2020年1月21日 (火)

山歩き:万燈山といきものふれあいの里、ため池は工事中

山歩き:万燈山といきものふれあいの里、ため池は工事中

西尾の「いきものふれあいの里」には今はもう失われた里山の自然がある。
里山の自然を維持するのにどれだけの人の力が必要なのか。
中心にあるため池が耐震工事で、ふだんは見られない断面を知る。

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【山行日】2020年1月19日(日)    
【山 域】西尾・幸田:万燈山、いきものふれあいの里
【天 候】晴れ時々曇り、風は冷たい
【形 態】一部周回、往復
【コース】いきものふれあいの里駐車場、起点
里P12:03--迂回路--ふれあいの里--12:40ロータリー--チョウの小径--
--野鳥の森--13:05万燈山13:36--14:08里P

吹き抜ける風は冷たいのに、平年よりは暖かいという微妙な気象。
なぜかずっとあわただしいような、それでいて何も仕上げていない日々。
季節の自然の営みから、いきものに会えるのを楽しみに西尾の里山へ向かう。

いきものふれあいの里は今日も行事をふつうに消化していた。
ただ背後の大きなため池が地震対策で本格的な補強工事中。

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トンボの里へは、ぐるりと遠回りする迂回路が用意されていた。

ふだんは足を踏み入れない地点から珍しい角度でながめるのはいい。

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ため池といっても構造はダムと同じなので、感心しながら見ていく。

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ということは以前、土の堤防だと思っていた地面の下はこんなふうだったわけだ。
その表面にかぶせられた土があたかも自然の土手を装っていたらしい。

そこにはふつうに野草が咲いていた。
どんな環境でもおのれの本来的生命力でかれらは里を彩っていた。
仏の座、大狗のふぐり、タンポポ、そして目立っていたのが姫踊り子草。
来年の今頃には、心配するまでもなく咲いててほしい。

水が抜かれ、補強工事真っ最中のため池。

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目が行くのは、上流から流れ込む水の道、デカ箱庭を貫く一本の大河。
これは好きだ。

凡庸に見える地面には硬い柔らかいがあって、そこを低いほうへ流れていく水。

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その水の流れが造り出していく地形が、ホンモノの地形に重なる。

えぐれた崖や深い谷を造り、ほかの流れを受け入れてゆったりと平野をつくる。

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トンボの里も工事中で、どこにもカエルの姿やカエルの卵もなし。

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ここ数年、ヤマアカガエルもヒキガエルも減少気味だし遅れている。

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人の手が入るのはよくても、工事には敏感ということか。

万燈山へむかう。

すぐに竹林の道。

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京都の雰囲気。

しばらく進むと切通しがあって道は下っていく。

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こちらはちょっとした鎌倉気分。

火薬庫の際を通り、林道への急な階段を上がる。
林道へ出ると平坦になり、ゆったりと歩いていく。
ロータリーまで来て、歩き足りないのでもうしばらく歩くことにする。

「チョウの小径」をどんどん下っていく。
苔むした石がごろごろの道だが、浮石がないのに少し驚く。
あっ、ここもセンリョウの群生地なのだ(近くの西尾の茶臼山と同じ)。
赤い実だけでなく、黄色の実もある。

そして上り返しの道は「野鳥の森」になる。
ふたたび林道へ出るが、今度は舗装された車道を右へ戻っていく。

万燈山の北上り口から急な道を上がっていく。
すぐに180度視界の開ける山頂に着く。

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裏の地蔵さんや庚申塔へ足を延ばす。

地蔵さんには平等にお供えがされている、感心だ。

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少し風が冷たいが、景色をおかずに休憩する。

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京都の大文字山がこんな雰囲気だった。
もちろんここでも京と同様、野焼きをする。
宇治茶の元が西尾茶ということを差し引いても両者はよく似ている。

そんな妄想がうまれる冬の日溜りハイク。

 

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2020年1月 4日 (土)

山歩き:定例山行~御堂山・五井山~

山歩き:定例山行~御堂山・五井山~

正月2日は麗人街カヌー倶楽部の定例山行日、なんとか予定通り実施できた。
組員の引越しもあり、従来の車で行動から、現地駅集合・解散形式に変更。
JR三河大塚駅から、いくつかの山を縦走して名鉄の駅に下山する計画。
計画が雑で道に迷い、標識を見落として苦痛の長い林道歩きをする破目に。

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【山行日】2020年1月2日(木)    
【山 域】蒲郡・豊川:御堂山、五井山
【天 候】晴れ時々曇り、寒風が吹きぬける
【形 態】縦走(鉄道駅から駅へ)、H氏とN氏
【コース】JR三河大塚駅から名電長沢駅へ
大塚駅10:35--11:45御堂山--13:16国坂峠--14:25五井山--16:30名電長沢駅

朝、車の出番がないのでこれ幸いにと、自宅から最寄の駅まで歩く。
4.5kmなので小1時間とみて快調に歩く。
ただ調子にのりすぎて、汗をしっかりとかく。
電車は予定よりも1本早いのに間にあったので喜んで乗る。
乗った電車は新快速、蒲郡で乗り換えるつもりが三河大塚に臨時停車する幸運。
こいつぁ朝から調子がいいわい。

集合時間には早いので、駅周辺やコースについて調べる。

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山は駅の北側なのに改札口は南側にしかなく、どう越えていくのかわからない。
その内、相棒組員が到着、それは自分の乗車予定だった電車。
食料補給でコンビニを探してしばし散策、30分遅れでなんとか出発。

天気は上々、あたたかい日差しを背中に受けて駅の北側へと回る。
踏み切りを渡るとすぐに進むべき道がわからなくなる。
予定では砥神山で西だが遠回りと感じて北の御堂山方面へ。
集落を過ぎ、みかん畑を右左に見ながら行くと前方にこぶふたつ。

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ふたこぶ山ではおおげさ、古墳といわれればなるほど、どうみてもあれ、でしょ。
説明板を見ると三月田古墳、ふむふむ。

ここで左折、ようやく山域らしきに入っていく。
立派な車道が続くが、途中、御堂山への登山道標識を見てそちらへ。
けもの除けの柵をこえると、ようやく山歩きらしくなる。

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現役の道のようだが倒木も多く荒れ、古くきつい参道に一気に汗が出る。
途中からはかって知ったるよく整備された道になり、随所に地蔵さんが待つ。

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寒いのにますます汗が出てびっしょり、ふらふらぐったりでようやく御堂山へ。

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ここで休憩。
陽だまりでゆったりのはずが吹き抜ける風が冷たいので長居できず。

次は国坂峠へ縦走、のち五井山への登りと一応本日のメインイベント。
ただ普通に平坦な尾根歩きを行い、峠へ下りてから一気上りと油断していた。
御堂山から国坂峠まで表示では60分だが、思いのほか上下動がきつい。
しかも標識を見落として、峠よりかなり下の車道に降りてしまう。
そこからの車道の上り返しがきつく、すぐ横を車が飛ばしていくので危なくて。
国坂峠へ着き本来通るべき登山道口を見て、悔しいやら情けないやら。

ここから五井山へは昔ながらの登山道もあるのだが、もう戦意喪失。
傍らをサイクリング3人組が通り過ぎていくので、後に続いて車道を歩いていく。
山道の急勾配では足をあげるのもつらいので楽な方を選んだということ。

天気は晴れから曇り空、ずっと日陰の道に冷え冷えと寒さを感じる。
どこか日当たりがあればそこで昼食休憩にしよう、と意見が一致。
たまたま救いのお堂があって、軒下を借りる。

