« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »

2017年1月

2017年1月14日 (土)

山歩き:水晶山から額堂山、鳥川の里山歩きその2

山歩き:水晶山から額堂山、鳥川の里山歩きその2

先週、訪れて気に入った「鳥川ホタルの里の山歩き」を続けて行う。
山歩きモデルプランに以前から歩きたかった額堂山が記載されていたのでのっかる。
2月になるとスギ花粉が多そうな山域で、土日の寒波を避けるため急いで準備する。

P1080468

【山行日】2017年1月13日(金)    
【山 域】西三河:岡崎市鳥川、水晶山・額堂山
【天 候】曇り一時雪
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】鳥川ホタルの里I.C.駐車地起点 時計回り
P10:33--蛍橋--10:53小安堂峠--水晶岩--11:44水晶山(中電鉄塔)12:13--
--12:19高野御前山--12:31ふっこし峠--古道--12:40車道--延命水--
--13:07額堂山13:32--13:36地蔵峠--13:54喜桜山--14:13P

先回は23号線を利用し、蒲郡からトンネル抜けて音羽に入り、山越えで来た。
今回は距離も短く安城・岡崎市内から1号線を利用し、旧額田町経由で入る。
失敗だった、信号が多くて待ち時間が長い、急がば回れってこのことか。

もう土地勘があるので迷いなく「鳥川ホタルの里インフォメーションコーナー」に駐車。
今日は北へ向かって来た車道を歩いていく。
P1080444

それではあんまりなので毎年6月にはホタルの乱舞する道に入る。

振り返ると、駐車地のむこうに喜桜山が見える。
P1080445

コンクリートで三面張りの小川だが、流れる水は澄んでいて確かにきれいだ。

こちらさんは用済みなのか待機中なのか。
P1080446

車道にもどりすぐに蛍橋、そして水晶山登山口の柵ゲートに入る。

ふつうの山道を上がっていくと小安堂峠で、ここで尾根に乗る。
P1080447

すぐに見晴ケ丘があり、南に鳥川の里を見下ろす。
P1080448

道はなだらかな尾根道で、時に上りと変化をつける。
P1080449

ふもとから上がった神明宮からの道が合流する分岐点が離れてふたつ。
例によって合目表示もあるが気になるようなあてにならないような。

山頂に近づくと水晶岩の表示があるので、先にそこへ寄る。
南へどんと下がり、斜面の狭いへつり道を行くとそれらしき岩がある。
P1080452

えっ、水晶じゃないの?
この地に特有の大きな岩が露出している、水晶山の目立つ岩のことだった。

急坂をあえぎながら上がっていくと水晶山(467m)。
P1080455

展望が開け正面に額堂山が見えて、山頂にふさわしい感じのところだ。
P1080454

標高がここより高い三角点(477m)は北へ行ったところにある。

さらに北へ向かえば、東西に展望が開ける中電の鉄塔地点がある。
こういうのをきちんと歩いて踏まないと納まらないのが山ヤの性というのだろうか。
水晶山山頂と中電鉄塔との間にはよく歩かれている踏みあとがあった。

西に見えるのは、旧額田町の里。
P1080458

東には、遠くにアンテナの林立する本宮山だが、手前の形のよい山が気になった。
P1080457

水晶山にもどり、急坂を降りていき、再び上がっていくと高野御前山(477m)。
P1080462

この山の中腹には高野御前神社があるので、その御身体の山だろう。

かつてこの山の周囲はヤブが深くてとても山歩きには?、とガイドブックにあった。

ここから南東のふっこし峠へ延びる尾根がそれだが、今は様変わりしていた。
P1080464

明るい尾根で「大代さくら尾根」と名づけられ、大きな桜の木が随所にある。
P1080463

ふっこし峠手前でいったん林道に出るがすぐに右折、大代古道を下りていく。

植林のあまり明るくない静かな道をどんどん下っていく。
明るくなると、舗装がきれいな車道に出る。

ほぼ中間点で「延命水」という名所を左に見て額堂山登山口まで車道を歩く。
P1080467

途中、振り返ると同じような標高の山が並んで見えた。
P1080468_2

水晶山と高野御前山で、双耳峰のようだ。
【訂正、付け足し】より正確に言えば、
水晶山を中心に中電鉄塔から高野御前山まで五つのコブが並ぶ山とも。

この車道歩きを嫌って、ふっこし峠から南の山を越えてもいいように思う。
そう考える山ヤも多いようで、取り付きや下山口に赤テープが目立っていた。
標高も450m越えのなだらかな山なので整備されるのも時間の問題か。

