2021年12月 9日 (木)

山歩き:黄葉の日だまりハイクは西尾茶臼山

山歩き:黄葉の日だまりハイクは西尾茶臼山

木枯らしにふるえながらも場所を選べば日向ぼっこのできる山。
しかも紅葉にタカノツメの黄金ロード、空が青いなあ。
近場でお気楽散歩の山歩き、西茶の季節がキター!

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【山行日】2021年11月28日(日)、12月4日(土)    
【山 域】三河(西尾・幸田):西尾茶臼山
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】無の里(平原の滝北)駐車場 起点
P11:55--北東尾根--12:31山頂--12:53南茶臼--千両ロード--13:06西ノ沢乗越--
--13:08小茶テラス13:43--13:54深篠池P--スダジイ尾根--西一般道--14:30P

P11:57--滝上尾根--12:27山頂--車道--12:48やすらぎ峰13:30--13:46山頂--
--西一般道--14:10P
※山頂とは西尾茶臼山のこと、他の地名や道は通称または個人の勝手命名

家から近くて通い慣れている山といえば、猿投山と西尾茶臼山。
県外の山を解禁して1か月余り、鈴鹿ほか遠くの山は朝が早いし歩きがきつい。
そんなんでじんわりと疲れを覚えていたので、地元の里山に転進。
くつろげる場所に帰ってきた、という感じ。
歩く距離も高低差も気分次第で調節できるのがいい。

朝が早いと駐車場付近は大混雑らしいけど、そこはそれ。
狭い道の途中で駐停している車輛あり。
見ると、無人野菜売り場で一袋百円のみかんを購入されていた。

駐車場に着く頃には、帰っていく人が多くて、入れ替え興行。

たらっと準備して出発。
付近は路駐が多い、朝が早いと大変なんだ。
カラオケ屋も繁盛しているのかな。

北斜面の急な道を上っていくと逆光のお出迎え。

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人気の第2キャンプ場がなんと閉鎖されている。
でも次の週には修理工事は終わっていて、利用されていた。

一応、西尾の有名観光地、平原の滝。

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地元、西尾信用金庫の今年のカレンダーでは表紙を飾っていた。
全7枚の写真のうち、3枚がここと「いきものふれあいの里」なんだから。

再帰初日は北東尾根から上っていく。
樹間から振り返ると、203展望台がチラ見できた。

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尾根に上がり、周囲の様子を確かめながら進んでいく。
東茶臼と言われた地点にはなんと椅子が置かれていた。
ここからは北から東に、しっかり展望が開ける。

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岡崎平野、豊田の山のむこうに恵那山、背後に木曽山脈。

その日は山頂から南茶臼(西茶臼)へ行き、迂回する。
城跡から大平山方面へ下って、センリョウの群生する道で西ノ沢乗越へ。
センリョウ(千両)があまりに見事なので勝手に千両ロードと命名する。

そしてこの山で一番くつろげる(個人の感想)小茶臼テラスへ。

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長居したあと、帰りはいったん深篠池Pへ下る。
こちらの駐車場は馴染みの人の利用が多くて、付け入る隙は少ない。

天狗岩尾根と迷いつつ、スダジイ尾根を上がる。
尾根の中心にとても立派なスダジイがあるから勝手にそう言っている。
スダ絡みで→須田→あかり尾根としてもよかったけど、例の不祥事で中止。
ここの休憩場所にも椅子が設置されていた。
西茶から小茶臼の稜線のながめがよく、暖かい。(冒頭の写真)

次の週は12月に入り、少し肌寒かった。
平原の滝への道を上がっていく。
第2キャンプ場が再開され、すぐ上の第1キャンプ場へ来る。

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落葉がしっかりと積もる場所で、紅葉もなかなかのもの。

その日は山頂へ行き、電波塔の周囲を確認する。

春の山桜花見広場の様子や、満開の山茶花(サザンカ)を見る。

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満足して、電波塔巡視路こと車道を下っていく。
途中で左、やすらぎ尾根に入り、峰を目指す。
先客があったのでその先の展望台へ寄ったりする。
戻ってからは、少し石を動かして自分の場所をつくる。

それなりにいい場所工事ができた。

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帰り、やすらぎ尾根を山頂へ戻っていく途中にて。
これこそ、規模は小さいが黄金ロードでは。

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ああ、小確幸。

しばらくはこの地で過ごせるんだ。

帰路、「西尾いきものふれあいの里」へも寄る。
欲張りすぎ。

 

 

 

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2021年11月24日 (水)

山歩き:県民の森から宇連山、岩尾根と紅葉

山歩き:県民の森から宇連山、岩尾根と紅葉

秋を愛でる月間は三河へ、凛々しい岩尾根を歩き紅葉庭園を楽しむ。
前回までの鈴鹿も養老も記憶と現実の相違は大きく、ここでもそれを確認する。
長い山歩きの途中と最後に、約束された休息場と眼福のあるのがうれしい。

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【山行日】2021年11月20日(土)    
【山 域】地元愛知:県民の森、宇連山
【天 候一部周回 単族 軽装
【コース】県民の森駐車場起点
P7:57--南尾根・西尾根--10:02西北分岐10:08--10:39宇連山11:01--
--11:27西北分岐--北尾根--12:12北展望台12:22--戻って林道--13:34P

県民の森駐車場には朝早くからたくさんの車で誘導員さんも忙しい。

キャンプ場から入ってジグザグの道、ウラジロの中、岩尾根に進む。

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急な上りとはいえ、歩き始めなのでほかの皆さんも元気がいい。
最近、大人の歩きを身に着けた自分も、調子に乗らないように行く。
最初の休息場、南尾根展望台に来る。

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県民の森の、東西南北の尾根道に設置されたこれが俺は好きなのだ。
特にこの南尾根のは、それこそ360度の視界がある。
それでもって今や白骨化した材で、吹けば飛ぶようなのがいい。

その後、露岩・岩尾根は恐竜の背のように上下左右にうねっていく。
よく整備されたその道を越えていくのは、快感そのものである。
ただアップダウンは何度もあり、残念ながら高度を稼がない。
背後からはお日様がうらめしいまでに照り付け、じわじわと汗が出る。
そして延々と続く上りになると足がずんずん重くなり、止まるようになる。

いかん、ここってこんなにきついんだ。
やっぱり筋力も体力も弱っているというか、年相応なんだ。
トレラン兄さんや若いのがリズムよく進んでいくのとは大違い。
すると、初老のスリムな人が軽やかに追い抜いていく。
付いていく気も起きないのが情けない。

西尾根と北尾根、宇連山との分岐点に来る。
ホッとするとともに、ぐたっと休憩。
ここまでこればあとは大したことはない。

歩き始めると記憶と違い、ずっと急登らしきが続く。
えっ、えっと自分の勘違いを悔やみながら、何度も足を止める。
もうそろそろ平坦になるから、という淡い期待はずっと裏切られた。
一体、人間の記憶というやつはなんと自分の都合だけで作られているのか。

そんな中、下りてくる連中が多いし、みんな速足に見える。
トレランさんも多く、ランナーズハイの快感に浸っている。
「ここは1万円払ってもいいぐらい価値のあるコースだ」

なんとか宇連山山頂へ。
特等席にひとりだけ。

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日の当たるところで、ひっそりと休憩。
この後のコースについて考える。
素直に下山が一番だが、少しだけ寄り道することに。

先ほどまで山頂に人はいなかったのに、すれちがう人が多い。
グループが多いので、にぎやかになるんだろうな。

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西・北尾根分岐からは左折して、北尾根を下りる。
ここは県民の森の周回尾根で一番の急坂。
上りだとそれだけ辛いところだが、ここでも結構な人とすれ違う。
トレーニング好きというか、M気質の方の群れる山域。

上から目線でがしがし下りていく。
前方に鮮やかな黄紅葉。

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空が青いなあ。
思わぬところでこうやってあらわれるのが、いい。

分岐を2つやり過ごし、あと少し、と上っていく。

あった。
久しぶりの北尾根展望台。
ロケーションはいいのだが、デジカメるには決まらない。
深山幽谷、中華風文人の東屋にならないではないか。

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これまた記憶の錯綜というやつ。
あきらめもついた、というか、それなりに安堵してユン・ゲサン。
林道までは地味な道、ただ周囲には巨岩が点在していた。

大津谷林道に出て、平坦な道をちんたら歩いていく。
ここですれ違う人々はもうほとんどが観光客で、紅葉狩りのち滝見。
自分も人々にすんなりと溶け込んでいく。

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いいじゃないか。
これで何の不満があると。
眼福に包まれる幸せ、ただ足にはきついコースだった。

 

 

 

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2021年11月20日 (土)

山歩き:川原峠から養老山、三度目は?