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結局、五井山へは登山道を横目に車道歩きで到着。

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ここでも陽だまりでゆったり休憩のはずが、風が吹き日差しが弱い。

なんともはやで、宮路山への縦走路に入る。
予定では宮路山で最後の休憩のち下山、御油で東海道の昔を偲ぶ、だが。
何を血迷ったか、途中で音羽蒲郡の商業施設が頭に浮かぶ。

計画変更、途中の標識を見て名電長沢駅方面へ下りる。
林道へ出ると標識があり、長沢駅と赤坂駅(長沢駅)の選択。
なんか釈然としないまま長沢駅を目指す。
この林道歩きが単調で長い。
平坦のようでなんとか下っているが変化に乏しく、うんざりする長さ。
気分がそう感じさせるだけかもしれないが、一向に先が読めない。
なんとか里に出てからも疑心暗鬼のさえない歩きが続く。

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ようやく長沢の集落に来て一安心。

駅を目指す。

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国道1号線をガード(防犯ベルがいっぱい)で潜り抜けて、あと少し。
そこに見えたのは、1時間に2本しかない電車がちょうど発車する場面。
風がよけられないホームで待つ間に、日は沈み夜になる。

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この日、歩いた距離は相当なもの。
右ひざや爪先、足の裏などに痛みが出て歩き方もおかしくなった。
それでもふだんなら充実感があるのに、ほとんど感じられなかった。
計画は大事で、経験や思いつきだけで行動すると痛い目にあうってこと。
年のはじめからしっかりとお灸をすえられてもうた。

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2019年12月13日 (金)

山歩き:川原峠から養老山

山歩き:川原峠から養老山

この時季の山歩きはどこへ行っても黄紅葉が中心になる。

養老は晩秋の紅葉を愛でる山歩きには最適で、電車利用で縦走気分も味わえる。

急登、稜線漫歩、園地で休憩、急な上下動歩き、ゆったり散歩にどっぷり観光地、文句なし。

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【山行日】2019年11月30日(土)    
【山 域】養老山地:川原峠、養老山
【天 候】晴れ
【形 態】周回(一部電車利用) 単族 軽装
【コース】養老鉄道養老駅駐車場、起点
養老駅7:38--養老線--7:45美濃津屋駅--東海自然歩道--9:16川原峠--9:55避難小屋--

--10:45養老山--11:02小倉山11:40--12:21あせび平--13:16滝P--養老駅

紅葉祭りもほぼ終わりに近づいている人気の観光地、養老と養老ノ滝。
背後の養老山には山頂登山道が整備され年間を通してよく歩かれている。
滝上から三方山経由、小倉山・養老山であせび平から林道を下るのが一般的。
ごく一部の人が笙ケ岳をからめ、表山・裏山を踏む人はうんと少ない。
ふもとの養老鉄道養老線を利用して山上を縦走するトレランさんや健脚さんもいる。

晩秋の紅葉を愛でる歩きに養老は最適で、お気楽縦走できればさらによい。
ローカル感満載の養老鉄道養老線はそんな縦走登山のつよい味方である。
養老駅がわずか数台とはいえ許可駐車場を設けているのもありがたい。

電車の発車時刻を気にしつつ、養老鉄道養老駅に着く。
これは自分の都合を考えただけのことで、事情がわかれば計画は慎重にしたい。
駐車を許可書で届け出てから場所の指定がされるので、時間には余裕が必要だ。
ひとりの駅員さんが上下線の電車の改札仕事の片手間に行っていることだから。

電車利用の後先は、今日のコースの養老山地を北上するか南下するかで決まる。
尾根歩きをする時は太陽を背に受けるほうが視界が開けるから自分は北上が好きだ。
南下して、山歩きの最後にゆったり電車にゆられてもどるのも捨てがたいものではある。

休日の朝の電車内は予想に反して人が多く、若い高校生が大半。

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となりの駅に向かうだけの乗車時間が以外に長いので山を歩く距離も長そうだ。

美濃津屋駅で降りて、標識をさがし、山のほうへ向かって歩いていく。
静かなところだが、ふと人に会うと自然にあいさつするのが田舎らしくていい。
東海道自然歩道はほぼ一直線の舗装路。

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広い車道を横断すると未舗装になって少し不安になるが、道なりに左へ曲がって行く。
石がごろごろと少し荒れてくるが、そのまま進んでいく。
途中で自然歩道は二手に分かれるが、右手ではなくまっすぐに上がっていく方へ。
川原峠を目指す道ははじめこそ素直な山道だが途中からどんどん急な階段になる。

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自然歩道特有の足の上げ幅が大きいので、あわてると息が上がる。
マムシやヒルに注意の看板もあまり気分のいいものではない。
このままなら楽勝と油断しかけたころ、試練は突然にやってくる。

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崩壊しかけたトラバ道と急な階段が交互にあらわれて、それは峠の手前まで続く。

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川原峠に着くとほっと一息だが、反対側の下に林道が見えるのでがっかりもする。
向かうは養老山方面で、右手に進む。
ちょっと上がれば東屋のある広場があらわれ展望もよくて休憩する。

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ここからしばらくは樹木トンネルで黄葉の名残りがうれしい。

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道は尾根縦走のようなトラバ道のような、右手に視界があるので明るくていい。

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左手は粗い植林帯で、少し離れたところを見え隠れして林道が走っている。
苦しい山登りではないがルンルン稜線歩きでもない、健康的な山歩き。
しばらく行くと津屋避難小屋。

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ここを上手に利用すれば楽しい山旅ができそうと何度も思った、が未遂。

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そこで山の上では今日はじめて人に会う。
少しの起伏を何度も繰り返して山上の散歩道は続く。

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アセビとコケとは鈴鹿の山のようだ。

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ずっと高度はあまり感じなかったが、そろそろ高いところでは?
人の声が聞こえ、左手に上がっていくと養老山山頂。

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ここからはすれ違う人が一気に増える。
いろんな人のいろんな登山スタイルを見るのは楽しい。

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最近はファッショナブルで機能性も高いし個性があるのもいい。
養老山から独標を経て小倉山の間というのは山に変化があっていい。
すぐ左手を林道が走っているのにだれもそちらを歩かないのも面白い。
わずかな区間にたくさんの人をやりすごし、小倉山園地で休憩する。

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日当たりはよいが吹き抜ける風が冷たいのはまさに晩秋というか初冬だ。

笙ケ岳と南のダイラを見ながらだれも寄らないあそここそ紅葉の盛りではないか。

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そう思っても、あそこまで行く気力はもうわいてこない。

テーブルやベンチ、東屋が随所にあっても人がどんどん寄せてくる。
退散する。

小倉山からの下りではさらにたくさんの人に会い、この山の人気は本物だ。

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笹原峠までくると、ほとんどの人が三方山方面に下りていく。

ここからアセビ平やもみじ峠までの稜線歩きこそ養老山歩きの華なのになあ。

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疲れた体に急なアップダウンはきついが、優れた道だと思う、あるね。
もみじ峠まで行って古道で林道に入るのが普通だが今日はアセビ平まで。
そこからは古道を下りるよりもかなり遠回りになるが単調な林道に入る。

目的は晩秋の名残の紅葉。
山道とはちがって気をつかう必要のない広い道をだらだらと下りて行く快感。

ほら、たしかに残ってた光と紅葉。

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歩き疲れたからだにはそれなりにクールダウンにはなったとさ。

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いわゆる一般登山口の滝駐車場にくると観光客がどっと増える。

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ここからは喧騒の世界。

静かな山とは異なる世界を見るのも大切なこと、これまたいいじゃないの。

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子どものころから何度も来ているけど、飽きることはない。

養老駅にはさらにぐんと下っていくのだった。

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電車を使った周回縦走山歩き、変化に富んでいて満足感は高い。
季節を変えて、といっても春しかないが、もう一工夫して再訪したい。

その後にこのところ週に何度も来ているここへ寄る(本当はこちらが中心)。

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家に戻ってからの夜、呼び出される。
覚悟はしていたけど。

 

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2019年12月10日 (火)

日記:二度目の東京で紅葉を

日記:二度目の東京で紅葉を

2泊三日の東京観光、美術館・博物館めぐりに紅葉庭園歩きを入れる。
ふだん新聞やテレビで見聞きする地名が少しだけ実感を伴ってきた感じ。
首都は文化や芸術が集まり交通も便利で実に恵まれたところだと思う。

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【訪問期間】2019年12月5日(木)~12月7日(土)
【地 域】東京:都立庭園と駒込、竹橋、汐留など
【天 候】晴れ時々曇り、最終日は雨、気温は下がっていく

貯まったマイレージの期限が迫り、それを名古屋~羽田の航空券にする。
当初の予定は4泊五日、ただ諸般の複雑な事情で日程は半分になる。
前半の無理で急なキャンセルがなんとかなって後半の再設定、滑り込みセーフ。
紅葉の高尾山縦走はあきらめ、美術館・博物館を中心に庭園歩きを加える。

名古屋から羽田は35分だそうで飛び立つと間をおかず富士山がくっきりと見える。
見事な富士山に感動、これなら東京も晴れそうなので紅葉めぐりを優先する。
羽田からモノレールと地下鉄を乗り継ぎ青山一丁目で地上に出る。

イチョウ並木祭りは先週までだが、これがうわさ「外苑通り」。

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スマホやカメラを構える人が多いのはよくわかる。

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よく見れば、ほとんど海外からの人だった。

そのまま進んでいくと左手に、最近完成したという建造物があらわれる。

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木材と植栽を取り入れて自然をなんとかなので、どこか古びた印象を受ける。
自撮りスマホで実況中継している輩も、あらまあ東京だわ。

この先の庭園はどこから入れるのだろう。

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ガイドブックやスマホを持っていないのでそこが不安、情報弱者の困惑。
狭い通路を通り抜けてなんとか正門ではない入り口へ。

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「新宿御苑」、見事な広さにあんぐり。
まずはあそこではなく、右手の立派な温室へ入る。
たわわに実った青いバナナがお出迎え、以下、珍しいものがいっぱいですばらしい。

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紅葉といえばすぐ目に入ってきたのが大木のイチョウの黄葉。

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となりの落葉した大木には説明板があって「新宿御苑の桜」のことが。

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イチョウとイチヨウってちがうよな。
あの男の説明と同じでわからん、まさかウソやごまかしはないだろう。
およそ1万8千人の見たサクラの今の姿。

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入園料は一般500円、65歳以上は半額の250円。
年間パスポート(2000円)でいつもふらりの散歩生活、うらやましい。

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昼時を過ぎたので遅い昼食を浅草スカイツリータウンへ。

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ケーキバイキングでスィーツをたらふく食べたら腹がばんばんに張ってしまった。
動くのがつらい、反省。

初日の〆は上野へ。

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国立西洋美術館の展示は入れ替えもあって落ち着く。

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2日目の天気、午前中は晴れ午後曇り、まずは予定の「小石川後楽園」へ。

宿泊地の蔵前から、都営地下鉄大江戸線の乗る。
降車駅は飯田橋、案内に従い最寄の出口を目指していく。
エレベーターやエスカレーターは不要、常に階段で上がるのが俺のルーティンなのだ。
ここでは失敗、やられた、途中で息があがった。

「小石川後楽園」は水戸黄門ゆかりの名園で特別史跡・特別名勝だそうな。

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なるほどこういうのが大名が手をかけ金をかけ文化と教養を注いだ庭、なのか。

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中心の大きな池を周囲のいろんなところから鑑賞する。

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周囲に盛って築かれた高みからは外界を眺める。

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土地の高低差を利用して深山幽谷に川や滝があり地名がつけられる。
木曽川、寝覚め滝、竹生島、龍田川、蓬莱島、清水観音、なんとまあ。

名所というのはただ単に有名なだけでなくしっかり中身が詰まっている。
そこで「都立庭園紅葉めぐりスタンプラリー」の存在を知り、参加することにする。
ならば近い駒込の「旧古河庭園」と「六義園」を縁結びチケットで訪問。

和と洋が調和する大正の庭「旧古河庭園」はバラ園と洋館がお出迎え。

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高低差の大きな庭はこじんまりとまとまり、いろんな種類の大きな灯篭が特徴。

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えっ、ここでカワセミ、かの鳥がじっとしているのも納得。

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一方、和歌の心息づく雅な大名庭園「六義園」は訪問客がとても多い。

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カメラを構える一団、ぞろぞろ歩く団体さん、庭はとにかく広くて手に余る。

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名園をいくつか急ぎ見ただけだが、約束事が少しわかって得した気分。

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あとは当初の目的の美術館へ。

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曇ってきたし、歩き疲れたので竹橋の東京国立近代美術館へ。
下見気分で、さーっとまわる。

最終日、天気は雨、気温もぐっと下がり横浜では雪が降る。
美術館めぐりの一日。
新橋のパナソニック汐留美術館へ「ラウル・デュフィ展」。

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少年時代の思い出で、ユトリロといっしょに記憶に残っていた名前の画家。
絵画とテキスタイル・デザインと言われても、絵画の一部だけしか知らない。
ただ、ふつうの人ともマニアックな人ともがぞろぞろ来ているのが驚き。
明るくて軽いタッチに今にも小躍りしそう、は記憶どおり。
音楽が大好きというのも自分と同じでよかった。

それなりの満足感から余裕をもって、再び竹橋の東京国立近代美術館へ。

まずは工芸館「竹工芸名品展」。

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ニューヨーク、メトロポリタン美術館所蔵のアビー・コレクションの里帰り。
地味な印象にほとんど期待はなし、ええ、この高度に精緻な完成度は。

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バンブーメモリーにバンブービギンとかっての名馬を思い出してしまった。

一方、美術館では、窓をめぐるアートと建築の旅「窓展」。
あるテーマに基づく企画展というのは、時間と余裕がとても大切。
じっくり見て、味わわないともったいない。

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ワルシャワの窓から眺め撮る作品と、「タンゴ」という輪廻映像に感心する。

いつまでも芸術表現が自由に楽しめる社会を、それがあってこその人生だ。

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2019年11月26日 (火)

山歩き:晩秋のダイラ周辺

山歩き:晩秋のダイラ周辺

時季は晩秋、今年は遅いという山の黄紅葉もさすがに退場したか。
会いたい樹木と歩きたい古道、あのダイラはどうしているか。
急登、ヤセ尾根、トラバへつり、ゆったり逍遥に急下降の歩きに満足する。

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【山行日】2019年11月24日(日)    
【山 域】鈴鹿北部:阿蘇谷、烏帽子岳・三国岳
【天 候】曇り
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】時山、清内橋付近の路肩駐車地、起点
P7:57--西北尾根--9:16烏帽子岳--県境尾根--10:14ブナ将軍10:24--
--11:04三国岳--11:57ダイラ12:35--13:20ビワ池--13:50P

このところ所用が多く体調もよくないまま時が過ぎ紅葉を愛でる山歩きはあきらめていた。
それなりに天気のよい土曜日もぐだぐだ、翌日の日曜日は雨予報で望みなし。
そんな夜、何気なく天気予報を聞いていたら日曜の日中はなんと晴れらしい。
捨てる神ばかりではなかった、準備用意。

まだ暗い朝方、外に出ると湿っぽくて、水溜りができている。
夜半しっかり雨が降ったようで、雲がどんより重いままだ。
雨天も泥んこも願い下げだが、そんな風だとますます山が遠くなってしまう。
なんとかなるかもしれない、とにかく出発。

休日の朝はどなたも早いようで、23号線は速い車がいっぱい。
三重県に入り、桑名から員弁に来るとうんと静かになってくる。
今日は藤原・御池を横目に岐阜県に進む。
目的地の時山は今でこそ大垣市だが上石津でも特に山奥の印象がある。

烏帽子岳の山裾を大きく回りこんで、狭い道を抜けていく。
川沿いの道にはフェンスのある建造物が多く、目立つのは「立入禁止」の表示。
時山養魚場に入る赤い橋(清内橋)が目印で、手前の空き地に駐車する。

烏帽子岳と三国岳へは数回来ているがダイラは2回、記憶はまるで薄い。

初めて来たときはガイドブックを見て唯一の登山道の「鐘釣谷」を利用した。
登山道は表示も含めてすぐにあやしくなり、行きつ戻りつしながらなんとか烏帽子へ。
途中、身体を上げようとつかんだ岩が、力をかけた途端にくずれてきてびっくり。
ひとかかえ以上の岩は幸運にも自分の体を避けて、でも転げ落ちていった。
ただその音はずっと聞こえつづけ、人がいればとんでもない事故になっていたはず。

その後、いつのまにか「鐘釣谷コース」は立入禁止になっていた。

今日は烏帽子岳の西北尾根(新)コースを利用する。
コースの約7割が鉄塔巡視路という(新)コースだがもう20年は経っているはず。
「鐘釣谷コース」に代わる道でその後「細野道」や「南尾根道」が整備された。

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清内橋を渡り、道を養魚場へは行かず左折すると登山口はすぐ。
暗い植林帯の急斜面を歩きやすい斜度で道は造られ、プラ階段が整備されている。
道はなんでも人工的だが、このプラ階段巡視路は便利だが味気ない。
造るのも大変で維持するのも手間だが作業では資材荷物担いで通るわけだ。
遊びでちんたらへいこらしている人間が文句言ってはバチがあたる。

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単調だがどんどん高度を稼いでいく道にすぐに息があがる。
鉄塔を通り過ぎてまもなく尾根が開けてくると雰囲気が変わる。
道は潅木の間を右に左に抜けていくのだが上りはよいが下りは外すかもしれない。

三国岳への県境尾根道分岐を過ぎると展望岩があり今日のコースを確認する。

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前方に山姿が見えてくるが双耳峰の烏帽子岳のどちらとは少しわかり辛い。

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右に狗留孫岳への巻き道分岐を見てすぐに最高点の山頂。

もう少し進むと南東に視界の開ける、いわゆる烏帽子岳山頂。

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時集落に来てここまで、誰にもあっていないので思わずひとり言。
「烏帽子、山頂だ」
すると右手の木陰から人が現れ細野方面へ逃げるように下山していった。

こんな朝早くに上ってもう下山!?
人にはそれぞれ事情があって当然だが・・・。
結局この日、見た、会ったのはこの人が最初で最後になった。

今日の目標をここで設定。
あわてずあせらず、見たいところはじっくりと。

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といいつつ遠くを眺めるともう用はなく、三国岳への分岐へと道を戻る。

烏帽子岳と三国岳を結ぶ尾根は岐阜県と三重県の県境でもある。
やせた尾根にはそれなりにアップダウンがあり道も左右にまたぐ。
ぼーっとしていると外すこともあり、ヒヤッと高度を感じるところもある。

烏帽子から三国へ三分の2ほど進んだところに、あの方々が居られる。
「将軍様、またまたご無沙汰しています、ご機嫌如何ですか」
鈴鹿山脈のブナ巨木界ではいわずと知れた伝説的な存在。

並んで立つ似たような2本のブナ。

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手前が「副将軍ブナ」で、下奥が「将軍様」。

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近寄ると違いははっきりとするが比べるのは邪道、無事でなにより。
ただ気のせいか肌のつやがよくないようで、頭部の欠落が痛ましい。

ひとつの大きな目的を遂げたあとは、三国岳への急な上りになる。
一気に上がるのではなく、手頃な大きさのデカコブ平を越えていく。

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ぬた場もあって、この広がりがミニテーブルランド。
その後は、岩場のきつい上りをこなして稜線に上がる。

今歩いてきた県境稜線や烏帽子を確認する。

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そこから三国岳へはもうひとのぼり。

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特に用はないがそこはそれ大人の対応というやつ。
山頂からは御池・鈴北・鈴が岳が見えるが、鞍部のヒルコバがいちばん目立つ。

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三国岳には山頂らしきものが3つあって、三角点、山頂、最高点がある。

ダイラへは道を戻り、急降下していく。
きつい下りでまだ先が長いので、三国岳山頂へは寄らなければよかった。

この下りの先で分岐を左に上がると三角点だが、もちろんパス。
それよりも先のミニテーブルランドと標高が同じだからバイパスが欲しかった。
三国岳へのあのきつい上り下りを経験すると、本当にそう思う。

ダイラというか阿蘇谷へ降りる道はすぐその先に分岐があった。

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左はダイラの頭を経て横根や五僧方面、右へ降りていく。

斜面をへつるようにして狭い道を行く。
谷があらわれそれに沿っていくようになると、踏み跡があやしくなる。

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コケが付きざれて濡れた岩がごろごろですべりやすくあぶないことこの上ない。

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この区間が一番緊張し、苦労した。

そして「ダイラ南口」から侵入。
阿蘇谷道はぐるりとカーブを描くようにしてダイラに入りそして谷へと抜けていく。
ダイラは広く、地形図だと阿蘇谷道はほんの少しかすっていくだけ。

さてと、以前来たのはどこだったか。

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広々としたところで寛いだようだが、どこもかしこも同じように似ている。
三段の縦に並んだ釜跡はよく目立つ。

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うろうろしながらもあたりを見下ろすここぞというところに陣を張る。

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ついこの前までは寒かったのに、今日はしっかりと汗をかいた。
靴を脱いで、と。
そうか、これから昼飯休憩には陣幕でも張ると気分が高揚するかも。

地形図で歩いてきた道を確認しながら、点線の道に疑問や不満を覚える。
この後は、・597を目指してだだっ広いダイラをさまよえばいい。

休憩後、コンパスを頼りにするとその前にひらひらピンクテープが目に入ってくる。
阿蘇谷道でもよく目に付いたがこちらも多そうだ。
尾根に上がれば確実だが、同じ高度をずっと保っていけば楽に行ける。

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広いダイラを、左から右へとゆったりカーブするように行けば、と。
ピンクテープは下、中、上にあり、どちらへ導いていくのか不安にもなる。
ここらへんが地形図とコンパスだけでは判断できない自分の弱さでもある。
結論から言えば、中のテープはうまいことコースを導いてくれた。

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ただ最後に来て尾根の急登があり、もっとなだらかにできなかったのかと不満。
それにビワ池と阿蘇谷のどちらの方面から道を探ったのかでも異なるのでは。
また上中下のそれぞれのテープの付けられた意味もわからないままではこわい。
いわゆる赤テープはありがたいようでミスリードもあるから要注意。

で、峠状の開けたところに出て、その先には池があったとさ。

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名前はビワ池だったと思うが、どうしてそうなのかは不明。
稜線上にある不思議と、その存在がいい感じだ。

開けた場所なのでこのあとに下る方向はコンパスで慎重に探る。

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テープ表示もここは大事なので多いが、きちんとした固定表示が必要だろう。
ここからは植林帯の急な下りになる。
あいかわらずピンクテープが先導するが、途中から消える。
右手への分岐であらわれ、すぐ下で阿蘇谷道に合流する。

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さいごは害獣除けの柵を開閉して時山養魚場へ戻っていく。

それなりの急登、ヤセ尾根の上下動、トラバへつり、ゆったり逍遥、急下降。
阿蘇谷の源流域、ダイラとその周辺の山をつなぐ歩きはとても変化に富んでいた。
距離や標高差もそれなりで、先を急ぐ必要もないのでじっくりと晩秋を愛でる。
最後の秋になんとか間に合ってよかった。

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車のところに戻るとテントウムシが屋根、窓、タイヤに群がっている。
追っても払っても効果はなく、一部は100km離れた自宅まで付いて来ていた。
生態系とかなんとかでそれでよかったのかどうか、そんなこと知らん。

 

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2019年11月10日 (日)

山歩き:宮指路岳から入道が岳で秋を味わう

山歩き:宮指路岳から入道が岳で秋を味わう

宮指路岳から入道岳への稜線歩きは静かで秋を味わうにはよい。
樹木の黄紅葉、起伏のある稜線、そしてごろごろと点在する大岩。
久しぶりなので新鮮気分、ただ衰えた身体には少し辛い歩きになる。

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【山行日】2019年11月9日(土)    
【山 域】鈴鹿中南部:小岐須峡、宮指路岳・入道が岳
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】小岐須峡大石橋付近の駐車地、起点
P7:53--7:56登山口--ヤケギ谷道--9:34宮指路岳9:40--9:52小岐須峠--
--県境稜線--11:09尾根分岐--磐座尾根--12:24奥宮12:56--池ケ谷道--14:18P

秋の鈴鹿山脈第2弾は小岐須峡。
宮妻峡への道を過ぎ、椿大社の門前を通り抜けて行く。
高速道路とインターチェンジが新設されてどんどん変わっていく風景。

小岐須峡に入ると途端に道は狭くなりぼこぼこと荒れている。
山の家の駐車場はがらがら、途中、落石もあったがなんとか大石橋へ。
先客が1台、狭い駐車地で傾斜があるので停め方に気をつかう。

駐車地から宮指路岳ヤケギ谷道登山口はすぐで、入山。
何度も歩いているヤケギ谷道だが気分はいつも新鮮、どこでもだけど。
少しの記憶を確認しつつ、味わいのあるヤケギ谷道を上がっていく。

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谷沿いの巻き道には落葉が堆積し、そこに朝日が差し込む。

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ジグザグの登りが続くようになるとどんどん高度を稼いで行くが少し辛い上り。

谷道はそのまま左の主稜へ上がり、この山の名所を通っていく。
道からすぐのところにある大岩「東海展望」、特に表示はなし。

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たぶんいつも同じところから思わずデジカメっている。

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登山道を少し進むと少し離れたところにある大岩「三体仏岩」、表示なし。

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遠くから見て三体の仏様が並んだように見える岩、ということで存在感あり。
先ほどの東海展望は景色を見るための大岩展望台ということ、どうでもいいけど。

宮指路岳山頂へはいったん下ってだらだらと上っていく。

宮指路岳の山頂は展望も何もないさえない通過点だった。
しかし山頂を尊重する人々の努力の結果、視界が少しずつ切り開かれている。
そこから見える「馬乗り岩」と「だるまさんころんだ○○岩」。

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だだっ広い山頂広場からは他にも何かとデジカメ対象によいものが多い。

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山頂広場を右折すると、鈴鹿山脈の主稜線(県境稜線)になり、カワラコバ道になる。
ここの下りは鈴鹿の他のところの下りとよく似ていて、既視観に陥る。

明るく開けた鞍部が小岐須峠。

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右に下りればカワラコバ道で、最近は道も整備されて利用者が多いらしい。
この稜線道の広さと明るさが特長といえばそうで、日向ぼっこにとてもよい。

少し荒れていて、目印もなくなっている下りをやりすごす。
左側(西側)のすぐ下に源流部が迫ってきている。
やがて、その象徴たる仏谷峠。

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ふつうに歩けば、少しきつい下り上りのある単なる峠だ。
でも周囲を少し歩き回れば雰囲気のあるところだと、自分は勝手に思っている。
尾根が入り組んで重なっている右側(東)が興味を惹く。

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別に何があるわけでもないが、道を外れてそこら辺をふらっとしたくなる。
窪地に落葉が堆積し、ちょっとした空き地があって、それだけのこと。
新たな発見は何もないけど今日の目的、秋をじんわりと感じる。

鈴鹿山脈の主稜線に三重県と滋賀県の県境が定められているらしい。
愛知県人の自分にはどうでもいいことだが、ボーダーはいい。
特に登山道が設けられているわけではないが、人が歩いて踏み跡がある。
最近は目印テープがいっぱい、でもそれが一定しているわけではない。
テープに指図されるのがイヤなら、太い尾根芯を外さないように行けばよい。
潅木が繁茂しているところでは注意も必要。

ほら、ぼやっとしていたら迷い込んでいた。

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右手に立派な巨大な大岩、そのむこうに入道ケ岳。

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今日は大岩への寄り道は、気分がのらないのでパス。
先へ進み、小岩というか定員ひとりのプッチ岩を確認していく。

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眺めはそこそこ、独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん族専用。

そして県境稜線は、イワクラ尾根分岐に至る。

樹間から水沢岳の秋と、鎌が岳の一部を見る。

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イワクラ尾根に入ると途端、一気の下りとなりせわしい尾根歩きになる。
ただ秋を感じる樹木や見所は多く、何ごとでも外れのない尾根だ。

県境稜線では誰ひとり会わなかったのに、ここではすれ違う人がままある。

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といっても元気な若者であり、孤独なおじさんがぼちぼち。
とにかくアスレチック尾根よろしく、下っては上りという動きがずっと続く。
ゆったり稜線漫歩というのがまったくない。
これは弱ってきた足にびんびん疲れを与え、痛めつける。

イワクラの本体、磐座こと仏岩もゆっくり眺める余裕なし。

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重ね岩も同じく。
とにかくへろへろになりながら最後の急登をこなすことを考える。

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ようやく馬酔木と低い笹原を抜けて、入道庭園に。
もう先に進む体力はなく、奥宮へ。
荷物をほおり出して、入道山頂を遠望する。

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なんだ、あのたくさんの人は、祭りか。

そこへひとり、ふけたおじさんが来る。
奥宮に向かってかなり長い時間、御参り(願い事)している。
離れた山頂からは、にぎやかで華やいだ声が風にのって届く。
落ち着かず、今どきのきれいな尾根遺産でも見学しようか、と迷う。
そこは信仰心や疲れがまさって、すなわち長い休憩となる。
その後、自分としてはけっこう長居したが、奥宮はずっと静かなまま。
おじさんと思えた人はよく見るとモダンな若者だった、失礼。

重い腰を上げてふたたび山頂方面を見れば、ますます人が増えている。

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「みんな集合、つぎは動画を撮りますよ」
おいおい、遠足か。

