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少しの起伏を越えて行く。
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上がるにつれてクマザサの勢いも増すようで。
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分岐を左にすこし上がると山頂が見えてくる。
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常連さんの会話がはずんでいる。

観光で訪れ、意を決して登ってよかったとよろこぶ二人。
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山頂の岩の上からの展望は申し分なし。
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右手を見れば、樹間越しに藻岩山が見える。
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下りは円山動物園側への道が根っこが少なく緩やかでいい。
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鳥や小動物に会う機会も多い。

木道でよく整備されているが、濡れていると滑りやすいので慎重に。
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カツラの巨木群も見事なもの。
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登山口に戻って次は公園を散策する。
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本当にもうなんというか見事な、絵に描いたような黄紅葉だこと。
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あらまあ、エゾリスくんも。
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時季がぴったりだと何もかもが決まる札幌の黄紅葉。
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みんな幸せそう。
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2017年10月16日 (月)

山歩き:越前岳と宝永山、富士山を見上げる山歩き

山歩き:越前岳と宝永山、富士山を見上げる山歩き?

今年の夏の山歩きはほとんど計画倒れ、天気もあるが自分の準備不足。
秋の紅葉はどうか、高い山ではもう遅い、他はといえばまだ早い。
微妙な時期なので、一度も訪れていない山塊、富士山周辺を目指す。

まずは、『越前岳1504m』
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【山行日】2017年10月8日(日)    
【山 域】富士山山腹、愛鷹山
【天 候】曇り、始終ガスがかかる
【形 態】往復、単族 軽装
【コース】十里木駐車場、起点
P6:37--7:02馬背--7:54越前岳8:06--8:44馬背--9:06P

天気予報は晴れ、新東名高速の新富士ICを出るときもそれなりの天気。
夜、ほとんど眠れなかったので体調が少し不安。
目的の宝永山は2693mで高い、ほとんど車で上がるので高山病が心配。
ということで先に足慣らしを兼ねて越前岳に向かう。

山腹の道からずっとその山姿が見えていて分かりやすい山。
朝早いのに三連休でもあり、駐車場には何台もの車や人がいる。
入山する人を見ながら、もたもた準備する。
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先行者たちはダウンジャケットを着て、重装備それとも過剰なのか。

よく整備された道は歩幅がまるであわない丸太の階段道で、きつい。
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なんとか十里木高原展望台へ来て、振り返ると富士山。
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のはずがどうした!

ススキもはえる歩きやすい道をずんずん進んでいく。
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馬の背展望台に来て今度こそと振り返ると、あれまあ。

そのうちにとあきらめて黙々と登山道を上がっていく。
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ここからは火山特有の黒い泥道で、樹木の根っこが入り乱れ、道も乱れる。
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何度も段差と根っこのとうせんぼにあい、くもの巣がまとわりつく。
樹林帯の歩きなので展望もなく、どこが本線か分かりづらいじまい。

平坦地で展望を期待するもやはりだめ、勢子分岐を過ぎて頂上に近づく。
越前岳山頂は、あえて期待するような何かがあるところではなかった。
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というか普通の山頂なのだが、ガスが濃くて展望がまるで開けないのでがっくり。
それに、だれもいないとはこれまたなんとさみしいような。
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周辺をぐるりしてもどると、ようやくひとり。
彼に、いつもはどこらへんに富士山がみえるのか尋ね、妄想でごまかす。

下山は早い、とはガイドブックの記述。
入り組んで歩きづらい道は変らないが、先が見通しやすい感じ。
すってんころりんだけ気をつけてぐんぐん下る。
平坦地で少しだけ展望が開け、陰に隠れたような本体を拝む。
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さらに下っていくと、これから越前岳を目指すたくさんのハイカーに会うようになる。
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越前岳は、立地場所からいっても人気のある山だと思う、展望さえあれば。

結局その後もガスはずっと切れず、富士山はおあずけ。
富士山の代役としてこんな電波塔がよく似合う。
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『宝永山2693m』
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【山行日】2017年10月8日(日)    
【山 域】富士山山腹、宝永山
【天 候】ガス霧の曇り、肌寒い
【形 態】往復、一部周回 単族 軽装
【コース】富士宮五合目駐車場、起点
P10:21--10:36第2火口縁--10:49第1縁--11:34馬背--11:41宝永山12:09--
--12:15馬背--12:37第1火口縁--13:05P

