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2018年11月

2018年11月25日 (日)

山歩き:鹿島・大鈴・平山明神・岩古谷山、秋の周回’18

山歩き:鹿島・大鈴・平山明神・岩古谷山、秋の周回'18

三河の秋を愛でる週間、第3弾は恒例の奥三河の周回山歩きとする。
細かい部分の記憶はうつろだが全体像は確かなので期待を持って挑む。
岩稜帯が多く、上り下りがほとんどでずっと緊張を強いられる歩きになった。
今までは普通に歩いてきたが、体調や体力を意識しないと来年は難しそうだ。
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【山行日】2018年11月24日(土)    
【山 域】奥三河:鹿島山、大鈴山、平山明神山、岩古谷山
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】和市の東海自然歩道脇の駐車地、起点
P8:07--8:53鹿島山--9:24大鈴山9:35--10:12分岐--10:41平山明神山10:55--
--11:14分岐--12:21堤石峠--12:37岩古谷山13:10--13:48P

三連休はずっと天気がよくて行楽日和、早朝から市街地を車で抜けるのは大変。
安城、岡崎市内を抜け作手街道に入っても山中は暗いのでライトをずっとつける。
曲がりくねった生活道路は舗装されていても息の抜けない心細い道である。
ダム工事の設楽町田口に来ると一気に道がよくなって、背後に今日の山々が連なる。
町中を抜けて和市へは、新しい道路の岩古谷トンネル手前で少し入ることになる。

和市の駐車地に先客はわずか1台、今日もみなさんの出足は遅いらしい。
この周回コースについての注意を喚起する立看板が影響しているのだろうか。
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今回も、いつものように右回りの周回コース、鹿島山への登山口に入る。
まだ暗い植林の中を途中、2回ほど車道や林道を横切っていく。
よく整備された道は石がごろごろで段差が大きく、神社まで上がるのにもう息が切れる。
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ここまでは東海自然歩道で、別れて鳥居を抜け石段を上がって池場守護神社に参る。
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神社から車道を少し下り、登山口からは暗い植林帯をジグザグにのぼっていく。
じっとがまんの歩きは思いのほかきつくて、足を上げるのがだるくて仕方がない。
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明るい稜線が見えてきて、少しほっとして、展望のない鹿島山に着く。

ここからは尾根道になるので少しは楽になり、大鈴山へ向かう。
遠くからこの稜線を見ると、なだらかで楽そうに見えるのだがそんなに甘くはない。
自然林もあらわれ、落葉の積もった晩秋の道を歩いていく。
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平山明神山への分岐を見て、大鈴山へは少し進みちょっとした壁をあがる。
落葉の道を分け入るように進むと、右手の木の根元に人工物がある。
記憶にないもので誰かが置いたのだろう、今風の一種の道祖神といっていいかも。
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エンゼルの羽をつければ可愛くなるものでもない。

大鈴山の山頂は、ススキの目立つ小広場で、東南に展望が開ける。
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いつ来ても静かで、荒川三山や静岡県境、三河の山並みの奥行きを見て落ち着く。
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北への展望も以前はあったが、柴石峠から歩かれてないようで枯れたスズタケの背が高い。
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平山明神山への分岐まで戻り、グミンダ峠方面へ滑りやすい斜面をがんがんと下る。
ここからの道が、駐車場の立看板で注意していた部分になる。
大鈴山と平山明神山をつなぐ尾根はそれなりに起伏があり、楽はできない。

岩古谷山方面への分岐を過ぎて、小明神へは岩壁などを越えていく。
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小明神の岩稜帯は一瞬だが、高さを意識して慎重になると時間を使う。
両側がすっぱりと切れ落ちていて、傍らに生えていた木がさらに減った感じ。
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不思議なのはここを通過して振り返ると、いつも青空が広がっていること。
岩稜帯に生える木々がまるで盆栽のようで、被写体としては外せない。
平山明神山は山そのものが大きな岩で、その領域は狭いながらも見所が多い。
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鞍部の小屋跡まであがり、まずは左手の西の覗きへ行き、北西方面の展望を味わう。
盆栽岩のむこうに、先ほど寄った大鈴山がどでんと見られる。
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正面の北には、恵那山と大川入山、右には愛知の高峰の萩太郎・茶臼山。
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足元はといえば、そこは巨大な岩塊のてっぺんなので、垂直な岩壁の上ということ。

鞍部に戻って少し上がり、左手に行けば東の覗きで、東南方面に展望が開ける。

手前に御殿山、そして奥三河の山並み、被写体は同じでも所変れば新鮮に感じられる。
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再び戻って上がって行けばすぐに展望のない平山明神山頂で、そのまま南へ少し下る。