山歩き:川原峠から養老山、三度目は?

紅葉を愛でる山歩き、経験と情報からねらいをつけて懇意の養老へ来る。
昨年は10日遅かったという反省から今年は一週早めたがそのもくろみや如何に?
三度目の正直なのか、人生は至る所運のみ、それとも新たな教訓はありや。

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【山行日】2021年11月13日(土)    
【山 域】養老山地:川原峠、養老山
【天 候】晴れ
【形 態】周回(一部電車利用) 単族 軽装
【コース】美濃津屋、農村公園駐車場、起点
P7:08--東海自然歩道--8:35川原峠--9:14避難小屋--10:05養老山--
--10:22小倉山10:51--10:58笹原峠--アセビ平--12:30滝P--13:12養老駅13:31--
--養老鉄道(¥260)--13:35美濃津屋駅--13:48P

今年の紅葉は遅れていたのに、ここにきて徐々に早まっている。
いにしえの歌人が心惑わされたように、今時の山歩き人も伝統を受け継ぐ。

今日のコースの一番の目的地は、川原峠から北に上がった坂の黄金ロード。
ある連中が養老から南下してきてそこで恩恵にあずかった、という過去レポ。
それを深く望みつつも、外してもほかの各所に見どころはある。

それに自分の心境の変化として、焦らずゆったりと味わいたい。
養老という人気の観光地と自然歩道という一見楽そうな縦走コースである。
でも距離は二十数キロにおよび、アップダウンも結構なものなのである。

稜線漫歩という都合のいい記憶は抑え、そこに至る苦しみを胸に刻む。

昨年も利用した駐車地に来る。
そこのトイレはバス停を兼ねていて、「農村公園前」の表示。
なるほど少し趣があるとは感じていたが、気が付かなくて申し訳ない。

出発。

ここから、美濃津屋駅方面から来る東海自然歩道に合流するのは少し難儀。
単純に向かえばいいのだが、ともすると短縮路がありそうに見えてしまうので要注意。
ショートカットするとどこかで鉄条網に引っかかるか、ヤブコギになる。

自然歩道は何度も枝分かれするが、きちんと表示がある。
林道のような歩道なのでペースを上げそうになるが、それは如何なものか。
辛い上りの記憶はどうしても忘れやすくなり、一気に次へ飛んでしまう。
単純な道だから速度を上げすぎてしまい、それが結構足にくるのである。
その負担が後半にじわじわと悪い方に効いてきて息の上がるもとになる。

それがようやく分かるようになり、自分も大人になったものだと思う。
気が付いた時にはもうすっかり高齢者、老人である。

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石がごろごろしていて急で歩きづらいこともあり息が上がる。
でも焦らずじっくり、体力の浪費を抑え、呼吸を整えつつ進んでいく。

崩落の進んだ斜面にネットで補修がされたところに来る。
とてもありがたいのだが、この補修は崩落の激しさに追いついていない。
そしてここから川原峠までずっとこの崩落状態が続くのである。
とにかく深い谷に落ち込む急斜面なので崩れが止むことはない。
自然歩道だからと変な期待はしないで、相応の覚悟をして臨むこと。

峠に近づくとあたりは開けてくるが、たぶんなかなかたどり着けない。
峠に上がりさえすればなんとかなる。
右手、養老方面へはさらに斜面を上がっていく。

道が急に広がり、東屋が見えてくる。
とてもいいところなので、ここで休憩する。

さて、うわさの黄金ロードや如何に。

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うーん、だったか。
期待しすぎた自分がアレだったな。
うまく予測したつもりだったが、そこが自分の甘ちゃんたるところ。

そこで教訓として、逆を考えてみる。
何も期待せずにここへ来ればよかったんだ。
だったら冷静に対処できるし・・・。

ルンルン山歩きも、記憶と違いかなりの高低差がある。
楽そうだなどと期待しないで覚悟が大事、ということ。

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避難小屋に来る。
この周辺はちょっとした公園風で、視界が一気に開けるところである。
ロケーションとしては申し分なし。

期待改め覚悟の、静かな歩きを続けていく。
と急に、前方に人の姿を認める。
きれいな尾根遺産のようだ。
今日はじめて会う人で、あわてていてマスクも出来ず。

養老方面からの人で、多度まで向かう、という。
エスケイプルートとしては石津とか。
強いなあ。
それなりに荷物も背負い、すぐに淡々と駆けて行った。

アップダウンはあるものの静かな山歩きは養老山まで続く。
そこからは一気に人気の山、観光地となる。
小倉山までの区間は独標も含めてそれなりに味は濃い。
展望もいいし、鞍部の灌木のその向こうに期待をもたせる。

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遠く、霊仙が凛々しい。

小倉山でぐったり休憩。
広場だが、ベンチの数が少なくてほとんどが埋まっている。
場所取りそのものが運だけのような気がする。

笙が岳や裏山、これから歩く独標と表山が見える(写真は割愛)。
遠くを見れば、もうかつての山体はない赤坂こと金生山。

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笹原峠まで下り、アセビ平までの痩せ尾根歩き。

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上下動がきついけど、左右に視界が開けるのが良き。

こちら側から登ってくる人が結構多いのはなぜ。

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アセビ平からは大回りの林道で下っていく。
もちろん、紅葉鑑賞のため。
ということは、すれちがったたくさんの人もそれなのか。

とそこへ各人が少しずつ離れて上がってくる一団。
疲れた様子で、そして聞かれる。
「山頂まではあとどのぐらい?」
「あと1時間はかかります」
「ええっ」

驚いて、しかも自分に怒りをぶつけられても困る。
汗がたらたらで重い足取りから、本当はもっとかかりそうだけど。
あとでわかったことは、養老町の『養老山頂登山道』の記述が紛らわしい。
入山口にこちらを勧め、所要時間の合計が分かりにくい、ことなど。
彼らは林道だから簡単と見くびり、ペース配分が分からずに怒った、てか。

さて紅葉の定点観測の、昨年おじさんたちが盛り上がっていた場所は?

