2017年7月23日 (日)

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

この時季、御嶽・継子岳と四の池には夏の小川とお花畑が出現する。
蝶や蜂が舞い、雛を連れた雷鳥が横切り、雲雀がさえずる山の春。
あれから3年、いまだに入山規制のある御嶽をようやく再訪、鎮魂する。
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【山行日】2017年7月21日(金)    
【山 域】御嶽・継子岳、濁河温泉
【天 候】曇り一時晴れ、ふもとでは酷暑日
【形 態】往復と周回 単族 軽装
【コース】濁河温泉下呂市営駐車場起点
P7:46--9:15八合目--10:15飛騨頂上--10:58継子岳--Ⅱ峰--
--11:42四の池12:04--12:29五の池小屋12:39--13:14八合目--14:23P

御嶽の夏のこの時季は継子岳がいい、そして四の池を周回する。
あの年も、夏は継子岳で、秋に剣ケ峰を訪れた。
そしてその十数日後、噴火した。
微動の揺れなど兆候はあったというが、自然に対する人間の知恵はまだ乏しい。
畏怖や尊敬の念、謙虚な気持ちをずっと持ち続けることがせめてもの心掛け。

入山規制のかかる御嶽だが、その山塊はとても大きくて広い。
現在の入山口は、西の濁河、東の黒沢口、そして北の開田と日和田。
継子岳だと一般的には西の濁河口からが便利。
その濁河温泉は高速道路から離れていて、道の選択が悩むほど難しい。

旧来だと41号を使い、飛騨小坂からの長いくねくね山道を選択した。
当然舗装道路だが、約40kmの運転はきつくて1時間は要する。
最近は長野県側から19号を使い、開田・日和田・高根と来るらしい。
山道だがスキー場もあり、道も見通しがいいので運転は容易、と。
今回は、往きは41号で飛騨から、帰りは19号へと下りて比べてみた。
どちらも長い道のりなので運転はきつく、睡眠不足も加わり大変だった。

梅雨明けとはいえ快晴は期待できず、雷雨や崩れなければもうけもの、と。
平日なので濁河温泉下呂市営駐車場は空いていた。
登山口には登山届ポストがしっかり設置され、下山カードとの併用に。
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朝方は山域らしく湿っているが、天気はよさそう、橋を渡って出発進行。
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はじめは日陰のうっそうとした苔の森を足元に注意しながら歩いていく。

木道など整備はしっかりとされているが、劣化が進み、とにかく滑りやすい。
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いつも歩いている猿投山とはまるで違って、気を抜けない、足が上がらない。

若い人が足取りも軽く楽しく進んでいくのをうらめしく見送る。
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左手に滝と沢の音を聞き、硫黄のような温泉のにおいを時々かぎながら歩いていく。
湯の花峠でそのにおいがピークになり、樹間の南に少し展望が開ける。

早足の若い人はここで撮影など、だらだら歩きの自分は休憩もせずぐだぐだ先へ。

樹林帯にサラサドウダン、ゴゼンタチバナやモミジカラマツの道をひたすら上がっていく。
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登山口と飛騨山頂との中間点らしいのぞき岩には休憩するヘルメット姿の先客。
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久しぶりの山歩きで調子がつかめず本格的な山にてこずっている、と彼。
ふだんは600mほどの低山でトレーニングとのこと。

それって、みんな大好き猿投山?

あっはっは。

八合目に来ると、登山道の雰囲気に変化があらわれる。
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少しあがると森林限界になり、周囲にハイマツが目立ってくる。

それよりも気になるのは、少し前から顔の周りで虫がうるさいこと。
目や口、鼻、耳にさわり、入ろうとする。
とても我慢ができず、帽子をかぶり、その上から防虫ネットをかぶる。
これもうっとおしいけど、背に腹はかえられない。
かぶってもなおうるさくからみつき、遠くからみれば虫柱が立つ、だろうな。

時々ガスが切れると、大きな壁に小さい雪渓のある摩利支天があらわれる。
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直射日光こそあたらないが、紫外線でじわじわと焼かれる感じ。
ハイマツの上に出ている岩の雰囲気もいいが、疲れも出てきて下向きで微妙。

こんなのを見ると、御嶽に来ている気分になる。
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足元は石がごろごろで歩きづらいし、段差がきつくて足が上がらない。

ホント、最近はどの山を歩いても苦しくて、るんるん気分にはほど遠い。
熱帯夜が続いて眠りは浅く、睡眠不足のまま4時間近く運転してきてもいる。
たらたらと少し進んでは止まって水を飲み、深呼吸をしては伸びをする。
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稜線の向こうに飛騨山頂らしきが見えてきても、なかなか近づけない。

えっと、この目立つ岩、以前は「注意」とか書かれていたけど・・・。
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「雷鳥岩」って、いつからそうなった?
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ガスが立ち込めることの多い今日の天気、どうも雷鳥に縁がありそうだ。
って、そんなあ、以心伝心か。

目の前の登山道に突然あらわれる雷鳥のすがた。
親鳥のところに右後ろからヒナが近づいてくる。
おっとそのまま、そのまま。
あわててカメラを取り出し、適当にシャッターを押す。
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あっと思う間もなく、かれらは右のカラマツ帯に入っていった。

左手の斜面にはぽつぽつコマクサがあらわれる。
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きちんとしっかり保護され、りっぱな花畑になっている。
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とりあえず、というかようやく飛騨山頂へ。
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天気は晴れもせず、崩れるでもなく、ガスが飛んでいく。
風は少しで全然涼しいわけでもない。

一休みのあとは本日の一番の目的、四の池の外輪山(継子岳)周回歩き。
時計回りでまずは継子岳を目指す。

なだらかな稜線歩きは、あいかわらずガスで視界が閉ざされる。

コマクサの花畑を上からみたり、四の池をのぞきこんだり。
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岩くぐりのあとは別のお花畑に立ち見し、石室をのぞき、針の山を越えていく。
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ガスが少しでも切れるタイミングを逃さず、四の池を撮る。
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このポイントなのかな、あの映画は。
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晴れたら美しい継子岳の美景は残念ながら期待できず。
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御嶽で一番どっしりとした山頂は広く、実際は360度の展望台でもある。
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ぐるっとうろうろするが変化はなし。

ちょっと一服で唯一の贅沢「とろけるミルクティー」の栓を開けて少し飲む。
うまい、と思うやいなや、蜂がボトルの中に飛び込んだ、ドボン。
すぐにでも飛び立つと思いきや、もがいている。
何をしている、早く出て来い、おまえそれでも昆虫か、生きたくないのか。
声援叱咤むなしく蜂は紅茶に浸かったままで、おぼれたようだ。
フツーは気持ち悪いと捨てられそうだが、けちな俺はちがう。
ハチミツエキス入りと思って気をつけながらもぐいぐいと飲んだ、プハァー。

次に継子岳Ⅱ峰へ行く。
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御嶽の全景が見られる絶好ポイントだが今日はイマイチ。

ここら辺はコマクサ保護地域のためロープが張ってある。
両側にお花畑の中を進む稜線歩きは庭の散歩のようで気分がいい。

ここら辺では毎回アレに遭遇するのだが・・・。
何か動くものがいる、なんとふたたび以心伝心。

雷鳥の親が必死に鳴いて、あわてふためいている。
ってことは、まずかったかな。
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ヒナが三羽か四羽、すぐ近くからあわてて移動して行く。
その間もけたたましく動き警戒する親鳥。
ちょこまか歩きのヒナもあれっと思っている間に、向こうのほうへ行ってしまった。

落ち着いたようなので、雷鳥とコマクサの光景をねらってみる。
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うまくいかないなあ、これとこれでばっちりと思ったのに。
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でもまあ、なんという雷鳥との遭遇率。

これはアレですね。
「独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん」族に与えられた唯一の恵み、というか。
静か、というのと寡黙というのがキモ。
時計も兼ねて万歩計をつけているが、山の登りではあまりカウントしない歩き方も。