そこには小鷹明神の祠があり、広い岩盤の南に狭いが味のある展望が開ける。
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下を見れば山間の民家の生活、見える山並みはこれから向かう岩古谷山への稜線。
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いつもここへ来ては同じことを思い、同じようなことを書いている。
休憩を終わり、平山明神山の領域を、小明神の岩稜帯で抜ける。
ここまですれ違った人はひとりだけ、まったく静かな山。

風は冷たいが、日にあたれば暑い。
すでにしっかり汗をかいていて、冷や汗もそれなりに。
足がだるくて重い感覚はずっとあり、辛いタフな歩きに気がめいる。

岩古谷山への分岐からは一気に、がんがん下っていく。
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鞍部からは休む間もなく上がり、息をつく間もなくふたたび下る。
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そんな風にして、堤石峠までコブというか小山を4つ越えていく。
道はしっかりしているが、倒木や大岩越えがあったりで、気がぬけない。
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ずっと続くアップダウンは、さらに足や膝、腕・肩に負担として響いてくる。
昨年末、右ひざを痛めて数ヶ月歩けなかった身には、限界も感じさせる。
岩場ですれ違った3人組と話しながら、その内容は自分に言い聞かせる言葉だった。

岩古谷山を眼前にして、最後の連続ロープ下りが待っている。
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根っこがからみ、落ち葉がしっかりと積もっていて足場がわかりにくく、滑りやすい。
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注意していても踏ん張りがきかず、何回もずるっとして肝を冷やす。
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ようやく堤石峠。
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ここからは東海自然歩道なので、道そのものは歩きやすくなり、安心できる。
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岩壁に付けられた階段道は、とても助かっているのだが、内心は微妙。
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補強工事もされてはいるが、無理やりつけられた人工物だからそれが不安。

岩を削ってつけられた狭い急勾配の道を上がっていくと、山頂のような岩場に出る。

家族連れが楽しく昼食の準備中。
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そこから少し進めば山頂標示があり、さらに進むと本当の山頂になる。
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昼の時間でいつも人気の山なのに、先ほどの家族以外にはだれもいない。

静かな山、不思議だ、おかしい。

山頂の少し高い岩場から今日歩いてきた山や稜線、眼下に地元の集落を見る。
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時間的にも場所的にもくつろいで休憩できるのはここだけ。
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だからこの恒例の周回歩きは、自分としては右回りに限る。

下り、ユン・ゲサンは堤石トンネルへ下りる急勾配の人工的な道。

途中にたくさんの見所があるので、観光気分で下りられる。
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昔からいつも同じところで、同じ対象物を似た構図で撮る。

少ないながらも秋色はあり、それなりに満たされる。
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鋭く立った岩壁に、へばりつくたくましい樹木。
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頼りになるはずの岩壁だが、先ほど、屏風のようなぺらぺらに過ぎないのを見た。
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それがいつか割れたり、剥がれたりして落下したのが岩くぐり。

岩の窓から秋を愛でる。
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利修上人はそんな岩の間におわす。
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見上げると山肌はいつも魅力的だ。
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今日の反省

同じことをくりかえし思い出しては今日も、薄れた記憶の上書きをする。
ただ来年もこれができるか、というと不安な気持ちになる。
鈴鹿と三河の秋を愛でる歩きで、いつものコースをタフすぎると感じるようになった。
筋力・体力を鍛え、持久力をつける訓練を積まないと、楽しい山歩きはもう無理かも。

帰り、あの黄紅葉の名所の旧菅守小学校跡に寄る。
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2018年11月20日 (火)

山歩き:県民の森から宇連山

山歩き:県民の森から宇連山

三河の秋を愛でる週間、第2弾は立派な展示林やキャンプ施設のある県民の森。
県民の森を取り巻く露岩帯のハイキングコースから宇連山を往復する。
例年は見事な黄紅葉が見られる観光地だが今年は枯れた茶葉が多くて残念。
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【山行日】2018年11月18日(日)    
【山 域】地元愛知:県民の森、宇連山
【天 候】晴れ時々曇り
【形 態】往復一部周回 単族 軽装
【コース】県民の森駐車場起点
P8:03--南尾根・西尾根--9:59分岐10:04--10:30宇連山11:02--棚山方面へ--
--11:52分岐--西尾根・滝尾根--12:16展望台12:23--亀石滝--13:15P

今年の紅葉はさえないとはいえ、県民の森ならそれなりに見られるものと期待していく。
黄紅葉で満足できなくても宇連山へのハイキングは充実したコース選択ができる。

日曜日とあって駐車場にはすでにたくさんの車があり、誘導員が動いている。

今日は、Bキャンプ場から南尾根道に入り北上、西尾根へつなぎ宇連山へ向かう。

キャンプ場に入ってびっくり、テントがあるし、人がいっぱいいる。
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何回もここに来ているが、テントやバンガローを利用している人を見るのは初めてかも。
へえ今はブームなんだと感心しつつ、そこを抜け、ジグザグの道を尾根に上がる。
若い先行者が何人もいて、山歩きも同じようにブームなのだとあらためて思う。