額堂山の登山口は少し古びた感じで、昔からの山なのだ。

道は山頂まで一気に上がっていく。

ガイドブックでは萩坂峠からいくつかのピークを越えてくるらしい。

額堂山山頂の手前で、東南に見えたピークの方が、高いし立派に見えた。

額堂山の山頂も展望はなく、寒いし暗いので西へ少し下りていく。
P1080471

回り込んだところに、南西に少し展望が開けたのでそこで休憩する。
P1080472

斜面の小岩に座り、靴下を脱ぐ。
しかし風が冷たいので長居はできない、そこそこで退散する。

地蔵峠までさぁーと下り、そこから再び丘を越える感じで喜桜山に取り付く。
鳥川の里山歩きのコースを造っていく中で必然的に整備されるべき位置にあった山。
例によって新しい木材で作られた表示板が随所にある。
裏を見たらつい最近の仕事で、子どもではなく子ども心をもったボランティアの方だった。
道理で、付けられた山名も文殊山とか弘法山とかが続いた。

上手にジグザグが切られた道は、ソフトランディングで朝の駐車地に到着する。
P1080479

帰りはもちろん山越えで豊川、音羽へ、トンネルを抜けて蒲郡から23号線を利用する。
IC入口で5信号ぐらい待たされても、断然早い。

今日のまとめと反省

今日のコースは、京ケ峯・音羽富士コースよりは野性味が高いし歩きがいがある。
天気に恵まれれば、るんるん日だまりハイキングのコースにだってなれそう。
里山の開発、整備というのが、山歩き対象でも進んでいるのが今を象徴している。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月11日 (水)

山歩き:京ケ峯・音羽富士、鳥川ホタルの里の山歩き

山歩き:京ケ峯・音羽富士、鳥川ホタルの里の山歩き

有名な山こそ少ない愛知県だが山地域は広くて、「愛知の百山」もある。
登山道が整備されていない山や登山口をみつけるのが大変だったのは昔の話。
気に入った山だけ歩くことの多い最近の自分だが先日の観音山で初心を思い出す。
自分が知らない間に百山以外の近くの里山が散歩や山歩きの対象になっていた。
Dsc01766

【山行日】2017年1月7日(土)    
【山 域】西三河:岡崎市鳥川、京ケ峯・音羽富士
【天 候】晴れ時々曇り
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】岡崎市ホタル学校の駐車地起点 反時計回り
学校P10:38--10:46トヨトミ梨--11:10愛宕山--11:30京ケ峯--11:47七曲峠--
--12:09動物山12:14--12:33ホド田山--12:39沢山13:06--13:26音羽富士--
--古坂峠--13:55鳥川城址--14:06トヨトミ梨--14:13学校P

正月の定例山行で訪れた観音山の西に、愛知の百山のひとつ額堂山が見えた。
次回はあそこ、と地形図を見たりネットを漁るとすぐに別の情報が飛び込んできた。
旧額田町の鳥川(とっかわ)を取り囲む山々で、京ケ峯や音羽富士など。
不覚にもまるで知らなかった、無知と無恥に鞭だ。

そこは鳥川ホタルの里として有名で、山歩きコースがきちんと整備されている。
旧鳥川小学校の子どもたちや里の人の手でそれらが成り立ったのがすごい。
何はともあれ現地、岡崎市ホタル学校へ行く。
P1080363