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うーん、だよね。
自分のよみはすべてにおいてこうなんだ。

期待すれば当然外すことになる。
期待していなければ、逆に、偶然の幸運に巡り合える。
マイナス志向って捨てたもんじゃない。
そこからもう少し下っていくと、最初の場面に出会った。

そんな長い周回縦走コースも滝口の登山口・下山口で終了。
年間百万人が訪れるという観光地「養老の滝」園地に至る。
もちろんこちらの紅葉はまだ、でも観光客はいっぱい。
外国の人のグループ参加の多いのがある意味、特徴か。

養老鉄道の駅まではなお距離があり、下りで急いだので足の裏が痛い。
電車は40分間隔。
それなりの時刻で救われた。

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次回は北上ではなく南下で考えるのか、別のコースか。
なんとか歩けたことこそ、もうけものって感じでもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021年11月11日 (木)

山歩き:タイジョウからイブネ・銚子

山歩き:タイジョウからイブネ・銚子

鈴鹿の秋を愛でる山歩きは本命の千種街道、藤切谷を歩く。
「タイジョウはここから」分岐で、そのまま西コルに上がらず、南尾根を経由する。
タイジョウ尾根は紅葉の盛りで、千種街道・藤切谷も期待通りの華やかさ。
かつて鈴鹿の奥座敷といわれたイブネはここ数年でピクニック広場に転じた。

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【山行日】2021年11月6日(土)    
【山 域】近江鈴鹿:千種街道、タイジョウ・イブネ・銚子
【天 候】晴れのち曇り
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】鳴野橋付近の駐車地、起点
P7:25--8:03分岐--南尾根--9:26タイジョウ--アゲンギョ--10:28イブネ・銚子11:41--
--12:13杉峠--12:37向山鉱山跡12:51--13:07塩津橋--13:58P

長い夏のような気候のあとで、秋がどんどん圧縮されていく。
遅れているといわれた今年の紅葉は、ここにきて一気に進んだ様子。
となると鈴鹿の秋の紅葉の、自分としての本命場所に行かねばならぬ。

千種街道・藤切谷は帰りとして、行きは久しぶりにタイジョウ尾根とする。
数回来ているタイジョウだが変化をつけて南尾根から迫ってみよう。
イブネも久しぶりなので最近の人気ぶりなんかをしっかり観察したい。

近江鈴鹿はとにかく遠い、その分、朝が早くなるので身に応える。
トンネルぬけて道の駅で休憩、永源寺はまだ閑散としていて助かる。
鳴野橋周辺の駐車地には予想通りたくさんの車がすでに来ていた。

本日は距離も長いのですぐに出発。
最初の林道歩きが長いのは仕方がないが、朝早くの光線の具合はいい。
前にも後ろにもグループがいて、にぎやかな雰囲気。

鉄板橋をわたり、「タイジョウはここから」表示で左折する。
他にもタイジョウ尾根に上がる方法はあるが、手っ取り早く安全に。
朴の落ち葉の、それとなくかつての段々畑のようなところを進んでいく。
地形図を見つつ、記憶をたどる。

そうだ、ここは通った気がする。
ここら辺からは谷沿いで、斜面にとりつくのはどこだったか。
そんなことを思いつつ、しっかりついているピンクテープの行き先を見る。
途中から、記憶があいまいになり、ピンクに流されるようになる。
これって、とてもまずいパターン。
いわゆる一般ルートではなさそうだが、目的の南尾根へは向かっている。
だったら、いいじゃないか。

枝尾根はだんだんと急になり、息が上がる。
コンパスで方角を確かめると北でも東でもなくずっと南東が続く。
この木製のコンパスの精度にはあまり自信がない。
以前、寒い日の稜線上では明らかに止まっていた。
これって子どものころ水筒のふたについていたコンパスと同じやん。
タイジョウへ向かうなら、そろそろ北方面を示してもらいたい。

枝尾根から支尾根に、いわゆるタイジョウ南尾根に乗ったらしい。
ずっと静かだったのに、左の谷底からキャッキャと女人の声が聞こえる。
こんなマイナールートでおかしい、空耳それとも幻聴。

尾根はアップダウンがあり、それは地形図通りなのでちょっと安心。
ようやくタイジョウにまともに向かい始めた。
紅葉も樹木の枯れ具合も光もよく、この尾根にじんわり満足感。

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前方にうっすらだがタイジョウが見え始めた。
上下動は依然としてあり、なかなか近づけない。
山頂への最後の鞍部には、よく見ると池らしきものがある。
噂のタイジョウ池?
外れにはヌタ場、落葉がしっかり積もっていて、ミラーは期待できず。
反対側に回ってみると、位置的に山上の池としては出色だ。

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そこから山頂へは急登。
でも、タイジョウ尾根をカクレグラなど西から来るよりはなだらかだ。

以前、タイジョウ山頂からこの池を求めて南へ下りようとしたことがある。
地形図とコンパスを使って探ったけど、この南尾根がわからなかった。
東南に踏み跡と尾根らしきがあったけど、すぐに消えてがっくり。
その時は、アゲンギョ・杉峠方面への尾根筋を見つけるのにも苦労した。
少し尖った感じの山頂から下りる時、方角を定めるのは常にむずかしい課題だ。
次回があるなら、樹間の向こうの綿向山を目指せば確かだろうな。

尖ったようで多少は広いタイジョウの雰囲気のよい山頂から先へ進む。

東尾根はまずは北へ向かいつつ右へカーブして下っていく。
痩せ尾根なのでほとんど一本道。
途中、汗をしっかりとかいた若者に会いびっくり。
こんな時間にこんなところへ杉峠あたりから来る人ってどこへ行く人。
朝明から来てタイジョウまで足を伸ばし、帰りにイブネ・クラシへ寄っていく、と。
最近、運動不足なのでとにかく歩きたい、だそうな。
いやはや、鬼足というか健脚というか、発想にびっくり。

佐目子谷側が大きく崩落しているガレを恐る恐る通過。
えぐれが激しく、巻き道もあるが、いつかはやばそう。

「あつまれシャクナゲの森」の繁茂はさらに進み、ふちを通っていく。
もしビバークの場合、この茂みに入ればなんかはしのげそう、知らんけど。

そんなたわいもないことを考えつつ、疎林の広がりに入っていく。
アゲンギョはいつもわれわれとともにある。

杉峠からイブネに向かう分岐に来る。
朝、登山口で見かけた3人組ともここで再会する。
藤切谷から杉峠で来ているからむこうのが早く来れそう。

前にも後ろにも人の姿があり、にぎやかになる。
やっぱり、イブネの人気は確からしい。
テント泊組がこんな時間にもう来ている。

佐目峠のおケツ割れ石を過ぎると、向かうイブネの最後の上り。

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空が青いなあ。
道のえぐれが大きいが、こんなに苔があったかなあ。

一段あがり、もう一段あがる。
イブネ広場が眼前に開ける。
ここも苔が多いけど、なんか植生が変わった感じ。

あちらこちらにくつろいでいる人がいるのでメインロードをとにかく進む。
西側のアセビ森が広がり、道は1本、観客は東側に片寄って腰を下ろしている。
少し進んで左側の樹林が切れたところで西、銚子・タイジョウ尾根・琵琶湖を臨む。

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北端へ進む。

クラシ方面や北方を見る。

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なんかこちらもやたらと人が多いけど、クラシってそんなに人気なの。
それとも、銚子との分岐あたりがそうなの。
みなさんに釣られて軽足で向かう。
ここはクラシではなく、銚子だな。
遠くから見てもだれもいなかったからね。

土のむき出しが多くなった銚子で休憩。

イブネ劇場。

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ヤブコギネットでよく使われた表現。
もちろん、銚子劇場もあった。
再びイブネに戻っていく。

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これはもう都会のオアシス、というかピクニック広場。

今宵は何張りのテントが埋めるのか。

昔はあんなにも遠くて時間のかかったイブネ。
情報伝播だけでこんなにも人を惹きつけられるものなの。
流行のふしぎ、そんなことをもやりながら帰途に就く。

杉峠から千種街道・藤切谷道を紅葉を愛でながら下る。

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まるで裏切られることのない安定の道。

もちろんいつもの向山鉱山跡では道草。

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たそがれ写真を撮り続けてうん十年、よくやるよ。

 

 

 

 

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2021年11月 7日 (日)

山歩き:鎌尾根から鎌が岳・白ハゲの秋

山歩き:鎌尾根から鎌が岳・白ハゲの秋

県外登山解禁し、徐々に身体を慣らすため、秋を求めて鈴鹿に来る。
遅れているとはいえ、聞かれ見える情報は気持ちを急き立てるものが多い。
ここは中央突破、見てよし登ってよし感じてよしの鎌が岳へ向かう。

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【山行日】2021年10月30日(土)    
【山 域】鈴鹿:宮妻峡、水沢・鎌が岳・雲母峰
【天 候】晴れのち曇り
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】宮妻峡駐車場、起点
P7:09--林道--7:44水沢登山口--8:27水沢峠--8:47水沢岳--10:04岳峠--
--10:14鎌が岳10:40--10:48岳峠--白ハゲ--11:58雲母峰西独標--12:53P