南尾根へはシダの道をぐんぐん上がっていく。
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岩が竜のようにのたうつ露岩帯の道は確かな手(足)ごたえがあって気分がいい。
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最初こそすこし肌寒かったのに、すぐに汗をかくようになる。
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さえぎるものがないので視界が開け、ふもとの村や遠くの山並みが見える。
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そんな露岩のひとつで、若いのがもう休憩しようとしている。
装備も格好も流行のそれで、ゆったり自分たちの時間をすごすというスタイル。
この余裕のある歩き、というのが年寄りには真似ができない(個人の感想です)。

ほどなく南尾根展望台に到着。
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この露岩の上の東屋こと木造の展望台のロケーションのよいこと。
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眺めがよくて、軽さというか、ボロさ、枯れた感じがなんともいい。
県民の森ハイキングコースの一番好きな建造物(?)だ。

道はよく整備されているが、手すりの鉄柱は錆びていて年代を感じさせる。
上っては下り、アスレチックのようだが、ずっと開放感があるのもいい。
左手に鳳来寺山、向かう先には宇連山、遠くに山並みがどこまでも続いている。

南尾根から西尾根に入っても高度はほとんど上がっていない。
この南尾根や西尾根というのは「県民の森」の中心から見て名づけられたもの。
宇連山から見ればすべてが南尾根になり、北・西・東尾根はその支尾根になる。

西尾根はひたすら上りが続く。
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時々下りになり、ふたたびぐーんと上がり、そろそろ宇連山への分岐かと思うとまた上る。
今日はこのあまい勘違いに何度も苦しめられた。

自分のような前期高齢者になると、もう体力の伸びというのは期待できない。
日々体力の衰えを感じ、身体の節々に痛みや不調を覚えるのが常である。
コースタイムを縮めるとか、今までよりも速い記録を出すなどというのはありえないこと。
それでもそれなりの時間で山歩きが続けられるのは、ペース配分によるところが大きい。

記録と記憶から、先を読んでペースを組み立てる歩き方。
急な上りでも無理して続けるのは、次に楽になるのが分かっているところ、とか。
階段の上りでも、息継ぎの入れ所を予想してペースを組み立てる、など。
要は頭で上っているのであり、気の持ちようが大きく影響する。

それが今日は記憶違いから予測が何度も狂い、そのたびにペースを乱してしまった。
もともと体力がないところに落胆が続くのだから、疲れるはず。

苦し紛れでも高度を上げていくとやがて宇連山分岐に着く。
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標高700㍍を越すところで、県民の森としては一番高い地点になる。
県民の森ハイキングコースとしては、西尾根と北尾根の分岐地点ということ。
ここまでにも分岐がたくさんあり指示標もあるが、コースの概要把握は必要だろう。

県民の森の管理地を出て、宇連山への尾根道に入る。
斜度は増すが防火帯として切り払われているので、広さを感じる。
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ここでも歩きやすい道、という記憶があって急登にあせる。

左、棚山、右、宇連山というはっきりとした唯一の分岐点。
右手に向かい、両側にスズタケの繁茂する道を山頂へ進む。
盆栽の松や右手の露岩とか、道中の通せんぼの岩など記憶をたどる。
その記憶と記憶の間の部分が抜けているので、どうしても焦ってしまう。

スズタケが壁のように立ちふさがると、そこが宇連山山頂。

先客もいる中を多少展望の開ける東南の岩場に進む。
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奥三河や静岡県境の山並み、特に三瀬明神岳が正面に見える。
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この山頂周辺は広いといえば広いが、視界が開ける部分は少ない。
東海自然歩道の要所として東屋やベンチも整備されてはいる。
利用者も多いのに、すべては古色然として放置されたままになっている。

帰りはそんなことを思っていたからか、壊れた東屋を見ながらまっすぐに進む。

すぐに下り坂になり、利用者が少なそうなのに切り開かれ整備された道を行く。
右手に林道が見えてきたので、道をまちがえたことに気づく。
自分が歩いているのは、宇連山の登山道ではなくて「東海自然歩道」。
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間違えついでにこのまま棚山方面に向かい、どこかで宇連と棚山を結ぶ道に出るつもり。
この勘だけで歩いていくと、間を隔てる尾根を乗り越えるそうでそうなるわけではない。
あちらの道とこちらの自然歩道はずっと平行なままで、感覚はあてにならない。
きりのいいところで引き返す。

