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2017年5月

2017年5月21日 (日)

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

隣の県なのに近そうで遠い、奥深い山域へふたたび足を踏み入れる。
黒法師三兄弟の長男こと黒法師岳と隣の丸盆岳の豪華組み合わせ。
ガイドブックでは初心者の山だが、登山道も林道歩きもかなり辛い。
黒法師・丸盆間の笹原の稜線歩きは展望がよく、この山域のよさがいっぱい。
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【山行日】2017年5月20日(土)    
【山 域】遠州南ア深南部:黒法師岳(2067m)、丸盆岳(2066m)
【天 候】晴れの夏日
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】戸中山林道ゲートから少し離れた駐車地、起点
P5:52--6:11林道ゲート--戸中山林道--7:36登山口--等高尾根--8:35ヤレヤレ平--
--9:43分岐--10:23黒法師岳10:53--11:23分岐--12:18丸盆岳12:36--13:16分岐--
--14:09ヤレヤレ平--14:52登山口--林道--16:17ゲート--16:42P

赤石山脈は光岳の南方で枝分かれし、その先に黒法師の名のつく山が3つある。
黒法師岳(2067m)、前黒法師岳(1943m)、前黒法師山(1782m)である。
前回は麻布山から前黒法師山、バラ谷ノ頭を往復する入門者コースで秋を味わう。
今回は主峰の黒法師岳から、左右の太刀持ちの山とバラ谷ノ頭をながめたい。

ヤマケイから出ている新・分県登山ガイド「静岡県の山」によれば、
黒法師岳は初心者向きの山で、登山口からの往復は5時間もあれば充分、と。
ならばついでに、稜線を歩いてお隣の丸盆岳やカモシカ平も訪れてみよう。

深南部は2回目だが、未舗装や通行止の林道の状態など不安な点が多い。
約150kmの道のりは、一部高速有料を使用しても3時間ほどかかる。
初夏の朝の早い時期で、先のわからない曲がりくねった細い道も少しは安心。
鹿など動物が道路にでているのも織り込み済み、工事で迂回するのも覚えていた。

水窪地区に入り、最初に目指す水窪ダムは表示もあり分かりやすい。
林道はその先で未舗装になり、慎重な運転の必要から低速になり時間がかかる。
30分ほど進むと何台もの車が駐車していて、そこが停車地点とわかる。
さすが皆さん、朝が早いのか、これこそ山ヤのふつうの姿なのか。
今日のコースは長くて時間もかかるので早ければ早いほどいいが、程度がある。

すぐに準備して出発。
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それでなくても長い林道歩きに、通行止でさらに歩く距離が伸びた、もくもく進む。

しばらく行くと、通行止の原因の崩落箇所らしい。
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大雨が降ったり、天変地異にかかわらず、いろんな箇所でどんどん山が崩れている。
林業のために道を通したり、植林その他もあるが、ここら辺は元々地盤がもろい。

ガイドブックその他でよく見る「戸中山林道ゲート」にようやく着く。

ここまで2キロ近く、時間にして20分ほどがふだんより余分な上乗せ。
ここから黒法師岳登山口までは約6キロの林道で、標高をゆっくり400mほど上げる。

ゲートを過ぎるとところどころ林道が舗装されていたり、幅も広くなる。
あくまで林業用に施工された道路であり、補修・維持もそのためにされている。
こちらは迷惑をかけない範囲で借用、利用させてもらっているのだから文句はない。
P1090682

単調な歩きだが必死に進むしかない、少し早足の散歩のようだから楽といえばそう。

遠くの山や新緑をめでたり、勢いよく流れ落ちる滝を見たり。
0.5kmごとに表示板があり、誰用なのか休憩小屋もあり、緊急避難場所にはなる。
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シブロク歩道は、バラ谷ノ頭から黒法師を周回するバリルートの尾根の取り付き。
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赤テープや踏み後も見受けられるが、楽そうな上りではない。

見た目に新しそうな休憩小屋をすぎて少しで、ようやく黒法師岳登山口に着く。
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2時間近くの長い林道歩きで気分は下降線、安堵感も感激もない。

等高尾根という急登で有名な登山道に踏み込んでいく。
落葉でクッションのある道は固かった林道とちがってぐんぐん高度を上げていく。
辛い上りなのに気分が変って行けるだけ行こうとなるからふしぎなものだ。
無駄がない、というか遊びのない登山道なので、やがて息切れする。
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枝尾根から支尾根に乗り、樹林も変り、巨木が現れるのは楽しい。

ようやく傾斜が緩やかになるとそこが「ヤレヤレ平」。
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なるほど分かりやすい、ちょっとしたコバというかダイラのような地形。

ほんの少しだけ油断させてコブを越えるところが「市川戻り」だって、意味不明。

そこから登山道は傾斜をさらに高め、根っこや枝をつかむガシガシ上りになる。
時折、遠望がきくのと、コバイケイソウやイワザクラが少しだけ見られるのが慰め。
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バラ谷ノ頭は早くから見えていたので、あとどのぐらいと高度の目安になっていた。
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それにしても足が重い、徐々に疲労がたまって上げられない。

下のほうからずっと聞こえていた鈴の音の主がすーっと抜いていく。
有名な「弁当ころがし」は立ち木に隠れ(下を向いていたので)見落とし通過。

空が広がってきてやっとこさで稜線にあがり、黒法師岳と丸盆岳の分岐に着く。

笹原の稜線は開放的で、正面には前黒法師岳が燦然とあり。
P1090739_2

右を向けば、これから目指す主峰アイドル黒法師岳、まだかなり遠いし高い。
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左には、笹原のずっとむこうに行けたら行きたい丸盆岳、同じ高さだから容易かも。
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整理運動の屈伸をして疲労蓄積の筋肉に刺激を与える自らのルーティーン。