宮妻峡駐車場を起点にする周回山歩きは毎年の恒例のようなもの。
入道・水沢・鎌・雲母の山頂やイワクラ尾根・鎌尾根・雲母尾根。
上り下りの登山道もいくつもあり、変化に富んでいて楽しい。

問題は個人的なもので、体力と気力と安全に留意して今回は挑む。
大好きな宮妻新道とイワクラ尾根を略すと時間と体力も温存できる、と。
後ろ向きの計画はすぐに欠陥を暴露し悩むも、変更はうまくいった感じ。

今回も普段より早くの到着を目指す。
しかしここでも先週の御池同様、たくさんの車がすでに駐車している。
しかも静か、ということはみなさん、もう出発している、てか。

山歩きが人気急上昇中なのか、鈴鹿が流行の真ん中にいるのか。

出発。
はじめは長い林道歩きなので気分的には楽。
ここを歩いたのは何年も前のことなので、記憶は乏しくて新鮮。
それなりに高度を上げていくので足に負担は感じる。

水沢登山口からは普通の登山道になる。
これが地味というか単調で、山歩きはこうしたもので成り立っているのはわかる。
元気のあるうちはこういうのをわすれるぐらいのペースで行けるのだ。

枯れ沢を横切り、巻いて、峠への最後の上りになる。
そういえば昔、この沢をそのまま登ってしまったことを思い出す。
前にいた子連れの連中が行くので無意識に続いたのだった。
途中で切り立った岩場に身動きが取れなくなり困り果てる一同。

水沢峠手前から紅葉が目立ち始める。
景色はいいが自分の足は疲れをおぼえ、汗もしっかりかいている。
入道を省略してもあまりショートカットになっていないことにがっくり。

すぐに水沢岳への急な上りにかかるのだが、アレを思い出す。
秋の紅葉見物なら、この水沢岳南斜面こそ眼福のひとつだった。
だったら奥ノ沢道からイワクラ尾根に上がるコースの方がよかった。

今日は前にも後ろにも人が多い。
水沢岳周辺で休憩する人はともかく、すれ違う人ってどこから?
キノコ岩の下り、巻き道の広がりと荒れ様に今さらながらびっくり。

そこからはいつものルンルン稜線歩きになる、はず。

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山頂や稜線上に訪れた秋を、太陽を背に受けて味わっていく。
主峰を遠くに見ながらどんどん接近していくこの尾根歩き。
昔も今も変わらずにある、鎌尾根の醍醐味。

衝立岩は、岩峰と岩肌になんと紅葉が映えること。

いつも同じところで同じような写真を撮る。
花の写真もそうだけど、撮ることで感情を確かめているのか。
撮る行為そのものがそのままがめつく取り込む欲望のあらわれ。

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何度も下り、そのたびにおっちらへっつら上がり、じわじわくる疲れ。
先を急ぐ自分とはちがって、きゃっきゃと仲間内でさわぐ人々。
衣装装束は洗練されてはいるが新しいので初めての人もかなり。

鎌尾根では岩峰やコブからの展望がいいので方々で歓声があがる。
何よりも大事なのは、そこにいる自分らしい。
でも山歩きをこんなにも楽しんでいる人々っていいものだ。
感情表現って大切だなあ。

鎌尾根を眼前眼下に見られる鎌が岳の南の山頂。

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鎌尾根を歩いてきた人が自分の足跡を味わう場所だと以前は思っていた。
よく見ていると、武平峠から来た人がとても多い。
危ない岩の外れに陣取ってくつろぎつつ、時折、スマホ自撮りに余念がない。

鎌が岳山頂周辺は紅葉の被写体として本当にいい。
季節を問わずここだけはとにかく画になるところ。

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人が多いのは確かだけど、人そのものが絵に動きをつけてくれる。

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下りはかずら谷道で下りるには早すぎる。

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今年は遅いと思っていた紅葉が、額縁の絵のように味わえた。
雲母峰でも黄色い紅葉が、しかも静かに見られると期待する。

かずら谷道に入ると一気にひとけがなくなる。
雲母峰方面に道を進むとさらに静かな世界になる。

まずは白ハゲ。

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ここも墨絵というか山水画の世界なのだが。

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光線の具合が難しい。

馬の背尾根への道と分かれて雲母尾根方面へ。
道はぐんぐん下るが踏み跡は以前と比べて随分明瞭でよく歩かれている。
そのはずなのだが、ここで人と会ったことはほとんどない。

白砂青松に来る。

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馬の背尾根にも同じ高度にこれと同様の場所がある。
太古の時代、同時期の造山活動で地質が同じというのだろう。
いい雰囲気だと思うが、足元はざれて滑りやすいので要注意。

稲森谷道分岐をすぎて・791の上りに入る。
おお、道が整備されている。
上がった先には以前と違う表示板がある。
へえ、「雲母峰西独標」ねえ。
西峰だと、有名な1峰、2峰の次に離れた西にそれはあった。
今後はこの名前で利用しよう。

先へ進む。
ところが色が悪い。
まるで紅葉感がない。
残念だけどこちらはまだ早すぎた、ということで西独標へ引き返す。

そこからは下りが急だけど、駐車場へは便利なちょっとバリルートを利用。
最初はそれなり。
途中、植林帯と自然林の境を下る場所はつかめる樹木が少なくて苦労する。
その後もピンクテープ表示がそれなりにあるのでなんとか安心。
そろそろ駐車場が見えてきても、なのにそうならない。
道は以前とは少しそれていく感じ、でも上手に作られている。
なんとまあ、かずら谷道にソフトランディング、合流した。
そこから登山口、駐車場へは少しの歩き。

鎌が岳と鎌尾根の秋はそれなりに楽しめた。
それらを楽しむ人々を見ると、自分が忘れていた感情に気づく。
今の自分が歩くには、それなりにきついコースになったが、よしや。

 

 

 

 

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2021年10月27日 (水)

山歩き:御池岳詣2021秋

山歩き:御池岳詣2021秋

長い長い自粛期間を経て今年初めての県外の山は鈴鹿、御池岳。
行き帰りの車の運転、山での歩き方など、まるで初めてのようで高揚する。
時季は例年と同じ、紅葉の秋には早いのか、それとも行けるだけで儲けもの?

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【山行日】2021年10月24日(日)    
【山 域】鈴鹿北部:御池岳
【天 候】晴れのち曇り、風は少し冷たい
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】鞍掛峠東側駐車地、起点
P6:55--7:10コグルミ谷登山口--7:53カタクリ峠--8:15八合目--8:35丸山--
--散歩・定点観測・淵・池めぐり--10:42鈴北岳11:05--11:42鞍掛峠--11:55P

鈴鹿の山で困るのは駐車場、どこの山でも同じだが御池岳は特に。
もともと狭くて少ない場所に皆が集中するのだから場所取り合戦は熾烈。
朝7時前にほぼ埋まるそうだから、家を早出してより早い到着を心掛ける。

なんかゆったり遊びに来ているのに自分からせちがらくしてみっともない限り。
遅く着いたところで、めそめそ泣いてそのまま帰ることなんて絶対ないのだから。

6時40分に到着、でもほぼ満車状態。
周囲を見わたし合法的な空き地になんとか滑り込む。
すぐその後に何台も車がやってきたので、人生はいつも運だけなのかも。

「山渓」や「岳人」でも紹介されていて人気の山なのはわかっている。
地元の三重や名古屋以外の県外ナンバーの車が多いのもわかる。
だけど大阪や和泉ナンバーという近畿圏が一番多いとは、なんばしよると。

古参の威信にかけても彼らの横暴を阻止せんとあわてて用意し、出発。
まずはコグルミ谷登山口へ、車道を下っていく。
ふとガードレール下の急崖を見ると、廃棄物がいっぱい。
見ないふりをする。

登山口に来る。
いつも1~2台は停まっている特等席の駐車地が、今日は空いてる!