越前岳のあとは富士山道路をぐるぐるし、途中からジグザグに上がっていく。
軽自動車だから苦しそうな登り、ではなく前にキャンピング車がもっとたらたらで。
それにしても富士山五合目富士宮口は高所で、簡単に車で上がれるとは驚き。

そんな高地へ安易に観光そして山歩きという人々でいっぱいの駐車場。
どんどん入ってくる車あり、出て行く車ありの大混雑、ただ天気はずっとさえず。
富士山登山は極めて一部で、宝永山もそれなり、ほとんどはちょっと観光のようだ。

目的のひとつが高山の紅葉なので、まずは第2火口縁へ行く自然歩道に入る。
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森林限界すれすれの道は雰囲気もよく、なんとか黄紅葉を味わえる。
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抜け出たところが第2火口縁で、眼前眼下に広がる火口に胸が高鳴る。
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火山、火口フェチにはたまりませんなあ(実際に噴火があればどうするんだろう?)。
火口原のそこそこに点在するアバタというかあれも紅葉なんだろうか。

上から人がころがり落ちてくる先が次の通過点の第1火口縁。
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第1火口から第2火口へ流れ落ちる滝のような亀裂にぞくっとくる。
望遠しても芥子粒のような人の群れがその雄大さを物語る。
ほんと、ここは別世界だわ。

第1火口縁から火口原に降りていく。
落石が多いというそこにはたむろするたくさんの人々。
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そこからアリジゴクのような火口原をずるずる上がっていく道がみえる。
もちろん、たくさんの人がそこに張り付き、じりじりと歩いている。
見ているとなんでもないが実際に歩くと、とてもきつくて辛い歩き。
足をのせるとずるずる崩れる砂小石の道は、踏ん張りが利かないのでなかなか進まない。
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多少の早い遅いはあるが必然的にみんな似たようなペースになって同志のよう。
苦しいながらも他人のいろんな表情を観察できてそれは面白いし興味深い。
上から下りてくる人たちのなんとも楽そうな雰囲気もうらやましい。

宝永山へはショートカット道もあるが、堅気なのでまっすぐ馬の背に向かう。
苦労した分、馬の背に乗ると、また別の世界が広がって満足感が起こる。
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そこから宝永山へは引き締まった道になり歩きやすいので心に余裕もうまれる。
稜線漫歩で宝永山へ。
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ガスで遠望が利かないのは残念だが、ほっとする。

しばらくうろうろしたり休憩していると、一瞬ガスが切れて富士山頂が見えた。
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そんな一瞬の富士山にみんな歓声をあげ、カメラを構える。
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ちらっとしか見えないからこそ、ありがたみが増す。
火口上部の大静脈のような文様とあいまって、富士山は雄大だわ。

満腹にはならなかったが満たされるものを感じて、下山。
ここも越前岳と同様というか、下りは早い、ぐんと早い。
スキーやスケートでさっさと滑るように、砂の崩れるのに乗って下っていく。
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第1火口縁からは六合目小屋経由で駐車場へ。
こちらが宝永山への一般路だが、往きに通った自然歩道の方が趣があってよかった。

富士山が見えてこその本日の山だが、全く見えなかったら「金返せ」かな。
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天気には恵まれなかった富士山周辺デビュー、なんかはまりそう。


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2017年10月 5日 (木)

日記:ニューヨークへ行く

すっかり御無沙汰で申し訳あります。ネタなし、なもんで。

日記:ニューヨークへ行く

世界の中心的存在の大都市、ニューヨークへ行く。
現地で6泊する8日間旅だが、実際に活動できるのは5日間。
美術館めぐりを主目的に摩天楼のすきま、人種のるつぼにせわしく浸る。
言語や物価、治安など不安がいっぱいで覚悟はしていたが、なんとか生還。
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【訪問期間】2017年9月21日~28日
【地 域】アメリカ合州国、ニューヨーク
【天 候】日本よりも暑く、まだ夏という感じ。ずっと晴れ

世界一周はとても無理だが名だたる大都市を少しだけ見るのならなんとかなりそう。
これまで香港、台北、南京、シドニー、ロンドン、パリ、ローマ、北京など。
そこへ、ニューヨークへビジネスクラスで行く、贅沢だがお値打ちな旅行プランが。
時差が13時間あり、体調維持も大変だからこれはありがたい。
ホテルはウェスティンNYタイムズスクエアに連泊で、行動・移動にはとても便利。

