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2017年1月 3日 (火)

日記:定例山行 空耳の観音山

日記:定例山行 空耳の観音山

毎年正月2日は麗人街カヌー倶楽部の年に一度の例会でなぜか山歩きの日。
初詣の車の混雑を避けて近場の山として選ばれたのは1号線沿いの観音山。
ふもとには古刹の財賀寺と平尾ゴルフ場があり、山そのものが聖域と思われる。
財賀寺とゴルフ場を囲いぬうように周回する豊川自然歩道が整備されている。
P1080338

【山行日】2017年1月2日(月)    
【山 域】東三河:観音山、財賀寺
【天 候】晴れ
【形 態】周回 軽装 HくんとNくん 
【コース】稲束墓地周辺の駐車地 起点 時計回り
P11:36--豊川自然歩道--12:55観音山13:53--財賀寺--15:06P

今年も年末から正月にかけておだやかな天気の日々が続いている。
隣近所や世間を見回しても静かなのだが正月2日の道路は要注意。
プロの運輸業が少ない代わりに大量の初詣一般車両で、ところどころで大渋滞。
伊勢神宮など有名どころに参り、事故や大渋滞にあってその御利益ってなに。
本日利用の1号線は岡崎の一畑山薬師寺と豊川市内で流れが止まってしまう。

でもすぐにアイアン名電赤坂駅付近で道を外す事ができて、ほっとひと息。
峠を越えて山から下りつつ、本日の登山口付近に無事到着。
財賀口とも稲束神社、稲束墓地付近が行き帰りのもとで、さっそく準備して出発。

はじめは先ほど車で下ってきた道をたらたらと上がっていく。
さっそくゴルフ場の横には立派な看板がある。
「人の問題、ゴルフの悩み すべて解決します。○○社会保険労務士事務所」

なんかその商売上手に感心しつつ、道路わきを見ると電話機が落ちている。
P1080317

当然使えるわけがない、と受話器を取って耳に当てる。
「もしもし、君の名は。」
「キミの縄、ぼくのムチ」

道の両側には立ち入り禁止柵や、防獣電気柵が走っている。
鎮守の杜が珍獣の森とは。
「サルや鹿も困るけど、一番はイノシシかな」
「ゆっくり言えば、IN-NO獅子って、ライオン?」
ぽかぽか陽気の日だまりハイクなのに、時々さーっと寒風が抜けていく。

遠くから近くから、空の上から人の話す声が聞こえる。
なんだ、頭上のゴルフ場の陸橋をプレイヤーが歩いていた。

すぐに豊川自然歩道の看板があり、右矢印で指示している。
まだまだ車道の道をとぼとぼと歩いていく。
並木柵が途切れ、立入禁止ゲートのむこうには広々とした世界があった。
P1080318

と、そこで道は左折、落葉の林道、自然歩道になる。
P1080319

やがて林道の自然歩道は静かな植林帯に入っていく。

下草は赤い実が葉の上にあつまる「千両」。
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鳥さんが喜んで啄ばんではところかまわず排泄した感じ。

林道はすぐに終点になり、枝尾根に巻き上がると階段があらわれる。
P1080322

視界がほとんど開けないまま、少し暗い樹林帯の中をとにかく進む。

財賀寺へ下る道を右に分け、さらにずんずんと上がっていく。

明るい小広場があらわれたが、それは展望広場らしい。
P1080323

記憶にあるあの時の観音山とはちがう。

20年以上むかし、一度だけNくんとこの山に来ている。
植林帯は低かったし、展望広場は草原だった。
本当に様変わりだ。
わずかに視界の広がる展望広場の雰囲気はいいので、後で来る事にする。

急な坂を山頂をめざして進む。

ふたたび前方がそれとなく明るくなったところが観音山山頂だった。
P1080324

なるほど、観音様が箱に鎮座されている。

展望広場と同じくここからの視界も狭まっていた。
三河湾がばーんと見えたこの山の展望が好きだったのに。
樹木が年月の分だけ生長したんだ。
「立ち木の伐採を禁ずる」表示看板があるから、聖域として護るのだろう。