薄暗い中、谷に沿った道を上がっていく。
よく整備はされているものの、急で、粘土質なので滑りやすい。
時々、息を整えつつ、山登りの辛さを思い出す。

長命水を過ぎてからジグザグに整備された道はシマリスの舞台。
あえぐ人間どもなど知らん顔で彼らは冬準備に忙しい。
動き回る彼らに対峙できるのは、息をひそめてじっとすることのみ。
カメラを構えたとたん、視界から消えていた。
モデル慣れしているとはいえ、暇な人間の相手をするヒマはない、てか。

カタクリ峠が近づくと光があふれ出し、木々の葉が青々しい。
えっ、そうじゃないって。
少しは黄色っぽいし、赤いのもあるけど。
紅葉には早かった、でもここの木立はすがすがしい。

県境稜線尾根を乗り越えて真の谷に下りていく。

瑞々しい苔にびっしり覆われた枯谷。

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今年もやっと御池に来られた。

丸山への分岐からは泥んこで滑りやすい単調な道になる。
最後の上りだからがまんするしかない。

被写体を求めて夢中になりすぎて、こちらの姿を見て驚くカメラ女子。
よほど早い時間に山へ入ったらしく、もう下りなんだとか。

丸山山頂へ寄るのは、これから始まる散歩の合図のようなもの。

北への視界に、養老山地、笙が岳がはっきり見えた。

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空が青いなあ。

遠くの景色が見えるのは、やっぱりうれしい。

奥の平へ。

今や昔、オオイタヤメイゲツが話題になったのはいつの話。
でも、健気に佇むブナもいいもんだ。

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霊仙や伊吹山の山体と、際立つその横っ腹の見事さ。

えっ、鈴北岳にいる人がこんなにはっきり見えるんだ。

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向きを変えれば名所のボタンブチと天狗ノ鼻、天狗堂。

みんな、ここはデジカメる。

奥の平南峰からアリジゴクに取り込まれるように進んでいく。
対するむこうには、丁字尾根から上がってきた人が似た動き。
お互い遠くの相手を意識して無視する。

右手に上がって、深い底をのぞく。

東池。

ボタン岩も紅葉にはまだ早く、ここにきて空が曇ってきた。
駐車地から車道を歩いていた時は快晴だったのに。

がっかりしつつ次の定点観察池、まゆみの池へ。

ロケーションにがまんしつつ、でも赤い実がまだ残っていた。

幸助の池はいつも同様泰然とあるのに、光がない。
ぐるり周回してもいっこうに晴れてこない。
人気の観光地へ向かっている途中で風が動き、射す光。
あわてて戻ってとにかく一枚。

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ついでに振り返って、観光地の相席写真。

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その奥の大きな池ビワコを背景に、ズーム。

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来るたびに毎回同じことをして、これが「詣でる」ってことかな。

風池はますますさらされるようになって、すーすー。
丸山からの下りで、びっしり実をつけたまゆみの木に寄る。

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道池は薄情。

鈴北岳で休憩。
丸山方面を見ると、左側の禿げたところにまだらに木が数本。
健気なブナだから、奥の平もはっきり見えていたんだ。

同じ山に何回も来ていても見ているものも感じることも微妙にちがう。
自分を取り巻く環境や心境の変化もあるけどそれだけではない。
進歩や工夫、向上がなくても、得られるものがなんかある。

退職後、世間や社会とはできるだけ関わらないように生きてきた。
旅行や山歩き、ふだんの散歩の時以外は家からほとんど出ない。
一日中、人としゃべらないなんて普通のこと。
それでなんの不満も不都合もまったくないし、なかった。
コロナ禍で世間が騒いでも、自粛生活大好き人間の自分にはまるで影響なし。
そんな毎日だったのに・・・。
地域社会が入り込んできた。
順番だと病気がちで動けない人ばかりだから、と自治会の仕事が。
その結果、月に十数日、いろんな仕事や役をすることになった。
人は皆、それは役回りで最後の御奉公なんて言ってるけど、
それまでさんざん避けてきて、人手がない時だけ都合よく・・・。

物理的に忙しく、いくら天気のよい日でも山へ行けないとは。

でも仕事のある人にはそれが普通のことなんだから、でもなあ。

さて久しく訪れた御池岳、どんな人が山に来ているのか。
個人も多いが、グループでワイワイしている連中はそれなりに多い。
団体さんもちらほら目立ったのは日曜日だからなんだろう。

衣装や装備はとてもカラフルで、とにかく目立つ。
山ではとても大事なことで、何かあったときには役立つだろう。

色が際立った帽子やハット、ラメ入りサポーターにサーフパンツ。
蛍光色に煌めくおしゃれな靴、主張の激しそうなマスコットがぶらぶら。
でもその目立ち方があか抜けないというか、なんかちぐはぐ。

芸能人ほかを辛口ファッション批評するあの人、ドン小西氏のようなのだ。
ひとりでも存在感がありすぎるのに、徒党を組まれた時にはもう・・・。
じっとしていても空気がさわがしい。

みんないろんなことを話している。

「御池岳にはずっと来たかったので、先週ようやく。
 でも、天気が悪くて、コグルミ谷周辺を少し歩いただけ。
 まだヒルがいたけど、今日は大丈夫かしら」

「シマリスさんに会いたい。
 それにボタンブチと天狗ノ鼻、夕日のテラス。
 広いテーブルランドを自由に歩き回りたい」

「池めぐり。
 幸助ノ池とか、水が澄んでるお花池。
 ほかにもいっぱい池があるらしいから」

いやはや、スマホ片手にYAMAPとかヤマレコで調べたらしい情報をもとに、
皆さん、意欲満々なんだけど、結局は同じようなコース取りをするらしい。

でも、ひとりで池めぐりをしているらしい人とか、
 テーブルランドの草原をやみくもに歩き回っている人とか、
 まわりから少し離れた展望地や、樹林帯のなかに座り込んで
 独り静かにたそがれているおじさんを見ると、
いつかの自分を見るようでぐっと親近感を覚えるのだった。

鈴北岳から鞍掛尾根を下る。

よく整備されていたけど、オーバーユースにはかなわない。

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東近江市のなんとか十座キャンペーンの成果。

元池へ続く苔庭の道だって、以前は平均台の幅だった。
でもコロナ禍を経て今は、人の肩幅に拡がっている。

それでどうした、それがどうした。
いえ、私からはなにもありません。
今日一日、この山を歩けてうれしい限りです。
山はいいなあ、ホントだよ。

半年以上、放置していたブログにやっと帰ってきた。
文を書くことや操作を思い出すこと、これは本当にきつい。

 

 

 

 

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2021年4月 4日 (日)

山歩き:西尾茶臼山でずっと遊ぶ

山歩き:西尾茶臼山でずっと遊ぶ

12月の紅葉から新緑のまぶしい今もずっと西尾茶臼山で遊んでいる。
家から一番近い山域で、距離も時間も手頃だから気楽に来られる。
中心は291mの茶臼山、小ピークや露岩の展望地が随所にある。
最近は身近に自然を感じられる山歩きをする人は多くていつもにぎわっている。

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【山行日】2021年4月3日(土)    
【山 域】三河(西尾・幸田):西尾茶臼山
【天 候】曇りのち晴れ
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】無の里(平原の滝)駐車場 起点
P11:54--無の里道--北東稜線--12:28茶臼山山頂--12:48南茶臼山--
--城跡--サクラ尾根--12:57西ノ沢乗越--12:59小茶臼テラス13:06--
--13:18調整池P--天狗岩道--西一般道--13:59P

日頃のぐうたらな生活のなかで週に一度だけ外出する、それが自分の山歩き。
何かを極めるとか達成するなどというものとは真逆の惰性の産物でもある。
同じ季節に何度も足を運んで数十年、ここでの山行回数は数百回におよぶ。