廃校になった旧鳥川小学校を今は岡崎市ホタル学校として再生。
Dsc01750

入校し、かつての成果や遺産、現況をしっかり見学する。
Dsc01754

教室や理科室が展示室になり、にぎやかな子どもの声が今にも聞こえてきそうだ。
Dsc01761


山歩きについては、地形図やガイドブックよりもここで頂けるコースマップが断然いい。
よくぞこんな風に山やコブと尾根をつないで上手にコース設計したものと感心する。

あらかじめ白状すると、情報入手段階でコースの全容が分かってしまった。
参考にしたのは「Orange Life」「山たまごの東海岳行」「気ままな山歩き」さんたち。
山歩きに慣れた人たちのルポからは、他の山でとはちがう温かい満足感が漂ってくる。

かつての運動場に車を駐車させてもらい、ここを起点・終点にする。
コースはお勧めでもある周回の山歩きで、反時計回りも同じく。
はじめは車道を歩き、大岩の水を見たり、
石積みの美しい段々畑を見ながら、愛宕山登山口を目指す。
P1080368

P1080370

これが珍しい梨の原生種の「トヨトミ梨」らしいが、うーむ。

登山口だから他の方々もデジカメっていたが、背景の人工物のその正体は。
いろんな意味で自然を大事にしているこの里のど真ん中を横断とは。
P1080373

防音壁があっても速度をあげてトンネルを出、再び入る車の音はうるさい。

昔ながらの山仕事道とも思われる道はスギ・ヒノキの植林帯で暗い。

上がっていくと「中村カール」という児童の表示板。
P1080375

氷河に侵食されてできるカール地形に似ているということで命名されたらしい。
むずかしい地理用語を身近なものでわかりやすく、なのかな。

この後もこんな表示板が随所に立てられている。

すべての物事はモノに名前をつけることで愛着がわき、そこから始まる。

貝津山、学校山は脈尾根上のちょっとしたコブに山名が付けられた。

支尾根とか枝・脈尾根上のコブだって下界から見れば山に見えることがある。
木曽駒が岳の東西にある伊那前岳や木曽前岳はそんな例だ。
ヒマラヤのマチャプチャレもそうだし、世界4位の高峰ローチェは某山の南峰にすぎない。

近くでチェーンソーの音がする。
荷物が置いてあるから、山守の作業中。
そんな作業の一部でこんな休憩場所が作られている。
P1080376


愛宕山も支尾根のコブのひとつのようで、位置は微妙。
P1080380

山名も児童の手ではなく昔からの山で、わずかに展望がひらけ明るいのが救い。

ここからは主尾根になり、道幅もひろがって歩きやすい。

植林帯なので樹間からの明かりだけだが、展望地は説明板がある。
P1080383

その見晴らし場では、手前に音羽富士が見え、遠くに三河湾が確かに見える。
P1080386

「幻の岩清水」の表示があるので降りていくと、これは少し距離があった。
P1080384

なるほど岩清水で、立派な水場だ。
ガイドブックの記述だと水場5分といったところ。

戻って稜線を進むとほどなく京ケ峯(441.8m)。
P1080391

ここも昔ながらの山名らしく、本日の山歩きでは最高所になる。
あまり明るくはないがどこか古めかしくて歴史を感じさせる。

ここから七曲峠まではぐんぐんと下っていく。

途中には2箇所、見晴らし場がある。

まずは左手に、音羽富士のむこうに三河湾が見られるところ。
P1080393

次は「平成の大崩」と名づけられた崩壊地から右手の岡崎方面をのぞむところ。
P1080396

名古屋まではとても見えない、近くには七曲トンネルが通っている・・。

峠の手前に「南山」があるが、これは「なんざん」で、あの大学との交流の証だと。

峠から上がっていくとすぐに「自然山」。
いつのまにか周囲は植林帯から二次林に変わっている。
P1080398

上手い山名の付け方だ。

山名表示板も楽しそうだ。
P1080400

「豊山」「動物山」で高度はふたたび400mを越える。

少し休憩。

方向を変え、縦走路をすすむ。

少し開けて明るい「元気山」で、本日はじめて人に会う。
P1080404

「昔山」は手前に、この山をワープする近道があり、心なしかさびれている。
P1080405

確かに登りも少しきつく高度(410m)もあるが、どうしてこの山だけに巻き道が?
楽をしたり、昔を軽んずる者に明日はない、とおじさんは思うけど。

昔山から下りた「ゆうびん峠」は、くびれていて、ここだけ少し複雑な地形。

「平和山」を越えて上がっていくとほどなく「ホド田山(389.6m)」。
少し待遇がいいのは、三角点があるから。
京ケ峯方面に狭い展望があるが、樹高が伸びるとすぐに閉ざされそう。
P1080410