ニューヨークは世界の政治や文化の中心であり、また観光地でもある。
何を見てどこを訪れるかはあまりに漠としていて迷ってしまう。
主目的をいくつかの有名な美術館めぐりとし、できれば都会の雰囲気を味わう、とする。
5日間の内、一日だけは遠征してフィラデルフィアの美術館へ行く。

パリのように便利でお値打ちなミュージアムパスがあれば言うことはないのだが、ない。
ただそれに似た、観光客向けの便利でお得なNYシティパスがあり、それを購入。
いろんな名所や美術館・博物館9箇所から6箇所を選ぶというもの。

移動は徒歩と地下鉄とバス、メトロ7日間フリー32ドルというのを購入。
NYメトロは一回乗車が2.5ドルだが、何よりもフリーという便利さを優先する。
ということでいつの間にか、まさしく
ニューヨークおのぼりさん向け豪華(せわしい)メニューになって(して)しまった。

結果、次のようなところへ行く。

ニューヨークシティパスを利用して
①メトロポリタン美術館、②グッゲンハイム美術館、③イントレピッド博物館、
④自然史博物館、⑤サークルライン観光クルーズ、⑥エンパイアステートビル展望台。

①②④は最初から希望で、①④は1日だけではとても回りきれない、もっと時間を。
⑤⑥はシティパスにあったから利用したが、だからこそ満足できた。
選択しなかった他のパスは、
⑦トップオブザロック展望台、⑧自由の女神、⑨9・11メモリアル博物館。
⑦は⑥との比較で、⑧は⑤で見られる、⑨は③との選択で遠かったので外した。

予約したり直接出向いたのは
フリック・コレクション、近代美術館、フィラデルフィア美術館、バーンズ財団などの美術館。
ほかにセントラルパーク、ハイライン、ブルックリンブリッジなど。

さわりだけ少しずつ、付け足していくつもり。続けばいいけど・・・。

①メトロポリタン美術館
とにかく広くて、作品も多すぎて、1日あてたが2階の一部だけ
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レンブラント
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そしてゴッホ
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お目当てはルノワールのこれ
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②グッゲンハイム美術館
次回特別企画があり、展示の入れ替えで一部分だけ公開と残念
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これが胸に響く
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③イントレピッド博物館
航空・海洋・宇宙・軍事など豪華、ここも広大すぎて、でも
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コブラもあるけど、こんなのがみんな好きなようで
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④自然史博物館
映画ナイトミュージアムはどこだったか、今は主流の展示方法がお見事
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⑤サークルライン観光クルーズ
ハドソン川からイーストリバーへ、水上からマンハッタンの摩天楼をながめる。
いくつかの橋を下から見上げるのも美しい。
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人がたくさん歩いているのが見える、これは行って歩かねば。


⑥エンパイアステートビル展望台
観光入場者がすごい数、それをさばくスタッフもなれたもので。
展望台では、自撮りもいっぱい。
英語以外のことばしか聞こえないのがうれしい。
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つづく

ということで、2017-10-16追記

NY滞在中の中日、たまたまの日曜日、フィラデルフィアに遠征する。
前日、バスターミナル(ホテルからすぐ近くという幸運)へ下見も兼ねて切符を買いに行く。
当日朝、発車40分前に行くともうすでにたくさんの人が並んで待っている。
発券番号が50番台だからそれなりに覚悟はしていたが無事乗車できるのか。

発車時刻10分前ごろ係員が来て準備、整列番号の確認をして、声をあげる。
「シニア?」
相方がシニアだが、あわせて自分もシニア扱いになっていたので手をあげる。
係員は我々を呼び、当然のように、最前列に並ぶように指示する。
なんか申し訳ないような気分になっているのは自分たちだけで、だれもが平然としている。

かつて学生時代あこがれた、長距離大陸間移動バスのグレイハウンド。
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NYからフィラデルフィアへ、高速に乗るとほとんどまっすぐの道をバスはひた走る。
眺めの良い最前列の優先席だったが、景色は単調、文句は言えない。
町になり、高速を出て中心部に近づくにつれ高層ビルが見えてくる。

平屋のだだっ広い、普通に地方にあるようなターミナルに着く。
情報が何もないので、美術館への行き方とシティマップをもらう。
フィラデルフィアは大都市という印象があるが周囲に人は少なく、車も同じく。
地図をしっかり見て、町の中心からまっすぐ離れたところにあるそこを目指す。

高層ビル群をすぎて角を斜めに曲がっていくと公園のようなとても広い通りになる。
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この通りをずんと進んだ突き当たりがフィラデルフィア美術館になる。
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なんか、美術館のためにこの広くて立派な道路が造られているようで、すごい。
ところで町の雰囲気が今日はどうも変、祭りかパレードがある特別な日のようだ。

そんな晴れがましい中、緊張するパレード出場者を見ながら歩いていく。
途中、ロダン美術館があり、もうひとつの目的地、バーンズ財団美術館を確認していく。
パレードの先頭はマニアなら垂涎もののバイクが並んでいる。
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祭りの前の準備中、立派な噴水があり、立派な建造物が美術館。

建物の前の石階段が長くて立派、真夏の日差しのもと、こりゃ大変そう。
でも周囲には、先ほどからその階段を元気に駆け上がっていく若者が多い。
とても美術館に来ている、とは思えない。
最上段に上がると、みんな申し合わせたように両手を挙げて跳びはねている。
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なんかどこかで見たような光景。

まるであの映画の一シーンのようだ。

フィラデルフィア美術館は内部もとても大きな教会のような感じだった。
チケットを購入すると2日間有効とのこと、それはNYでこそやってほしかった。
ここも印象派の作品をたくさん持っていて、落ち着いた雰囲気でとても満足。
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有名どころはともかく、印象派の外縁というか、つまはじきされたニッティスもあった。
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彼の作品は、ローマの近代美術館でとても印象的だったので、少しほっとする。

次は、バーンズ財団美術館へ。

とその前に、先ほどの映画の一シーンはしっかり銅像になっていてファンがいっぱい。
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バーンズ財団はルノワール181点、セザンヌが69点とその方面では圧倒的な存在。
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展示方法が個人(故人)の意思(遺志)なんだから。

壁面を埋める絵画に呆然、目がまわる。(内部は撮影禁止、財団ホームページより借用)
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1点、1点きちんと見たり、全体に圧され、椅子に座って浸ったり。
どうしても大きくて目立つ作品が気になる。
その各部屋の主というかセンターになる作品を引き立てるように他が配置されていたり。
主は当然のようにルノワールが多いが、モジリアーニの存在感も際立っていた。
セザンヌは最近はどこの美術館へ行っても人気がない、見ている人がいない。
でもここでは、その目立たなさがとても貴重な役割をはたしている。
一時期、日本ではとても人気のあったユトリロもここでは引き立て役として立派な存在。

今回の、おのぼりさんニューヨークの美術館を歩く、では一番印象的な美術館になった。

フィラデルフィア美術館から町を見る。
あれから40年、とても「ごみだめ」のような町ではなくなっている。
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つづく、かな?


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2017年8月30日 (水)

山歩き:ヨレヨレながら遅い夏の白山を楽しむ

山歩き:ヨレヨレながら遅い夏の白山を楽しむ

花の季節にはそれこそ百花繚乱、秋の黄紅葉も見事な白山。
その間のちょっと中途半端な時にはどんな顔を見せるのか。
体力や気力を測りつつ、何よりも身の丈にあった山歩きが大切、と。
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【山行日】2017年8月27日(月)    
【山 域】白山、平瀬道、お池めぐり
【天 候】晴れ、時に涼しい風が抜ける
【形 態】往復、一部周回 単族 軽装
【コース】平瀬道、大白川駐車場、起点
P7:21--9:06大倉小屋--10:36室堂10:59--11:34御前峰11:43--お池めぐり--
--大汝峰分岐--12:51室堂13:11--14:19大倉小屋--15:36P

この夏は、というかここ数年はずっと同じような天候不順の夏が続く。
ここやあそこへ行きたい、という計画は良い天気待ちだとほとんど妄想に終わってしまう。
気力も何もかもそろう好条件など今の自分にはもうありえない。
そんな晩夏の休日、白山の記念の年に、待ちに待った晴れが訪れた。