継子岳Ⅱ峰から見上げる雄大な御嶽の姿は、やはりおあずけか。
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Ⅱ峰からの下り、目指す四の池の残雪の夏の「春の小川庭園」を俯瞰する。

今日もいつもとにかく、ここへ来ることが主目的なので心がおどる。
ここを周回している人にたまに会うが、お互い距離感を保って。

それにしても四の池、あの中心の薄い緑色のサークルが気になる。
まるで口噛み酒を納めにいったあそこのようだ。

四の池は周囲の外輪山(継子岳など)の雪解け水を集めてできている。
その昔は二ノ池や三ノ池のようなしっかりと水をたたえる池だったのだろう。
それが一部決壊して流れ出し、幻の大滝となって木曽側に落ちている。
滝の落ち口とか滝を上から見るのは危険なので今日は省略。

何はともあれ四の池。

雪解け水が何本もの小川をつくり、ひとつにまとまっていく様はまるでミニジオラマ。
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春の小川を渡渉し、せせらぎと花園と背景に雪山を見る。
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四の池を野球場に例えると、ちょうどホームベースの位置でくつろぐといい。

靴を脱ぎ、腰をおろして昼食休憩。

天気は変らず、青空はついに出てこなかった。
でもまあ、時間はかかったがふたたびここへ来られたことに安堵する。
蝶もちょっと少ない、でも耳をすませば鳥の鳴く声がしっかり聞こえる。

蝶が舞い 花咲き乱れる 残雪の 夏の小川に 雲雀さえずる

さてと、重い腰と足、とろけた身体をあげて、たらたらと帰ることにする。
まずは三ノ池との境界までの上り。
疲れたら、四の池と継子岳を何度も振り返って気を散らす。
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三ノ池、ここは神水であり水場でまた神秘な池として崇められている。
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群青の池の水と残雪など、被写体としては申し分ない。

飛騨頂上方面へは辛い上りが続くが、途中の花に癒される。
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ようやく摩利支天への分岐。
元気も気力も体力もないので摩利支天へは寄らない。

五の池、そして五の池小屋。
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展望テラスで少しだけまったりする。

大きく周回して再び戻ってきた。

さてと、この雄大な坂をたらたらと下ることにしよう。
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後半のすべりやすい道は慎重に、と。

今日の反省

万全とは言わないまでもせめてふつうの体調で山に来たいものだ。
計画は余裕を持って、とは当たり前のことだがそれが難しい。
山の後の温泉は、五の池小屋で入手した旅館御岳の半額券。
ふだんの日帰り入浴は千円だが半額、しかもドリンクサービス付とは太っ腹。
有名な混浴露天風呂をしっかりと満喫した、ずっとひとりで。
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2017年7月12日 (水)

日記:猿投山の公式?草取り、笑う資本主義

日記:猿投山の公式?畑の草取り、笑う資本主義

629+2=701 
ヤマレコでみたこれ。Sさんが書いている。

6月29日は猿投山の標高(629m)にちなんで「猿投山の日」と。
てっぱんさん他が提唱し、制定記念日当日、記念ボードを設置している。
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一時期、というか今もその記念版さがしで一部盛り上がっている。

先の629+2=701、なるほどと思いつつ実際はまるで分かっていなかった。
計算上はふつう629+2=631で、631は猿投山の最高地点の標高らしい。
+2の2は2日ということで、6月29日に2日加える(過ぎる)と7月1日。
先に習えば、7月1日は「猿投山最高地点の日」とも。
猿投山に数式上の公式でもできたのか、と期待したのは自身の耄碌だった。

この前、登山口駐車場で靴の店が試し履きの出前をしていた。
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なじみのモントレイル靴もどっさり。
レオナから出発したモントレ生活、自分の場合はずっと助かり、充実している。

でも山頂で会ったこの人の足元を見たら、浮気しそう。
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あの有名なブログ「猿投山の達人」とも連続でニアミスした。
おそらく何度も会っているはずだが、面と向かって話したことは一度もない。
最近のレポ「南駒が岳~越百、擂鉢窪避難小屋での夜」は身の毛がよだつ。
猿投山の達人であることは明白、ただ、他の山では勝手が違うようだ。

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週に一度、畑の手伝いに借り出される。
6月末の頃、雨が続いて畑の草が日ごとにぐんぐん伸び放題。
早いうちに始末しないと大変、とは思っていたが。
このところの、かんかん照りになってからの作業である。
根を詰めるには軟弱なので、作業は1日ではとても終わらず連日に。
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それにしても雑草とはよくいったもので、しっかり根が張ってたくましい(憎たらしい)。

雑草とはいえ、野草の一種で、イネ科植物がほとんど。
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ただ植物にも人間のこの法則はあてはまるらしい。
人は弱いから群れるのではない、群れるから弱くなるのである。
ぎっしりと密に茂ったところは大変そうだが、土が湿っていて剥ぐと一網打尽にできる。
まばらに生え丈の短いのは、かちんこちんに根を張り、鎌の刃も跳ね返される。
作業後、家に帰るとき、ずっとくしゃみが出て、花粉症がぶりかえした。
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市の住民検診の結果がくる。
昨年、要観察・要指導とされた箇所をそのままにしていたら(いつもの先送り)・・・。
今年は、要医療になった。
高血圧に続いて腎臓機能疾患、脂質異常症とは、節制した生活してるのになぜ。

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右のものを左に、左のものを右に。
お笑い芸人のネタうたにあったような、(彼、あれからどうした)。
左右にモノを動かす、たったこれだけのことで金になる。

GNP計算はそも、金の移動が元になっていて、それを経済活動という。
「ゆうちょ」で下ろした金をJAに定期で預け、JAで下ろした金を「ゆうちょ」に戻す。
これだけで数千円と粗品をどっさり手にする。
笑う、資本主義。
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2017年6月28日 (水)

日記:故宮博物院を歩く

日記:故宮博物院を歩く

ツァー旅行で行った中国で、世界遺産「故宮博物院」を歩く。
かつての明・清王朝を物語る紫禁城と呼ばれた映画でもおなじみの場所。
そこを訪れる前には必然的に、あの天安門広場も歩くことになる。

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【訪問期間】2017年6月中下旬
【地 域】中国北京市内:故宮博物院(紫禁城)
【天 候】30度を越えて暑い、霞がかった空

全食事付きとはいえ、ツァー旅行特有の観光と営業が混在した計画。
移動はすべて貸切バス、ガイドの掲げる旗の下、団体行動をとる。
目玉の世界遺産はいくつもの観光訪問先のひとつで、移動も行動も忙しい。

中国三千年の歴史を物語る映画やドラマで見ているとはいえ、そこはどんなん。
『王宮の紋章』『ラストエンペラー』などの舞台ロケ地だけど実際に見てみないと。
だだっ広いばかりの城は、土台も壁も石造で、うるおいってものがまるでない。
あんなところで政治が行われたらしいけど、裏というか生活の場はどこや。

朝早くから、それこそ中国全土から来た訪問客がガイドの下に動いている。
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整列し点呼、並んでぞろぞろ歩くのはどこでも見かける光景。

大国中国の首都のその中心部、警備は厳しく、警察や軍部も控えている。
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少しでも変な行動を取ればそれこそすぐに連行されるのか、と思える感じ。

今歩いているのは、あまりに広すぎてそれを感じなくなってしまう天安門広場。

だだっ広い広場は方向感覚も何もあったものではない、ただ着いていくだけ。
人民広場の象徴のひとつだったような。
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そして、観光客でもあるたくさんの中国人民の取る行動はみんな同じ。
もちろん外国から来ているわれわれも同じ。

スマホやカメラを構えて、ある者は衣装を調えて、ポーズを取って写真撮影。
他人は全く目に入らず、いろんな自撮り棒で、真剣に自分に向かい合う。
これをSNSで拡散するのは、最高の自己存在証明なんだろうか。

被写体の中心はもちろん毛沢東、その肖像画。
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何を想う、チベット仏教徒の方。

その前には広い道路があり、いったん地下にもぐってから近づく。
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ようやく「故宮博物院」。
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ここまでが長かった、とにかくだだっ広い平地をずっと歩いているだけ。
アスファルトかコンクリートか、または石造の固い道ばかり。