展望ならば、その次の「沢山」がいい。

沢山は狭くて展望もないが、少し下がったところが本日一番の場所とみた。
目の前には音羽富士の秀麗な姿、左手奥には京ケ峯。
Dsc01766_2

本日、初のそろい踏み。

背景には本宮山や観音山など、三河の山々も、ふもとも見える。
P1080414

ただ残念なことがひとつ。
ここまでどこにでも充分すぎるぐらいにベンチや椅子があったのに、ここは坂なのでない。
なくて当然なのに、今日の山々ではふだんなら望むべくもないことがあったのだ。
とにもかくにもここで休憩、ちょっとした石に座り、靴をぬぐ。

重い腰をあげて、ご当地富士山こと、音羽富士をめざす。
P1080415

鞍部の長沢峠までぐんと下りて、丸山を経て音羽富士まではかなりの登りになる。

それもまあ、今日の山歩きで比べるからそんな感じになるだけ。

潅木には食害を防ぐネットが巻かれた道を上がっていく。
P1080416

そっち方面は明るく開けているので疲れが弱まる。

児童の表示板はあいかわらず面白いし、のってる感じ。
「二人が出会った 桜道」
「フジバカマ 蝶よおいでと 咲き誇る」
「里山に花そえる山ガール」
「元気出せ ガールに負けるな 山男」
P1080417

じゃあ、ひとつ。
「山おじさん 枯れ木にもなれず 山のゴミ」
お粗末、というか、だめだこりゃ。

ようやく音羽富士へ。

音羽富士も昔からの山名のようだが、これを見ると短いが確かな歴史がある。
P1080421

『集合学習登山記念 平成8年5月
 千万町小、鳥川小、大雨河小、お互いの友好の証として』

これが、この地域の山々の整備の出発点になった、そんな記念の山だったかも。

そんなことを思いつつ古坂峠へ下り、古道に出る。

「お手てつないでと 孫がよぶ」
それはない、逆がほとんどではないか。

「ホタル来い 鳥川の水は 甘いぞ」
甘い水には気をつけろ。

いやなことを思い出してしまった。
P1080430

子どものころ、自分の家の前を流れる杭瀬川には源氏ボタルがいっぱいいた。
名前由来の源平合戦や、関が原の戦いの前哨戦も行われた由緒ある綺麗な川だ。
ある時、町内会長さんの大きな家に子どもたちがみんな集められ、御達しがあった。
「源氏ボタルが少なくなってきている、ホタルをつかまえてはいけない」
「手にとって見てもよいが、すぐに逃がすように、それに」
「夜、光ってはいても動かないのは毒蛇のマムシの目だから気をつけろ」
そこまで言われると、みんなびびってしまって、とてもホタルを・・・。
ちょうどその頃は川の護岸工事が行われていて、きれいになったと喜んでいたのだが。

ホタルは?そういえば、まるで見なくなっていた。

古坂古道は沢伝いになり、歩いていくと里に出た。
P1080422

目の前では、里の人たちが共同でいそがしく作業中。

獣害を防ぐ電気柵は頑丈そのもの。
P1080423

戻る道の対面に鳥川城址があり、寄っていく。
P1080427

これは窯跡のようだ。

城址はこちらのようだ、といっても。
P1080429

付近には白い万両や、捕獲柵があり。

戻っていく途中でふたたび、新東名高速道路の下をくぐっていく。
P1080437

頑丈そのものの厚いコンクリート壁にはまさしく今の文字記録が。
P1080440

駐車地のホタル学校まではすぐだった。


今日のまとめ

鳥川の里の山々は、予定調和のコースとして貴重だと思う。
整備されすぎとも言えるが、コースは豊富でトレーニングにも都合がいい。
駐車場もトイレも水場もあり、コースマップは確か、なによりもぬくもりがある。
Dsc01755