準備万端、勇んで出かけるはずだった。
早く床に就いたのにずっと眠れず、朝は1時間以上の寝坊とは、子どもか。
4時半に出発、道路は順調、ただ東海北陸自動車道は軽自動車には辛い。
大白川登山口までの林道は時間がかかるが軽にはありがたい。

こんな天気のいい休日はこの夏初めてでは、だから駐車場は混雑。
登山口の休憩所で登山届を出す。
岐阜県だから御嶽と同じで、登山届と下山届用カードの二本立て。

平瀬道はよく来ている慣れた道なので、ペース配分もわかっているつもり。
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いきなりの急登だが、環境省による丸太階段の歩道の整備がしっかり。
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往きはともかく、帰りの下りにはそのありがたさを実感する。

日の出はとっくに過ぎているのでじわっと暑さを感じつつ、ブナ林の道を上がっていく。
おなじみというか、ここは歴史があるのでブナにもしっかりと切りつけがある。
木肌への切りつけ、鉈目なら貴重な資料だが、新しいのは勘弁してもらいたい。

体調はといえば、睡眠不足でぼーっとして、ふらっとする。
足も上がらず、重い。
でもこれって、ここ最近というかずっといつも同じ状態だから反省も進歩もない。
なんやかや言いながら、いつも苦しみ無理をしつつ、終わったら忘れている。

7月から8月初旬の花、9月下旬から10月初旬の紅葉、がいつもの白山。
今日のような8月下旬の中途半端な時季だとどんな顔をみせるんだろうか。
緑が主体の夏の山、というのはしっかり感じられる。
秋の花が主体だがさすがに花で有名な山、なんでも取り揃えている。
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大倉尾根に上がるまで、ネマガリダケのうるさいところなどもよく整備されている。
ブナからダケカンバに変わっていくところなんぞ、これぞ平瀬道だと思う。
下りてくる人は室堂泊だろうか、元気がある。
澄み切った青空の、谷のむこうに別山の稜線がくっきりと見える。
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尾根に出てしばらくすると樹間に双耳峰の白山が姿をあらわす。
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左手前が御前峰で右奥が剣が峰。
これぞ岐阜県の白山の姿、平瀬道の白山は秋の黄紅葉だと特にサマになる。

毎回、同じところで似たような写真ばかり撮る、仕方のない習慣。
今日の言い訳は、紅葉の時季との比較とでも。
少し進んではその構図配置を確認し、デジカメる。
左側のダム湖、白水湖のエメラルド色や緑も鮮やかだが、崩落もあり高度感もなかなか。
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ここでぼんやり余所見をしてバランスを崩したり、躓いたら大変な事になりそうで注意。

大倉山避難小屋に到着、というか通過。
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この大倉尾根は秋の黄紅葉がいいのだが、午前中の光線ではそれが目立たない。
それらを愛でつつここら辺からは上りが辛くなる時間帯でもある。
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息を整える回数が増え、そのずっと前からすでにいっぱいいっぱい。
子どもの団体さんが下りてきて、すれ違いは交互通行。
元気な子どもの声に対するは、濁って沈んだ声でしか返せない。
辛い辛い、とてもきつい階段の坂道を下ばかり見て上がる。
あんまり下ばかり見ていたので首が痛くて仕方がない。
カンクラ雪渓の周辺の登山道は、いつもそんな印象が強い。

ここを登りきると道は徐々に平坦になり、展望も落ち着き、ほっとする。
左に少し薄汚れた残雪と、どでんと羽根を広げた別山。
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右に緑の草原、真っ白な残雪のずっと上方に白いガレの御前峰。
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室堂の建物がずんずんと近づいてくる。

やっとのことで白山室堂に到着。
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たくさんの人が休憩し、記念の年を新しい社が守り立てる。
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お水返し。

ここで休憩し、水を補充する。
水の量はいつも気をつけているが、頂上直下のここで補充できるなんて、すごい。
とりあえず軽食をとってから御前峰に向かう。

白山へは何度来てもいつもこの御前峰への上りが鬼門。
たいして急ではないし、道は十分過ぎるほど整備されている参道だ。
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ヨレヨレの歩みに息も絶え絶え、しかも途中で必ずへたって止まる。
それにひきかえ、軽い荷物の室堂組や若い連中の元気のいいこと。
それ以上に困るのが、元気よく駆け下りてくる頂上からの下山組。
登り優先とは言わないが、少しは気をつかうとか、もっと歩いてこいよ。

