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2015年7月27日 (月)

日記:猿投山での出来事2題

日記:猿投山での出来事2題

25日(土)に鈴鹿、渋川谷の沢歩きに誘われ、喜んで参加した。沢は二度目。
自分にはとても難易度の高い沢で、確保されていても岩を登るのが辛かった。
途中、足場を失い宙ぶらりんになる。本来なら滑落している場面だ。
手がかりを求めて必死に手と足を出すが上がれず、腕の筋肉を使いまくった。
ふだん使っていない部位で、上半身は筋肉痛のあらし、肘と膝は痣だらけ。

でも、次の山行に備えて、山歩きのトレーニングは欠かせない。
影響のなかった下半身の筋肉の体力維持のために猿投山へ来る。
3時間ぐらいの歩き訓練には、武田道・西宮・東宮・頂上・一般道の周回コースで。
荷物をいつもより増やして31Lザックで背負う。
軽装の自分としては多いが、ふつうの人に比べるとずっと少ない重さだろう。

炎天下の平日だが駐車場はそこそこの車で、歩きに来ている人は多い。
下山する人を横目に、10時過ぎに出発。
車道からすぐにわき道に入り、広沢城跡を目指し、城が峰で武田道に合流する。
Dsc06681

大岩展望台で小休止、そして自然観察路で西宮方面へ向かう。

★最初の出来事は、自然観察路が車道と交差する西宮の鳥居のところで起こった。
猿投林道を上がって来た車がそこで進行方向を迷い、切り返し、広場に入ろうとする。
そこの小川を横切るとき、雨後でぽっかりと開いた穴に前輪を落としてしまった。
落輪した瞬間、ドンと車体とバンパーが地面に当たった音が響き、輪は空回りを始めた。
小川にあいた大きな溝に落ちた車は、どうあがいても動かず、運転者は途方に暮れる。
Dsc06685


そんなことが自分の目の前で、数分の間に起こった。
運転者は困って焦っているが、状況を見ればどうしようもない。
人もあまり来ない場所だし、車を持ち上げるのはどうみても難しい、というか無理。
だから、すぐにJAFを呼んだほうがいい、と伝える。
運転者はすぐにスマートフォンを出して、連絡を取ろうとする。

通じたような手ごたえ、でも切れてしまうの繰り返し。山間で通話圏外のようだ。
運転者は、通話を求めて林道の開けた方へ移動していく。
自分も立ち去るわけにはいかず、だめもとで、石などで土木工事に興じる。
手頃な石や細いながらも倒木の丸太があって、かませるような土台作りを試みる。
昔の城の石組みが、緊密な積み方ではなく、余裕を持たせていたのをなぜか思い出す。
Dsc06687


それができた頃、林道を軽四トラックが運転者を荷台にのせて上がって来た。
運転者を含めて四人になった。なんとかなるかもしれない。
ふたりが前部に位置し、右に向いたタイヤを元にもどしつつ、エンジンをかけて、ゆっくりバックする。
少し空回りが続いたが、ふたりが押して、石に絡むとすぐに勢いがついてうまいこと抜け出した。
バンパーや車体下のオイル系の破損が心配だが、何とかなったような気がする。
エンジン音も異様な感じはなさそうなので、ゆっくり慎重に進んで・・・さようなら。

まったく偶然のことから、プロに頼れない中、人助けができて気分がいい。
素人の勝手流ながら、石組みというか、石積みでなんとかなったのだ、やったね。

そして、自然探索路を西宮から東宮へ、その後は頂上で休憩、戻って一般道を下山する。
東宮から下りてきて猿投林道に出るところに東宮の鳥居があり、道脇にトイレがある。
今度はそこで、置き忘れられたスマートフォンをみつける。
★★これが本日、2つ目の出来事。

ここは登山者もよく通るが、車で猿投林道を利用する人もよく立ち寄るところだ。
落し物だから放置しておいてもいいが、所有者のことを思うとなんとかしたほうがいい。
スマートフォンを操作して本人に知らせるという方法がきっとあるだろうけど、
拾った人間(自分)がまずかった。
スマートフォンだけでなく、ケータイの使い方すら、持ったことがないので知らないのだ。

一般道を下山しつつ、会った登山者にはとにかく声をかける。
「スマートフォン、落としませんでしたか。」
声をかけた七人ぐらいの人からは一様に、「スマフォ、持ってません」だった。
一般道は御門杉のところで車道である猿投林道に出る。
まだこれから山に入っていく人もかなりいて、その姿やみなりから声かけを選ぶ。

歩く数人にすれ違ったとき、車道を上がってくる若い人の車があり、すぐに立ち去った。
その時なぜだか自分は、その車に乗っている人が落とし主ではないか、と感じた。勘です。
そのまま駐車場にもどり、後片付けをし、拾得物を届けるべく交番か警察を探さねば、と。
ここで、50年以上昔の、幼少の時のことを思い出してしまった。

十円か二十円だかを拾い、近くの交番に届けたことだ。
だれもがそのようにするように躾けられていた時代のこと。
そしてそこで少年(自分)は、お金を拾って届けた事を深く悔やむのだった。
なぜって?
そこでおまわりさんにはしっかりほめられたけど、調書を作るために数時間待たされたのだ。

そんなことを思い出しながら、今回はそうならないことを願いつつ、拾わなければよかった、とも。
で、駐車場で過ごす間も、先の若い人の車は戻ってこないようだし・・・。
でも、ひょっとして彼らは車道を、先ほどの東宮鳥居傍のトイレへ行ったのではないか。
最後の賭けだ、自分も警察へ行く前に、車道をそっち方面へ行ってみよう。

そして、本日2番目の偶然が起きた。
車道の狭くなったところで、前方から降りてくる彼らの車をみつけたので、パッシングする。
少し通り過ぎてから、運転者が怪訝そうな顔を出してきた。
「ねえ、ひょっとしてスマートフォン落とさなかった?」
「はい、落としました」
「やっぱり。ところでそのスマートフォンって、どんなスマートフォン?」
相手はそこで派手なデコの模様と付いていたミーについて話す。
信用してよし、落とし主だ。

道路の真ん中で、すれ違った状態のまま、過ごすのはどうかと思い、車の向きを変える。
ただこの時間は、彼らに不信感を与えたかもしれない。
Uターンできる広いところがなくて、しばらくしてから彼らのところに戻って、無事に返す。
ようやく喜ぶ彼らの表情を見て、ほっとしたけど、なぜか釈然としない。
そうなんだ、落とし主こそが、会う人みんなにもっと声をかけておれば、解決は早かったかも。

これもふだんの自分にはほとんどありえない人助けかも、でも昔と同じで少し苦い味。

平凡な毎日ばかりなのに、出かけた猿投山で起きた二つの出来事、おそまつぅぅぅ。
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山歩きトレーニングは、順調だわさ。

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