P1080402

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月 9日 (月)

映画『Start Lineスタートライン』

映画『Start Lineスタートライン』(112分)、2016年

監督・撮影・編集:今村彩子 撮影:堀田哲生
640

『耳、聞こえません。
コミュニケーション、苦手です。
そんな私の 沖縄→北海道57日間自転車旅。』
363ff04bfc3297c3

自転車で日本を縦断するロードムービー、でドキュメンタリー作品。
長い旅の主人公、今村監督は自転車に関してはほとんど初心者レベル。
伴走者にしてカメラ撮影の哲さんは、自転車店の専門スタッフであり空手家。

最近の映画『わたしに会うまでの1600キロ』『ロング・トレイル!』で共通すること。
主人公たちがこれから自分の行うこと(トレッキング)に対して初心者であること。
たてた計画がどんなに無謀(簡単?)でも、そのことすらほとんど分かっていない。
一応、多少の準備や練習はするけれど、ずぶの素人ではない、というぐらい。

だから予想通りとんでもないことがいくつも続けて起こって飽きられることがない。
不安はあっても身構える術もないのだから、怖いものもない。
そもそもその計画は、みんながやっているからたぶんできるだろう、という感じ。
どこかで必ず苦労し、それを乗り越えていく過程に期待して舞い上がってしまう。
実行し達成できたら、という結末の成功物語が見えてしまう。

という作品かと思っていたら、思わせぶりはすぐに軌道修正。
主題は明白。
他人との苦手なコミュニケーションのとり方を、旅を通して克服すること。
過酷な自転車旅の中に自分を追い込むことで、自分の殻を破ること。

それにしても始まりは『わたしに会うまでの~』主人公とまるで同じ。
見た目や格好、装備はいいんだけど、いろんな意味での経験が少なすぎる。
だからそれをなんとかするためには、少し遅いけど学習するしかない。
自転車旅で起こる日々のいろんな失敗や成功の体験から反省し満足する。
まさしく学習するって心理学用語の「経験による行動の変容」なんだから。

自分ひとりでくよくよ悩むだけではなく、周囲の人から学ぶことも多い。
ということで、課題は明白。
彼女の前に、常にそれが大きく立ちはだかる。

でもこれって彼女だけではなく、だれの身近にもいつもごろごろ転がっていること。
みんなが問題として分かってはいてもいつも悩んでいることなのだ。
それがとてもわかりやすいかたちで示され、結果も当然だろうと納得してしまう。
一緒に悩み苦しみながら、そうなんだ、それがうまくできないからいつも困っている。
それをいつも言いたいんだけど、言えばケンカになってしまって、それでおわり。
分かるんだけどさあ、それができない、というか。

自分のまちがいを認めず、分かるように言っても謝らない。
そんな仲間がいたら困るし、それが上司だったら地獄か陰で腐ってやる。
でも、計画上手で気配りがきき、なんでも簡単にできてしまう人が相手でも困る。

自分は山歩きが好きだから、今村さんと一緒に行動すると堀田さんと同じ態度かも。
だからといって堀田さんとうまくいくかといえば、最初だけかもしれない。
お互い要求水準が違うと思うから、どこかで衝突し、ケンカ別れになるだろう。
そうならないためには、お互いの意見や考えを充分に出し合って、話し合うこと。
その上で、認めるところは認め、譲るところや止めるところをはっきりさせる。
そんな包容力があり、譲り合いの精神というか、寛容のこころ。
口先だけで「寛容」と何回でも言えばいいわけでなく、態度であらわせないと。

きれいごとは以上、実際はまず無理だから自分は単独行動を取る。
自転車旅や山歩きなら、無理して相手にあわせなくてもそれでいい。

ところが結婚とか命がかかわる情況だったら、お互いで解決するしかない。

無視やケンカで済むならいいけど。

結局、相手と何らかのかたちで意思疎通をはからないとそれもできない。
それは普通、ことばが解決すると思っていたけど、浅はかな考えだった。
自分が普通だと思っているその普通は、一部だけで通用する特別な普通だった。