それにしても集中力を欠いていたとはいえ、どうしてこちらに迷い込んだのか。
戻ってみるとなんてことはない。
県民の森への道は、東屋の前で左に鋭角的に戻る感じ。
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間違えて進んだ東海自然歩道は、東屋の前をまっすぐに進んでいく方向にあった。

あらためてユン・ゲサン。
帰りは当然のことながら慎重に。
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西尾根・北尾根分岐ではいつもは北に入るが、ヘマもあったので西から短く降りる。

分岐を、滝尾根から亀石ノ滝方面へ。

上りで、南尾根・西尾根を使わずにこの道を上がるのが宇連山への近道になる。
そう思うと楽そうだが、これはこれでずっと下り一辺倒の長いコースだこと。

滝尾根の途中には、展望台もある。
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何を思う、若い衆。
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亀石ノ滝に出るとすぐに県民の森のメインストリートになる。
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滝までは、山歩きをしない家族連れや散歩愛好家がたくさん来ている。
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錦秋こそあきらめたが、少しの秋を愛でてたらたらと歩いていく。
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みなさんも残念なことでしょうが、観光客が多いのは「県民の森」ブランド力だな。
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今日の反省

県民の森から宇連山へはいくつものコースがあり、体力にあったものが選べる。
総じてタフなコースであり訓練には最適だが、ペース配分を考えないと泣きをみる。
三河の秋を愛でる山歩き、道路に車と信号が多いので、精神的忍耐力が必要。
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2018年11月17日 (土)

山歩き:裏谷から寧比曽岳

山歩き:裏谷から寧比曽岳

山の黄紅葉はほぼ終期、近場だが時間のかかる裏谷へ、そこから寧比曽岳。
冷えた原生林の公園から標高差は少ないが距離のある東海自然歩道を歩く。
山頂からは四方に視界が開け、それこそほとんど全ての有名な山が見られる。
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【山行日】2018年11月15日(木)
【山 域】西三河:裏谷の段戸国有林、寧比曽岳
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】裏谷の段戸池駐車場起点

池P8:00--9:38富士見台--9:49寧比曽岳10:52--富士見台--自然観察路--13:02P

鈴鹿の秋を愛でる週間のあと、所用で山行きできないまま黄紅葉も終期になりつつある。
後半は地元愛知、三河の秋を愛でるため、再び禁断の平日に行く。
三河の山へはいくつかの市や町を通るため、車の多い土地柄からとても時間がかかる。
足助や三河湖など観光名所付近はそれこそ大渋滞になる。

登山口の裏谷へは、足助を避けて、作手・三都橋から入る。
通いなれた道や里には鮮やかな紅葉があるはずなのに、くすんでいる。
一瞬はっとするのは、寺や神社のカエデやイチョウぐらい。
細くて狭い林道はガードレールや対向車に注意して緊張の運転になる。

久しぶりの裏谷、段戸池はこんな平日でも朝の早い釣り人でにぎわっている。
自分の山歩きの格好に、観光案内所の人から「なんという薄着だ」。
ファイントラックのドラウトエアにセンサーで、「歩けば熱くなる」と応える。
ただしばらくは、凍り付くような気温にふるえていた。

自然探索林の散策は帰りにして、林道をとにかく早足で突っ切ることにする。
五六橋から少し進むと昔なつかしい東海自然歩道の遺物が歴史を感じさせる。
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歴史は緊急では現実になり、寄る。
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扉はしまらず、鍵もかえず、床板が今にもぬけそうという恐怖感で・・・。

人工物よりは青い空の下の自然がいい。
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林道から外れ、橋を渡り、歩道に入る。

このままずっとなだらかな道を散歩のように歩いて行けば、寧比曽岳に向かう。
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ブナ・ミズナラやツガ・モミの大木が林立する。
大木や巨樹の中を歩く、それだけで豊かな気分になれる。
黄紅葉はほとんど終わっていて、落葉がふかふかと積もっている。

以前より明るい感じがするのは、背丈ほどのスズタケがほとんど枯れていること。
これは喜んでいいのかどうか。
道は東海自然歩道なのでとてもよく整備されている。
落葉にかくれた穴や、石・枯れ枝にだけ注意していく。

裏谷から寧比曽の手前まで、稜線を歩かず、一定の高度のトラバース道。
ほとんどウォーキングや街道歩きの世界だ。
随所に休憩用のベンチやテーブルが設置されているのも自然歩道らしい。
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樹間越しにうっすらと寧比曾岳の姿が見えると分岐点に近づき、休憩ベンチがある。
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西方に視界が開け、東に下りていく踏みあとがあり、南へは出来山へ、と。

ここからは今日唯一の上りで、標高差200mほどを一気に上がる。
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それまでが平坦だったのできつい階段の上りが結構こたえる。
ここもスズタケが枯れて明るくなり、途中の休憩ベンチやブナにほっとする。

前方にきれいな小屋が見えてくると富士見台にあがり、一応山頂部分。
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トイレが建て替えられていた。

稜線の広い道を東北に向かうと、名前どおり、富士山が見えるはず。
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どこに見えるか?
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少し木の枝が邪魔しているが、見えた。

ここからは北に、恵那山や大川入山が見事。
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いい日に来た、と安心しつつ山頂へ向かう。

一旦下って、上がっていく。
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寧比曾岳の山頂はしっかりと切り開かれていて明るい感じ。

四方に視界が開けて、立ち木さえ避ければ全てが見渡せる。
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富士山だって、先ほどの富士見台からよりはっきり見える。
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浜松からの先客がひとり。
裏谷からで、歩き足りないから筈が岳へ行ってくるという。
すぐに大多賀方面から、瀬戸からの人で三脚を立てて撮影にはいる。
「いい写真が撮れましたか」「素人だから、とても」

昨日が雨上がりで今日は二日目、でも空はまだなんとか澄み切っている。
それもどんどん霞がかかり、一部ガスが出てきて、もやもやがどんどん広がってくる。
でも目をこらせばしっかり見えている。

北岳・間ノ岳から塩見を経て荒川・赤石・聖の赤石山脈の名峰がずらり。
恵那山と恩田大川入・大川入山の間に見えるのは木曽山脈ではないか。
望遠で御嶽。
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御嶽のむこうに乗鞍、そのむこうには穂高で、前穂の吊尾根もはっきり。
白山も能郷白山も伊吹山も、手前には筈ケ岳とわれらが猿投山。
養老山地、鈴鹿山脈、そして濃尾平野の市や町のビル群と詰まった家々。

知識として知っている山々、以前に登った山や歩いた稜線。
なつかしさや思い出に浸っていては進歩はないが、気分よくくつろげる。

山座特定に行き詰ったら、東屋へ。
そこのボックスには、愛好家による「展望案内アルバム」があり正解もわかる。
空気の澄み切った日に寧比曾岳からは、有名どころの山がみんな見渡せる。

今日はたまたまそんな日になり、自分の運のよさにびっくり。
この山へはよく来ていたつもりだが、前回は6年前で2012年11月25日。
その時も今日のように展望の素晴らしい日だった。

朝はあまりの冷たさにびっくりしたが、風もなくお日様に照らされるととても暖かい。
山頂ではすっかり長居してしまった。

帰りは、来た道を戻る。
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落ち葉の下に気をつけながら、たらたらと歩く。

少し歩き足りなかったので途中から自然観察路に入り、経由して出発点に戻る。
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この自然観察路は、段戸原生林の自然探索路と交差したりする。

とにかく自然林の大きな木の生態をそのまんま眺めながら歩くのは快楽の一言。
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整備された道はアップダウンが多くてきついが、山歩きとは違った喜びがある。
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今日の教訓

登山口まで少し時間がかかるのが難点だが、眺望と歩きの両面で素晴らしい山。
われらが猿投山ほどとはいえないが、今後は大切にしたい山。
帰り欲張って下山村と三河湖周辺に寄り、渋滞に巻き込まれる、深く反省する。
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2018年11月 5日 (月)

山歩き:西尾根から雨乞岳

山歩き:西尾根から雨乞岳

鈴鹿の秋を愛でる週間、第3弾は雨乞岳に西尾根から上がる。
黄紅葉には本命の千種街道があるので、往きがけに初めての尾根を歩く。
雨乞岳のヘソや、イブネ・タイジョウ・千種街道を見る展望台や如何に。
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【山行日】2018年11月3日(土)    
【山 域】近江鈴鹿:千種街道、西尾根、雨乞岳
【天 候】曇り一時うす晴れ、稜線の風は冷たい
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】鳴野橋付近の駐車地、起点
P8:50--9:54蓮如跡--奥ノ畑谷一ノ谷--西尾根--11:40展望台--12:01雨乞岳--
--12:26杉峠--12:57向山鉱山跡13:27--13:41蓮如跡--14:36P

鈴鹿で紅葉といえば御在所岳、でも時期が長くてはずれがないのは千種街道。
藤切谷道には黄紅葉だけでなくシデやミズナラ、ブナ、カエデの大木が並ぶ。
西日に映える谷道は帰りの楽しみとして、往きはどのコースを選ぶのか。

定番の奥ノ畑か、ツルベ谷から清水ノ頭、それともタイジョウからイブネ方面。
ずっと気にはなっていても上がる機会のなかった雨乞岳の西に広がる尾根。
ヤブコギネットのY川師匠がこの春に西尾根と真西尾根のレポをあげていた。

黄紅葉にこだわらず、歩きに変化をつけるなら、今日こそがその日にふさわしい。

石榑トンネルを抜けるとそこは近江鈴鹿、最近はすっかり観光地のようす。
寝坊して1時間ほど遅くなったので、鳴野橋付近の駐車地はしっかり埋まっていた。
どうやって車を停めるか苦労しつつ、もたもた準備して歩き出す。

地元の作業の方が入山されているらしく、林道ゲートが開いている。
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千種街道、林道の歩きはじめは長くて単調だがウォーミングアップと考えればいい。
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桜地蔵では、Y川師匠に習い、家でなったみかんをお供えする。
今日のコースの一部はそのY川師匠のレポを参考にするので願掛けでもある。

蓮如上人一夜宿跡の手前にある塩津橋が、今日の事実上の出発点になる。
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その奥ノ畑谷出合で右折し、奥ノ畑方面へ急崖を巻くように進む。
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奥ノ畑谷に落ちるその急崖が、雨乞岳西尾根の末端になる。

高度感のある細くてへつる道の崖には、なんと取り付きの足跡が見える。
ここで尾根に乗れば、雨乞岳までは悩まずに一直線に行ける。
でもそれだとあまりに安易すぎる、少しは工夫をせねば、と先へ。

へつり、回り込むように台地に上がり、最初の渡渉をする。
まずまずの水量の谷、これが奥ノ畑谷主流。

いつもはここら辺から黄紅葉の森が迎えてくれる。
安閑とゆったり歩いて行けば楽しみはむこうからどんどんやってきた。
そんな3年間の歩きに決別すべく、今日は変化をつける。

すぐに奥ノ畑谷は左右に分かれる。
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右が主流で、左がおそらく奥ノ畑谷右岸第1支流の一ノ谷だろう。

どちらが主流(本流)でどちらが支流なのかは流れる水量で決まる、らしい。
本流に流れ込む支流とは、どの程度の流れからいうのか、それがよく分からない。
ふだんは枯れ沢だが立派な谷の姿形をしているのもある、それも支流なのか。
すべての谷(沢)には名前がついているらしいけど、名札が付いていることはない。
沢ヤさんならあたり前に知っていることだが、自分は疎い。

奥ノ畑谷から分かれた一ノ谷にはすぐに入らず、奥ノ畑谷を渡渉して中州に入る。
基本、渡りやすいところ、歩きやすいところを選んで行けばいいのだろう。
ここでは真ん中のヤセたところを進めばいいのか、川原に下りた方が楽か、悩む。
楽をしようと無理に川原に下りたのに、上がっていくとその先でいっしょになっていた。

地形図でみる一ノ谷は、奥ノ畑ほどではないが、緩やかな等高線である。
谷や川原がじんわりと台地状に広がっていくと、ダイラを期待してしまう。
それほどでもないのだが、その先のどこかに一ノ谷畑があらわれそうにも思えて・・・。
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すると支流というか分流が出てきて、どれが一ノ谷本流だったか分からなくなる。
こりゃだめだ、早く尾根に逃げなければ西尾根のつもりが真西尾根になってしまう。
ちょうど左側の尾根が低く下がってきていて、取り付きやすそう。

道はもちろんないし、斜面なのできつい上りになる。
今日はよく見かける鹿さんが、あわてて逃げていった足あとが残っている。
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変な穴に気をとられたりして、よっこらしょで尾根にあがる。

おそらく西尾根。
ここまであっちへふらふら、また戻ったりで時間だけはかかっている。
尾根はヤセていて上りも急になるが、一本道なのでペースは上がる。

両側にひろがる樹林も黄紅葉のはじまりで悪くない。
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現在地がピンポイントでは分からないが、樹間越しに見える山姿などであたりをつける。

杉峠の位置で高度をさぐり、崩壊が際立って見えるイハイガ岳で方角とか。
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それにしても、あの崩れようはなかなかのもの。

右手に出てきたえぐれたような斜面が地形図の崩壊地らしい。
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その縁を上がっていくと、ちょっとしたコバに出る。
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焚き火跡のようにみえた黒い部分は、小さなヌタ場だった。

振り返り、その右手をみると、下りでは確かに引き込まれるそうな尾根がある。

次の目標は展望台であり、見たわけではないが「雨乞岳のヘソ」である。

「ヘソ」は、右手むこうに見える真西尾根との間の谷で、特異は見つけがたい。
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遠くから見てそれらしく想像し妄想し、期待して接近しないと喜びはないのだろう。

丈の低い笹原が出てきて、斜面はさらに急になり、一歩一歩が重くなる。
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雨乞岳にはどんどん近づいているのに、広くてなだらかなので山頂が分かりづらい。

左手だけを注意して見ていると馬酔木の茂みがあり、その先に突き出しがある。
展望台だから露岩のようなものを期待したがそうではなかった。
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でもそこから北側には、270度の眺望が開ける。

正面、杉峠のむこうにイブネ。
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左にはタイジョウ尾根の先に近江平野がひろがる、滋賀県の山なのだ。
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右手には、雨乞から杉峠に下りる途中の露岩があり、人影もはっきり。
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立派な展望台だが、巨岩ではないのがちょっとだけ残念。

山頂へは丈が低いとはいえ笹原が横たわり、適当に歩くとすこし泳ぐ。
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案の定、もがいている間に靴紐が両方ともほどけていた。

ちょっとしたヌタ場があり、綿向をバックにデジカメる。
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ついでに南に続く尾根や南雨乞も。
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山頂に少しだけ寄り、東雨乞方面を見る。
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雨乞では一番の休憩地だ。

杉峠へ下りながら、あらためて西側を見る。
笹原がひろがりどこでも歩けそうだが道もないところを下りるのは簡単ではない。

杉峠への下り、いつもは湿っていて滑りやすいが今日は乾燥していてよし。
でも足運びを慎重にしないと、隠れた湿った地面に思わぬ落とし穴がある。

団体さんが接近中、露岩ではアウトドア料理教室真っ最中。
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ちょっと場所を借りて、先ほどの展望台を見る。
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いつも見えていたのに意識したこともなかった。

杉峠は千種街道の交差点、誰かが必ず休憩する場所になっている。
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左折し、千種街道・藤切谷道に入る。
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峠近くからすぐに鈴鹿では有数の大木があり、美しい並木道になる。
落ち葉が積もり、黄紅葉が南西からの光を浴びて映える。

うわさには聞いていたが、一反ホーソの衰弱があまりに早い。
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テントを担ぐ一団、今夜はイブネらしい。
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いつもなんども足の止まる大シデ並木、黄紅葉はどうか。
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もともとロケーションがいいので、それなりに様になっている。

向山鉱山跡で昼食休憩とする。
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こんな静かに包まれるようなところでなんの不満もない。
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塩津橋でふりだしに戻り、周回を閉じる。
朝とは逆の光を浴びる。
単調な林道歩きもなんのその。
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作業の方は木橋のゆるみや導水管の漏れなどを忙しく修理されていた。

今日の反省

黄紅葉はそれなりに、ここは街道の雰囲気がいいので必ず来たくなる。
雨乞岳の西に広がる尾根、次回は真西尾根だが、第4支流が探せるのか。
とまあ、それなりに次回につながる課題や目標ができてよかった。
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2018年11月 1日 (木)

山歩き:入道から水沢・鎌が岳へ(宮妻峡ハーフラウンド)

山歩き:入道から水沢・鎌が岳へ(宮妻峡ハーフラウンド)

天候不順であまり冴えない今年の黄紅葉、でも自然はどこかで帳尻あわせをする。
鈴鹿の秋を愛でる週間、第2弾はどこかで必ずヒットする宮妻峡を囲む山と尾根へ。
それなりに雰囲気はあるものの、青空と太陽の光の乏しかったのが残念。
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【山行日】2018年10月31日(水)    
【山 域】鈴鹿:宮妻峡、入道・水沢・鎌が岳
【天 候】曇り一瞬雨、冷たい風が吹く
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】宮妻峡駐車場、起点
P7:56--宮妻新道--9:11入道が岳--9:18奥宮--磐座尾根--10:46水沢峠--
--11:07水沢岳11:17--鎌尾根--12:31岳峠--12:43鎌が岳13:10--13:18岳峠--
--かずら谷道--14:29P

黄紅葉を愛でられる時期は長いが気象条件のよい時に行ける機会は意外と少ない。
土日祝日だけではそれを逃しかねないので、禁断の平日に抜けがけ山歩きを目論む。
天気もよく、山の土も乾いている状態の日を選んで、朝早く勇んで出かける。

夜明け前の暗闇でもどんよりと空を覆う雲が確認できた時には、もう引き返せない。
通勤時間帯前をねらったのにトラック他流通の車輌が多くて、渋滞ではないか。
その23号線から地元の道に入ったら、すでに通勤・通学時間帯の真っ最中だった。

それでも水沢から宮妻峡に入ると急に静かになり、車の気配すらない。
宮妻峡駐車場には何台もの駐車があるが、人っ子ひとり認めず、音もしない。
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これらの車は登山者なのかそれとも工事関係者なのか。
こんな天気の悪い平日の朝、ここにいる自分のことは棚に上げて変に考え込む。