ただ、北西方面は切り開かれ、形のよい額堂山が見えた。
【訂正】額堂山ではなく、鳥川の京ケ峯(441.8m)。
    手前の山は新東名の額堂山トンネル上の約320mほどの山。
P1080326

そういえば本日の山計画のひとつが弘法山から御堂山だった。
他の計画として観音山があり、そして本宮山があった。
自分はそれを弘法と観音、御堂と額堂と混ぜて、観音山から額堂山と思いこむ。
そうなると距離も標高差もあって大変で、その時から空耳と勘違いが始まっていたのかも。

何はともあれ山頂だ。
ここの下草で目立つのは赤い実が葉の下に垂れ下がる「万両」。
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千両と万両が分かれてそろい踏み、めでたい山だこと、さすが。

北東方向には薄い踏み後があり、峠を経て西に額堂山、東に西蔵へ行けるらしい。

風が吹き抜けて寒いので長居はできず、急坂を慎重に下って広場に戻る。
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ふたたび展望広場、なるほど山頂よりは少しだけ視界が広い、気がする。

テーブル・ベンチで寛ぎ、昼食にする。

往きの道でもずっと話が途切れなかったのに、まだ話すことの多いおじさんたち。
いつもながら政治や社会情況という堅い話ばかりで、大事なことだが面白くない。
世相の冷たい風がすーすー吹き抜けて会話の糸をどんどんこんがらがらせていく。
「AKB48って、歳をとったらHeyKB?」
「生前退位って、譲位だろう」
「その、~タイイって、どんな体位」
身体が冷えてきて耳も働かなければ、思考力もなくなる。
退散。

来た道をしばらく下り、途中から財賀寺方面に左折、下りる。

有名な大きなお寺には、長い参拝道があり、きつい階段がつきものだ。

それがここでは、天上界たる山上伽藍の大師堂に、側面というか背後から参上する。
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まったくもってなんというか、コースのあやというか、謹んでうやむや。
今日の財賀寺には当然、たくさんの人が参詣している。
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そんな人の突く鐘の音が山の上にまで響いていた。

本堂から三十三観音堂、不動堂、石段の脇に三十六不動。
P1080339

弘法大師、四国霊場お砂踏み回路(回廊ではない)。

人間界の本坊は脇の駐車場付近なので、直下の仁王門へ石段を降りていく。
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左右に立つ金剛力士像とともに国の重要文化財だが、国宝級だとも。
P1080346

近年、修復されたそうで、金百円でライトアップにも応じる。
作者は運慶か、はたまた快慶か、それとも陰~か。
十の並びの日に奉納土俵入りが行われたが、兄弟そろい踏みはギャラで折り合わず。
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どこまでも人間界の下世話というか金目というか、空耳と耳鳴りは已むことがなかった。

そこから出発地点まではできるだけ車道を避けて歩く。
まだ日中の明るい時間に周回コースの歩きを終えることができてほっとする。
P1080356


観音山をふくめて付近の山々は近年、どんどんハイキングの対象になっている。
これではいつまでたっても山の人間界から川のカヌー界へは近づけないかも。
それよりもアゲハの緊縛、ロープワークを学んで岩に取りつかれるとか。
そんなことをぼやきながら、おじさんたちの正月は過ぎていくのだった。

来年はどうなることやら。2人以上こそ危ないのだが。
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コメント

たそがれ高洋さん、今年もよろしくお願い致します。

そちらも正月早々、初詣を兼ねた山行ですかね。

しかし、観音山とは縁起の良さそうな山を選びました。 天気もよく、気持ちよく歩かれた事でしょう。

投稿: おど | 2017年1月 5日 (木) 21時57分

おどさん こちらこそ よろしく。
貴殿のような距離も標高差もともに長く高いのは無理ですが、歩きっぷりはとても参考になります。
知られていない山の世界を今年もたくさん見せてください。
当方、定例山行ほか最近は山歩きに遊びが加わって楽しんでおります。
安心安全登山でよい山旅を。

投稿: 本人 | 2017年1月 5日 (木) 23時35分

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