鈴鹿ではここ数年、御在所岳の一本人気で、次いで竜や御池。
高速道路の整備で自分は仙が岳南尾根あたりが人気になると予想したが、外れた。
時代は、入道ケ岳だった。
きつい登りはあるものの、鈴鹿のどの山よりも展望がよくてしかも広い。
流行や世相というのをよむのはむずかしいものだ。

休憩後、山頂に用はなし、ではなくてもう行く気力なし。
あとは下るだけ。
今日は手短に、池ケ谷道に入る。

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はじめこそ岩がれの道をたんたんと下っていく。
蛍光ピンクのテープがこれでもかというくらい付いている。

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谷から離れ高巻きになると、けもの道のような幅で気をぬけなくなる。
しかも下りは急ですべりやすく、踏ん張りがきかないとヤバイ。
分かってはいたがこれが池ケ谷道の特徴で、じわじわと後悔の念が高まる。

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道も一部変わっていて、へつりが崩れた箇所に変更とは、何。

今日の大きな反省点はコース選択、池ケ谷道の扱い。
ここは上りならきつい上りで我慢できるが、下りにここは使うべきではない。
イワクラ尾根で体力、筋力の疲れた自分には少し辛い最後の歩きになった。

記録と経験から、比較的軽めのコースと思っていたのに、思わぬ疲労度。
秋を味わう目的はなんとかなったけど、体力の衰えが少し早すぎる。

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2019年11月 6日 (水)

山歩き:三筋山の海すすき

山歩き:三筋山の海すすき

海辺の稲取の町から三筋山へは125haの広大なススキ原、細野高原がある。
この高原の特徴は海の見える草原で、相模湾や伊豆七島が一望できる。
イベント参加の行楽観光は運にも恵まれて、納得のゆく展望山歩きとなる。

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【山行日】2019年11月1日(金)    
【山 域】東伊豆:稲取細野高原、三筋山821m
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】細野高原駐車場を起点、山頂往復
出発点10:35--11:20約八合目--11:28山頂11:52--12:56出発点

今回の旅行の後半は伊豆半島、休暇村南伊豆に宿泊する。
朝、弓ヶ浜を散歩したあと、東伊豆まち温泉郷「秋のすすきイベント」に参加する。
宣伝文句は「黄金に輝く世界を散策、まだ見ぬ絶景!海すすき」だそうな。
イベント期間は10月7日から11月8日まで、シャトル送迎ほか各種催しがある。

海沿いの道路から見えた風力発電の風車が林立するあたりがそれらしい。
起伏のある道路から山域に入ると、時に狭いくねくね道になる。
すれ違いも難しい山間の生活・作業道はイベント期間中、車線規制をして対応。
随所に係員が案内に立ち、地区をあげての大事な観光になっている。

広い駐車場に車を停め、近くの入山受付で入山料600円を払い説明を受ける。
スタンプラリーもあって、楽しみながら観光山歩きができそうだ。
イベント広場や売店ほか臨時トイレも随所に設けられ、力が入っている。

出発地点の標高は約400m、目指す山頂までの標高差は約420m。

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それなりの上り下りがあってちょっとした、というか立派な山歩きである。
そんな山登りはイヤ、というたくさんの参加者のためにはシャトルバスの送迎もある。
マイクロバスでゆっくり遠回り、およそ八・九合目付近まで行ける。
そこから絶景ポイントまでは徒歩10分、山頂までは残り5分で、至れり尽くせり。
スタンプラリーについても、バス降り場から歩いて下れば達成できるというもの。

ということで、出発。

苦労は買ってでもする自分は歩いて、自分以外のほとんどの人はバス乗り場に直行。

はじめこそ沢を渡るため、下ってから上がっていく階段歩き。
そこからはカートが余裕で通れそうな幅の舗装されたコンクリート道になる。

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足の上げ幅が必要ない分、ふつうの道を歩く感覚でどんどん進んでいける。

周囲には面積が125ヘクタール、東京ドーム26個分というすすき野原が広がる。

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パンフによれば箱根仙石原の7倍という、東京近郊観光地の比較基準が面白い。

これから歩いていく道や目的地が一望できるのはなんとなく安心感がある。

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ふと香港のいくつかのロングトレイルを思い出す。
コンクリート舗装で幅も同じぐらい、海が見えるのもよく似ている。

前方の先を行く人は同類?否、生態というか植生を観測する調査員の方だった。
ススキ原とはいえ足元をよく見ればリンドウやセンブリ、リュウノウギクが咲いている。

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ヒョウモンチョウやシジミチョウがひらひら、ヤマカガシの幼ない蛇があわてて逃げる。

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暑い日ざしのもと、ずんずん歩を進める。

草原の合間に山並みが見え、なかなか美しい稜線だ。

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途中から勾配のあるジグザグの道になるが、舗装道なのできつさは軽い。
上りつめたところが約八合目のシャトルバス降り場で、係員やバスの乗降客がいた。

そこからは一応だれもが徒歩ということでえっちらおっちらと階段道を上がっていく。
左手におすすめ絶景ポイントがあらわれるが寄るのはあとにして山頂へ向かう。

山頂も明らかに開けた場所らしく、先を急ぐ。

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到着する前からどんどん広がる視界はいわゆる360度の展望というやつ。
展望台もありここまであけっぴろげだと苦笑。

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風車は稜線を北へと続き、そこで東西に横たわるのが天城連山だという。

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先ほどから見えていたのは万三郎岳や万二郎岳という有名な百名山だった。

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山腹に点在する家々が異様だが、土地が少ないというよりも別荘感覚での開発なのだろうか。

おすすめ絶景ポイントに下って行く途中の眺めもいい。

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絶景ポイントから山頂方面を振り返っても、いい。

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約八合目へ下っていくと、行楽客がどんどん上がってくる。

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さてその下りには、行楽客の一部の人が加わることになる。

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本当はここに一番の問題というか難点がある、と思う。
舗装された道は歩きやすくてちょっと油断するとスピードが出る。
それでなくても速度を抑えながらのつんのめる歩きなのだ。
コンクリート舗装の固い道は膝や足のいろんな部位にじわっとダメージを与えてくる。
みなさん、元気に楽しそうにしてるけど、明日は如何?

そんなイベント参加の行楽観光だが自分には納得のいく展望の山歩きになった。
こんなのは山歩きの風上にも置けない、とはまったく思わない。
むしろ人が多いからこそその隙間で静かなひとり山歩きができてありがたいこと。

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2019年11月 3日 (日)

山歩き:長者ケ岳から富士山を見る

山歩き:長者ケ岳から富士山を見る

富士・伊豆へ四泊5日の観光旅行、宿泊地から近場の山へ向かう。
一日中雨の翌日その裏山から、足元さえ我慢すれば絶好の展望が広がる。
富士山が見られるのは当然のように思っていたが、運に恵まれただけ。

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【山行日】2019年10月30日(水)    
【山 域】静岡・山梨:天守山地、長者ケ岳1336m
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】休暇村富士を起点、山頂往復
休暇村富士8:00--8:10登山口--8:41分岐点--東海自然歩道--
--9:26山頂9:42--10:13分岐点--10:36登山口

富士・伊豆へそれぞれ2泊ずつ、四泊5日の観光旅行をする。
宿泊が一番の観光だが、合間をぬって宿から最寄の山へ向かう。
休暇村は日本全国どこでも立地に恵まれているが、ここも秀逸。
眼下には田貫湖が広がり、正面に富士山という絵葉書のような景色。
そして背後の西側に天守山地が連なり、長者ケ岳や天子ケ岳がある。

