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2018年6月

2018年6月25日 (月)

劇団どくんご『誓いはスカーレット』

劇団どくんご『誓いはスカーレット』

旅するテント劇団どくんごの第32番公演『誓いはスカーレット』を名古屋・徳林寺で見る。
場所が変わるというのは交通手段などで多少不便だがその分、世界が変わっていい。
昨日来の雨により沼か泥田のようなところで、いつも通り言葉と肉体の乱舞が花開く。
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【公演日】2018年6月23日(土)
【場 所】名古屋・徳林寺、特設”犬小屋”テント劇場
【構成・演出】どいの  【美術・衣装】五月うか
【出 演】五月うか 2B 石田みや 泰山咲美 クヌギタナオヒト

名古屋公演は2年ぶりで、地下鉄沿線だから交通の便もたぶんいいだろう、が勘違い。
田舎からみると大都市で鉄道・地下鉄など交通網はそれなりに整ってはいる。
JRから乗り換える地下鉄が、本数は多くても所詮各駅停車なので時間がかかりそう。
う~んと悩んだ結果、都市近郊の住宅や商店ぎっしりへ車で乗り込むことにする。

夕方の時間帯、ずらーっと連なる車に後悔しながら、会場に最も近い駐車場に入る。
ネットで最寄の駐車場というのを調べたのは初めてのこと、慣れないよその土地は困る。
結論から言うと、こんな都市部で3時間300円って「名鉄協商」さん、えらい。
公共交通機関を使っていたら千数百円の運賃とかなりの時間を要していた。
今更ながら田舎だけでなく都市部でも車の方が便利だなんて、どういうもんだか。

徳林寺へは信号を渡り、濃緑の鬱蒼とした小高い森の丘に上がっていく。

簡易舗装の急な道はすぐに分かれ、さらに急な右には近道の表示板。
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車はお断りって、こんな急坂だと前方も見えないので恐怖感に襲われるだろう。

左手に曲がりお寺への序章、そして今まさに鳴らされていた芸術品のような鐘楼。
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昨年の知多半島の野間の寺、その前の名古屋の神社と共通するのは異界だということ。

公演会場へ向かうだけでそんなささいな旅ができるんだから、よく計算されている。
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そんなことを感じながら寺の本堂や建築物の脇を通り過ぎるとテントが見えた。
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あらまあ、これはひどい。

昨夜来の雨が今日の午前、午後に入っても降り続いていた。
夕方になってようやくあがり、雨具や傘の心配だけはなくなったけど・・・。
長靴で来なかったのでドボンだけは避けたい、慎重に行くのだが、無理かな。
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そこはそれ、お客様のことを親身になって考える劇団どくんごのこと。
必死に土木工事さながら少ない部材で泥田沼をまたぐ道をこさえてくれていた。
でもこの土地の特性か、半端ない雨の所為なのか。
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左側、テント外の演舞場になる部分といえば。
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右側も電気配線の漏電ショートが心配、それともすぐに大量発生する藪蚊を撃滅か。
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テント内側は?
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これって床下浸水でお手上げの被災家屋、自分の家が昔、台風や大水でいつもこうだった。

だからテント会場に来る皆さんも浮島を渡ってくる。
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こんな中で嫌な顔ひとつしないで鼻歌まじりに2Bさんが受付を開始する、シュールだ。
そしていつものことだから驚きもしないけど、テント内は満席になる熱気。

はじまりは今回もまた質の高い、どくんご楽団の演奏から。

メンバーはたった6人なのにキレのある音だこと、新メンバーもすっかり溶け込んでいる。

2Bと泰山咲美さんの掛け合い。
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2Bのしゃべくり漫談はずっと好調だし、新メンの泰山咲美さんは表情豊かだ。
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淡々と、またねちっこく、さらに感度をあげて絡まっていく。

もうひとりの新メン、クヌギタナオヒトさん。
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どくんごらしさになじむには年齢を感じさせるけど、それが味になっているのかも。

この人はもうずっとこれでいいのだ。
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最後もびしっと楽団で締める、もちろん熱気一番、どいのさんがほえまくる。
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会場のみなさんも、いろんなものを持って帰っていく。
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ずっと昔と違って最近の人々は、劇団の人との距離がうんと近いのがうらやましい。
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2018年6月19日 (火)