これって、ヨーロッパの街でも感じたこと。
パリもロンドンもローマもナポリも、ポンペイ遺跡でもそうだった。

人の列がふたたび集まり、並び、進む。

立ちはだかるのは大きな城壁門で、通路は5つ。
真ん中が大きくて、左右がその次で、その外は狭くなる。
真ん中の大きいのは皇帝だけが通れる道、左右は側近で、一般はその外。
狭いといっても充分な広さと高さで、中の特別な3つと比べるから馬鹿らしい。
真ん中、側、外の通路で、通行料金に差をつければ面白いし、稼げるかも。

門壁トンネルをぬけるとそこはふたたび前方に門壁がある広場だった。
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というのが続く。
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暑いから飲料水が売れる、城内の移動はこれだぜ。
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神社の初詣というか、スマホ教というか。
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人の大きな流れから外れると。
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緑というか、潤いがある。

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映画ではここに兵士が控えていて、一斉に弓矢や槍を射撃する(見えないけど)。

大きな門をくぐってようやく外へ。
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でかいを越える巨大建造物で、広いといえば道は長かった。

遺産といえばそうだけど、大味だわ。

堀も大きい。
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巨大魚か古代魚がいたらGJ。

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2017年6月25日 (日)

日記:長城を少し歩く

日記:長城を少し歩く

ツァー旅行で行った中国で、世界遺産「万里の長城」の一部分を少しだけ歩く。
旅程は3泊4日、観光訪問先は盛りだくさん、移動は団体バス。
大きな国の広い道路は車がいっぱい、観光地も人があふれている。
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【訪問期間】2017年6月中下旬
【地 域】中国北京郊外:長城、八達嶺
【天 候】30度を越えて暑い、霞がかった空

全食事付きとはいえ、ツァー旅行特有の観光と営業が混在した計画。
ガイド付きの団体行動で、移動もすべて貸切バス。
目玉の世界遺産とはいえ、いくつもの観光先のひとつで移動も行動も忙しい。

テレビや雑誌・教科書で、幼い頃から見て知っている有名な「万里の長城」。
秦の始皇帝からずっと、時の皇帝のよって増改築され続けてきた。
百聞は一見に如かず、何事も体験し、五感で味あわないと分からない性質で。

広々中国、広々北京から離れ、少しずつ山域に入っていく。
バスや、横を走る大型車が、ずっと苦しそうに登坂車線を上がっていく。
それまで、山というものがどこにもなく、見えなかったので、変にびっくり。

山はそんなに高くはないが、岩ゴロゴロの険しい山並みである。
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どこが目立つでもないが、どこも登山対象として充分といえる。
斜面は急なので登るのは大変そう、どこにも人はいないし登山道も見えない。

おっと、なんだなんだ、見えちゃいました。
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ええっ、こんなところにジグザグも切らず石で城壁を築いた!
なんかとんでもない世界に来た感じ。

そこは通り過ぎて、長城の観光地として一番有名な「八達嶺」という場所に行く。
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歩き方はといえば、長城は途轍もなく長いのでゴールや頂上はない。
ガイドが言うには、長城に取り付いて、左が「男坂」で右が「女坂」というそうな。
歩きやすくて人気があるのは「女坂」だそうで、4つ目のポイントぐらいまで、と。

説明や記念写真とかなんとかで、滞在活動予定時間はどんどん少なくなっていく。
ここら辺が団体ツァー旅行の欠点というか難しいところ。
50分でどれぐらい歩けるか、動き回れるか。

まずは急なので人気の無いという「男坂」へ。
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案内板には左「南城」だそうで、これが男坂らしい。

なるほど人はほとんどいない。
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坂はそれなりに急で、長城歩きの感覚は分かった。

長城の上は、どこからも視界が開けるので眺めはいい(そのために造られた城壁)。

それなりに高いところへ行き、振り返って「女坂」方面を見る。
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どっしりうねうねと続く長城の雰囲気はよくわかるし、あちらの方がずっと人が多い。

これ以上登ると時間的にきついので引き返し、今度は「女坂」を目指す。
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下るときに分かったのは、この長城の石の道、階段は下りが大変、ということ。
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石段の登りで緊張した筋肉が、下りになってブルブルしていると踏ん張れず危ない。
調子に乗って上がったはいいけど、締まらない筋肉で下りると、くたんとなる。

それ以降は、ペースと自分の年齢を考え、息を整えて歩いていく。
とはいえ、折角の機会なのでと無理をするのは貧乏性なもんで。
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それにしても、急なところは本当に急。
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よくこんな急な石段を造ったものだ。

なるほど、ヒマラヤ、ネパールで聞いた話は本当だった。
高所登山は大変だが待っていれば、チョモランマの頂まで中国人なら石段を造る、って。

ほぼ目的のところまで来たので引き返す。

この先は、一段と高くて距離があるのと、別世界になりそう。
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というのは、あの高いところへはロープウェイが来ている!!
そして、苦労する下りはといえば、なんと「スライダー」!!!ができている。
金を払ってそれを使えば、1分もかからずに下りるという。

「万里の長城」は、その大きさや距離、出来具合から異次元の世界だが、
現在のその観光地化は、別の次元の活かし方でもあるらしい。

下りこそ気をつけて、たらたらと。
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トイレに寄ると、ニセ壁の写真がいい。
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映画『グレイトウォール』の長城、城壁はそれはまた別世界。
漢人にとって北からの侵略者は、得体の知れないエイリアンで恐怖そのもの。
これだけの城壁を造っても防げなかったのだから、さもありなん。

長城ロングトレイル6000キロだと、どうみてもきついし、水は食料の補給はどうするのか。

駐車場までの道も、遊園地の帰りのよう。
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ほう、あれがロープウェイか。
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2017年6月12日 (月)

劇団どくんご『愛より速く2号』

劇団どくんご『愛より速く2号』

旅するテント劇団どくんご、今年は4月から11月まで日本各地をめぐる。
今年も「愛より速く」で、ふたつのバージョンなんだそうな。
4月から7月中旬までは「2号」、7月下旬から旅の終わりまでは「FINAL」で。
場所も例年は名古屋とか豊橋だったのになんと知多、景色ががらりと変る。
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【公演日】2017年6月11日(日)
【場 所】知多野間大坊・大御堂寺、特設”犬小屋”テント劇場
【構成・演出】どいの  【美術・衣装】五月うか
【出 演】石田みや 空葉景朗 五月うか 2B Lee

公演場所の知多は知多四国というぐらいで、空の大きさや景色が変る。
人口密度もちがうし、何よりも交通アクセスというのがよそ者には難しい。
悩んだ末の結論、車で行く。

通り過ぎる町や道路が知多サイズで知多ナイズされているから異境気分。
半田・武豊の東側から常滑・美浜の西に入るとこれまた変化が大きい。
でもって野間なのだ。
地理的なものだけでなく、歴史的にも移動する。
でも、なつかしのあのテントが見えるといつものあの世界に入っていく。
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音楽面のみメンバーを増強して華々しく始まる。
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2Bの手際の良い料理教室も健在。

中華鍋だけど、場所はアマルフィ海岸だったんだ。
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都会の喧騒の中、メンバーが言葉であそぶ。
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このコーナーはすっかり定着、というか一番受けがいいようで。

九州三姉妹はそれぞれ巣立ち、ローカル言語だけは健在。
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旅する合唱団のハーモニーは響く。

久しぶりの空葉景朗さん、よく声が出て汗もどばっどばっ。
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この深刻なやりとり、大きい人を相手に新入りのLeeさん落ち着いていた。
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場と奥行きをしっかり使ってめまぐるしく動く面々。
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照明も音楽もしゃぼん玉も綺麗きれい。
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最後はどいの親分がどや顔でほえる。
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今年も引き続き出演してくれた石田みやさん、演技はいつも通り明るく元気。

出番待ちの時は、なんか元気がなかったなあ。
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でも、ガチャでは念願通り「みやバッチ」が出たのですべてよし、と。