荷物をまとめ、ビュッフェ形式の豪華な朝食もそこそこに登山口へ向かう。
休暇村の駐車場から奥へ進む感じで林道をつめていく。
水溜りが各所にあり、道全体にあふれているので避けていくのに神経を使う。
大きな靴跡は登山靴のそれで、朝早く山に入った人がいるらしい。

登山口からは植林帯の暗い道で階段状の歩きにくいところを上がっていく。

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ジグザグの道をしばらく進むと徐々に自然林が増え明るくなってくる。

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東海自然歩道の通る稜線の道に合流するまではひたすら高度をかせぐ。

あたりが開けてくるとすぐ合流できそうなのに、なぜか下がっていく。
分岐点は休憩所になっていて、それなりに素晴らしい展望が広がる。

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富士山と田貫湖や朝霧高原、なだらかな裾野のむこうに越前岳も。
ただその越前岳の高さにはもくもくと雲が湧き始めている。
こりゃ急がないと、ガスがどんどん上がってきて富士山だって見えなくなる。

稜線の道、東海自然歩道に入ると斜度が緩くなり広くて歩きやすくなる。

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おそらくこのまま一気に山頂までつめていくのだろう、と思わせる雰囲気いっぱい。
途中の杉木立は4車線以上の歩道だから人気のほども分かるというもの。

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樹幹越しに近くの山並みが見え、東海自然歩道らしい階段やベンチもある。

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登山道なのか遊歩道かは関係なく、歩いていて気持ちのよい漫歩コース。

人の声が聞こえてきたから山頂は近い。

すぐに少し開けた場所で、交差点でもある長者ケ岳山頂に着く。

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左手には、ぐわんと大きな富士山。

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下の分岐点で見ていたので予想はついていたが、絵に描いたような景色。

そして真ん中たてに、大沢崩れ。

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富士山はここでぱっかりと割れるんじゃないか。

そこには先客で外国の若者が3人、あの大きな足跡は彼らだった。

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別れ際に聞くと、アイルランドから、と。
ラグビーW杯の応援なのか、それとも選手?
天子ケ岳方面へ向かっていった。

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別れてからもっと会話すればよかった、と後悔。
ルーク・ケリーとダブリナーズの「私の愛した街」なら少し歌えたのに。
Luke Kelly & Dubliners "The Town I loved so well"

西側に行くと、こちらの展望もいい。
雪をかぶった赤石山脈のオールスターズが勢ぞろいしている。

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そこへ日本の若者がひとり、地元だそうな。
彼が言うには、富士山はともかく赤石山脈がはっきりと見えるのは珍しいそうだ。

天気予報頼りの今日の山歩き、ビギナーズラックというか運に恵まれただけとも。

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いやはや「富士山の見える山歩き」というガイドブックもあるが展望の山歩き万歳。

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2019年10月27日 (日)

山歩き:御池岳詣2019、泥濘の秋

山歩き:御池岳詣2019、泥濘の秋

紅葉の秋を求めて鈴鹿へ、恒例の御池岳詣をする。
このところのとんでも降雨や長雨から晴れの天気予報もあまりあてにできない。
それでもなぜか足が向いてしまう御池岳、霧の中、泥濘の道を彷徨う。

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【山行日】2019年10月27日(日)    
【山 域】鈴鹿北部:御池岳
【天 候】ガス曇り霧雨
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】鞍掛峠東側駐車地、起点
P7:17--7:27コグルミ谷登山口--8:28カタクリ峠--8:45八合目--9:10丸山--
--散歩・定点観測・淵めぐり・池めぐり--11:13鈴北岳--11:45鞍掛峠--11:56P

昨年の御池岳詣は10月28日、晴れの天気で青空が見えていた。
今年もそれを期待して朝早く出てきたのだが、道中で気分はダウン。
ただひとつの望みは鞍掛トンネル付近の駐車場が空いているかどうか。

コグルミ谷を過ぎると上の駐車場から下りて来る登山者はちらほらと少ない。
工事で封鎖されていた駐車地が開放された効果は大きいと見る。
それでも下山時には路駐がそれなりにあったから、人気の山はおそるべし。

用意して出発、まずは車道をコグルミ谷登山口へ下っていく。
今日もこちらから入って峠へ下りてくる周回コースの人が多いみたいで、人の列。
定番コースなのでその後も各所で同じ人と顔を合わせることになる。

三重県側から入山することになる御池岳、コグルミ谷コース。
人は入っても静かな、それなりに整備された急な道を上がっていく。
粘土質の土と石灰岩と木の根っこの道はしっかり湿っていてとても滑りやすい。
ふだんは枯れ山水の谷なのに、今日は水量の多い普通の谷だった。

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五合目を過ぎると急斜面になり、登山道はジグザグになる。
秋は足元に凝集されていて、栗の抜け実や落葉がたまっている。
シマリスの姿は見えず、手袋や服に霧が霜のように積もっている。

六合目のカタクリ峠が近づいてもそれは変わらず、休憩の人々。
ここからは緩やかな尾根道になり、御池の秋をそれなりに感じる。

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七合目・八合目も枯れた黄紅葉で、積もった落葉を踏んでいく。

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苔が生い茂る谷道を過ぎて三叉路の分岐を丸山に向けて上がっていく。
苔だけは青々しているが、滑りやすい道は泥濘そのものでぐちゃぐちゃ。
ぬかるみに足を取られ、気を抜くとずるっと滑り落ちていく。
丸山頂上を目前にして、どろんこ渋滞ができる。

それでもなんとか山頂の丸山へ、一応、御池岳の最高点。
石の積もった山頂は、ふだんは北に展望が開けるが今日はなし。
ここからは予定通り、御池テーブルランドの散歩に移る。

泥んこに汚れた靴を、朝露というか霧雨で濡れた草がぬぐってくれる。
その代わり、靴とズボンの足元はびっしょりになる。

奥の平のオオイタヤメイゲツ。

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来るたびにしょぼくなっているような気がしてちょっとさびしい。

奥の平南峰から臨むテーブルランド、ふだんは美しい起伏だが今日は無理。
濡れたシダ類の繁茂する草原をぐるっと回り込むように進んでいく。

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時に、大きな窪地や落とし穴のような池をのぞいていく。

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御池にはたくさんの池があり、喜んでデジカメるのはいつものこと。
ただ、池は池であってどれも似ていて特徴を見出すのは難しい。
自分の好きな池を決め、季節や年月を置いて会いに来るのがいい。

マユミ池の定点観測、手抜きしてズームで撮る。

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ここの淵はちょっとお気に入り。

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ここからテーブルランドをながめて秋を探す。

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次は幸助の池、ここも定点観測。

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この池は、御池で最も様になっている池だと思う。

崖側に回り、ボタンブチと天狗ノ鼻の両人気淵を見るのだ・・・。
だめだ、どんどんガスが上がってきて、うっすらと人影が見えるだけ。
あきらめて、幻想のような池のほとりで休憩とする。

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ボタンブチへ一応、行ってみる。

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被写体としてはだめだったが、ガスの切れ目をねらって行く。
先ほどの場所を見ると、秋をなんとか・・・うーむ。

そんなガスが舞う中でもそれなりに人がやってくるのには感心する。

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他人のことは言えないけど、誰もが期するものがあるのだろう。

ふたたび丸山を通り、滋賀県側一般道に入る。

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植生保護だけでなく道迷い防止も兼ねてロープが両側をしっかりとガードする。
起伏もゆるやかなトラックコースを下っていく。

ところがここで想定外のこと。
ふだんは歩きやすいいい道なのに、今日は泥んこのぬかるみの道。
ずるずる滑るはすべる、危なくて仕方がない。
道を外さないようにロープで定めたことが、良くもあれ逆目にでることもあり、と。
その分、周囲の樹林の雰囲気やよし。