山歩き:梅雨間の大川入山

山歩き:梅雨間の大川入山

梅雨の合間のちょっとした天気の休日、出かける山は大川入山。
先々週歩いた高嶺・来見山からしっかり観察した縁がある。
何度も来ているが、今日の気持ちに少しは変化があらわれるのか。
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【山行日】2018年6月17日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】曇りときどき晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P7:51--7:55登山口--8:40横岳--9:33最低鞍部--10:08山頂10:31--
--10:55最低鞍部--11:48横岳--12:25登山口--P

梅雨に入って比較的曇りや雨の日が多くなり、洗濯物がどうのこうの。
停滞前線の動きは水物で天気予報も新聞の朝刊夕刊ではあてにならない。
週間予報で計画など立てられないのは分かっているのに一喜一憂したりして。
こんな時こそフットワークの軽さが必要ですね、って誰に言ってるだか。

思い立って出かける先は大川入山。
山の引出しが少ないのでホントいつも同じで恐縮。
ただ言い訳すれば今回の山は先々週歩いた高嶺・来見山からしっかり観察した縁がある。

同じ道を休日の朝、知立・豊田と抜けて足助街道をひた走る。
この153線はとにかくバイクが多い。
山間の道で曲がりくねっていてコーナーリングなどが気持ちいいのだろう。
行楽の車も多い中、速度を上げそうになると前方には必ず流通トラックがいて順法を説く。
そう、ちょっと無理しても結果は同じだから耐える心を。

高嶺の上り口を過ぎて道が斜度をさらに増すと半ループ状の橋があらわれる。
この高度感のある橋ってなんだなんだ「柳川橋」っていうのか。
柳川洞吹師匠って思わぬところで存在感があると感心する(ヤブコギネット寝た)。

治部坂峠の駐車場はそれなりににぎわっていて、先客の山ヤさんが数人準備している。
自分がもたもた動き出す間にも数台の車が入ってくるのだから人気があるというか。

駐車場を出発、車道を数分歩いていくと登山口。
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この登山口周辺にも必ず駐車する車があるが、昔から来ている人なんだろうな。

舗装が崩れたような荒れた道をよろよろとあがっていく。
数日前の雨の影響がほとんどないのも山道の特徴か。

水源になっている川にかかる橋をわたって登山道に取り付く。

穢れのある人はこの沢でしっかり清めてから入山するといい。
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しばしの上りで尾根に取り付き、とても印象的な根っこの入り乱れた道になる。
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湿っていると滑って危ない道だが、今日はなんとか安心。

高度をあげるとあたり一面新緑があふれ、ジグザグの道を上がっていく。
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ところどころ通行禁止のテープがあり、巻き道が切り開かれている。
道に穴があくなどして危険なので対応処置が取られ、よく整備されている。

ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。
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上がりの苦しい中、ここら辺から虫、コバエがうるさく顔のまわりにまとわりついてくる。
せっかくの新緑もどうのこうの、耳や目・鼻に入ってくるうるさい虫め。

喧々侃々、上りが緩やかになってくると少し開けた広場のような横岳に着く。
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いつも静かな新緑の落葉松の世界。

ここまでが大川入山登山の三分割の前半で、地味で苦しい上り部分。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。
時々左右に展望が少しだけ開け、日光に照らされるが、日陰になる時間のほうがずっとながい。

今日の楽しみは、左に少しだけ開ける展望を逃さずに、しっかりと見ること。
これは今までこの山に何十回と来ているけれど、ただ見ていただけだった。

今日はちがう。
とにかく先々週あの尾根稜線をしっかりと歩き、あまり特徴のないなりにある山名が分かったのだ。
いわゆる山座同定がしっかりとできるのだから、少しうれしい。
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左の少し尖ったところが長者峰、右の方の三角山が高嶺、その右が悪沢山。

高い位置に通された林道は便利だけど、山を削って造成された分、崩壊が痛々しい。

さてこちらの稜線、歩きやすい道は森の中の遊歩道という雰囲気ではある。
あちらの道よりもコブが多い分、アップダウンが激しい。
樹林は躑躅系がそろそろ終わり、更紗や紅胴段の可憐で過剰の花が緑に映える。
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尾根歩きの中盤後半は上り下りが長くなり、樹間からの展望もほとんどなくなる。
ただ落葉松の樹間のむこうに大川入山のラインがうっすらと見えてくると鞍部が近い。
どんどん下がっていくと最低鞍部になり、少し右にねじれていく。