今村さんの作品は、そんな「普通」に気がつける人でありたい、とずっと思わせてくれる。
ケンカするにも、協力するにもそれがないと始まらない。

人間関係って本当にむずかしいし面倒くさい。
だけど勝手な思い込みで相手を避けるよりは、相手の目をじっと見て。
それが人間関係のスタートラインって、御意。

お勧め度は ★★★★  刈谷日劇にて

今村監督の舞台あいさつがあり、話の中心も当然そのこと。
Dsc01773

でも監督、そんなことくりかえさなくても、映画でしっかり分かりましたぜ。

それから監督、余分なことを言って申し訳ないけど、太ももが細くなってしまって、残念。
Dsc01772

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月 3日 (火)

日記:定例山行 空耳の観音山

日記:定例山行 空耳の観音山

毎年正月2日は麗人街カヌー倶楽部の年に一度の例会でなぜか山歩きの日。
初詣の車の混雑を避けて近場の山として選ばれたのは1号線沿いの観音山。
ふもとには古刹の財賀寺と平尾ゴルフ場があり、山そのものが聖域と思われる。
財賀寺とゴルフ場を囲いぬうように周回する豊川自然歩道が整備されている。
P1080338

【山行日】2017年1月2日(月)    
【山 域】東三河:観音山、財賀寺
【天 候】晴れ
【形 態】周回 軽装 HくんとNくん 
【コース】稲束墓地周辺の駐車地 起点 時計回り
P11:36--豊川自然歩道--12:55観音山13:53--財賀寺--15:06P

今年も年末から正月にかけておだやかな天気の日々が続いている。
隣近所や世間を見回しても静かなのだが正月2日の道路は要注意。
プロの運輸業が少ない代わりに大量の初詣一般車両で、ところどころで大渋滞。
伊勢神宮など有名どころに参り、事故や大渋滞にあってその御利益ってなに。
本日利用の1号線は岡崎の一畑山薬師寺と豊川市内で流れが止まってしまう。

でもすぐにアイアン名電赤坂駅付近で道を外す事ができて、ほっとひと息。
峠を越えて山から下りつつ、本日の登山口付近に無事到着。
財賀口とも稲束神社、稲束墓地付近が行き帰りのもとで、さっそく準備して出発。

はじめは先ほど車で下ってきた道をたらたらと上がっていく。
さっそくゴルフ場の横には立派な看板がある。
「人の問題、ゴルフの悩み すべて解決します。○○社会保険労務士事務所」

なんかその商売上手に感心しつつ、道路わきを見ると電話機が落ちている。
P1080317

当然使えるわけがない、と受話器を取って耳に当てる。
「もしもし、君の名は。」
「キミの縄、ぼくのムチ」

道の両側には立ち入り禁止柵や、防獣電気柵が走っている。
鎮守の杜が珍獣の森とは。
「サルや鹿も困るけど、一番はイノシシかな」
「ゆっくり言えば、IN-NO獅子って、ライオン?」
ぽかぽか陽気の日だまりハイクなのに、時々さーっと寒風が抜けていく。

遠くから近くから、空の上から人の話す声が聞こえる。
なんだ、頭上のゴルフ場の陸橋をプレイヤーが歩いていた。

すぐに豊川自然歩道の看板があり、右矢印で指示している。
まだまだ車道の道をとぼとぼと歩いていく。
並木柵が途切れ、立入禁止ゲートのむこうには広々とした世界があった。
P1080318

と、そこで道は左折、落葉の林道、自然歩道になる。
P1080319

やがて林道の自然歩道は静かな植林帯に入っていく。

下草は赤い実が葉の上にあつまる「千両」。
P1080321

鳥さんが喜んで啄ばんではところかまわず排泄した感じ。

林道はすぐに終点になり、枝尾根に巻き上がると階段があらわれる。
P1080322

視界がほとんど開けないまま、少し暗い樹林帯の中をとにかく進む。

財賀寺へ下る道を右に分け、さらにずんずんと上がっていく。

明るい小広場があらわれたが、それは展望広場らしい。
P1080323

記憶にあるあの時の観音山とはちがう。

20年以上むかし、一度だけNくんとこの山に来ている。
植林帯は低かったし、展望広場は草原だった。
本当に様変わりだ。
わずかに視界の広がる展望広場の雰囲気はいいので、後で来る事にする。