笹原を分けるようにくねくねと進む道はザレ場の縁も通っていく。
P1090714

崩壊が進んでいる山腹は高度感があり、慎重さが求められる。
こうなるとヒルやダニがいるかもしれない笹原のほうが安心できる。

相変わらず足が上がらず重いのと眺めがいいので何度も立ち止まってデジカメる。
P1090713

今日はずっと見ているバラ谷ノ頭。
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黒法師岳との鞍部にある、テント泊の聖地こと「黒バラ平」。

そこからここへ上がる、なんとも急勾配の斜面。

なんとか、ようやく山頂に近づく。

展望のない山頂と分かっているので気落ちはないし、樹間が疎で明るいのがいい。
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三角点マニアに有名な×印三角点を探してとにかく記録撮影。
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手頃な石を集めて座をつくり、靴を脱いで昼食休憩。
いかん、疲れすぎていて飲み物で流し込まないと入らない。

周囲を回れば樹間から展望はある、デジカメ時間。
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左の一部分は鎌崩ノ頭、奥に不動岳、右に丸盆岳で手前がカモシカ平。
遠くの雪山は左が赤石・聖岳、右は上河内。

重い腰を上げて、次へ進もう。

下り始めるが、これが大変。
ザレ場ではずるずるすべり、崩落の元になりそうで気が気でない。
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つかめるものは何でもつかみ、後ろ向きになったり。
笹原に入るとほっとする、隠れた倒木にだけは注意。

分岐に戻ると丸盆岳方面から、先にそちらに向かった彼がやってくる。
さすがに速い、若いし余裕ありで、黒法師のあとはバラ谷ノ頭へとも。

そんな彼を見送って、歩きやすい笹原の稜線を漫歩する。

あれっ、約束がちがうぜ。
P1090789

なんと、ぐんと下がる最低鞍部があるではないか。

稼いだ高度がもったいないし、行きもだが帰りの上り返しも辛そう。
一気にブルーになるが、大枚はたいてここまで来たのだからやめるのもシャクだ。
急なので笹をつかみつつたらたらと鞍部に下りていく。

上がっていく途中、ずっと足元を見ていたら、一輪だけのイワザクラ。
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ずるずる進むと尾根が広がり、枯れ木が芸術的な笹原になる。
P1090753

「カモシカ平」と言われるところで、一部のテント泊の連中に人気があるらしい。

被写体としては文句なしだし、どこでも歩けるというのもいい。
P1090776

登りもそんなに急ではないのでなんとか進んでいける。

平らなところや段になったところ、線状凹地のような地形もある。

丸盆岳の山頂は、黒法師とちがって開けていて展望もよさそうだ。
窪地のようなところに入ってから回り込んで山頂へ。
P1090765

これはいい。

何よりも歩いてきた稜線と黒法師岳、バラ谷ノ頭がきちんと納まる。
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手前の笹原がカモシカ平、正面は黒法師岳、その右奥がバラ谷ノ頭。

周囲の山もあまり山座同定はできないが、雪山の赤石岳や聖、上河内は分かる。

丸盆からすぐ近く北の鎌崩ノ頭方面をのぞいてみると、これはひどい。
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重症というか、崩落の一途で、草木もなし。
登山道はあるが、危険で立ち入らないのが賢明だ。

付け足しの山が期待以上によいところだったので十分に満足して戻ろう。

そこへ重装備の若者が来る。
今日はカモシカ平でテント泊だそうで、こんな早い時間からまったり。
P1090773

そうか、うらやましいなあ(でも自分はそんなに重い荷物は担げないし)。
よいテント泊を(若いうちからそんな贅沢を覚えてしまって大丈夫か)。

分岐への帰りは、登り返しもそこそこに、最後の稜線漫歩を楽しむ。
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さて下り、等高尾根に入る。

一気の下りだが、ずるっといきそうで足元のふんばりが大変。
勢いなんかつけたら止まれなくなるので、危なくて仕方がない。
枝や根っこをつかみ、足元を確かめつつ後ろ向きになるのも厭わず、だ。
ここまでの歩きで足の筋肉はずいぶん疲れているから緊張のきついこと。

そこへびっしょり汗をかきながらもゆっくりと息を整えながら上がってくる人あり。
こちらは黒バラ平でテント泊だそうで、水場が決め手なんだそうな。
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みんないい時間を送っているなあ。

その後、元気に上がってくる山ボーイにも会うが、この地には合ってないような。
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それにしてもきつくて大変な下り。

「市川戻り」や「ヤレヤレ平」で少しだけほっとする。
P1090807

なんとか登山口へ。

丸盆岳へ行ったのは余分だが、黒法師岳だけなら5時間で充分、は如何。
行きはよいよい、ではなく、行きも帰りもとても辛い上り下りなんだから。

ただ登山口へ降り立てばあとは林道歩きなので、気分的にはとても楽。
P1090809

登り返しもないし、危険な箇所で技術的に追い詰められたりすることもない。
距離はとても長いが、疲れた足でも普通に歩いて行けばいい。
ゆっくりあたりの景色や滝を見ながら、カエルの合唱も聞く。
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がらがらゴツン、カンコチン。
P1090831

通行止の崩落箇所に来ると、今まさに土煙をあげて土砂崩れ真っ最中。
ヤレヤレ危ないところだった、最後まで気が抜けないぞ。

なんとか駐車地に戻る。
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予定時間より1時間以上余分にかかったが、なんとか歩けたことでよしと。
この日、山で会ったのは数人だが、某ヤマレコにはすぐにレポが3本あがっていた。

今日の反省や教訓

 新・分県登山ガイド「静岡県の山」(山と渓谷社)のコースタイムや記述は、
著者がカモシカ山行をする猛者なので、襟を正して読み込む必要がある、
と感じたのは、正しかった。これぞ読み方注意だ。
 ずっとよい天気の日が続き、実行日の選択としてはヒルやダニ対策にはよかった。
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2017年5月15日 (月)

山歩き:鈴鹿の上高地でヤブオフ会

山歩き:鈴鹿の上高地でヤブオフ会

第19回ヤブコギネットオフ会が鈴鹿の上高地(神崎川右岸)で開催された。
山の楽しみ方や歩き方など色んな面で影響を受けているネットページ。
日頃ほとんど人との交流がない自分には貴重な刺激と時間である。
昨日からの雨で山全体が湿った中、花は少々の道をぐるりと歩く。
P1090619

【山行日】2017年5月14日(日)    
【山 域】鈴鹿中部:御在所岳、国見岳、神崎川
【天 候】朝のうち霧、曇り時々晴れ
【形 態】周回 往きは単族、復路はKさんと 軽装
【コース】武平峠東駐車場、起点
P7:39--峠道--8:40御在所岳--9:10国見岳--9:30青岳--西尾根--
--10:31オフ会場13:37--コクイ谷道--一服峠--車道--16:00P

最近は読むだけで、レポも上げず、レスも心の中で思っているだけ。
そんな関わり方に申し訳ないとは思いつつ、オフ会は貴重な機会なので参加する。
迷惑だけはかけられないので、コース選択は慎重に、間に合うように出る。
開始時刻が11時なので、会場には余裕の30分前の到着を目指す。

旧鈴鹿スカイラインの御在所・鎌界隈の人気は高く、Pの出足は非常に早い。
早々に中道や裏道は諦めて、表道または武平峠付近をねらって車を走らせる。
帰りのことを考えて、表道に近いPをやめたが、武平峠はほぼいっぱいだった。

現在時刻は7時半、となるとオフ会場までは3時間ある。
昨日は雨がしっかり降って、峠道に上がる道は沢になっている。
これではコクイ谷や上水晶谷道はきつい、くだりが急な尾根道も避けたい。

こんな時でないと来られない久しぶりの御在所岳を目指して上がっていく。
東登山口から武平峠に上がる道って、いつも思うけど、一番の難路だ。
峠からは崩落の危機にずっとさらされている道を気をつけて上がっていく。
P1090560

霧の中、しっかり濡れてべとべとの木々や根、岩をつかみながら行く。

アカヤシオの落花がそこかしこで見られ、顔を上げると咲いてる花がある。
P1090564

P1090565

もう下ってくる人がいて、御在所岳のお達者倶楽部はずっと健在なのだ、と。

鉄柵にぶつかり、笹の中の道を回って、山頂園地の舗装道に出る。
それなりに花は見られるが、一斉とか満開とは縁遠いのが今年の特徴。

御嶽大権現へ、そして池の神へ。
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山頂三角点も通り道なので外せない。
P1090571

ちらほらとはいえ見られるアカヤシオ、背景は国見岳。
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雨露がきらきら輝く草原のスキー場を下りていく。

荒れた沢は浮石やすってんころりんに気をつけて。
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国見峠から国見岳というのも本当に久しぶり、いつもは逆方向が常だった。

あらためて逆は新鮮だが、ほんの少しでも長く感じるのがおかしい。
P1090583

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P1090586

石門に寄ると、被写体に都合よく入ってくれるアカヤシオ。
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ここに来た人はみんな同じ写真を撮って満足するんだろうな。

国見岳山頂。
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先客がいた、失礼して岩に上がり周囲の様子を伺う。
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真っピンクの絨毯を敷き詰めたような景色は望むべくもなし。

いつもは花の名所になる斜面の道をおりていく。
ふだんの何分の一にすぎないが、ピンクの花は健在。

少し道から外れて見上げると、樹間のむこうに目立つ大岩。
P1090594

記憶にない、でも本当に立派だなあ。

ここで知人のHKさんに会う。
初めてオフ会に出た時からその都度、よく会う人だ。
ブナ清水が好きな彼は朝明から上がり、オフ会へは上水晶谷を下る、という。
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青岳に来る。
P1090600

ここも先客があり、同様なことをして。

先へ進むとキノコ岩分岐、これはパス。
最近のキノコ岩はどんどん風化が進んでいるようで痛々しい。

県境稜線道はここから方向を西に変える。

国見岳には目立つ大岩が豊富にあり、先ほどのも存在感を示している。
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大岩は道の途中にもあり、なんとかそれを巻いて進むのも記憶にある通り。

稜線道が向きを北へ、根ノ平峠方面に下るところでそちらには行かず、西へ。

この道は以前、上高地でのオフ会の帰りに上りで使ったことがある。
あの時の印象は、歩きやすくてほとんど一般登山道に近い、というもの。
いざ尾根芯に入って下降していくと、自分は勝手に記憶を加工していたようだ。
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道はまっすぐ楽に歩けるものではなく、バリルートらしい要素がいっぱい。
枝木は自然に生えているのだからそれを避けるために右へ左へとふられる。
尾根の下降は枝尾根の分岐で進路を間違いやすいのでコンパスの出番が必要。
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さらに下りていくと、地形図通り千種街道にぶつかり、尾根はその先へ。
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最後だけは急な斜面になるのも一般的で、上高地らしいところに到る。
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大正池とかなんとか池とも言われる水たまりが左に見えた。

人が集まっている様子はない。
さらに下り、右の北方面へ進むとそれらしい光景が見られた。
P1090619_2

時刻はほぼ予定通り、これだけは毎度のことで衰えてはいない。

いつもの暖簾がいくつも掲げられ、包み込まれるような布陣。
オフ会には40数名の参加があり、盛況。
熱く語る人あり、元気な人あり、突っ込みを入れる人あり。
会がほぼ終了したのち、神崎川対岸へ山シャク見学に出る人多数。
この渡渉を濡れずにするのが難しい。
防水の登山靴ではなくローファーの自分は情けなくもパス、無理は禁物ですから。

帰路はKさんとコクイ谷道で武平峠を目指す。
これが一番標高差が少なくて楽ではないか、という判断。
標高差は少なくても渡渉の多いコクイ谷道は難度が高い、微妙なところ。

常に黒ずくめで重装備というKさんは、山にも詳しいのでありがたい。
少し外れたところにある、鈴鹿で一番形がよくて崩れていない窯跡を見学。
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もうひとつ。
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コクイ谷出合に来る。
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水量が少し多く、少し荒れていて、コースには少しの変化があるようだ。

お互い、過去の記憶を確かめながら道をさぐっていく。
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渡渉箇所や巻き道が微妙に変っているような、記憶違いのような。

厄介なところはそのまんまで楽にはなっていないのは確か。

沢谷に移ってからも何かとある。
P1090668

雨乞岳への道の路肩にある窯跡へきて休憩。
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武平峠へは直接行かず、一服峠から雨量計のところへ下りるを選択。
道は急でも、巻き道よりはリスクが少ない。

そこで彼とは別れ、あとは車道のふちをたらたら歩いて戻る。
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なんやかや、距離的にはよく歩いた感じ。

刺激を受けて更なる意欲の向上があればいいのだが、それこそ簡単ではない。

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2017年5月 9日 (火)

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

養老山地は北部が面白い、さまよい歩きの第3弾は笙ケ岳の南と西へ。
地形図を見ると笙ケ岳の南尾根の西面がゆるみ、台地が広がっている。
ダイラ地形とかコバと言われるところと似ているそこって一体どんなん?
P1090483

【山行日】2017年5月7日(日)    
【山 域】西美濃:養老山地北部
【天 候】晴れ
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】養老公園駐車場、起点
P7:31--8:01登山口--林道--9:05もみじ峠--9:44南の台地10:34--
--10:47笙ケ岳--10:57西峰付近11:25--11:37笙ケ岳11:56--12:02東峰--
--12:39裏山12:46:--13:30もみじ峠--林道--14:10登山口--14:41P

旧大垣市内から仰ぎ見る養老山地は船底のような平凡な山容である。
特徴もなくほとんど同じ高さに見える中で少し目立つのが三角形の姿の山。
位置を変えじっくりそれを見ると、3つぐらいの頂が前後左右に重なり合っている。
表山(838m)と裏山(870m)であり、その奥に重なるのが笙が岳(908m)である。
そこに行平山(845m)と幻ノ池を加えたのが前回まで。

なんといっても養老山地は自分のふるさとの山だから思い入れが大きい。

次の課題は、行平山の北に位置する奥山と笙ケ岳西峰と決めていた。
そこにじんわりと飛び込んできたのが今回の笙ケ岳南尾根の西面台地。
課題地点が離れすぎていて、今の自分の足では無理だから、悩む。
周回するにしろ往復するにしろ効率よく(楽に)歩きたい。
残雪が消え、ぬかるみがなく、花が映え、しかも新緑がまぶしい季節。
4月中旬をねらっていたが、ずるずるぐだぐだで今日に至る。

全国的に連休の最終日は休日疲れもあるのか、一般道路はがらがら。
忘れた頃に信号で停められるだけ、すいすいと進み、養老公園に来る。
だるい身体に気も乗らないまま惰性で来た自分にも困ったもので。

養老は2017年の今年「養老改元1300年祭」ということですごいらしい。
そんなことは昨年来たときにもわかっていたが、観光客で大混雑だとちと辛い。
幸運にも朝が多少早いということで人影も車もほとんど見かけずほっと。

まずは登山口まで、養老の滝をめざす一般観光コースで歩く。
P1090391

歩道も案内も施設も家もどれを見てもきちんとされているのがすごい。
だからといって観光歩きは決して楽ではなく、山歩きよりも辛いぐらいだ。
養老の滝を愛でてから滝上駐車場こと登山届場所に至る。
P1090398

下の公園駐車場が300円で滝上はなんと千円、辛い歩きの代償は大きい。

今日も意に反するが、単調で面白みに欠ける林道で行く。
なんとなれば旧道の登山道は勾配が急すぎて足に応え、無駄な筋力を使う。
運動エネルギーで比べれば同じになるのかも、計算と実際は異なるとか。
新緑は感じるが、ヤマザクラ・アカヤシオ・ツツジなど花はほとんど終わっている、無念。
最後の方で少しだけ旧道を利用する。
P1090404

P1090405

P1090406

これは道型が美しいのと、ショートカットで楽になるという計算。

もみじ峠に来る。
如何にも峠らしいところで、ほっとする美しさ。
ここで選択肢、まっすぐ笙ケ岳へ進むか、裏山方面へ行くか。

引き込まれるようにくだっていく道は笙ケ岳方面でよしと。
P1090411

少し暗くてじめっとした感じもあるが、落ち着いた美しい道だと思う。
方々から生まれる前の空の沢を集め、そこに落葉がしっかりと堆積している。
それはすぐに一条の流れになり、水量を増してキラキラと輝く。
道は流れに沿って左右に数回、渡渉する。
流れだけに気を取られていると、深く積もった落葉の下の水流を見逃す。
自慢じゃないが自分はここで、数回ドボンしている。
危険そうな感じがしたので先回りして土木工事、大きな石を置く。
するとバシャンという音とともに水が跳ね返った。
やったね、正解、あぶないところだった。
いくつも石をならべ、その上に折れた木の棒もそろえることにしよう。
大洞谷林道からの道と合流してアマゴ沢に近づき、渡渉する。
P1090415

ここからは笙ケ岳南側を細い道で巻いていく。
P1090417

窯跡があり、散乱する石はどうみても土砂崩れの石とは違う。
P1090425

3つ目の窯跡のところ、笙ケ岳と東峰の鞍部を上がっていく。

左側の笙ケ岳南尾根はすぐにでも乗り越せそうだが、低くなるのを待つ。
少し上がるだけですぐに鞍部にたどり着けそうなところで取り付く。
P1090427

そのむこうの景色は、なんともどおってことない。

この尾根の高みを目指す。
馬酔木ほか潅木が多いのは普通だが、そのまま普通の尾根。
P1090429

次のちょっとした鞍部があり、先へ上がっていく。
co810は普通に自然林で、西面を見下ろそうにも樹木で見られず。
P1090430_2

どうも西面台地は普通の自然林のようで、そこへ降りるのは急斜面だと。

少しがっかりして尾根芯を引き返していく。
途中、樹間から笙ケ岳(本峰と東峰)が見えた。
P1090433

この角度から見たのは初めてなので新鮮といえばそう。

そしてこのまま上がっていこうと振り返ると。
P1090436

これって立派な道型ではないか。
緩やかに西面台地へ降りていく立派な道がある。
とにかく見に行こう。

なるほど、普通に森だ。
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P1090445

栗が多い、多少の起伏はあるがダイラのような台地に森が広がっている。
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P1090455

黒くなり倒木があるところって落雷か火災があったのだろうか。
行平山の東南台地も明るい森だったが、ここはもっと広い。

ぐるっと一周して、鞍部から降りてきているあの道を上がっていく。
P1090459

十分に満足。

尾根を上がっていこう、とすると今度は岩場がある。
少し難儀したが上がってみると見晴らし場になった。
P1090466

ここから見ても地形図のように平ではないが、ダイラのようだと確認。

この尾根の上部は岩と潅木のヤセ尾根でヤブコギになるので登山道に復帰する。
すぐに鞍部に届き、左折して笙ケ岳へ向かう。
南側は自然林で樹間越しの展望はわずか、北側は植林が伸びてうむむ。

山頂はいったん通り過ぎて、次の課題に向かう。
そんなのはあるのかないのか笙ケ岳西峰(860m)へ。
少しだけどどんどん下っていく感じ。
で、少し上がった樹林帯の辺が遠くから見ると西峰に見えるところ。
まずは西峰から笙ケ岳本峰を樹間に見る。
P1090477

足元にはカタクリの花が一輪しっかりと立っていた。
Dsc02633

そこからさらに数十メートル下り、南面にトラバしていく。
大岩がならんだところで残念無念とあきらめて上がっていく。
P1090480

こちらは準備不足で次の手を考えてこなかった。

救いは斜面を上がっていく途中、ダイラや養老山方面が見えたこと。
P1090483_2

先ほどのダイラが手前で、向こうの山並みが小倉山や養老山。

笙ケ岳山頂へ登り返し、そこで靴を脱いで休憩。
「なんだ、展望がないなあ」と不満そうな四人組が来る。
確かにない、といえばないし、うっすら見えるといえば、そう。
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その少しの展望の先の3つの山(行平山・裏山・表山)も、大事にしてほしいものだ。

帰りは、東峰から裏山へ行き、分水嶺(境界)尾根からもみじ峠へ戻ろう。
これって、来た道をもどるよりも距離はありそうだが、足に優しそうなんだな。

ということで、東峰へ。
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本峰より明るい。
ここから裏山へのつなぎの尾根にはある程度、踏み跡があるはず。
利用者が多いからと安心して入ったがどんなものか。

これは少し油断していた。
気をつけて左へと意識して進まないと、表山方向への尾根に入ってしまう。
気が着いたからよかったが、左を意識し、植林と自然林の間の尾根を歩むこと。
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逆方向からだと、取り付きが分かり辛いがその後は上りなので分かりやすい、と。
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樹間から表山を見る、今日は寄るあてはなし。
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裏山に寄る。

表山から来るよりもなだらかな斜面を選べるので気分よく上がれる。
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360度の展望は、風が少し強く吹き、天気はいいのに黄砂なのか霞んでいる。
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南の笙ケ岳を見ると、左から東峰、本峰そしてうんと下がって西峰が確認できる。

裏山(870m)は、養老山地では笙ケ岳の次に高い山で展望も素晴らしい。
養老山(859m)や小倉山(842m)ほど知名度がないのがいいのかも。

下りは表山との鞍部から、如何に楽に境界尾根に合流するか。
標高を下げすぎると表山の西南面のトラバ道が急で辛い。
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養老全縦走するトレランさん達が通る道はそこらへんを上手に横切っている。
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なんとかクリアして・752に上がる。

幻ノ池に寄っていこう。
間違っても前回のように堆積した落葉に突っ込まないように気をつける。
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雪解けのあと、池にならずにそのままヌタ場になっていたとは。

もみじ峠からは一部旧道を使い、後は林道を利用する。
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下山届を出した後は、観光コースをたらたらと下っていく。

固い石の道で、観光客の流れに消え入るように歩く。
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6時間以上の長い距離をなんとかくたばらずに歩けて、少しだけほっとする。

次回は祭りのほとぼりが冷めた頃になるのかな。
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2017年5月 2日 (火)

山歩き:入道から鎌が岳、花の様子見山行

山歩き:入道から鎌が岳、花の様子見山行

花の時季でも紅葉でもどこかで必ずヒットする宮妻峡を囲む山と尾根を歩く。
先週歩いたイワクラ尾根では一週間の生長が見られそう。
最高気温が25度を超える夏日になったのに、山の上は寒風が吹きぬける。
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【山行日】2017年4月30日(日)    
【山 域】鈴鹿:宮妻峡、入道・水沢・鎌が岳
【天 候】晴れ、稜線は冷たい風
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】宮妻峡駐車場、起点
P7:41--宮妻新道--8:51北ノ頭--8:57奥宮--磐座(イワクラ)尾根--
--10:25水沢峠--鎌尾根--12:10岳峠--12:23鎌が岳12:44--
--12:51岳峠--カズラ谷道--13:54P

連休の休日なので宮妻峡駐車場の朝は早い。
最近の皆さんの衣服や装備は色の組み合わせも鮮やかにばっちし決まっている。
向かう先は車道なので、水沢峠やかずら谷がほとんど、入道方面は少ない。
何せこの時期、内部川の最初の渡渉が難点。
飛び石の上にロープが渡されていて、補助はされている。
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慣れた人だと、ぽんぽんぽんと一気に行く。
行きかけて一旦躊躇すると、悩む事になり、時間だけが過ぎていく。
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格好を気にしなければ、真ん中の石にしがみついて次の足場を探ればいい。

宮妻新道の登りはわかっていても辛い。

あんな急なところに無理やり(ていねいに)道が造られたので足場がもろい。

なんとかそこを過ぎると樹林帯の急な上り。
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じっとがまんすれば、右に視界が開ける。
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新緑がまぶしくて明るい、でも倒木がことのほか多い。
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樹林帯を抜けて笹原の上りになれば気分はいい。
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おっと、先行者がうつむきながら上がっていく。
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疲れているんだよな、わかるぞ、その気持ち。
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そこへ元気に下ってくるトレラン風の人、最近はこれが多い。

北ノ頭から新しい鳥居に代わった入道が岳方面を見る、見るだけ。

ついでに鎌も。
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今日は先が長いので山頂は割愛して奥宮へと進む。
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先週の今日と拝礼も簡素に、先へ。

イワクラ(磐座)尾根に入る。
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何度も来ていてお気に入りの尾根だが、上下動が激しくてゆったりできない。
足の踏ん張りが利かなかったりバランスを崩したり、体力の衰えが激しい。

花の様子はどうか。
先日、突風が吹きぬけたので落花も多いように感じる。
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でもなんとか面目を保ちつつ三分咲きというところ、他よりずっと優秀。

美しい道型。
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重ね岩を過ぎ磐座こと仏岩に来る。

その前に仏岩と御本尊様と、もちろんアカヤシオも加わっての記念撮影。
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手前にあればいいのに、その向こう側で花開いているのでもどかしい。

当然だけど先週よりもいい。
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水沢岳とアカヤシオ。
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尾根分岐を過ぎて県境稜線の崩壊地に来ると一本だけ目立つのがある。
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どうみても本日の一番だが、少し低い位置で離れた位置なのが惜しい。
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水沢岳南面はといえば色っぽさはなし。
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水沢峠に向けてがくんがくんと下っていく。

ここら辺からはどこからともなく人声が聞こえるようになる。
峠を過ぎて、急でしんどい水沢岳への道。
こんなアップダウンの繰り返しが今日の歩きのほとんどでじわじわと消耗する。

ざれ場もちょっとした難所だが、その上が危険区域になっている。
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谷側にあった潅木がすべて根こそぎ崩壊したもよう。

よっこらせで水沢岳、少し休憩。
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水沢岳を過ぎると正面に鎌が岳があらわれ尾根歩きの後半戦になる。
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まだまだ先は長い、キノコ岩付近のざれた急下降をやりすごす。

普通に歩くというか下りるだけだが、結構な量の土砂を共連れにしている。
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崩壊をどんどん進めているようで心苦しいが、足場だけに已む終えず。

その先のしばらくは稜線漫歩で鎌尾根(県境稜線)の楽しい一面。
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衝立岩が見え隠れするとなにかと気分も昂揚する。
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枯山水の崩れがそのまま盆栽のような衝立岩、そのむこうに鎌が岳。

急下降のち岩場の上りで、反対側から先ほどの急崖を見る。
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青空のもと暖かいようで吹き抜ける風はまだまだ冷たい、変な感じ。
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花崗岩のざれ場の歩きに足はどんどん重くなるが、近づいてくる鎌には救われる。
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今日も鎌の山頂にはたくさんの人影が見える。

長い鎖場では、中間部分の鎖だけがなくなっている、遺失?
カニの横ばいのようなへつる部分の鎖は健在で、これは安心。

あと少しという狭い部分で20人ほどの団体さんに出会う。
先頭のガイドさんがよく気のつく人で、後続にしっかりと注意連絡をする。
だからこちらも、すぐ後ろに来ているグループの人数や位置を知らせる。
先ほどの横ばいやタテばいのところがちょうどすれ違いそうなので、わあ大変。
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必然、足止めになるので、自分だけ先へ通してもらう。

岳峠に近づき、鎌が岳への最後ののぼりとなる。
岩石がごろごろのざれた道はさらに広がりを増したようだ。
それにしても足が上がらない。
一歩進んでは立ち止まり、呼吸を整えてからのっそりと進む。
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ここまで休憩はとっていない。
腰を下ろして休んでしまうと、再び歩き始めるときが辛い。
だから休憩は立ったまま、またはだらだらのもたもた歩きでも前へ進む。
高齢化社会とかで、70歳まで現役で働いてもらおうなどという。
確かに元気な人が多いのは認めるが、それはあくまで一部のみ。
老人と言われる年齢になったら身体のいろんな部分で劣化がはじまる。
気力だけではなんともならないし、空元気だけがたよりなんだから。

それにしても山頂が遠い。
足場の岩にもたれかかるように上がって行く。
ようやく、着く。

鎌尾根を見下ろす、風のあたらない場所をさがす。
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いつもの場所があいていた、靴を脱いでくつろぐ。
家族連れが多いし、子どもの声がよく聞こえるのは連休だからか。
ふだんと違って至る所でレジャーシートを広げる人がいてピクニックのようだ。
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休憩おわり、あとはカズラ谷道を下るのみ。
今日の帰り道は登り返しがないのでその分、気は楽だ。
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岳峠から少しの笹原を抜けて、樹木の美しい共用尾根を下る。
共用尾根とは雲母尾根・馬の背尾根・かずら谷右岸尾根などの元締めのこと。
ええっ、ここでもまだ花が咲いていない、って今年はやはり遅い。
今週末、ひょっとしたら来週のほうがもっときれいに花が見られたりして。
アカヤシオとタムシバではなく、アカヤシオとシロヤシオの紅白になるかも。

かずら谷道への分岐で少し立ち止まって考える。
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白ハゲ方面にピンクの花がたくさん見られたような。
かつてなら勇んで様子見に行っただろう、でももう今日はダメ。
無理のきかない感じ。

カズラ谷道は掘割状で、落葉の堆積がとても多いのが特徴。
ざれた部分もあるが、総じてふかふかなので安心して下れる。
南斜面なので時折、ツツジや椿、アカヤシオも見られる。
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道はなんどもジグザグを切り、どんどん下っていく。
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明るい道もあり、しっとりと暗い道もあり、趣のある道もあり、
派手さはもちろんなく、地味な感じで通向きとしておこう。

滝を横目に、沢の横を通り、数回渡渉する。
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登山口に近づくと、新緑のまぶしさにくらっとする。
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駐車場はいっぱい、朝とは車が入れ替わっていた。
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今日の反省

この一週間に三度の鈴鹿の山歩き。
自分の妄想では年齢・体力的に最後のチャンスと4~5日の縦走をねらっていた。
それが試すまでもなく無理のような予感がしたのは、自らの侮れない予知能力か。
山でもなんでも、身の丈にあった生活や生き方でいいし、終活に入る、と。

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2017年5月 1日 (月)

山歩き:釈迦が岳から羽鳥峰(初の中尾根道)

山歩き:釈迦が岳から羽鳥峰(初の中尾根道)

禁断の平日山歩き、釈迦が岳の中尾根道は初めての体験になる。
庵座滝道と松尾尾根道の間のヤセ尾根をうまく上がっていく。
釈迦から猫岳を経由して羽鳥峰は定番の稜線道で味わい深い。
この山も道も久しぶりに訪れても、忘れていることが多いので何もが新鮮。
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【山行日】2017年4月28日(金)    
【山 域】鈴鹿中北部:朝明渓谷、釈迦が岳・羽鳥峰
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】朝明渓谷有料駐車場、起点
P8:25--中尾根道--10:19釈迦が岳10:35--10:55猫岳--
--11:35羽鳥峰11:59--猫谷道--12:48P

春の妖精が芽吹く時季をぎっくり腰や長雨の悪天候で山へ行けなかった。
できればせめて週に一回ぐらいは山へ行きたい、そんな個人的欲求がある。
樹木の花が咲き始めている今、休日を待てずに平日山行をする。
ふだん平日山行を行わないのは労働者への遠慮ではなく道路事情による。
それが分かっていたのに所々で朝のとんでもない通勤ラッシュに巻き込まれる。
勤め人からしたら、自分のような遊び人の行動こそがとんでもない迷惑だろう。
今日の予定は漠然と宮妻峡、またはできれば御在所か、と。
でもずっと混雑する23号線の途中で、しびれを切らして行先を変更する。
ひょっとして朝明の駐車場って平日だと集金人がいないのではないか、と。

そんなわけはなく強面の山ヤらしい兄さんが、すぐにやってきた。
予定コースを聞かれ、それをメモっている(竜ケ岳とは少し違う)、そして。
入山料や駐車料金を徴収するところはバスも入れるようないい道のところ、らしい。
平日でもそこそこ駐車していて、帰りには遠足のバスが何台も停まっていた。

とにかく準備して出発。
途中までは庵座ノ滝道と同じらしいが、その道の記憶がない。
かつても分かりづらいというかこんなところを通り抜けていいのか、と思った。
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少し変ったような感じもするが、表示にしたがって進む。
庵座ノ滝道は左、中尾根道は右、を見落とさなかったのでまずは安心。

すぐに渡渉がある。
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場合によっては濡れてしまう、またはドボン(昔、伊勢谷で苦労した)とか。
橋はなかったが置石でなんとか渡れた、ほっとする。

すぐに尾根に取り付いていく感じで、なかなかいい道だ。

広いところもあるが、徐々にヤセ尾根を通るようになる。
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最初にここを通ってコース道を探り、定め、整備した人ってすごいと感心する。
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順調に高度を稼ぐ、歩きやすい道だ。

鳴滝のコバ、と言われても少し展望の開ける尾根の肩だ。
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振り返ると、すこしピンク色のハライドと国見岳が見られる。
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釈迦はともかく、猫岳が正面で格好いい。
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そのまま順調に上がっていくのかと思ったら、急登になった。
確かに釈迦が岳も山頂に近いところはどこも急だからそうなって当然なのだ。

階段状に道がしっかり造られている事にもあらためて感心する。
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問題はその次だ。
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表示板には「この先岩場、迂回路・落石注意」とある。
左が迂回路、ということは岩場の真っ直ぐの順路がある、ということか。
どちらでもいいなら、わざわざ迂回しなくても順路でいい。
そう思って、踏み跡のあるまっすぐに進み、がれ岩場を注意して上がっていく。
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ある程度上がると、がれがなくなり、大きく斜め状の岩板があらわれた。
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うーむ、自分の技術ではこれを越えていくのは難しい。
他に表示または踏み後があるのではないか、と探すが見つけられない。
まっすぐの順路こそ速い道と思ったが、時間はかかるが緩やかな迂回路に戻ろう。
ということで、浮石の多いがれ岩場を慎重に下り、元にもどる。

なんか釈然としないまま迂回路に入っていく。
その迂回路は、がれ場を横切っていく道で、しっかりと整備されている。
途中からはどんどん上がっていくが、先ほどの道とつながることはなかった。
ということは、自分があると思った「まっすぐの順路」は、ないということになる。

やっとこさ上がったところで少し右手に行くと、ちょっとした展望岩がある。
ひょっとしてまぼろしの順路はここへ出てくるのか。
とすると、なかなか高度感のあるきつそうな道かもしれない。
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そこからも急なのぼりが続き、頂のような「お釈迦様の白毫」に出る。

ざれた岩場を一旦下り、再び上がって最高点を目指すが、きつい道だ。
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先行する二人連れが見えるが、あんなところによくへばりついているものだ。

えっちらおっちらと続き、ぽんと出た先には当然のように先客がいた。
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広いようで狭い、釈迦が岳の最高地点だが山頂ではない、という場所。

そこから三角点のある釈迦が岳の山頂へはもうひと歩き。
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こうなるとどこが山頂でもいいような、決め手は何だ、とも。

三角点の山頂にも当然、先客がいて休憩中。
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独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん族と、挨拶しても話に夢中で無視する男組。

少し休憩し、ころあいをみて適当に切り上げて稜線歩きに入る。

天気のいい今日の稜線歩きはまさしく漫歩というやつ。
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ふだんはかぶらない帽子だが、こんな日に忘れてきたのは少し痛い。
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猫岳までは少し下って上がっていく。
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中尾根道を歩いているとき、こんな見栄えのする猫岳は初めてだった。

遠くから見ているとゆったりとした稜線も、歩くと勾配があって閉口する。

それにしても稜線のすぐ際まで迫っている源流部の美しいこと。
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ところどころに残雪もあって今年の積雪の多さにおどろく。

わあ雰囲気よさそうと下りていくと、堆積した落葉にだまされドボンする、要注意。

釈迦の西面の崩壊はさらに進んでいるようで。
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羽鳥峰まではいくつものコブを越えていく。
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基本的に下っていくので、歩きとしては楽なはず。

この時季でも樹木に花はなく、新緑があらわれてまもない様子。

とにかく尾根の両側に迫ってくる源流部が明るく美しい。
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白滝谷分岐に来る。
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ここの記憶ははっきりしている。
狭くえぐれた掘割状の道はまさしく沢で、ぬかるんでいて足の置き場に困った。
その道は閉鎖され、土手に道が変更され、歩きやすくなっていた。

すぐに林道分岐があり、そこから羽鳥峰は近い。
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あの白い独特の形状の山は、初めて見たときから不思議だった。
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のちのち鈴鹿のほかのところでも似たような岩質があるとはいえ、と。

時間もいいのでここで休憩する。
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天気がよくて暑そうなのに、吹く風は強く寒く感じる。
風の当たらない場所を選んで靴をぬぐ。
ここは標高が低い分、周囲に包まれるような感覚。
だから落ち着く、というか。
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時間はまだ早い。

ここから水晶岳とかブナ清水、ハライドに足を延ばす気力はもう無い。

岩石を上手に積んでしっかり整備された猫谷道を下っていく。
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林道に出てからも、道は長い。

キャンプ場とか山荘とか、ここは養老みたいだと、ふと思った。
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駐車場に近づくと、遠足・デイキャンプの学生の嬌声がよく聞こえた。

普通の一般的な山歩きコースだが、歩き甲斐は充分。
時間的にも距離的にも、もう無理がきかない年齢だと感じた。

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