世の中には毎日のように同じ山に登り、それを何十年も続ける人がいる。
富士山や三河本宮山ではそんな人が新聞や雑誌の記事になった。
猿投山でもそんな人が何十人もいるし、あの猿投山の達人もそのひとりかも。

この西尾茶臼山は、自分にとっては冬の日だまりハイクの定番の山である。
同じような意味で、梅雨から夏の訓練の山としては猿投山へ行く。
初夏と秋の絶好の山歩きシーズンだけ、鈴鹿やほかの山域へ遠征する。

ところで同じことをずっとやっていれば深まりもあればあきらめもある。
たくさんの経験は要領よく無駄を省き実に合理的でいい、でもちょっと。
目新しいことに挑めば、たとえ面倒なことがあっても新鮮な感動がある。

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昨年の12月中旬、ひさしぶりに茶臼山を訪れ、黄紅葉を見る。
ほかの山ではどこも終わっていたのに、ここではまだ十分だった。
こじんまりとした晩秋の自然林の主役は細い木のタカノツメの黄色。
カエデの紅葉と併せて年末までしっかりと見られ、
そこに正月の樹のセンリョウが、赤だけでなく黄色も群生。

そんなこんなでいつもの日だまりハイクに色が備わる。
負けずにマンリョウも赤い実をぶらさげている。
それでも例年の記憶から、いつもと同じコースを歩いていた。
目ぼしいところだけさっさと歩いてまわる山歩きは実に効率的。

山で同じ人に何度も出会う、というのはそんなにあることではない。
ただ何度も会えばあいさつだけではなく少しは話すようになり、知り合いになる。
知立の夫婦の方は、そんな猿投山での知り合い。
いつぞや冬の山の行き先で、西尾茶臼山を勧めたことがある。
1月のはじめ、そんなかれらに猿投山ではなく西茶で会う。

この山に来て、休憩場所から海が見えたことに喜ばれている。

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それから数週間、いろんな場所でどんぴしゃに遭遇する。
お互い苦笑いしつつ、感じたことや山の情報交換をする。

まだこの山の初心者だから、と見くびっていたら大間違いだった。
いろんな人にしっかり聞いて、この山の名所をどんどん攻略している。

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そういえばヤマレコなんかを見ていてもこういう類の人が増えている。

それからは特に意識してマンネリコースはやめ、最近の名所を訪ねる。
孫茶臼山、東茶臼山、立岩と向岩、ピラミッド、グランドキャニオン。
お鉢巡り、せつ子の滝、ドーム、姥捨山、断層跡、弥生人住居跡。

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もちろん、名前からしてあやしいものがある。
また、以前からこの山の特徴であるたくさんの穴もある。
洞穴とも防空壕とも弾薬庫とも思われるが一体なんざんしょ。

ヤマガラの餌付け場はすっかりお馴染みで、いつも集う人がいる。

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かつてはまるで使われていなかった2か所のキャンプ場は盛況だ。

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3月からは「無の里」がオープンして峠の茶屋もとい里の抹茶庵なのだ。

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無の里といえば、以前はこの近くの尾根道は私有地で通行止めだった。
それがいつの間にか大きく迂回する道が作られ、竹林を通り趣がある。
ガイドブックだと薬師堂の裏を通る谷道が山頂への一般道だった。
今やその無の里を横目に通り抜けていく道が一番の道になっている。

とにかく、知らぬ間にたくさんの道ができているこの西尾茶臼山。
ここを進むとどこへ行く、はその時の気分次第。
その裏をかいてヤブコギすればそれはそれで新たな発見につながる。

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この冬というかこの春まで、しっかり遊ばせてもらった。
次の冬も来るつもりだけど、その時はまた面食らうんだろうなあ。
ありがたい山だ。

こことセットで寄っていく「西尾いきものふれあいの里」も今や人気急上昇。

コロナは思わぬ展開を演出したものだ、知らんけど。

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2020年11月24日 (火)

山歩き:川原峠から養老山、再び

山歩き:川原峠から養老山、再び

十分満足の今年の山の黄紅葉、最後はお気楽縦走コースへ来る。
昨年より10日早めたが遅かったか、時機選択は本当に難しい。
急登、ヤセ尾根、トラバへつり、ゆったり逍遥に急下降でぐったり歩きになる。

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【山行日】2020年11月21日(土)    
【山 域】養老山地:川原峠、養老山
【天 候】晴れ、冷たい風
【形 態】周回(一部電車利用) 単族 軽装
【コース】美濃津屋駅から少し離れた駐車地、起点
駐車地7:18--東海自然歩道--8:43川原峠--9:20避難小屋--10:09養老山--
--10:22小倉山10:47--10:54笹原峠--11:28アセビ平--12:25滝P--13:15養老駅13:31--
--養老鉄道(¥260)--13:36美濃津屋駅--13:48駐車地

コロナ禍とはいえそこは紅葉で人気の観光地、養老と養老ノ滝。
背後の養老山には山頂登山道が整備され年間を通してよく歩かれている。
滝上から三方山経由、小倉山・養老山であせび平から林道を下るのが一般的。
ごく一部の人が笙ケ岳をからめ、表山・裏山を踏む人はうんと少ない。
ふもとの養老鉄道を利用して山上を縦走するトレランさんや健脚さんもいる。

晩秋の紅葉を愛でる歩きに養老は最適で、お気楽縦走できればさらによい。
ローカル感満載の養老鉄道はそんな縦走登山のつよい味方である。
昨年は、養老駅に駐車して、まず美濃津屋駅まで電車で移動。
美濃津屋駅を出発点にして東海自然歩道で川原峠まで上がった。

今年は、駐車地を変更して東海自然歩道に近い公園駐車場に停める。
今日のコースは、尾根歩きが多いので南下は考えず、北上する計画。
太陽を背に受けるほうが視界が開けるから、自分は北上が好きだ。
そして電車の時刻をあまり気にすることなく、歩きの最後にゆったり乗って戻る、と。

東海自然歩道に近い公園駐車場は、道路から近くきれいなトイレもあった。
自然歩道に合流するために近道を探るが、なくて、急がば回れ、と。
広い道路脇を少し下って、美濃津屋駅から山に向かう一直線道に入る。

ここからは記憶に頼るところだが、いくつか分岐する道で不安になるのは残念。
川原峠方面を示す道標は随所にあるのでそれをきちんと確認していく。
石がごろごろとしている荒れた広い道だが、そのまま進んでいく。

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はじめこそ素直な山道だが途中からどんどん急な階段になる。
自然歩道特有の足の上げ幅が大きいので、あわてると息が上がる。
「マムシやヒルに注意」「熊出没」の看板もあまり気分のいいものではない。
歩き始めから感じていたのだが、静かで暗くて人の気配がないのも不気味。

きつい歩きに消耗していると、今度は別の試練がやってくる。
見た目はなんともなさそうな道だが半分崩壊しかけているトラバ道。

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そして倒木があり、急な階段が交互にあらわれて、それは峠の手前まで続く。

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川原峠に着くとほっと一息だが、反対側の下に林道が見えるのでがっかりもする。
休憩したいところだが少し後回しにして、右手の養老山方面へ進む。
少し上がれば東屋のある感じのよい広場があり、展望もよい。

そしてここが本日の、最初でしかも一番の目的地の「黄金ロード」。
しばらくは黄葉の樹木トンネルになるはずだった。
昨年はその名残りだけでもそれなりだったので、今年は10日も早めたのに。

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人生そんなに甘いものでないのは承知済み、うらめしく後ろを振り向く。

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こんなもんだぞ、文句を言うな。

少し先にも見所はあったはず、どうか。

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やっぱり一週間ぐらい遅かったのかなあ。
来年の課題ができた、ということで先へ進む。
尾根縦走のようなトラバ道のような、右手に視界があるので明るい道。