追伸、ところで久しぶりといえばFINALの時折旬さん、見たかったなあ、まだやけど。


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2017年6月 5日 (月)

山歩き:新緑の大川入山

山歩き:新緑の大川入山

日も長く、好天続きで乾燥しているこの時期は長い歩きに絶好だ。
しかし山の引き出しが少なくて意欲も体調も低いのでその機会を呆然と見逃している。
それではあんまりなので、以前よく訪れた山で刺激というかわからない何かを求める。
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【山行日】2017年6月4日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P--8:14登山口--9:01横岳--9:53最低鞍部--10:27山頂11:03--
--11:22最低鞍部--12:06横岳--12:37登山口--P

山好きの皆さん、情報入手が容易になったこともあって、色んな山に登っている。
毎週では足りずに毎日に近い頻度で山に入っている人が身近にもいる。
目標がきちんとあって年間計画をしっかりたて、まじめに実行していく。
これがあるとないのでは日頃の生活や生きる活力にも大いに差が出るのだろう。

そんなことを少し思いながら、いつも近くの猿投山で充分じゃないか、と思う。
それでは今日の大川入山に申し訳ない。
と思いつつ、所詮、猿投山の延長に過ぎないのだけれど。

休日の朝、知立や豊田の市街地を抜けて足助街道に入る。
こんないい天気の日曜日、行楽に出かける人は多い。
老いも若きも家族連れも、みんなどこへ行くのか。
平谷スキー場周辺がオートキャンプやテントでぎっしりだったけどなんかの集会?
治部坂峠の駐車場もにぎわっていて、山ヤさんらしい先客が数台停まっていた。

準備して、車道を5分ぐらい歩くと、登山口。
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この登山口周辺に駐車する人がいるのは、昔ながらの人なのかな。
おなじみの、かつては林道で舗装されていたかもしれないらしい道に入る。
雨が降ると臨時の川になり、荒れてしまった今は一番歩きにくいところ。

荒れた林道からふつうの登山道になり、橋を渡って尾根に取り付く。

この山のもっとも印象的な、根っこの入り乱れた道になる。
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樹木にとっても登山者にとってもnotウインウインの関係というか。
湿っていると滑って危なくて仕方のない道だが、今日はなんとか安心。

高度をあげるとあたり一面新緑があふれ、ジグザグの道を上がっていく。
ところどころ通行禁止のテープがあり、ワープ道が切り開かれている。
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根っこの道に穴があくなどして危険なので、対応処置が取られている。

阿智村セブンマウンテンのひとつでもあるので整備が行き届いている。

ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。
P1100006_2

新緑のこの時期の大川入山やいかに。

上りがゆるやかになってくると、少し開けた広場のような横岳に着く。
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ここまでが三分割の前半部分、落ち着いたカラマツの新緑の世界。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。

時々左右に展望が開け日光に照らされるが、木陰になる時間もながい。
歩きやすい道は、森の中の遊歩道という雰囲気。
ツツジ系は朱色の花を用意し、ダケカンバの樹幹の白さと青空がいい。
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P1100012

カラマツの樹間のむこうに大川入山がラインがくっきりと見える。
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高度があまり上がらないまま、どんどん下がっていくと最低鞍部に来る。
少し右にねじれていくような、尾根のつなぎ目の不安定な部分。

三分割の残りは、ここから斜度があがりひたすら我慢ののぼりになる。

少し我慢すると暗い樹林帯から開けて明るいところに出る。
P1100020

太陽の光も十分で、振り返れば蛇峠山と歩いてきた尾根を見る。
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さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。

この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。
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風に波打つ笹原はきれいな芝生のようだけど、本当はとても手強い。

見る分には素敵な景色だから、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。

見上げる山頂方面は青空を背景にすっきりとしている。

彼というか、彼の足元にはびっくり。
最近流行のトレランさんで速いけど、痛くないのかな。
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山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。

先客はひとりと四人組。
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ここには木製ベンチがいくつか置かれ、展望も良好で落ち着ける。
あいてる場所をみつけて靴を脱いで休憩する。
と思ったら、今日はとてもゆっくりできそうにない。
コバエが群がるように寄ってきてうるさくて仕方がない。
追っても払っても無駄な抵抗で、急いで片付ける。

いつも通りだけど、展望を楽しみ、デジカメる。
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木曽山脈も赤石山脈も雪解けがどんどん進んでいる。
今年こそ、どちらにも行きたいものだ。

周囲の山並みにも気は引かれる。
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さて下山。

今日もことのほかこの下り道が気持ちいい。
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なんといっても雄大な景色。

単調な往復だから、来て帰る道や尾根がすべて見られる。

登ってくる人たちを、申し訳ないが余裕で迎えられる。
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最低鞍部を過ぎると稜線のアップダウンのくりかえし。

それにしても、こんなに登り返しが多かったか、と感じるのは弱った証拠。

ただ、登りの辛さはいつもながら、下りは結構快調にいけた。

新緑の大川入山、目にまぶしくてよし、秋の紅葉も楽しみにしよう。
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2017年6月 1日 (木)

山歩き:新緑の烏帽子・三国岳・焼尾山へ

山歩き:新緑の烏帽子・三国・焼尾山へ

篠立パーキングを起点に左回りで4座(狗留孫・烏帽子・三国・焼尾)を周回する。
シャクナゲの季節はにぎやかな山域だが、少し遅い新緑だと人の気配はまるでなし。
ブナ将軍に再会し、遠慮しない動物の姿にびっくりする。
ヤセ尾根には照葉樹の落葉が堆積し、すべりやすくてとても危険。
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【山行日】2017年5月28日(日)    
【山 域】鈴鹿北部:篠立、焼尾・三国山・烏帽子岳・狗留孫岳
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】篠立パーキング、起点
P7:34--7:54長楽寺--8:57狗留孫岳--9:33烏帽子岳9:42--10:33ブナ将軍10:55--
--11:33三国岳--12:27焼尾山12:53--14:24中電ゲート--14:52P

時期を検討しながらうまくいかず、2年ぶりの来訪になる。
すっかり夏日の天気のもと、広くて空いている篠立パーキングに着く。
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トイレや休憩所のある、いかにも使い勝手のいい便利な場所だ。

2年前は右回りで挑んだこの周回コース、気分を変えれば新鮮そのもの。

旧道・生活道・新道が並行するなか、まずは長楽寺と篠立林道を目指す。
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林道に入ってすぐ、にぎやかな五人組のハイカーに会う。
烏帽子岳の周回か往復のようだ、と勝手に推理。

その後、下山するまで人っ子ひとりとも会わなかったのはいったいなぜ。

植林の薄暗いなか、坑口らしきを見て、すぐに登山口となる。
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ジグザグに上がっていくが、道型はしっかりしている。

やがて枝尾根を経て尾根の肩にあがる。
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そこからは急だがしっかりとしたほぼまっすぐの道を上がっていく。

左、タカンス谷側は自然林で、右の集落側は時に植林。
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遠くから見るこの尾根はなだらかなのに、歩いてみると意外と急なのは体調か。

尾根が広がってくると開けた広場になり、反射板のある狗留孫岳に着く。
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山名は狗留尊仏に由来するらしいが、クルソンの呼び音がいい。

展望も多少開けるので、この後に行く山や尾根稜線を下見する。
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ここから烏帽子までの稜線はなだらかで、その新緑の道を密かに楽しみにしてきた。

コブをひとつ越えて、ゆるやかに広がり、カーブしていく道。
これだこれ、このなんともゆったりとした稜線歩きがたまらない。

ピピーなのか、キーなのか嬌声をあげてダダダッと逃げていく鹿の音。
最近はたくさんいるという鹿だが、いつも目にするのは逃げていく姿だけ。
そこに逃げ遅れたというか、小鹿かバンビちゃんらしきがじっとしている。
様子がおかしい、どうしたもんか、とカメラを構えて撮る。
逃げれないのか。
この先、大変だろうな、と思いつつも。

新緑の中で鮮やかに咲く山ツツジの橙色と、落花したシロヤシオ。
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烏帽子岳に近づくと勾配が急にきつくなる。

上りきったところが烏帽子岳最高点で、山頂は右へもう少し行く。
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いつもにぎやかなところだが、今日は自分ひとり。

展望が南方向にだけ開けるが、それで充分とも思う。
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反対側の細野からの道を見ると、これまた急な道だこと。
烏帽子と名がつく山だから、それなりに尖っているわけだ。

山頂を後にして、最高点にもどり、さらにバンガローへの道を下りる。

途中、岩場から西北方面に視界が開ける。
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ここはシャクナゲの多いところだがもちろん花は終わっている。

すぐに県境尾根への分岐があり、左折する。
烏帽子岳と三国岳をつなぐ県境尾根は起伏の多いヤセ尾根が特徴。

付け加えて今日は、照葉樹の落葉がしっかりと積もっている。
照葉樹の葉は固くてしかも厚い。
重なる落葉はつるつるっとすべって動きまくる。
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とにかく危なくて仕方がないので慎重にゆっくりと歩いていく。
落葉スキーの経験はないが、これだけ滑れば雪などいらない。
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このヤセ尾根だが途中、西に派生する尾根に入り込む。
すべる巻き道に足を取られてしまっていた、気を引き締める。

それにしても起伏というより上下動に多い尾根だ。

そんなことを繰り返しながらも、ブナ将軍と副将軍の存在感は格別。
どっしりと粛然と立っていた。

「ご無沙汰していてすんません、将軍様。お元気ですか」
花とかローソクとか線香でもあげるといいのだが、違うか。
悦ばれるのは、供物か。
近くに寄って抱きついてみる。

少し離れて、デジカメる。
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とにかく急斜面なので、足場には苦労する。

立ち去りがたいが先へ進む。
三国岳に近づくと大岩が立ちふさがっていて、そこを巻くように上がっていく。
稜線に上がり左折してしばらくで山頂へ着く。
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三角点山頂はこことは反対方向へ下るのだが、行く気はない。

途中、烏帽子からこの三国岳への起伏の激しい県境尾根を見る。
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山頂のあと、さらに高みを目指していくと最高点になる。
厄介な山だこと、って気にしなければいいのだが。

三国岳から焼尾山へは地形図を見ればわかりやすい。
来た烏帽子からと距離は似ているが、尾根の起伏はほとんどない。
150mをぐんと下がり、ふたたびそれだけ上がる。
単純なだけに他へ迷い込むこともないとは思う。

だから特徴はないのだが、山ツツジがとにかく多いということ。
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ツツジの色から「カラクレナイ尾根」でどうだ、って無理強い。

上がったところは、別の尾根と交差していて迷いやすい。
鞍掛峠からの道へは、もう少しヤセ尾根を進む。
このヤセ尾根の左側、北東側は崩落が激しいので要注意。

鞍掛峠からの道と合流して、左へ高みを目指すと焼尾山。
ネイムバリューこそ低いが本日の山の最高地点で922m。
ちょっとした岩が鎮座し、多少展望が開ける明るい頂だ。
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やれやれ、ということでここでは靴を脱いで休憩する。
このところすっかり夏日になって日差しもあるが、風は涼しく冷たい。
風を避けつつぼんやりしていると目の前にのそっと動くものが出てくる。
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思わず声が出てしまう。
さすがに隠れてしまった、黄土色で細長いからイタチかな。

さてと、休憩は終わり、あとは下るだけ。
といっても、この焼尾の下りはちょっと不安。
さーっと下っていく。
道も覚えているし、方向も記憶どおりだ。
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南へ振って、下りてからは東へぐんぐん。

時々鉄塔のところで切り開かれているので位置もわかりやすい。

厄介事案で有名な中電小屋のところはさっと通り過ぎる。
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その後も道型はしっかりしているし、一般道のように踏み跡も確か。
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よほどたくさんの人が入っているのだろう、と思う。

尾根芯を通らずに巻き道を行くところも確かで、ここは滑りやすくて慎重に。
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窯跡がいくつかあり、尾根の下部になる。

問題はここからだ。
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中電の鉄塔巡視路を利用しているので道がいくつにも分かれる。
以前、行き詰まったのにそれを再び選んで、またしても鈍詰まる。
スギの植林の急斜面をへつり横断し、なんとか巡視路にもどる。
落葉の堆積が多くてそれに惑わされたこともあるが、下りは難しい。
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なんとか中電私有地に近づいて、ほっとする。

あとは舗装された道をとぼとぼと歩くだけ。
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2017年5月21日 (日)

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

隣の県なのに近そうで遠い、奥深い山域へふたたび足を踏み入れる。
黒法師三兄弟の長男こと黒法師岳と隣の丸盆岳の豪華組み合わせ。
ガイドブックでは初心者の山だが、登山道も林道歩きもかなり辛い。
黒法師・丸盆間の笹原の稜線歩きは展望がよく、この山域のよさがいっぱい。
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【山行日】2017年5月20日(土)    
【山 域】遠州南ア深南部:黒法師岳(2067m)、丸盆岳(2066m)
【天 候】晴れの夏日
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】戸中山林道ゲートから少し離れた駐車地、起点
P5:52--6:11林道ゲート--戸中山林道--7:36登山口--等高尾根--8:35ヤレヤレ平--
--9:43分岐--10:23黒法師岳10:53--11:23分岐--12:18丸盆岳12:36--13:16分岐--
--14:09ヤレヤレ平--14:52登山口--林道--16:17ゲート--16:42P

赤石山脈は光岳の南方で枝分かれし、その先に黒法師の名のつく山が3つある。
黒法師岳(2067m)、前黒法師岳(1943m)、前黒法師山(1782m)である。
前回は麻布山から前黒法師山、バラ谷ノ頭を往復する入門者コースで秋を味わう。
今回は主峰の黒法師岳から、左右の太刀持ちの山とバラ谷ノ頭をながめたい。

ヤマケイから出ている新・分県登山ガイド「静岡県の山」によれば、
黒法師岳は初心者向きの山で、登山口からの往復は5時間もあれば充分、と。
ならばついでに、稜線を歩いてお隣の丸盆岳やカモシカ平も訪れてみよう。

深南部は2回目だが、未舗装や通行止の林道の状態など不安な点が多い。
約150kmの道のりは、一部高速有料を使用しても3時間ほどかかる。
初夏の朝の早い時期で、先のわからない曲がりくねった細い道も少しは安心。
鹿など動物が道路にでているのも織り込み済み、工事で迂回するのも覚えていた。

水窪地区に入り、最初に目指す水窪ダムは表示もあり分かりやすい。
林道はその先で未舗装になり、慎重な運転の必要から低速になり時間がかかる。
30分ほど進むと何台もの車が駐車していて、そこが停車地点とわかる。
さすが皆さん、朝が早いのか、これこそ山ヤのふつうの姿なのか。
今日のコースは長くて時間もかかるので早ければ早いほどいいが、程度がある。

すぐに準備して出発。
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それでなくても長い林道歩きに、通行止でさらに歩く距離が伸びた、もくもく進む。

しばらく行くと、通行止の原因の崩落箇所らしい。
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大雨が降ったり、天変地異にかかわらず、いろんな箇所でどんどん山が崩れている。
林業のために道を通したり、植林その他もあるが、ここら辺は元々地盤がもろい。

ガイドブックその他でよく見る「戸中山林道ゲート」にようやく着く。

ここまで2キロ近く、時間にして20分ほどがふだんより余分な上乗せ。
ここから黒法師岳登山口までは約6キロの林道で、標高をゆっくり400mほど上げる。

ゲートを過ぎるとところどころ林道が舗装されていたり、幅も広くなる。
あくまで林業用に施工された道路であり、補修・維持もそのためにされている。
こちらは迷惑をかけない範囲で借用、利用させてもらっているのだから文句はない。
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単調な歩きだが必死に進むしかない、少し早足の散歩のようだから楽といえばそう。