急な坂を山頂をめざして進む。

ふたたび前方がそれとなく明るくなったところが観音山山頂だった。
P1080324

なるほど、観音様が箱に鎮座されている。

展望広場と同じくここからの視界も狭まっていた。
三河湾がばーんと見えたこの山の展望が好きだったのに。
樹木が年月の分だけ生長したんだ。
「立ち木の伐採を禁ずる」表示看板があるから、聖域として護るのだろう。

ただ、北西方面は切り開かれ、形のよい額堂山が見えた。
【訂正】額堂山ではなく、鳥川の京ケ峯(441.8m)。
    手前の山は新東名の額堂山トンネル上の約320mほどの山。
P1080326

そういえば本日の山計画のひとつが弘法山から御堂山だった。
他の計画として観音山があり、そして本宮山があった。
自分はそれを弘法と観音、御堂と額堂と混ぜて、観音山から額堂山と思いこむ。
そうなると距離も標高差もあって大変で、その時から空耳と勘違いが始まっていたのかも。

何はともあれ山頂だ。
ここの下草で目立つのは赤い実が葉の下に垂れ下がる「万両」。
P1080325

千両と万両が分かれてそろい踏み、めでたい山だこと、さすが。

北東方向には薄い踏み後があり、峠を経て西に額堂山、東に西蔵へ行けるらしい。

風が吹き抜けて寒いので長居はできず、急坂を慎重に下って広場に戻る。
P1080332

ふたたび展望広場、なるほど山頂よりは少しだけ視界が広い、気がする。

テーブル・ベンチで寛ぎ、昼食にする。

往きの道でもずっと話が途切れなかったのに、まだ話すことの多いおじさんたち。
いつもながら政治や社会情況という堅い話ばかりで、大事なことだが面白くない。
世相の冷たい風がすーすー吹き抜けて会話の糸をどんどんこんがらがらせていく。
「AKB48って、歳をとったらHeyKB?」
「生前退位って、譲位だろう」
「その、~タイイって、どんな体位」
身体が冷えてきて耳も働かなければ、思考力もなくなる。
退散。

来た道をしばらく下り、途中から財賀寺方面に左折、下りる。

有名な大きなお寺には、長い参拝道があり、きつい階段がつきものだ。

それがここでは、天上界たる山上伽藍の大師堂に、側面というか背後から参上する。
P1080333

まったくもってなんというか、コースのあやというか、謹んでうやむや。
今日の財賀寺には当然、たくさんの人が参詣している。
P1080335

そんな人の突く鐘の音が山の上にまで響いていた。

本堂から三十三観音堂、不動堂、石段の脇に三十六不動。
P1080339

弘法大師、四国霊場お砂踏み回路(回廊ではない)。

人間界の本坊は脇の駐車場付近なので、直下の仁王門へ石段を降りていく。
P1080344

左右に立つ金剛力士像とともに国の重要文化財だが、国宝級だとも。
P1080346

近年、修復されたそうで、金百円でライトアップにも応じる。
作者は運慶か、はたまた快慶か、それとも陰~か。
十の並びの日に奉納土俵入りが行われたが、兄弟そろい踏みはギャラで折り合わず。
P1080350

どこまでも人間界の下世話というか金目というか、空耳と耳鳴りは已むことがなかった。

そこから出発地点まではできるだけ車道を避けて歩く。
まだ日中の明るい時間に周回コースの歩きを終えることができてほっとする。
P1080356


観音山をふくめて付近の山々は近年、どんどんハイキングの対象になっている。
これではいつまでたっても山の人間界から川のカヌー界へは近づけないかも。
それよりもアゲハの緊縛、ロープワークを学んで岩に取りつかれるとか。
そんなことをぼやきながら、おじさんたちの正月は過ぎていくのだった。

来年はどうなることやら。2人以上こそ危ないのだが。
P1080338_2


| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »