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2017年2月 5日 (日)

日記:イタリア旅行で「ローマの松」を知る

日記:イタリア旅行で「ローマの松」を知る

ツァー旅行でローマと南イタリアに行く。
何十年ぶりかのツァー旅行は最近流行のビジネスクラス体験というやつ。
少し豪華な食事や欲張りな旅行計画に腹いっぱいでずっと身体は慣れず。
せめてもの救いは「ローマの松」が分かったこと。
Dsc02160

【訪問期間】2017年1月中旬から下旬
【地 域】ローマ、南イタリア
【天 候】日本と同じで寒い、雨に降られることも

飛行機はエコノミークラスしか知らず、ビジネスクラスは縁のないものだった。
料金が4倍、5倍だったらその分、旅行の回数を増やすというのが自分の性。
そこへ多少はお得の3倍という釣りえさ体験プラン、清水の舞台から落ちる。
飛行機だけがビジネスで他はふつうの計画、なので盛りだくさん余裕なし。
予習で「地球の歩き方」を少し見るがその情報量の多さにすぐに降参。
添乗員の旗の下、ついて行けばなんとかなる、と開き直りの情けなさ。

はじめてのイタリア、ローマ、少しぐらい知っていることや疑問はある。
地理の知識、イタリア映画は何本もみている、そして音楽もある・・・。

きっかけはレスピーギのローマ三部作のひとつ「ローマの松」だ。
オーケストラの盛り上がりがなかなか派手な作品で変った題が記憶に残る。
いったいローマの松って何だ、松が楽曲の題になるほどのものなのか・・・。

もうひとつは、夏目漱石の「坊ちゃん」、教科書で読んだのだ。
【以下「坊ちゃん」より引用】
赤シャツ:あの(島の)松を見給え、幹が真っ直ぐで、
   上が傘のように開いてターナーの絵にありそうだね。
野だ:全くターナーですね。あの曲がり具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ。
   (中略)どうです教頭、これからあの島をターナー島と名付けようじゃありませんか。
赤シャツ:そいつは面白い。我々はこれからそう言おう。

その島は観光案内では松山の四十島らしいが、なるほど盆栽の松のようだ。
松といえば枝ぶりに特徴があり、日本では黒松とか赤松、落葉松やハイマツだ。
一方、ターナーの絵が好きでロンドンへ2度も行きしっかりと観たのは最近の事。
ターナーの松のことも気になったが美術館のどこにもそんな盆栽の松の絵などなかった。

ただ最近、”ターナーの松”を知識として知ってしまったのだ。
それは「金枝」や「チャイルド・ハロルドの巡礼」という作品で見られるもので、
幹がすっくと伸びててっぺんの方だけに枝葉が集まっている。
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まるで日本で見ている松ではない、美術館で見つけられないはずだ。
でもそれこそターナーがイタリア旅行した時に描いた作品の中にある松なのだ。

ということで、つまらんことにこだわるおじさんの頭の中で両者が繋がった。
「ローマの松」と「ターナーの松」は同じらしい。
そしてイタリアはローマの地を踏むとそれはすぐにむこうからやってきた。
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なんやこれ、並木になってどこにもいっぱいあるやん。

このローマの松はイタリアカサマツ(笠松)で、もちろん松の一種。

高いのは25mぐらいになるらしく、それは見事なもの。
ボルゲーゼ公園で見た。
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幹肌を見て、粋なイタリア男と同じようにパリッと刈り上げされている、と見た。

帰ってきてから調べると、老木になるに従い自分から下枝を落としていくらしい。

その実(松ぼっくり)は食用になり、古代ローマ時代から重宝されている、とも。
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ところで「ローマの松」は分かったけど「ターナーの松」に疑問が残った。
当時はまだ田舎のイギリスから文化の中心地イタリアへターナーが物見遊山に行く。
そこで見て聞いて知ったものはすべてが文明の香りのするものだったはずだ。
そのひとつが「ローマの松」だったかも。

それを孫引き引用した赤シャツと野だの言動、というか夏目漱石。
当時の日本は東洋の僻地で、世界の中心はイギリスに移っていた。

そこから、盆栽の松をよくぞターナーに見立てたものだ、えらい。

そう書いてもだれも問題にしないし、最終的にはローマに飛ぶんだから、お見事。
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四国、松山の四十島(ターナー島)


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