遠くの山や新緑をめでたり、勢いよく流れ落ちる滝を見たり。
0.5kmごとに表示板があり、誰用なのか休憩小屋もあり、緊急避難場所にはなる。
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シブロク歩道は、バラ谷ノ頭から黒法師を周回するバリルートの尾根の取り付き。
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赤テープや踏み後も見受けられるが、楽そうな上りではない。

見た目に新しそうな休憩小屋をすぎて少しで、ようやく黒法師岳登山口に着く。
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2時間近くの長い林道歩きで気分は下降線、安堵感も感激もない。

等高尾根という急登で有名な登山道に踏み込んでいく。
落葉でクッションのある道は固かった林道とちがってぐんぐん高度を上げていく。
辛い上りなのに気分が変って行けるだけ行こうとなるからふしぎなものだ。
無駄がない、というか遊びのない登山道なので、やがて息切れする。
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枝尾根から支尾根に乗り、樹林も変り、巨木が現れるのは楽しい。

ようやく傾斜が緩やかになるとそこが「ヤレヤレ平」。
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なるほど分かりやすい、ちょっとしたコバというかダイラのような地形。

ほんの少しだけ油断させてコブを越えるところが「市川戻り」だって、意味不明。

そこから登山道は傾斜をさらに高め、根っこや枝をつかむガシガシ上りになる。
時折、遠望がきくのと、コバイケイソウやイワザクラが少しだけ見られるのが慰め。
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バラ谷ノ頭は早くから見えていたので、あとどのぐらいと高度の目安になっていた。
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それにしても足が重い、徐々に疲労がたまって上げられない。

下のほうからずっと聞こえていた鈴の音の主がすーっと抜いていく。
有名な「弁当ころがし」は立ち木に隠れ(下を向いていたので)見落とし通過。

空が広がってきてやっとこさで稜線にあがり、黒法師岳と丸盆岳の分岐に着く。

笹原の稜線は開放的で、正面には前黒法師岳が燦然とあり。
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右を向けば、これから目指す主峰アイドル黒法師岳、まだかなり遠いし高い。
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左には、笹原のずっとむこうに行けたら行きたい丸盆岳、同じ高さだから容易かも。
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整理運動の屈伸をして疲労蓄積の筋肉に刺激を与える自らのルーティーン。

笹原を分けるようにくねくねと進む道はザレ場の縁も通っていく。
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崩壊が進んでいる山腹は高度感があり、慎重さが求められる。
こうなるとヒルやダニがいるかもしれない笹原のほうが安心できる。

相変わらず足が上がらず重いのと眺めがいいので何度も立ち止まってデジカメる。
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今日はずっと見ているバラ谷ノ頭。
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黒法師岳との鞍部にある、テント泊の聖地こと「黒バラ平」。

そこからここへ上がる、なんとも急勾配の斜面。

なんとか、ようやく山頂に近づく。

展望のない山頂と分かっているので気落ちはないし、樹間が疎で明るいのがいい。
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三角点マニアに有名な×印三角点を探してとにかく記録撮影。
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手頃な石を集めて座をつくり、靴を脱いで昼食休憩。
いかん、疲れすぎていて飲み物で流し込まないと入らない。

周囲を回れば樹間から展望はある、デジカメ時間。
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左の一部分は鎌崩ノ頭、奥に不動岳、右に丸盆岳で手前がカモシカ平。
遠くの雪山は左が赤石・聖岳、右は上河内。

重い腰を上げて、次へ進もう。

下り始めるが、これが大変。
ザレ場ではずるずるすべり、崩落の元になりそうで気が気でない。
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つかめるものは何でもつかみ、後ろ向きになったり。
笹原に入るとほっとする、隠れた倒木にだけは注意。

分岐に戻ると丸盆岳方面から、先にそちらに向かった彼がやってくる。
さすがに速い、若いし余裕ありで、黒法師のあとはバラ谷ノ頭へとも。

そんな彼を見送って、歩きやすい笹原の稜線を漫歩する。

あれっ、約束がちがうぜ。
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なんと、ぐんと下がる最低鞍部があるではないか。

稼いだ高度がもったいないし、行きもだが帰りの上り返しも辛そう。
一気にブルーになるが、大枚はたいてここまで来たのだからやめるのもシャクだ。
急なので笹をつかみつつたらたらと鞍部に下りていく。

上がっていく途中、ずっと足元を見ていたら、一輪だけのイワザクラ。
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ずるずる進むと尾根が広がり、枯れ木が芸術的な笹原になる。
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「カモシカ平」と言われるところで、一部のテント泊の連中に人気があるらしい。

被写体としては文句なしだし、どこでも歩けるというのもいい。
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登りもそんなに急ではないのでなんとか進んでいける。

平らなところや段になったところ、線状凹地のような地形もある。

丸盆岳の山頂は、黒法師とちがって開けていて展望もよさそうだ。
窪地のようなところに入ってから回り込んで山頂へ。
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これはいい。

何よりも歩いてきた稜線と黒法師岳、バラ谷ノ頭がきちんと納まる。
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手前の笹原がカモシカ平、正面は黒法師岳、その右奥がバラ谷ノ頭。

周囲の山もあまり山座同定はできないが、雪山の赤石岳や聖、上河内は分かる。

丸盆からすぐ近く北の鎌崩ノ頭方面をのぞいてみると、これはひどい。
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重症というか、崩落の一途で、草木もなし。
登山道はあるが、危険で立ち入らないのが賢明だ。

付け足しの山が期待以上によいところだったので十分に満足して戻ろう。

そこへ重装備の若者が来る。
今日はカモシカ平でテント泊だそうで、こんな早い時間からまったり。
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そうか、うらやましいなあ(でも自分はそんなに重い荷物は担げないし)。
よいテント泊を(若いうちからそんな贅沢を覚えてしまって大丈夫か)。

分岐への帰りは、登り返しもそこそこに、最後の稜線漫歩を楽しむ。
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さて下り、等高尾根に入る。

一気の下りだが、ずるっといきそうで足元のふんばりが大変。
勢いなんかつけたら止まれなくなるので、危なくて仕方がない。
枝や根っこをつかみ、足元を確かめつつ後ろ向きになるのも厭わず、だ。
ここまでの歩きで足の筋肉はずいぶん疲れているから緊張のきついこと。

そこへびっしょり汗をかきながらもゆっくりと息を整えながら上がってくる人あり。
こちらは黒バラ平でテント泊だそうで、水場が決め手なんだそうな。
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みんないい時間を送っているなあ。

その後、元気に上がってくる山ボーイにも会うが、この地には合ってないような。
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それにしてもきつくて大変な下り。

「市川戻り」や「ヤレヤレ平」で少しだけほっとする。
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なんとか登山口へ。

丸盆岳へ行ったのは余分だが、黒法師岳だけなら5時間で充分、は如何。
行きはよいよい、ではなく、行きも帰りもとても辛い上り下りなんだから。

ただ登山口へ降り立てばあとは林道歩きなので、気分的にはとても楽。
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登り返しもないし、危険な箇所で技術的に追い詰められたりすることもない。
距離はとても長いが、疲れた足でも普通に歩いて行けばいい。
ゆっくりあたりの景色や滝を見ながら、カエルの合唱も聞く。
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がらがらゴツン、カンコチン。
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通行止の崩落箇所に来ると、今まさに土煙をあげて土砂崩れ真っ最中。
ヤレヤレ危ないところだった、最後まで気が抜けないぞ。

なんとか駐車地に戻る。
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予定時間より1時間以上余分にかかったが、なんとか歩けたことでよしと。
この日、山で会ったのは数人だが、某ヤマレコにはすぐにレポが3本あがっていた。

今日の反省や教訓

 新・分県登山ガイド「静岡県の山」(山と渓谷社)のコースタイムや記述は、
著者がカモシカ山行をする猛者なので、襟を正して読み込む必要がある、
と感じたのは、正しかった。これぞ読み方注意だ。
 ずっとよい天気の日が続き、実行日の選択としてはヒルやダニ対策にはよかった。
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2017年5月15日 (月)

