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2011年7月30日 (土)

山歩き:伊吹山(笹又)、さざれ石公園

山歩き:伊吹山(笹又より)、さざれ石公園

近場で山野草や花園に定評のある伊吹山。
台風6号による土砂崩れで8月6日までドライブウェイが通行止め。
隙をつくようで少し後ろめたいが、こんな時でないと登れない。
当然、そんなこちらの思惑はすっかり見透かされていた。

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【山行日】2011年7月30日(土)
【山 域】伊吹山:笹又からドライブウェイの一部利用
【天 候】曇り時々雨、山中は一面のガス
【形 態】往復 単族 軽装快速
【コース】さざれ石公園のはるか上の駐車地
 駐車地7:57--8:47北尾根分岐--西遊歩道--9:50頂上10:05--
--中遊歩道--10:41分岐--11:24駐車地

伊吹山はふるさとの山である。
子どもの頃からいつも西に見ていた。
養老山地や揖斐の山を左右に従え、その真ん中奧にでんとあった。
雪をかぶっていることが多く、いつ見ても美しかった。
遠足やなんやかやで何回も行っているが、登山の記憶はない。
あまりに身近すぎて、真面目に真正面から取り組まなかった。

予定では、霊峰巡礼と山野草ということで白山だった。
しかし、夜中の出発、4時間の運転、えっちら7時間の歩き、
疲れた帰りが渋滞にはまって5時間の運転、というのが頭に浮かんだ。
木曽駒・御嶽では、そう、身体が重かった。
なんか、どこかに、逃げ口はありませんか。
すると、すぐに答えが見つかった。
雲上人おどさんは救いの神でもあった(昨日の彼の計画を借用)。

家を朝5時に出て、23号線をひた走り、長島から揖斐川堤防道路に入る。
正確には木曽三川公園を過ぎてから、左岸堤防道路に入る。
信号のほとんどない道は快適そのもの、大垣で右岸に移る。
そのままどんどん走り、揖斐川町で右折、すぐに粕川沿いの32号線に左折する。
あとは笹又のさざれ石公園を目指すだけ、というわかりやすさ。
伊吹北尾根は同じ道で国見方面、だから今後は利用価値がありそう。

さように快適に来たのに、山はどこも厚い雲や重いガスに覆われている。

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登山口のさざれ石公園周辺だけなぜか舗装が途絶える。

車道はもっと上へ延びているので、ずるをして上がっていく。
いわゆる駐車地まではかなり標高が稼げる感じ。
そこに着くと同時に雨が激しく降ってきた。あらあら。

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なんやかやで結局、傘をさして出発する。

しばらくは段々畑の中を上がり、雨でしっかり濡れた草地の登山道に入る。

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しかし急な登りである。
狭いし、粘土土で滑りやすい。
土もそうだが、石灰岩が多く、石はさらに滑りやすい。

雨はあがり、樹林帯に入るとしっとりと雰囲気がいい。

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ゴーッと風が吹くとぱらぱら水滴が落ちてくる。

雨でうなだれてはいるが、登山道両脇の山野草は豊富である。

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上にあがればあがるほど、ガスは濃くなり、天気の回復が難しそう。

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ガスが濃いと、服の表面に細かい水滴が一杯つくようになる。

分岐を上に上がるとガードレールがあり、ドライブウェイに出た。

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視界は10㍍から20㍍というところ。

ゴーッという音がすると、白い闇から急にトラックが現れた。

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土砂崩れで通行止めになった箇所に急ぐ工事用トラック。

これがはんぱな数ではない、ひっきりなしに往復していく。

なんだ、ここが土砂を取りトラックに積む作業場だった。

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しかしこのドライブウェイは有料で登山者にルールを設けている。

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一方で、この周辺はこんな事情がある。

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じゃあ登山道はどこかというと、あるにはあるらしいが激ヤブらしい。

ガスでほとんど前方視界はないが、トラックもいなくなった車道を歩く。

すると目の前に広い場所、そう、とても広い駐車場が現れた。
こうなると車が一台も駐車していないのが不思議に思えてくる。

ここではじめて人に会う。

同じ登山口から来られたそうで、ヒルが吸い付いていたと。
別の人に聞くと、彼は三カ所も吸われたと。
あわてて自分も点検するが、鈍感なのか異常はなし。

みなさん、スパッツやヒル対策の装備もきちんとされているのに。
後ほど分かったことは、自分より早く出発した人たちは皆ヒルに会っていた。
ということは、彼らのお陰で、後から登りはじめた自分は救われていた。

こんな日に登ってきたのだ、せめてもう一つの楽しみ、花を味わいたい。

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ここまでもかなりあったが、西遊歩道に入るとさらに保護整備されていた。

傘をさしつつデジカメる。

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ここら辺から、表道を上がってきた登山者に会うようになる。

数からいえば断然、彼らの方が多いはず。

頂上周辺のおみせやさんに来るとそれがよく分かった。

但し、カメラを構えるとこんな感じ。

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呼び込みをするおみせやさんも大変というか、事故の打撃は大きいな。