奥宮、そして山頂。
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わんさかの人々や記念撮影待ちの方々。
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だれもかれもが登頂の喜びにあふれているのがいい。

さてと、この後はどうするか。
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ここまであんなに苦しんだのに、足は反対側に向かっている。

山頂にはあれだけたくさんの人がいたのに、ぐんと少なくなる。
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疲れでお花松原は無理でもお池めぐりぐらいはできるのではないか、という安易な考え。
こんな天気の良い日だから、さぞかし山と池が映える、と。

別山だってここからだとずいぶん大きく見える、下は室堂。
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飛行機雲と大汝峰に油が池、どんずまりの紺屋が池。
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剣が峰にも数人の人影が見える。

油が池と御前峰。
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翠が池と血の池は左右で対称的。
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空中に浮く翠が池は人気が高いが、一番の撮影ポイントに居座る年配者がいる。
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ぐるっと回り越して、大汝峰分岐へ。
氷河による擦り傷も痛々しい岩。
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そこから百姓池と五色池へ。
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涼しい風に一面のお花畑、今日はここに楽園ができていた。
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なんかのんびりできて、余は満足じゃ、これでいい。
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千蛇が池を横目に、少しの上り返しも気にならず、室堂に戻る。
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やっぱ、白山はいい。

疲労のたまった固い筋肉では、下りこそ要注意だ。

でもまあ、行きに取り損ねた夏秋の花などを撮りながらのんびりと。
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花には蝶がよく似合う。
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ここの紅葉は見事なはず、乞期待。
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ブナの切りつけ(正確にはブナの木肌への切りつけ)を観察する。
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地名がしっかり出てしまっているけど、その土地の人には迷惑だろうな。

帰りは当然、高速道路は使わず、一般道でこちらもたらたらと帰った。

今日の反省

山は、自分の体力や体調をよく観察して歩くこと、その再確認。
白山は奥の深い山で、いろんな楽しみ方がある、その再確認。
今より筋力や体力が伸びることはない、身の丈にあった山歩きを、と。
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8月のブログ記事、最後にようやくひとつ。
充実した日々を送っていると、立ち止まるのが難しい。


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2017年7月23日 (日)

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

この時季、御嶽・継子岳と四の池には夏の小川とお花畑が出現する。
蝶や蜂が舞い、雛を連れた雷鳥が横切り、雲雀がさえずる山の春。
あれから3年、いまだに入山規制のある御嶽をようやく再訪、鎮魂する。
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【山行日】2017年7月21日(金)    
【山 域】御嶽・継子岳、濁河温泉
【天 候】曇り一時晴れ、ふもとでは酷暑日
【形 態】往復と周回 単族 軽装
【コース】濁河温泉下呂市営駐車場起点
P7:46--9:15八合目--10:15飛騨頂上--10:58継子岳--Ⅱ峰--
--11:42四の池12:04--12:29五の池小屋12:39--13:14八合目--14:23P

御嶽の夏のこの時季は継子岳がいい、そして四の池を周回する。
あの年も、夏は継子岳で、秋に剣ケ峰を訪れた。
そしてその十数日後、噴火した。
微動の揺れなど兆候はあったというが、自然に対する人間の知恵はまだ乏しい。
畏怖や尊敬の念、謙虚な気持ちをずっと持ち続けることがせめてもの心掛け。

入山規制のかかる御嶽だが、その山塊はとても大きくて広い。
現在の入山口は、西の濁河、東の黒沢口、そして北の開田と日和田。
継子岳だと一般的には西の濁河口からが便利。
その濁河温泉は高速道路から離れていて、道の選択が悩むほど難しい。

旧来だと41号を使い、飛騨小坂からの長いくねくね山道を選択した。
当然舗装道路だが、約40kmの運転はきつくて1時間は要する。
最近は長野県側から19号を使い、開田・日和田・高根と来るらしい。
山道だがスキー場もあり、道も見通しがいいので運転は容易、と。
今回は、往きは41号で飛騨から、帰りは19号へと下りて比べてみた。
どちらも長い道のりなので運転はきつく、睡眠不足も加わり大変だった。