山歩き:鈴鹿の上高地でヤブオフ会

山歩き:鈴鹿の上高地でヤブオフ会

第19回ヤブコギネットオフ会が鈴鹿の上高地(神崎川右岸)で開催された。
山の楽しみ方や歩き方など色んな面で影響を受けているネットページ。
日頃ほとんど人との交流がない自分には貴重な刺激と時間である。
昨日からの雨で山全体が湿った中、花は少々の道をぐるりと歩く。
P1090619

【山行日】2017年5月14日(日)    
【山 域】鈴鹿中部:御在所岳、国見岳、神崎川
【天 候】朝のうち霧、曇り時々晴れ
【形 態】周回 往きは単族、復路はKさんと 軽装
【コース】武平峠東駐車場、起点
P7:39--峠道--8:40御在所岳--9:10国見岳--9:30青岳--西尾根--
--10:31オフ会場13:37--コクイ谷道--一服峠--車道--16:00P

最近は読むだけで、レポも上げず、レスも心の中で思っているだけ。
そんな関わり方に申し訳ないとは思いつつ、オフ会は貴重な機会なので参加する。
迷惑だけはかけられないので、コース選択は慎重に、間に合うように出る。
開始時刻が11時なので、会場には余裕の30分前の到着を目指す。

旧鈴鹿スカイラインの御在所・鎌界隈の人気は高く、Pの出足は非常に早い。
早々に中道や裏道は諦めて、表道または武平峠付近をねらって車を走らせる。
帰りのことを考えて、表道に近いPをやめたが、武平峠はほぼいっぱいだった。

現在時刻は7時半、となるとオフ会場までは3時間ある。
昨日は雨がしっかり降って、峠道に上がる道は沢になっている。
これではコクイ谷や上水晶谷道はきつい、くだりが急な尾根道も避けたい。

こんな時でないと来られない久しぶりの御在所岳を目指して上がっていく。
東登山口から武平峠に上がる道って、いつも思うけど、一番の難路だ。
峠からは崩落の危機にずっとさらされている道を気をつけて上がっていく。
P1090560

霧の中、しっかり濡れてべとべとの木々や根、岩をつかみながら行く。

アカヤシオの落花がそこかしこで見られ、顔を上げると咲いてる花がある。
P1090564

P1090565

もう下ってくる人がいて、御在所岳のお達者倶楽部はずっと健在なのだ、と。

鉄柵にぶつかり、笹の中の道を回って、山頂園地の舗装道に出る。
それなりに花は見られるが、一斉とか満開とは縁遠いのが今年の特徴。

御嶽大権現へ、そして池の神へ。
P1090568

P1090570

山頂三角点も通り道なので外せない。
P1090571

ちらほらとはいえ見られるアカヤシオ、背景は国見岳。
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雨露がきらきら輝く草原のスキー場を下りていく。

荒れた沢は浮石やすってんころりんに気をつけて。
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国見峠から国見岳というのも本当に久しぶり、いつもは逆方向が常だった。

あらためて逆は新鮮だが、ほんの少しでも長く感じるのがおかしい。
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石門に寄ると、被写体に都合よく入ってくれるアカヤシオ。
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ここに来た人はみんな同じ写真を撮って満足するんだろうな。

国見岳山頂。
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先客がいた、失礼して岩に上がり周囲の様子を伺う。
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真っピンクの絨毯を敷き詰めたような景色は望むべくもなし。

いつもは花の名所になる斜面の道をおりていく。
ふだんの何分の一にすぎないが、ピンクの花は健在。

少し道から外れて見上げると、樹間のむこうに目立つ大岩。
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記憶にない、でも本当に立派だなあ。

ここで知人のHKさんに会う。
初めてオフ会に出た時からその都度、よく会う人だ。
ブナ清水が好きな彼は朝明から上がり、オフ会へは上水晶谷を下る、という。
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青岳に来る。
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ここも先客があり、同様なことをして。

先へ進むとキノコ岩分岐、これはパス。
最近のキノコ岩はどんどん風化が進んでいるようで痛々しい。

県境稜線道はここから方向を西に変える。

国見岳には目立つ大岩が豊富にあり、先ほどのも存在感を示している。
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大岩は道の途中にもあり、なんとかそれを巻いて進むのも記憶にある通り。

稜線道が向きを北へ、根ノ平峠方面に下るところでそちらには行かず、西へ。

この道は以前、上高地でのオフ会の帰りに上りで使ったことがある。
あの時の印象は、歩きやすくてほとんど一般登山道に近い、というもの。
いざ尾根芯に入って下降していくと、自分は勝手に記憶を加工していたようだ。
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道はまっすぐ楽に歩けるものではなく、バリルートらしい要素がいっぱい。
枝木は自然に生えているのだからそれを避けるために右へ左へとふられる。
尾根の下降は枝尾根の分岐で進路を間違いやすいのでコンパスの出番が必要。
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さらに下りていくと、地形図通り千種街道にぶつかり、尾根はその先へ。
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最後だけは急な斜面になるのも一般的で、上高地らしいところに到る。
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大正池とかなんとか池とも言われる水たまりが左に見えた。

人が集まっている様子はない。
さらに下り、右の北方面へ進むとそれらしい光景が見られた。
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時刻はほぼ予定通り、これだけは毎度のことで衰えてはいない。

いつもの暖簾がいくつも掲げられ、包み込まれるような布陣。
オフ会には40数名の参加があり、盛況。
熱く語る人あり、元気な人あり、突っ込みを入れる人あり。
会がほぼ終了したのち、神崎川対岸へ山シャク見学に出る人多数。
この渡渉を濡れずにするのが難しい。
防水の登山靴ではなくローファーの自分は情けなくもパス、無理は禁物ですから。

帰路はKさんとコクイ谷道で武平峠を目指す。
これが一番標高差が少なくて楽ではないか、という判断。
標高差は少なくても渡渉の多いコクイ谷道は難度が高い、微妙なところ。

常に黒ずくめで重装備というKさんは、山にも詳しいのでありがたい。
少し外れたところにある、鈴鹿で一番形がよくて崩れていない窯跡を見学。
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もうひとつ。
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コクイ谷出合に来る。
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水量が少し多く、少し荒れていて、コースには少しの変化があるようだ。

お互い、過去の記憶を確かめながら道をさぐっていく。
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渡渉箇所や巻き道が微妙に変っているような、記憶違いのような。

厄介なところはそのまんまで楽にはなっていないのは確か。

沢谷に移ってからも何かとある。
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雨乞岳への道の路肩にある窯跡へきて休憩。
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武平峠へは直接行かず、一服峠から雨量計のところへ下りるを選択。
道は急でも、巻き道よりはリスクが少ない。

そこで彼とは別れ、あとは車道のふちをたらたら歩いて戻る。
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なんやかや、距離的にはよく歩いた感じ。

刺激を受けて更なる意欲の向上があればいいのだが、それこそ簡単ではない。

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2017年5月 9日 (火)

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

養老山地は北部が面白い、さまよい歩きの第3弾は笙ケ岳の南と西へ。
地形図を見ると笙ケ岳の南尾根の西面がゆるみ、台地が広がっている。
ダイラ地形とかコバと言われるところと似ているそこって一体どんなん?
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【山行日】2017年5月7日(日)    
【山 域】西美濃:養老山地北部
【天 候】晴れ
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】養老公園駐車場、起点
P7:31--8:01登山口--林道--9:05もみじ峠--9:44南の台地10:34--
--10:47笙ケ岳--10:57西峰付近11:25--11:37笙ケ岳11:56--12:02東峰--
--12:39裏山12:46:--13:30もみじ峠--林道--14:10登山口--14:41P

旧大垣市内から仰ぎ見る養老山地は船底のような平凡な山容である。
特徴もなくほとんど同じ高さに見える中で少し目立つのが三角形の姿の山。
位置を変えじっくりそれを見ると、3つぐらいの頂が前後左右に重なり合っている。
表山(838m)と裏山(870m)であり、その奥に重なるのが笙が岳(908m)である。
そこに行平山(845m)と幻ノ池を加えたのが前回まで。