苦しい山登りではないがルンルン稜線歩きでもない、健康的な山歩き。
しばらく行くと津屋避難小屋。

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ここを上手に利用すれば楽しい山旅ができるとは何度も思ったこと。
一時期、ダニか虫が発生と、自分の記憶違いだといいけど。

誰にも会わないまま、少しの起伏を何度も繰り返して山上の散歩道は続く。
アセビとコケの道とか、左には源流部が何本も。
右手には樹間の向こうに濃尾平野。

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そして山頂には用がないのだが、養老山。
礼儀として寄る。

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記憶にある山名板が下に、というのはよくあるパターン。
装備も凛々しいふたりの尾根遺産。
人気の山域の養老で、今日初めて会う人々。
機能性も価格も高そうな登山スタイルなので圧倒されますわ。

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養老山から独標を経て小倉山の間というのはまさに漫歩だ。
わずかな区間にたくさんの人をやりすごし、小倉山園地で休憩する。

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日当たり以上に吹き抜ける風が冷たいのでじっとしておれない。
笙ケ岳と南のダイラを見ながらだれも寄らないあそここそ紅葉の盛りではないか。

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そう思っても、あそこまで行く気力はもうわいてこない。
退散する。
小倉山からの下りでもたくさんの人に会う。
笹原峠までくると、やはりほとんどの人が三方山方面に下りていく。
ここからアセビ平やもみじ峠までの稜線歩きこそ養老山歩きの華なのに。

疲れた体に急なアップダウンはきついが、高みを歩く優れた道だと思う。
樹間からは今までとちがって、左右に視界があるのだ。

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ただこの下り階段を見ると、ちょっとうんざり。

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でも、こんなのが眼前に開けると、来てよかったとも。

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旧牧場ことアセビ平に来る。

冷たい風が吹く今日のような日は、ここで休憩するのがいいのかも。
背もたれのあるベンチとか事務机もある、なんてシュール。

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道はもみじ峠へ続くが、ここで切り上げて林道に入る。
峠から古道を下りるよりもかなり遠回りになるが単調な林道を選ぶ。
目的は晩秋の名残の紅葉。

山道とはちがって気をつかう必要のない広い道をだらだらと下りて行く快感。
そして、たしかに残っていた紅葉の道。

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ふりかえると、光線が変わってまた乙なもの。

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カメラを手にしたおじさんたちで盛り上がっている。

いいじゃないか。

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そしてふりかえる、別物だね。

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ここも本心では昨年よりも遅かった感じ、でも落葉は今年の方がいい。
なにかと歩き疲れたが、それなりに充実のクールダウンにはなったとさ。

いわゆる一般登山口の滝駐車場にくると観光客がどっと増える。
ここからは喧騒の世界。

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静かな山とは異なる世界を見るのも大切なこと、いいじゃないか。
子どものころから何度も来ているけど、飽きることはない。

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養老駅にはさらにぐんと下り、硬い道の歩きで疲れる。

駅で電車を待つ間、楽しそうに話している人たちをぼんやり見る。

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ことばから外国の人が多い。
ベトナムの若い人とか、公園でもヒジャブを着用するムスリム女性とか。
天気のよい休日、誰もが来るのは人気の観光地だからこそ。
「養老の滝」だってすこしも素晴らしい珍しい滝ではない。
でも、伝統とか歴史とか、ブランドというものの重みを感じる。

電車を使った周回縦走山歩きは、変化があって満足感は高い。
次回は春、またはふたたび秋、もう一工夫して再訪したい。
冷たい風が吹くときは、北上よりも南下の方がよかったのではないか、と。

 

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2020年11月15日 (日)

山歩き:奥ノ畑谷から雨乞岳、秋を愛でる

山歩き:奥ノ畑谷から雨乞岳、秋を愛でる

鈴鹿の秋を愛でる第3弾は奥ノ畑谷から雨乞岳へ上がり、千種街道を下る。
黄紅葉には本命の千種街道(個人の感想です)があるので惰性の山歩き。
奥ノ畑谷の歩き方や詰め方には課題を残しつつ紅葉には満足する。

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【山行日】2020年11月14日(土)    
【山 域】近江鈴鹿:千種街道、奥ノ畑谷、雨乞岳
【天 候】晴れ
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】鳴野橋付近の駐車地、起点
P7:59--9:03塩津橋--奥ノ畑谷--10:47南雨乞岳10:56--11:06雨乞岳--
--11:29杉峠11:40--12:01向山鉱山跡12:22--12:37塩津橋--13:32P

鈴鹿の秋を愛でるコースは多い。
樹木への台風の被害の少ない今年はどこでも大変よろしいようで。
それこそ数日おきに山に入っている好事家がネットでは見受けられる。
御在所、宮妻峡周回、入道界隈、日本コバも浮かんだがやはりココ。
山よりは道、千種街道はどこでも素晴らしいが極めつけは藤切谷だと思う。

不安材料は家から遠いこと、永源寺渋滞、駐車地が狭いこと。
特に駐車場、ここだけでなく鈴鹿の山ではどこもとんでもないことになっている。
有料駐車場ではキャパオーバーで遠路はるばる来た来訪者を断っている。
竜ヶ岳宇賀渓では臨時駐車場を用意していたが、他でもすぐにできるのか。

石榑トンネルを抜けて近江鈴鹿に入る。
銚子ケ口への駐車地は満車、道の駅は山ヤの集合場所になっている。
甲津畑を通り、鳴野橋に近づくずっと前に、もうたくさんの車が並んでいる。
車の方向転換だけをまずは済ませ、気持ちだけ遠慮しつつ路上駐車とする。

準備する間にも車が入ってくる、みんなやる気まんまんなのだ。

千種街道こと藤切谷道の歩き始めは舗装された林道で長くて単調。
でも落ち葉がしっかりと積もってすっかり秋気分、ウォーミングアップにもいい。

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行く先が朝日に向かうので、曲がり角が格好の期待を持たせる。

蓮如上人一夜宿跡の手前にある塩津橋が、周回歩きの出発点になる。
右折し、奥ノ畑方面へ急崖を巻くように進む。
へつり、回り込むように台地に上がり、最初の渡渉をする。
奥ノ畑谷主流はまずまずの水量である。
進んでいくと眼前に朝日を感じるようになる。

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久しぶりでなつかしい奥ノ畑の入り口。

すぐに奥ノ畑、下の畑。
下草が多くてなぜか狭いので、しょぼい。
しかも朝露なのかびしょびしょで、靴が濡れる。

道はあるようでない。
踏み後はあまりあてにしないほうがいい。
東へ行きたくなるがしばらくはずっと南南東へ。
上の畑はすぐには現れず、かなり上がってから。

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こちらは広い。
でも畑というんだから、人の手を入れないとまずいのではないか。
草刈や耕運機を入れないと外来植物や雑木に侵略されるぞ。

奥ノ畑の主、シオジの大木は一段下がった谷側に忽然と立つ。

元気で安心、裏側にまわって自分のザックと記念撮影。

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大きいキノコはまるで脳みそのようだが固そうだ。

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マスタケ?素人の軽口は禁物。
シオジの大木はすっかり年老いているんだからして。

奥ノ畑谷の美林の秋を味わっていく。

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今日の課題は稜線の奥ノ畑峠に上手に上がること。
過去3回は、右に大きく、右に少し、左に大きく外している。
だから、水量の多い谷の左岸をできるだけずっと詰めていく。
上がりの勾配がそんなにきつくないのでうまくいっている感じ。
惰性人間にも成長のあとがみられるか、と安心して横を見る。

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おお私の神様!
また外した、大きくではないが左へ100mぐらい。
清水ノ頭を見つつ峠に上がる高さなのにまだかなり残っている。

また課題ができた、いつまでも初心者、新鮮でいいじゃないか。

清水ノ頭方面から稜線を元気に歩いてくる単独者に追われるように南雨乞へ。
少し休憩。
ちょうど雨乞岳から笹原を泳いでくる人があり、ぼんやり見る。

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最近山を始めたという三重県の人で、近くにこんないいところがあった、と。
なるほど、いつでもどこでも聞くような話だけど、現実を物語っている。