梅雨明けとはいえ快晴は期待できず、雷雨や崩れなければもうけもの、と。
平日なので濁河温泉下呂市営駐車場は空いていた。
登山口には登山届ポストがしっかり設置され、下山カードとの併用に。
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朝方は山域らしく湿っているが、天気はよさそう、橋を渡って出発進行。
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はじめは日陰のうっそうとした苔の森を足元に注意しながら歩いていく。

木道など整備はしっかりとされているが、劣化が進み、とにかく滑りやすい。
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いつも歩いている猿投山とはまるで違って、気を抜けない、足が上がらない。

若い人が足取りも軽く楽しく進んでいくのをうらめしく見送る。
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左手に滝と沢の音を聞き、硫黄のような温泉のにおいを時々かぎながら歩いていく。
湯の花峠でそのにおいがピークになり、樹間の南に少し展望が開ける。

早足の若い人はここで撮影など、だらだら歩きの自分は休憩もせずぐだぐだ先へ。

樹林帯にサラサドウダン、ゴゼンタチバナやモミジカラマツの道をひたすら上がっていく。
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登山口と飛騨山頂との中間点らしいのぞき岩には休憩するヘルメット姿の先客。
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久しぶりの山歩きで調子がつかめず本格的な山にてこずっている、と彼。
ふだんは600mほどの低山でトレーニングとのこと。

それって、みんな大好き猿投山?

あっはっは。

八合目に来ると、登山道の雰囲気に変化があらわれる。
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少しあがると森林限界になり、周囲にハイマツが目立ってくる。

それよりも気になるのは、少し前から顔の周りで虫がうるさいこと。
目や口、鼻、耳にさわり、入ろうとする。
とても我慢ができず、帽子をかぶり、その上から防虫ネットをかぶる。
これもうっとおしいけど、背に腹はかえられない。
かぶってもなおうるさくからみつき、遠くからみれば虫柱が立つ、だろうな。

時々ガスが切れると、大きな壁に小さい雪渓のある摩利支天があらわれる。
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直射日光こそあたらないが、紫外線でじわじわと焼かれる感じ。
ハイマツの上に出ている岩の雰囲気もいいが、疲れも出てきて下向きで微妙。

こんなのを見ると、御嶽に来ている気分になる。
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足元は石がごろごろで歩きづらいし、段差がきつくて足が上がらない。

ホント、最近はどの山を歩いても苦しくて、るんるん気分にはほど遠い。
熱帯夜が続いて眠りは浅く、睡眠不足のまま4時間近く運転してきてもいる。
たらたらと少し進んでは止まって水を飲み、深呼吸をしては伸びをする。
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稜線の向こうに飛騨山頂らしきが見えてきても、なかなか近づけない。

えっと、この目立つ岩、以前は「注意」とか書かれていたけど・・・。
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「雷鳥岩」って、いつからそうなった?
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ガスが立ち込めることの多い今日の天気、どうも雷鳥に縁がありそうだ。
って、そんなあ、以心伝心か。

目の前の登山道に突然あらわれる雷鳥のすがた。
親鳥のところに右後ろからヒナが近づいてくる。
おっとそのまま、そのまま。
あわててカメラを取り出し、適当にシャッターを押す。
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あっと思う間もなく、かれらは右のカラマツ帯に入っていった。

左手の斜面にはぽつぽつコマクサがあらわれる。
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きちんとしっかり保護され、りっぱな花畑になっている。
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とりあえず、というかようやく飛騨山頂へ。
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天気は晴れもせず、崩れるでもなく、ガスが飛んでいく。
風は少しで全然涼しいわけでもない。

一休みのあとは本日の一番の目的、四の池の外輪山(継子岳)周回歩き。
時計回りでまずは継子岳を目指す。

なだらかな稜線歩きは、あいかわらずガスで視界が閉ざされる。

コマクサの花畑を上からみたり、四の池をのぞきこんだり。
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岩くぐりのあとは別のお花畑に立ち見し、石室をのぞき、針の山を越えていく。
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ガスが少しでも切れるタイミングを逃さず、四の池を撮る。
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このポイントなのかな、あの映画は。
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晴れたら美しい継子岳の美景は残念ながら期待できず。
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御嶽で一番どっしりとした山頂は広く、実際は360度の展望台でもある。
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ぐるっとうろうろするが変化はなし。