なんといっても養老山地は自分のふるさとの山だから思い入れが大きい。

次の課題は、行平山の北に位置する奥山と笙ケ岳西峰と決めていた。
そこにじんわりと飛び込んできたのが今回の笙ケ岳南尾根の西面台地。
課題地点が離れすぎていて、今の自分の足では無理だから、悩む。
周回するにしろ往復するにしろ効率よく(楽に)歩きたい。
残雪が消え、ぬかるみがなく、花が映え、しかも新緑がまぶしい季節。
4月中旬をねらっていたが、ずるずるぐだぐだで今日に至る。

全国的に連休の最終日は休日疲れもあるのか、一般道路はがらがら。
忘れた頃に信号で停められるだけ、すいすいと進み、養老公園に来る。
だるい身体に気も乗らないまま惰性で来た自分にも困ったもので。

養老は2017年の今年「養老改元1300年祭」ということですごいらしい。
そんなことは昨年来たときにもわかっていたが、観光客で大混雑だとちと辛い。
幸運にも朝が多少早いということで人影も車もほとんど見かけずほっと。

まずは登山口まで、養老の滝をめざす一般観光コースで歩く。
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歩道も案内も施設も家もどれを見てもきちんとされているのがすごい。
だからといって観光歩きは決して楽ではなく、山歩きよりも辛いぐらいだ。
養老の滝を愛でてから滝上駐車場こと登山届場所に至る。
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下の公園駐車場が300円で滝上はなんと千円、辛い歩きの代償は大きい。

今日も意に反するが、単調で面白みに欠ける林道で行く。
なんとなれば旧道の登山道は勾配が急すぎて足に応え、無駄な筋力を使う。
運動エネルギーで比べれば同じになるのかも、計算と実際は異なるとか。
新緑は感じるが、ヤマザクラ・アカヤシオ・ツツジなど花はほとんど終わっている、無念。
最後の方で少しだけ旧道を利用する。
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これは道型が美しいのと、ショートカットで楽になるという計算。

もみじ峠に来る。
如何にも峠らしいところで、ほっとする美しさ。
ここで選択肢、まっすぐ笙ケ岳へ進むか、裏山方面へ行くか。

引き込まれるようにくだっていく道は笙ケ岳方面でよしと。
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少し暗くてじめっとした感じもあるが、落ち着いた美しい道だと思う。
方々から生まれる前の空の沢を集め、そこに落葉がしっかりと堆積している。
それはすぐに一条の流れになり、水量を増してキラキラと輝く。
道は流れに沿って左右に数回、渡渉する。
流れだけに気を取られていると、深く積もった落葉の下の水流を見逃す。
自慢じゃないが自分はここで、数回ドボンしている。
危険そうな感じがしたので先回りして土木工事、大きな石を置く。
するとバシャンという音とともに水が跳ね返った。
やったね、正解、あぶないところだった。
いくつも石をならべ、その上に折れた木の棒もそろえることにしよう。
大洞谷林道からの道と合流してアマゴ沢に近づき、渡渉する。
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ここからは笙ケ岳南側を細い道で巻いていく。
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窯跡があり、散乱する石はどうみても土砂崩れの石とは違う。
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3つ目の窯跡のところ、笙ケ岳と東峰の鞍部を上がっていく。

左側の笙ケ岳南尾根はすぐにでも乗り越せそうだが、低くなるのを待つ。
少し上がるだけですぐに鞍部にたどり着けそうなところで取り付く。
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そのむこうの景色は、なんともどおってことない。

この尾根の高みを目指す。
馬酔木ほか潅木が多いのは普通だが、そのまま普通の尾根。
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次のちょっとした鞍部があり、先へ上がっていく。
co810は普通に自然林で、西面を見下ろそうにも樹木で見られず。
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どうも西面台地は普通の自然林のようで、そこへ降りるのは急斜面だと。

少しがっかりして尾根芯を引き返していく。
途中、樹間から笙ケ岳(本峰と東峰)が見えた。
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この角度から見たのは初めてなので新鮮といえばそう。

そしてこのまま上がっていこうと振り返ると。
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これって立派な道型ではないか。
緩やかに西面台地へ降りていく立派な道がある。
とにかく見に行こう。

なるほど、普通に森だ。
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栗が多い、多少の起伏はあるがダイラのような台地に森が広がっている。
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黒くなり倒木があるところって落雷か火災があったのだろうか。
行平山の東南台地も明るい森だったが、ここはもっと広い。

ぐるっと一周して、鞍部から降りてきているあの道を上がっていく。
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十分に満足。

尾根を上がっていこう、とすると今度は岩場がある。
少し難儀したが上がってみると見晴らし場になった。
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ここから見ても地形図のように平ではないが、ダイラのようだと確認。

この尾根の上部は岩と潅木のヤセ尾根でヤブコギになるので登山道に復帰する。
すぐに鞍部に届き、左折して笙ケ岳へ向かう。
南側は自然林で樹間越しの展望はわずか、北側は植林が伸びてうむむ。

山頂はいったん通り過ぎて、次の課題に向かう。
そんなのはあるのかないのか笙ケ岳西峰(860m)へ。
少しだけどどんどん下っていく感じ。
で、少し上がった樹林帯の辺が遠くから見ると西峰に見えるところ。
まずは西峰から笙ケ岳本峰を樹間に見る。
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足元にはカタクリの花が一輪しっかりと立っていた。
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そこからさらに数十メートル下り、南面にトラバしていく。
大岩がならんだところで残念無念とあきらめて上がっていく。
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こちらは準備不足で次の手を考えてこなかった。

救いは斜面を上がっていく途中、ダイラや養老山方面が見えたこと。
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先ほどのダイラが手前で、向こうの山並みが小倉山や養老山。

笙ケ岳山頂へ登り返し、そこで靴を脱いで休憩。
「なんだ、展望がないなあ」と不満そうな四人組が来る。
確かにない、といえばないし、うっすら見えるといえば、そう。
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その少しの展望の先の3つの山(行平山・裏山・表山)も、大事にしてほしいものだ。

帰りは、東峰から裏山へ行き、分水嶺(境界)尾根からもみじ峠へ戻ろう。
これって、来た道をもどるよりも距離はありそうだが、足に優しそうなんだな。

ということで、東峰へ。
P1090490

本峰より明るい。
ここから裏山へのつなぎの尾根にはある程度、踏み跡があるはず。
利用者が多いからと安心して入ったがどんなものか。

これは少し油断していた。
気をつけて左へと意識して進まないと、表山方向への尾根に入ってしまう。
気が着いたからよかったが、左を意識し、植林と自然林の間の尾根を歩むこと。
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逆方向からだと、取り付きが分かり辛いがその後は上りなので分かりやすい、と。
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樹間から表山を見る、今日は寄るあてはなし。
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裏山に寄る。

表山から来るよりもなだらかな斜面を選べるので気分よく上がれる。
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360度の展望は、風が少し強く吹き、天気はいいのに黄砂なのか霞んでいる。
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南の笙ケ岳を見ると、左から東峰、本峰そしてうんと下がって西峰が確認できる。

裏山(870m)は、養老山地では笙ケ岳の次に高い山で展望も素晴らしい。
養老山(859m)や小倉山(842m)ほど知名度がないのがいいのかも。

下りは表山との鞍部から、如何に楽に境界尾根に合流するか。
標高を下げすぎると表山の西南面のトラバ道が急で辛い。
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養老全縦走するトレランさん達が通る道はそこらへんを上手に横切っている。
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なんとかクリアして・752に上がる。

幻ノ池に寄っていこう。
間違っても前回のように堆積した落葉に突っ込まないように気をつける。
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雪解けのあと、池にならずにそのままヌタ場になっていたとは。

もみじ峠からは一部旧道を使い、後は林道を利用する。
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下山届を出した後は、観光コースをたらたらと下っていく。

固い石の道で、観光客の流れに消え入るように歩く。
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6時間以上の長い距離をなんとかくたばらずに歩けて、少しだけほっとする。

次回は祭りのほとぼりが冷めた頃になるのかな。
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