雨乞岳へは笹原を泳いで行くが、最後に強引に進んで跳ね返される。
笹原は、先を見てもあせらず、慎重に足元を見て進むことが肝心だった。

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山頂に用はなく、すぐに下りに入ると足元が滑りやすい。

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雨乞から杉峠まで、いつものことながら危ない路線だ。

杉峠に休む人がいるのもいつもの景色で、すぐに藤切谷道へ。

一瞬で静かになる大木の並ぶ美しい道型の下山道。
それも巨木「一反ほうそ」に近づくと悲しくなる。
生者必滅とはいえ、とてもデジカメる気にはなれない。

そこは、これですね。

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大木の街道だから、寄る年波は隠せなくても黄紅葉は鮮やかに。

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今日は一段と青空が映える。

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いつもの休憩場所へ。

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先週、山歩きを休んだのが悔やまれる。
一週、遅かったような感じ。
少し風があるので奥に入ってこんな景色をおかずにする。

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藤切谷道ではずっとここを休憩場所にしてるけど、変化は必要か。
なんでも改革といえば善なのか、そんなことはないじゃろが。
いつものぐるぐる問答に溺れつつ、塩津橋に戻る。

午後の陽光がいいのに、軽薄にシャッターを押してしまった。

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そういえば下りでは、何組ものテント泊登山者に会った。
もちろんイブネ・クラシに向かう人たちだ。
ついこの前、というか十年ぐらい前にイブネは遠い場所だった。
オゾ谷やクラシ谷、マキガヒラ谷から向かうイブネはとても手ごわかった。
千種街道だと距離はあっても渡渉さえできればそれなりに行けた。
それが現在はどうだ。
きのう今日山をはじめたおねえさんがテントかついで行く山なのだ。
行く道は問題でなく、インスタ映えするイブネでどんな料理を、が大事らしい。
道や橋が整備され、適切な標識がたてられたもした。
それ以上に、ヤマレコなどSNSの大量の情報が彼ら彼女らを後押ししている。

山歩きに必要なのはそれだったのか。
俺の立つ瀬はどこだ。
歩く道だけはどこまでも続く。

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2020年11月 2日 (月)

山歩き:三池岳・仙香山で秋に浸る

山歩き:三池岳・仙香山で秋に浸る

紅葉の鈴鹿を味わおうと訪れた第2弾は、八風峠周辺。
ここ数年、釈迦~八風峠~三池岳を結ぶ稜線は一部で人気が高い。
ぬけるような青空、黄紅葉は真っ盛り、こんな山日和はめったにない。

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【山行日】2020年10月31日(土)    
【山 域】鈴鹿北部:八風峠、三池岳、仙香山
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】八風登山口付近の駐車地、起点
P--三池岳登山口7:36--8:34分岐--8:53三池岳--9:31八風峠--
--仙香山周辺--11:56八風峠--12:56P

この週末、紅葉を求める山好きの人はだれもが行き先で悩んだのではないか。
記憶や記録から計画しても、ネットであふれる情報に心乱される。
正統派の御在所や宮妻峡、竜ケ岳の赤羊、御池・藤原その他奥座敷とか。

例年なら外れのない宮妻峡(入道・水沢・鎌・雲母)を周回していた。
ただこのコースは元気というか体力がとてもいる。
今の自分には4~5時間の歩行時間で限界のような気がする。

そこで、少しは楽そうな穴場の八風に来たのだが、びっくり。
無人の八風キャンプ場を過ぎると、その後の駐車地はどこもいっぱい。
後情報だがこの日の鈴鹿はどこも混雑したらしい、ここだけではないのだ。
だからといってここまで人気になっているとは、要対策だわ。

さてコース、あの稜線を歩くのに一番効率がいいのは岩が峰を上りに、だ。
ただそれだとますます惰性の山歩きになるので今日は逆の三池からにする。

三池岳登山口は早く来た車で見えなかった(ふさがれていた)、困るなあ。
道は元射撃場横を通っていくが、射撃場って一体いつの話なんだ?
疑問は三池岳という山名とか、稜線はずっと高い笹ヤブに覆われていた、とか。
ついこの間までとても歩きづらいところだった、って御池やイブネと同じだったわけ。

林道は途中、登山者は迂回路へまわれ、の表示で尾根に取り付く。
ここからはそれはもう、山らしいぐんぐん登っていく山道になる。

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特徴としては急であること、岩が多く花崗岩特有の白いざれざれ道なこと。
一部、白砂青松の趣のあるところもあるがずっと息の切れる急登が続く。

ひたすら上り続けると、左手の樹間から遠く釈迦が岳が見えてほっとする。

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そしてなだらかになると分岐表示があり、片や福王山へ下りる道(難路)。

目の前には、美しい三池庭園が現れる。

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ずっと急な上りのあとでこれがあるから、山歩きはやめられない。
しばらくはゆったり右に左に、そして落ち葉に隠れたお菊池などを味わう。
山頂へは、いったん尾根芯を外れてざれ場に出る。

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右手には、竜ヶ岳の広い山頂が見える。

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今日もたくさんの人で盛り上がっていることだろう。

向かう先の紅葉の枯れた華やかさがいい。

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左手を見れば、ぎらつく陽光に紅葉が映える。

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やるじゃないか三池庭園。
山頂は、あと少しだ。

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三池岳山頂は三角点表示と山頂が異なっている、がどうでもいい。
肝心なのはここで広がる眺望。

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釈迦へ続く稜線っていいのよね、うっとり、なのか
それとも視点が少し右にずれて、稜線の幅とふくらみににんまりなのか。

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思わず足はそのまま直進。
西へ向かっているようで実は北進で、竜ヶ岳への縦走路に入る。
高いピークがふたたびあらわれ、下っていくと別のコブがある。
ここら辺でもたもたしていると、何人もの人が通り過ぎていく。
竜というか石ぐれ峠方面からこんなにも往来があるとは驚いた。
引き返してふたたび三池岳へ、そして八風峠方面へ向かう。

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このちょっとしたコブ越えの道のなんと美しいこと。

途中、竜と釈迦を往復するという人やトレランさんが抜いていく。

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八風峠を過ぎて高みから何度も三池岳を振り返る。

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朝、国道から見るとあんまり判然としなかった三池岳。
こうして角度を90度変えてみると、双耳峰ならぬ三目峰だった。

北仙香山や休憩岩、中峠をすぎて仙香山へ。
ここまで来たら寄らないわけにはいかない。

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風弱く、陽光よし、いいじゃないかひょうたん池こと仙香池。
ということで周囲を歩く、これが今日の主たる目的。
以前も来ているけど記憶がないのはいいことだ。

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開けたここで一服しよう。
ふつうは稜線上の開けたところから平野や伊勢湾を見る。
こちとらはあの鈴鹿の奥座敷稜線を目の栄養にしよう。

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独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん族の矜持、というやつだ。

南仙香小山、いいじゃないか。
注意して下りていけば、小川も楽園もありそうだ。

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ここは全部、赤坂谷の源流部。
沢ヤはこういうのを知っているからやめられないのだろうな。

釈迦・三池の縦走路に戻ってから、段木尾根に少しだけ入る。
ここから見るワイドビューというのが八風周辺の魅力を語る。
3枚のフォト、左から右へ脳内変換してくだされ。

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さてと下りは悩むまでもなく、八風峠道の一択。
釈迦東尾根、岩が峰、大平尾根、段木尾根、三池岳では足膝に辛い。

人気の稜線縦走路を戻っていく。

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時折左手を見ては、こんなところの先に楽園があるのだな。

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八風峠からは歴史と先人の歩みを味わいながら道を下る。

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かなり下ってきてから、正面の高いところに段木尾根を見る。
随分な標高差を一気に下る、そんな変化を年寄りは求めませぬ。

 

 

 

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