谷側に新緑の視界が開けるが、尾根のつなぎ目の不安定な部分である。
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大川入山登山三分割の残りは、斜度が急にあがりひたすら我慢ののぼりになる。

暗い樹林帯の上りを少し我慢すると、開けて明るいところに出る。
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太陽の光も十分で、振り返れば蛇峠山と歩いてきた尾根が見える。

ここからは背後から強い日差しが照りつけるので日除けの帽子があるといい。
また今日は、ここからうるさい虫が急に増えたので、防虫ネットをかぶる。
ふだんは帽子もネットも嫌いなので着用しないが、携行する必要性は大いに感じた。

さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。
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眼下のどっしりとした尾根山塊が先々週歩いた高峰~来見山。

この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。

風に波打つ笹原はきれいな芝生のようだけど、本当はとても手強い。

来見山や見晴らし台から見えたあのなだらかなラインの山を横から見る。
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少しむこうに見える禿げたようになだらかなラインって、あれが馬沢山なんだろうか。
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見る分には素敵な景色だから、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。
見上げる山頂方面に青空がないのだけは残念だ。
ここまで下山する人には何人も会ったが、皆さん、ホント朝が早い。

山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。
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先客はなし。
展望はあるような、木曽山脈の山々には雲がかかっていてしっかり見えない。
高嶺の山塊はしっかりと見られる。
来見山は分かるが、見晴らし台は少し影になっているらしい。
むこうからだって大川入山は見え辛かった。

休憩しよう、靴を脱いで・・・。
その後が続かない、何しろ虫がどんどん寄ってくる。
虫柱が立つ、とはいえないが、うるさいぐらいまとわりつく。
次に来た人も少しだけいて、逃げるように退散していった。
この時季はこれだからなあ、えいままよ仕方がない、ユンゲサン。

なんか下りは、疲れが取れないままの重い足取りでどすんどすん。

すると青空が広がり、元気に上がってくるたくさんの人とすれ違うようになったとさ。
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最低鞍部からの稜線歩きはアップダウンの繰り返し。

その上り返しを負担に感じるということは、疲れたというかやつれた証拠。
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この日、もっと遠くの長い山歩きを計画していたけど、無理しなくてよかった。
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自分こそ、沢の水でお清めが必要かもしれない。
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2018年6月 5日 (火)

山歩き:長者峰から高嶺・悪沢・来見山

山歩き:長者峰から高嶺・悪沢・来見山

大川入山を、その手前にある平谷村の高嶺から見たいと思った。
出発地点の長者峰山頂へは車で上がり、そこから尾根を来見山まで縦走する。
そこでUターンして戻ってくる「長者峰~来見山縦走往復登山」コース。
高低差は少ないが、累積だとそこそこありそうで、距離は11km。
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【山行日】2018年6月2日(土)    
【山 域】南信州:平谷村高嶺
【天 候】晴れ時々曇り
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】長者峰駐車場、起点
P8:23--8:37高嶺--8:54悪沢山--9:03ゆき見台--9:37上悪沢--9:56見晴台--
--10:26来見山10:34--11:07見晴台11:27--11:43上悪沢--12:12ゆき見台--
--(悪沢)--(高嶺)--12:54P

6月に入り梅雨の声を聞くと、鈴鹿からは遠のき、近場の山で濁すことになる。
新緑の大川入山を候補にしたが、そのすぐ手前の山には行ったことがない。
大川入山の登山路からよく見えるその山にはかなり前から車道がついている。
なにしろ山頂まで車で上がってしまうのだから楽チンというか、山歩きと言っていいのか。
そこに数年前、尾根通しに登山道が切り開かれたそうで、現在も拡大整備中らしい。
情報通で意識アル系の人はさすがに早く行動し、レポをあげているので様子もわかる。
遅ればせながら山の引出しの少ないもたもた系の自分にも、その機会が訪れた。

その山は高嶺(1599m)で、地元の平谷村の資料では次のように紹介されている。

「高嶺(1599m)は平谷村の中心部から見える堂々とした山塊で村の象徴的な山。
山頂部は笹原で、アジア大陸からの季節風をあびていて、下伊那南部高原の一部」

ひまわり温泉で地域活性化のモデルとなった平谷村がその一環として整備している。

その「長者峰~来見山縦走往復登山道(中級コース)片道5.5km」が今回のコース。
順に、長者峰(1574m)、高嶺(1599m)、悪沢山(1590m)、ゆき見台(1560m)、
上悪沢山(1656m)、見晴台(1658m)、来見山(1584m)で、そこから折り返す。
目安として、往復5時間40分だそうな。

平谷村では「高嶺山ハイキングコース」も整備していて、片道約3.2km、往復5時間。

名古屋・豊田から信州・飯田に抜ける153号線をひた走るのだが、車が多い道である。
途中、速度を上げたくなるがそれは無駄、すぐに流通の車が行く手を制御してくれる。

途中で左折して、高嶺山林道を上がっていく。
後半で数回、上述の「高嶺山ハイキングコース」が車道を横断していく。
空が開けてくると、なかなか立派な長者峰駐車場に入っていく。
山小屋管理棟やトイレ、展望台などがあり、視界良好である。
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しばらくはそれら施設を見てまわり、解説を読んだり、今日のコース説明を見たりする。
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もたもた準備して、おもむろに出発する。

最初は林道を進む。

とにかく平谷村側にしっかりと視界が開けていて気分がいい、さすがオラが村の山。
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車止めゲートを回避し道なりに進んでいくと、前方に高嶺が見えてくる。
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あまりにあっけないし、大きな山塊の割には山頂部分が控えめな高嶺だこと。
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親切な表示板に従い、車道を離れて、いわゆる普通の登山道を上がっていく。

汗かくまもなく、山頂広場に着く。
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展望は平谷村方面に開き、どことなく戦国武将の陣地風。

この後に続くほかの山や展望台もみんな似ていて、同じ方向に展望ベンチがある。

高嶺をあとに下っていくと、よく整備がされているがかなり急な道になる。
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それも一時、大きく迂回してきた林道に出ると、しばらくは再びざれた歩きになる。

次の悪沢山へも、左・登山道、右・迂回する林道となるが当然、左へ上がっていく。

悪沢山からは高嶺の裏側が臨める。
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道は落葉松林の中、切り開かれ、刈られた笹が少しずつ抵抗し、朝露で濡れる。
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ぴょんと出るとびっくりするが、広い広場のような道は林道の終点。
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まっすぐ進み、階段を下りてふたたび落葉松林の中を歩いていくとゆき見台に出る。
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しっかりと開かれた展望地は、やはり高嶺の展望が主になる。

そこから上悪沢山までも同じような道が続く、長い。
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上悪沢山はどことなく高原のテラスという感じ。
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倒木の元気な道を進んでいくと見晴台。
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ふしぎなことに、今回のコースの最高地点になる。

ここと来見山の展望地は尾根端を伐採しているので少し趣がちがう。
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表示柱のむこう下に見えるのがこれから向かう来見山。

背後には、ずっと見たかった大川入山方面へ視界が開ける。
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笹原がなだらかそうに見えるのは馬沢山(1796m)か。

先へ急ぐが、ここからは残念ながらぐんと下っていくことになる。
薄い記憶では、来見山には展望がない、とか。
それでは、何しにそこへ行くのか。

と、下りを恨めしく思いながら一方で、どんどん不安が広がっていく。
ずっと歩いてきた道でもそうだったが、この深くえぐれた足跡は何だろう?
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つい今しがたつけられたようで、歩幅が狭い。
月の輪熊、なんだろうね。
糞も随所にあったからすぐ近くにいるんだろうな。

おれって他人と話すのも苦手だが、クマ語なんかさっぱりわからない。
とにかく自分のことで精一杯のふりをし、顔もあわさず見ないようにしよう。

道は狭いながらもしっかりとよく整備されて、最低鞍部までは過ぎたようだ。
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ここに来て、ブナが目立つようになり、雰囲気のよい道になっている。

これなんか、直径1m以上あるから胴周り3m以上の立派なブナだ。
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そしてロープの張られた急な上りを過ぎて少し下っていくと開けた尾根の端に出る。
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来見山。

周辺をしっかり伐採したらしく、ここも見晴台と同じように展望がいい。
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ただ、肝心の恵那山が雲で覆われてしまっていた。
手前は、焼山などのあまり特徴のない並び。

帰りの上り返しがあるので長居はせず、休憩は戻って見晴台でする。
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ここからはきつい上り返しもないのでゆったりとした気分で戻っていく。
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林道に出てからは、山へは登らず、迂回する巻き道の林道でいく。
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視界も多少はあるので期待したが、大川入山方面は樹間にすこしのみ。
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愛嬌のあるチョウがずっと付きまとってくる。
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ヒオドシチョウ。

載り面工事や、斜面の崩壊というのも観察できる。
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高嶺を迂回する道は遠くからもずっと目だって見えていたので寄る。

こここそ、今日歩いてきた尾根をずっと見られる重要な地点と言える。
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馬沢山のなだらかな笹原を見て、右へ移っていくと、大川入山。
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やっとしっかり見られた。

途中、黒い雲が出てきた時には雨の心配したが、そろそろゴール地点。
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ずっと朝から誰にも会わなかったのに、犬連れとか色んな人が来る。

ライダーのあんちゃんから「この先、なんかありますか」と聞かれる。
「うーん、何かと言われても・・・。展望はこの駐車場が一番だよ」
としか、応えられなかった。

そういえばこの日、平谷スキー場ではライダー共の大集会があった。
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一番見たかったのはこれらの山、駐車場から簡単に見られる。
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左・馬沢山とそのむこうにうっすら恩田大川入山、右・大川入山。

あ~あ、ふりだしにもどる。


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2018年6月 2日 (土)

山歩き:御在所越えてヤブオフ会へ

山歩き:御在所越えてヤブオフ会へ

今回のヤブコギネットのオフ会は20回目で、節目の数字になる。
開催地が同じだったり近いので、コース取りが似たり同じになりやすいのが残念。
経験に裏打ちされた貴重な意見を聞いたり、新鮮なメンバーに会えるのが楽しい。
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【山行日】2018年5月26日(土)    
【山 域】鈴鹿中部:御在所岳、鈴鹿の上高地(神崎川右岸)
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】周回、単族、軽装
【コース】旧鈴鹿スカイライン表道口付近の駐車地、起点
P7:34--表道--8:35下山口--8:43御在所岳8:54--上水晶谷道--
--10:10上高地(オフ会場)13:33--13:48上水晶谷道--14:16地獄谷出合--
--15:05西峰--15:32峠道口--16:04武平峠--16:19P

旧鈴鹿スカイライン沿いの駐車場の多くは御在所岳を目指すのに都合がいい。
御在所岳の人気とあいまってそこは、朝早くから多くの登山者の車で溢れる。
特に旧料金所跡に新設された駐車場は、人気の中道に最寄りなのでいつも満杯。
朝7時頃には駐車場から溢れた車が路上の空き地をどんどん埋めていく。
自分の、あわよくば裏道か中道を使ってオフ会へ行くというもくろみはすぐに霧散する。
そのまま車を走らせると、標高はどんどん上がり、武平峠に行き着く。
最近はずっと武平峠Pが多いので、少し下から、しかも空いているP。
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11時半開始なので30分前の到着を目指すと持ち時間は3時間半と充分。
こんな時でないとゆっくり御在所岳に来ることもない、しかも少しはトレーニングを。

駐車地から車道を少し上がっていくと、表道の途中に入る。
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道の特徴はよく覚えていて、いきなりの急登が続く。
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一息つくと眼下に車道や武平峠Pが見え、眼前には鎌が岳が見える。
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無駄なくまじめに高度を稼いでいく道でよいのだが、下りにはあまり使いたくない。

途中、軽快な歩みの若者に会ったが、人に会うのが珍しい道でもある。

後半、渡渉するが、このロープはずれていて当てにならない。
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上空が少し開けてくると、表道の先は短い。

振り返ると正面眼下に雲母峰、下りでは道を間違えやすそうなところだ。
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ぽんと出たところは、山頂の建造物がある車道で、どこかの町のよう。

山頂に用がないこともないので、車道をそのまま進んでいく、実に歩きやすい。

ふだん田舎では人に会うのが少ないし、山歩きの最新ファッションというのも見たい。
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右折し、階段を上がっていくと御在所岳三角点、早いので静かだ。

望湖台へ寄ると、うっすらと琵琶湖が見えた。
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今日のコースのおおざっぱな下見(このおおざっぱさが後で苦労を招く)も兼ねてと。

スキー場に来ると、朝の早い登山者たちがもうどんどん登ってくる。

途中から少しワープして上水晶谷へ下りていく。
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この岩から入るが、最初だけ道がはっきりしない。

基本的には上水晶谷の右岸に沿って、くねくねと進んでいく。
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地獄谷出合を過ぎて少し方向を変え、すぐに崩落場所で左岸に移り、また戻る。
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その後は広がって歩きやすくなり、やがて千草街道にぶつかる。

オフ会場の上高地へはどこからでも行けそうと思うのだが、地形は意外と複雑。
少し小高い丘のような尾根端を越えるのだが、そのむこうにまた丘が現れる。
斜面はところによってはかなり急だし、窪地や平地には水たまりや流れができている。
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落葉がしっかりと積もっていて、ゆだんするとぐちゃっとなる。

潅木の間を抜けていくと、それらしい雰囲気の会場が見えてきた。
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順調に来れたので予定よりもうんと早い到着だ。
先客は、いつも早く来ているメンバーだ。

オフ会終了後は皆さん、三々五々と去っていく、えっえっ何?。
あれっ、皆さんほぼ同じ方向というか、朝明駐車場方面ばかりだ。
こちらは駐車場に戻るために、標高差が少しはあるが再び御在所越えで行く。

ショートカットということで上水晶谷道から地獄谷を経て峠道だと近い。
来た道をそのまま戻るのでお気楽、新鮮な新緑が目に優しい。
上水晶谷右岸から一旦、左岸へ、そしてふたたび右岸に戻る。

そして地獄谷出合に来る。
樹木に付けられた落書きだけでなく、きちんとした表示板もある。

数回通っているのでなんの躊躇もなく下の方から渡渉し、眼前の谷に入っていく。
水が少ない、というのは先回もそうだったから疑問に思わない。
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すぐに二股になる、早いな、ここは太い右だったはず。
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枯れ沢に近いが湿り気は多いし、手掛かりが少ないので何でもつかんでいく。

すぐにまた二股になる、なんか雰囲気が記憶とはちがうような感じもする。
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太い右股は滝状に立っているのでさけて、上がりやすい左というか間を上がる。

つかめる枝や根、草木も利用してとにかく沢から尾根に逃げることにする。
ようやく上がると、目指すべき御在所と西峰のコルが遠くに見えた。
左手のはるか眼下に、本来進むべき地獄谷らしきがあるようだ。
戻るには急すぎてとても無理、危ないので上にあがるしかない。

今自分がいる狭い尾根を見るとなんともふしぎ、踏み後があるではないか。
まさか間違えてここに入ってくる人がそんなにいるとはとても思えないのでけもの道か。
かかとが伸びきってしまうようなきつい上りだが、そうするしかない。
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数歩あがっては肩で息をし、少しでも楽をしようとなだらかな方や枝木を求めていく。
あわてて動き出したのはヤマカガシか、びっくりさせるな。

進む方向は当然、見当がつく、北西尾根稜線。
今いるのはその北西尾根の地獄谷側の急斜面。
まさかこんなまっさかさまの斜面を歩くとは、この凡ミスなければ考えもしないコース取りだ。

重い足をとにかく上げつつなかなか近づかない彼方の稜線へ向かう。

おっ、ようやく見えてきた。
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なんとそこは数年前にオフ会場になった西峰の開けたところだった。
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因縁というか、何つながりか知らんけど。

下草がなくなった西峰と北西尾根をずるずる進み、樹間から御在所岳を見る。
ズームで撮っているから何が写っているのかは分からない、後の楽しみ。
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あらまあ、別世界だわ。

峠道下り口まではそんなところ。
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下山だけだと一気に高度を下げる便利な峠道だが、膝にはきついので気をつける。
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武平峠からは車道の隅をたらたらと行く。

今日もまた愚かなミスをしてぐったり、でも結果として筋力をつける山歩きにはなった。
いつまでも あると思うな 山とヤブコギ(ネット)、なのか
いつまでも 楽しく遊ぼう 山とヤブコギ(ネット)、になるのかは気分次第。
どこまでも懲りないし進歩がない、のだけは変らない自分。
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