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下り専用という東遊歩道はパスし、中遊歩道から帰る。

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車道を通り、分岐から急な下りの登山道へ。

天気が多少はよくなり、こんな時間でも人が結構上がってくる。
ますますぬかるみ滑りやすくなった道を慎重にくだる。

前に子どもヘビがいる、ちっともよけてくれない。
傘でトンと驚かせたら、びっくりして前転していた、ごめん。

自分もこんな風だったから。

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帰り、せっかくだから登山口の、さざれ石公園に寄る。

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えっ、さざれ石まで200㍍だと、これはくせ者だ。

案の定、靴を脱いで気楽なサンダル履きの自分にはきつかった。

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苔むした石階段をどんどん上がる。

ひぐらしの大合唱の中、驚いたひぐらしが飛び回っている。

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ここが目的地か。

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さて、さざれ石だ。

古歌に詠まれた、さざれ石の巌となりて苔のむすまで、の石。

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これがそのさざれ石ね、なんとも形容できないな。

そして予想通り、政治屋の碑文。

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昨今何かと話題の日の丸・君が代と原発事故が重なる。

君が代・日の丸と言ったところで所詮ここ百数十年のものだ。
徳川幕府に対して、朝廷を讃えたり、薩摩の印を掲げたにすぎない。
その権威を利用したい政治屋、ワタクチの内閣くんは長州出身だった。
中曽根や彼らが原発を推進し、とりかえしのつかない事故を起こした。
その場所は、薩長が抵抗勢力とみなし徹底的に叩いた会津藩の福島県。
かけがえのない日本の領土を、人々が永久に住めなくした。
さざれ石の巌となりて苔のむすよりもっともっと、ずっと先まで住めなくした。
いつまでどこまで彼らの、文化や伝統や人間破壊は続くのだろうか。

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コメント

びっくりです。 同じコースで昨日登って来ました。 幸い天気は持ってくれて、ガスは掛かっていましたが、快適にお花見を楽しむことが出来ました。 先ほど山行記録をアップしたので、良ければ御覧ください。

投稿: おど | 2011年7月30日 (土) 21時08分

同じ日に伊吹山に登りました。以前、さざれ石公園から登ったことはありますが今回はヒルを警戒して正面からでした。
やはり視界はほとんどありませんでしたが、下りは涼しかったです。
山頂には10:30頃でした。
雨が降りそうなのですぐに下りました。

投稿: uttchi_ | 2011年7月31日 (日) 12時07分

おどさんの計画を見て、渡りに船でした。ただ、山行記録のアップを参考にできなかったのが残念です。あのトラックについての予備知識は重要でした。また、よろしく。

投稿: たそがれ高洋 | 2011年7月31日 (日) 13時45分

uttchiさん、はじめまして、こんにちは。伊吹山は表からの方が展望その他をふくめて豪快ですね。次回はそうします。P料金の発生は不満ですが。山頂のガスは日本の各所で雨を降らせている気候現象と同じでしょうか。風の通り道の山の宿命とも。今後とも、どこかでお会いしましたら、よろしく。

投稿: たそがれ高洋 | 2011年7月31日 (日) 13時54分

一応、ブログやっていますのでよかったら覗いて下さい。

http://uttchi.cocolog-nifty.com/blog/

投稿: uttchi_ | 2011年7月31日 (日) 23時27分

今回は、同じ日に伊吹に行ってますね。私は正面から。三合目までは上がれなくなりました。神社のところから駐車料金500円
払って、1000円もあります。同じこと考えてますね。

投稿: すー | 2011年8月 4日 (木) 20時28分

すーさん、こんにちは。みなさんといいますか、同じことを考えるといいますか、なるほど。矢張り、表道こそダイナミックコースなんでしょうね。でも視界がなければどこでもいっしょでしょうか。また、情報や教示・示唆をよろしく。

投稿: たそがれ高洋 | 2011年8月 6日 (土) 20時24分

たそがれ高洋様

初めまして。この度メールを差し上げましたのは、インターネットで「君が代」の「さざれ石の巌となりて苔の生すまで」と検索したところ、高洋さんの撮影された画像が出てきたからです。私は栃木に住んでいる高橋と申しますが、新しく日本の文化を伝える仕事を始めようとしています。そのホームページを作っており、君が代の「さざれ石・・・」が想像できる画像を探していました。もし高洋様がよろしければ、画像をホームページに貼らせていただけないでしょうか。お返事をお待ちしています。

高橋幸江
栃木市

投稿: 高橋幸江 | 2015年10月14日 (水) 08時39分

高橋幸江さま はじめまして、拙ブログへ訪問ありがとうございます。
「さざれ石・・・」が想像できる画像とのこと、自分のより他にもっとよいのがありそうですが。
実物を見て撮影すれば、だれもが同じ画像になると思います。
画像の転載の件ですが、どうぞ。

投稿: 本人 | 2015年10月14日 (水) 13時33分

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