ちょっと一服で唯一の贅沢「とろけるミルクティー」の栓を開けて少し飲む。
うまい、と思うやいなや、蜂がボトルの中に飛び込んだ、ドボン。
すぐにでも飛び立つと思いきや、もがいている。
何をしている、早く出て来い、おまえそれでも昆虫か、生きたくないのか。
声援叱咤むなしく蜂は紅茶に浸かったままで、おぼれたようだ。
フツーは気持ち悪いと捨てられそうだが、けちな俺はちがう。
ハチミツエキス入りと思って気をつけながらもぐいぐいと飲んだ、プハァー。

次に継子岳Ⅱ峰へ行く。
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御嶽の全景が見られる絶好ポイントだが今日はイマイチ。

ここら辺はコマクサ保護地域のためロープが張ってある。
両側にお花畑の中を進む稜線歩きは庭の散歩のようで気分がいい。

ここら辺では毎回アレに遭遇するのだが・・・。
何か動くものがいる、なんとふたたび以心伝心。

雷鳥の親が必死に鳴いて、あわてふためいている。
ってことは、まずかったかな。
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ヒナが三羽か四羽、すぐ近くからあわてて移動して行く。
その間もけたたましく動き警戒する親鳥。
ちょこまか歩きのヒナもあれっと思っている間に、向こうのほうへ行ってしまった。

落ち着いたようなので、雷鳥とコマクサの光景をねらってみる。
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うまくいかないなあ、これとこれでばっちりと思ったのに。
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でもまあ、なんという雷鳥との遭遇率。

これはアレですね。
「独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん」族に与えられた唯一の恵み、というか。
静か、というのと寡黙というのがキモ。
時計も兼ねて万歩計をつけているが、山の登りではあまりカウントしない歩き方も。

継子岳Ⅱ峰から見上げる雄大な御嶽の姿は、やはりおあずけか。
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Ⅱ峰からの下り、目指す四の池の残雪の夏の「春の小川庭園」を俯瞰する。

今日もいつもとにかく、ここへ来ることが主目的なので心がおどる。
ここを周回している人にたまに会うが、お互い距離感を保って。

それにしても四の池、あの中心の薄い緑色のサークルが気になる。
まるで口噛み酒を納めにいったあそこのようだ。

四の池は周囲の外輪山(継子岳など)の雪解け水を集めてできている。
その昔は二ノ池や三ノ池のようなしっかりと水をたたえる池だったのだろう。
それが一部決壊して流れ出し、幻の大滝となって木曽側に落ちている。
滝の落ち口とか滝を上から見るのは危険なので今日は省略。

何はともあれ四の池。

雪解け水が何本もの小川をつくり、ひとつにまとまっていく様はまるでミニジオラマ。
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春の小川を渡渉し、せせらぎと花園と背景に雪山を見る。
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四の池を野球場に例えると、ちょうどホームベースの位置でくつろぐといい。

靴を脱ぎ、腰をおろして昼食休憩。

天気は変らず、青空はついに出てこなかった。
でもまあ、時間はかかったがふたたびここへ来られたことに安堵する。
蝶もちょっと少ない、でも耳をすませば鳥の鳴く声がしっかり聞こえる。

蝶が舞い 花咲き乱れる 残雪の 夏の小川に 雲雀さえずる

さてと、重い腰と足、とろけた身体をあげて、たらたらと帰ることにする。
まずは三ノ池との境界までの上り。
疲れたら、四の池と継子岳を何度も振り返って気を散らす。
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三ノ池、ここは神水であり水場でまた神秘な池として崇められている。
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群青の池の水と残雪など、被写体としては申し分ない。

飛騨頂上方面へは辛い上りが続くが、途中の花に癒される。
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ようやく摩利支天への分岐。
元気も気力も体力もないので摩利支天へは寄らない。

五の池、そして五の池小屋。
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展望テラスで少しだけまったりする。

大きく周回して再び戻ってきた。

さてと、この雄大な坂をたらたらと下ることにしよう。
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後半のすべりやすい道は慎重に、と。

今日の反省

万全とは言わないまでもせめてふつうの体調で山に来たいものだ。
計画は余裕を持って、とは当たり前のことだがそれが難しい。
山の後の温泉は、五の池小屋で入手した旅館御岳の半額券。
ふだんの日帰り入浴は千円だが半額、しかもドリンクサービス付とは太っ腹。
有名な混浴露天風呂をしっかりと満喫した、ずっとひとりで。
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