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真の谷の源流の枯れた道にぶつかり、右折する。
定番コースは左折だが、こんな日こそお気に入りの「道池」に会いに行く。

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最も池らしくない、水たまりのような池。

日常では全くない、ちょっとした恋人のような池に再会して少し安心。
たとえ天気(青空)には恵まれなくても、これがあるからやめられない。

ドリーネを横に見ながら鈴北岳方面へ向かう。
瞑想の谷や北池はパス、ぐるりと大回りする昔ながらの道を行く。

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どんな時季でも青々としている苔の絨毯の中を歩くのがいい。
ただ、元池は、もういいか。

鈴北岳に近づくと、あらまあなんと天気が好転、青空が見えてくる。

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午後から天気になる、という予報は正しかったのだ。
でももう留まる気はない。

鈴北岳、いつもの360度の展望はまるでなし。
すんなりと鞍掛尾根道を下山する。
ただ一番懸念していたのは、この下り道。
こここそ泥んこぬかるみの道で有名だったところ。

それがなんともはや、よく整備された道はどこも滑るところがない。
道を外さないようにしっかりロープが張られているのは興醒めだが。
このすばらしい整備の結果、御池岳は入門定番コースになったのだろう。

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鞍掛峠で一息入れ、一番の難所といえる坂道を慎重に下った。

なんとか今年も御池詣ができて、それはそれで喜ばしいこと。

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2019年10月20日 (日)

山歩き:大川入山、笹原に浮かぶ紅葉

山歩き:大川入山、笹原に浮かぶ紅葉

天気ほか何かとあって中部山岳の高い山や東北の紅葉へは行けなかった。
安・近・短でそれが味わえるのはここしかない、今日しかない大川入山。
天気予報に反してガス霧雨、途中から切れて青空、笹原に紅葉が浮かぶ。

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【山行日】2019年10月20日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】曇りのち晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P8:01--8:06登山口--8:52横岳--9:44最低鞍部--10:19山頂10:49--
--11:13最低鞍部--12:04横岳--12:42登山口--P

安近短の山とはいえ、朝は早いし、準備も大変。
体調維持で通う猿投山では、家事を済ませて昼から入山していたのとは大違い。
前夜、就寝を早めたら寝付けず、堂々巡りの変な夢をみてはトイレで起きる。

休日の朝早くは、道路が空いていていい。
知立を過ぎ豊田市街を抜けて153号線に入ると、あれまあ行楽の車列が。
足助では雨が降ってくるし、ガスにしっとりと覆われたまま長野県に入る。

平谷の道の駅でトイレ休憩、いつ来ても駐車場は車がいっぱい。
治部坂峠を過ぎてすぐ左手の立派な登山者駐車場に入る。
えっ、なんだなんだ、かなりいっぱい、こんな天気なのに皆さん、早い。

「天気予報とちがうねえ、期待してきたのにこれじゃあ」
「台風もそうだし、最近の天気はおかしい」
「今年は紅葉も遅いというけど、この山はどうなんでしょう」
「また次の台風が発生したというし、先の天気も悪そうだから」

ヒマなおじさんたちの愚痴はつづく、そんなことより早く支度をせんか。
道路を挟んだ向こう側の駐車場から若い人たちが来て、どんどん出発していく。
傘も雨具も持って、とにもかくにも出る。

登山口までは舗装された道、雨でぬれて湿った道はすべりやすい。
前を行く夫婦連れが両手ストックで右に左にふらふらしている。
自分もだるくて重い足をゆっさゆっさのステルス前進。
奥さんの背後に近づきすぎて、ぎゃっと驚かれる。
すんません、クマには気をつけて。

登山口からはしばらく舗装が崩れた荒れた道が続く、しかもすべりやすい。

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沢にかかる橋を渡り、ジグザグの道で尾根端に上がる。
すると少しの上りで、根っこの入り乱れた道になる。

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この山の特徴的な道に今日はぬれて滑りやすいが加わり慎重を期す。
ずっと下を見て、安心なところを探していくと、そこに秋がある。
周囲はガスが多い、暗いというか幻想的。

はじまりのきつい上りでじっとがまん、緊張から水を飲む。
時々カラマツの倒木があるが、通り抜けやすいように処置はされている。

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通行禁止の道も巻き道がきちんと整備されている、すべりやすいけど。

ガスはさらに濃くなった様子、前を行く人が霞んでいる。
いつもは右手に遠く大川入山のピラミダルな山姿が見られるけど、真っ白。
上りが緩やかになってくると少し開けた広場、横岳に着く、が通過する。

ここまでが大川入山登山三分割のはじめの部分、地味に辛い上りが多い。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。
時々左右に展望が少しだけ開けるが、日陰になる時間のほうがずっとながい。

ここからは部分的に少し色のついた秋が見られると期待していたがどうか。

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うん、悪くはないが鮮やかでもない、でも撮るときは撮っておこう。

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おや、深い谷を挟んだむこうに長者峰や高嶺の稜線がうっすら見える。

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尾根歩きの中盤後半は上り下りが長くなり、樹間からの展望もほとんどなくなる。
その分、しっとりとした秋が味わえ、のどの渇きも抑えられる。
樹間のむこうが見えない分、ふだんは気にもしない樹林がおぼろげにガスに浮かぶ。

どんどん下がって最低鞍部に近づくと、なんと後ろから光が差してきた。
風は感じないがガスが飛んで舞っている。

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光は偉大なり。

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最低鞍部からは谷間のむこうに秋が広がる。
尾根のつなぎ目はとても不安定な部分でもある。

大川入山登山三分割の残りは、斜度が急にあがりひたすら我慢ののぼりになる。

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暗い樹林帯の上りを少し我慢すると、開けて明るいところに出る。

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太陽の光で紅葉や新緑が映え、振り返れば歩いてきた尾根と蛇峠山が見える。

鮮やかな紅葉には早かったが、明るい日差しのこの光景には満足する。
今日はちょっと無理して出てきたけど、報われた感じ。
このまま天気も期待できるので、日除けの帽子をかぶる。

上りは確かに辛いけど、明るくなった花街道を進む。
さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐわんと展望が広がる。

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この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。

そして今日は、その笹原に紅葉が浮かぶ。
少しむこうに見える禿げたようになだらかなラインが馬沢山なんだろう。
見る分にはとても素敵な景色なので、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。

下手な数の何倍もデジカメる。

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山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。
単独さんがふたり、すぐにもうひとり、アララギ方面から夫婦連れ。
駐車場の車の数や途中に行き交った人数と合わないけど、まいいか。

座れる短かい長椅子は3つ、早いもの順で気にしないでおこう。
山頂からの展望を楽しんでいたら、あっという間にわんさかの人。

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あらためて思うに山頂はせまい、座ると景色はあまり見えない。
それでもみなさん、ここで休憩するわけだ。

山頂からアララギ方面へ足を延ばす。
恵那山も加わり豪華な秋の山風景。

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少し左に目を移せば、近くてとても遠い馬沢山。

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山頂からの下り、足元には注意しつつ、残りの秋を愛でる。
この山の一番の眺望はこの下りのわずかな時間に集約される。
雲海の向こうは赤石山脈だろう。

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途中、たくさんの上がってくる人に会う。

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往きには気がつかなかったセンブリやリンドウ。

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そして横岳からの下りで、さようなら大川入山が。

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気をつけていても数回、ずるっとすべったのは弱った筋肉の所為。

もちろん長い下りの後、沢の水でお清めしたのは当然のこと。

 

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