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2013年7月29日 (月)

日記:パリにいる自分?その1

日記:パリにいる自分? その1

おフランス、花のパリに自分がいる。
自分にはおよそ場違いなこの地で何をするのか。
美術館・博物館めぐりだけを考えていた。
ガイドブックも地図も持たずに本当に動けるのか。

ロンドン、セント・パンクラス駅からあたふたと乗り込む
イングランドからフランスへと変わる景色に期待していた。
フランスはずっと田舎いなかしている感じで、建物が固くない。
ユーロスターは北駅に入り、乗客はあっという間に降りた。
乗車する時のあのもたつきはなんだったのだろう。
そしてそこで盗難事件に気がつく自分。
北駅構内を必死に歩きまわり、絶望的な気分に陥っていた。
とりあえず今宵の宿は、駅近くにとっていた。
夜の9時近くになっていたが、まだ夕方の明るさだった。
これだけは救われた気分だったが、宿がなかなかみつからない。
ここでも感覚的に困ったのは道路が垂直に交わっていないこと。
道角を曲がったら向かう先は、たとえば南から東だ、と思う。
東に向かい再び道角を左に曲がれば、元の方角の北、になる。
こうやって間違えたら戻るなりして体勢を整えるのがふだんだ。
ところが、フランスでも(イングランドも)ちがっていた。
これで全く方向感覚が狂ってしまい、道迷い。
親切な若者が宿の住所を見て、教えてくれてようやく到着。

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その夜は、パジャマも洗面用具も何もなく、寝る。
とても暑い夜だったが、空調設備はなく、とても古い扇風機のみ。

翌日、朝食は、イングランドとかなり違っていた。
パンが違うし、ミルクは最初から温かい。
大きなジャムと思ったのはチョコクリームだった。

とりあえず体勢を整えて、再び北駅へ向かう。
ここで再び道迷い、昨日出てきた所がわからない。
でもまあ駅だからどこからでも入ればいい、なんとかなる。
今日から一週間は同じ宿、アパートを借りている。
これが一番安上がりの方法だった、そこへ行く切符を購入。
お得なのは回数券なので、どうするのか自販機を眺める。
どうも要領をえないでいると、親切な若者が来て教えてくれる。
彼はこちらのカードを取り出し、自分のカードを使って決算。
その親切に感激して「メルシー、メルシー」。
それではあまりに申し訳ないのでその分のユーロを渡す。
少し足りなかったが、爽やかに立ち去る紳士然の若者。
その後、なんとか昨日の拾得物窓口へ行き、再び申し出る。
応対はあいも変わらずで、今は何もない、と言う。
期待などしていないが、あまりにそっけない態度にへこむ。
地下鉄路線図を入手して、まずは今日の宿へ行くことにする。
観光などまだとてもできる気分ではない。
路線、乗り換えなどを確認のため、駅の腕章案内人に尋ねる。
この切符でいいか、と聞くと
少しびっくりしたようで、それは使えない、と言う。
切符は子ども用の最短区間のものだそうな。
先ほどの親切な若者とのやりとりを話すと、残念そうに言う。
その手の詐欺がとても多い、信用できるのは自分たちだけだ。
本当に同情するが、再び購入するように。
彼はそう言うと、販売窓口まで付き添ってくれた。

地下鉄と郊外線を乗り継いで、イブリー駅へ。

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パリの地下鉄で一番困るのは、駅名がアナウンスされないこと。
文字で見ても、フランス語読みが分からない。
そもそもフランス語の素養が全くないところにこれだから進歩がない。
だから駅の表示板を必死に探し、睨むことになる。
後で分かったことだが、パリの駅名は歴史的人名や地名が使われている。
いつも使っていた駅や隣駅など、ピエール・キュリーやミッテラン、
オーストリッチで、降口がロベスピエールとか・・・。

ブランデンブルグ通りをずっと歩いてアパートは見つかった。
でもチェックインにはあまりに早すぎる。
最も近くのショッピングセンターを教えてもらう。

着の身着のままなのでとにかく替えの服が必要だ。
出費はできるだけ抑えたい(?)ので、適当なものを探す。
いつもの癖ですぐに安売りのものに目がいってしまう。
下着だってあと一枚、余裕でもう一枚でいいのだ。
一枚5ユーロ(800円ぐらい)ぐらいから。
でもワゴンに積まれた三枚8ユーロのを手に取っていた。
Tシャツほかも同様で、性格は変わらない変えられない。

ここにはスーパーもあり、これがとても大きかった。
数日でその概要が少しずつ分かってくるのだが、フランスの特長でもある。
品数の種類がとにかく半端でない。
例えば大きな区画が全部チーズとかヨーグルトとか。
ジュース類もたくさんで量が多いほどぐんとお値打ちになる。
ここでもフランス語がまるで読めないので勘で購入するが、外れがない。
なんか、ふだんの生活必需品というのは、本当に安い。
あまり使わない電化製品や贅沢品は高価なのだろう。
レストランなどは場所代や人の手間とサービスが入るから更に高価。

そんなこんなでなんとかなったので夕方遅くパリに出る。
地下鉄メトロで容易に行けそうな観光地エッフェル塔に行く。
持ち物もカメラ(古いもの)だけにする。
夕方明るいといっても夜8時過ぎ、だが人通りがとても多い。
すぐに塔は目に付き、なるほどこれがあのエッフェル塔と感心する。
といっても高いので全容を見るのはなかなか難しい。
セーヌ川沿いの道に移動する。

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すると周囲の人間の動きや様子がおかしい。
こちらの動きに乗じて遠巻きに連携をとって動いている。
これはやばそうだ。
分かってるぞ、という感じの態度をとりながらそこを離れる。
そんな目で見ると、たくさんの観光客も隙がいっぱいに感じる。
アジア人の若い娘さんがひとり、自慢のカメラを構えている。
いろんな場所で角度や構図になやんでいる感じ。
そこへ先ほどの一団から離れたふたり連れのカップルが来る。
最初は自分のところへ、それから彼女の方へ向かう。
女は残り、男だけが娘さんの向かう方向へさっと動いていく。
やばい危ない、と思ったとき、彼女が向きを変えた。
こちらの思い過ごしかもしれない、でも男は何かしようとしていた。
あのカップル、男はダニエル・クレイグに似ていた。
あの一団、偏見かもしれないがフランス人ではない。

怪しいフランス、危険で盗難、詐欺の多い国。
ヨーロッパでも豊かな国、パリにとにかくみんな来ている感じ。
ユーロの何でもかんでもを全て受け入れているのだろうか。

そんなパリでの不安な滞在が始まった。

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夜9時頃、アパートのベランダから見る。

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コメント

フランスですか。 エィフェル塔は憧れますが、ガイドブックはまだしも地図が無いとなると山なら遭難してますね。(笑) しかし、何の用意も計画もなしで着の身着のままとは、これこそが本当の旅なのでしょうね。

投稿: おど | 2013年7月31日 (水) 17時17分

海外旅行にも山の装備というか考え方は流用できますね。
というか、山へ行く考え方ですべて押したほうがいいでしょうね。
自分が担いで歩ける分量のもので行動する。
スーツケースをガラゴロって、他の皆さんにも迷惑ですね。
地元の山やご近所を歩く感覚で動き回れるといいんですが。

投稿: 本人 | 2013年8月 1日 (木) 23時52分

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