準備して、工事で通行禁止の看板を見つつ、登山口に向かう。
入道が岳への宮妻新道は、最初の内部川の渡渉が難点。
いつもすぐには渡れず、悩んだり躊躇するのだが、今日は様子が違う。
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ロープはなくなり、石の並びががらっと変わっている。
自然の力ってすごいなあ。
これじゃあ、橋を渡したり、ロープを張ってもすぐに流されてしまうわけだ。

宮妻新道の登りは辛い。
特にはじめの岩ごろごろの部分、常に落石真っ最中なのだ。
そんな状態の悪いところに無理やり(ていねいに)足場が造られるのでもろいこと。

なんとかそこを過ぎれば樹林帯の急な上り。
じっとがまんすれば、右に視界が開ける。
いつもの景色だが、樹木に秋の気配はあまりないし、風が冷たい。

部分的にデジカメるとそれなりに色づきは感じられるのだが。
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この上りになれば気分も変わるのに、ブルーに沈んだまま。
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北ノ頭から入道が岳方面を見る。
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そのまま奥宮方面へと誘われるが、庭園は周回してこそ味がある。

入道山頂に来る。
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平凡かつ茫洋としたながめ。

奥宮へ回り、少し休憩する。

磐座尾根に突入する。
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何度も来ていてお気に入りの尾根だが、ヤセ尾根続きで緊張する。

足の踏ん張りが利かなかったり、バランスを崩したり、体力劣化がひどい。
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肝心の黄紅葉は悪くないしそれなりに、ただ曇り空で太陽の光が足りない。

黄色はなんとか、黄紅葉しようとしてそれを経ずに枯れ茶のままとか、枯れてしまった。
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期待しなければ充分に平均点。

尾根道は上下の激しい動きが多くて、重ね岩や仏岩になかなか辿りつけない。

気を抜いたその時、右ひざ・すねを思い切り何かにぶつける。
息がつまる痛さ。
狭い登山道の邪魔になる木を伐採したはいいが、基部を30センチほど残していた。
患部をなんどもさすりながら、痛みを散らそうとする。
少し様子見をしつつ、歩けそうなのでゆっくりと進む。
痛みがひどいなら引き返すのは辛いので奥ノ谷から降りればよい。

すぐに重ね岩、そこは通過して、仏岩に。
そこには、仏岩方面への侵入禁止ロープがしっかりと張り直してあった。
となると御身体の撮影は樹木越しになるので、スクリーンがかかったよう。
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春の花の時季や新緑のときには、御簾のむこうのお偉い方になる。

その後も磐座フィールドアスレチック尾根のゆさぶりは続きえっちらおっちら。
右ひざ・すねの痛みは引かず、身体全体の疲れがぼよーんとくる。
奥ノ谷分岐ですこし考え進むことにする。
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その先の水沢峠でふたたび進退を考えればよい。

紅葉の色合いは、奥ノ谷はさえなかったが、水沢岳南面はなかなかのもの。
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県境稜線から水沢峠に回りつつ、こここそ外れのないところだと感心する。
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水沢峠へ向けてぐんと下り、少し休憩、続行に決定。

下れば上がる、峠から水沢岳へは急でしんどい道をひーこらへーこら。
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こんなアップダウンの繰り返しが、この宮妻峡ラウンドの歩きの特徴。
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水沢岳では思わずへたりこみ休憩する。
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そこを過ぎると正面に鎌が岳があらわれ印象が変わる。
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遠めに黄紅葉を味わい、キノコ岩付近のざれた急下降をやりすごす。
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途中、やっぱりずるっとすべった。

しばらくはルンルンの稜線漫歩で鎌尾根(県境稜線)の楽しい一面。
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衝立岩が見え隠れするとなにかと気分も昂揚する。

枯山水または盆栽の紅葉といってもいいような衝立岩、そのむこうに鎌が岳。
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それにしてもここまで、誰ひとりというか、まったく人の気配なし。
人はよく静かな山歩きにあこがれたり望んだりするが、それも程度問題だ。
磐座尾根でも、ふだんは人気の鎌尾根でも前後左右だれもいない。
感傷ではない、空はどんより曇り空で、吹き抜ける風がずっと冷たい。

急下降のち岩場の上りで、その先の急崖を見る。
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下りや上りで手がかりが付けられてはいるが、タフな上下動である。

花崗岩のざれ場の歩きに足は重いが、鎌がどんどん近づいてくるのは救われる。
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その時、人の声が聞こえた。
空耳かとも思ったがそうではなかった。
やっぱり人はいるのだ、いつもの鎌の山頂。
岳峠に近づくと、そこで今日始めて人に会い、それが先ほどの声の主。
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なんと30人の団体さんで、鎌尾根で鎌に登ったとのこと。
朝の駐車場の車の主は彼らだった。

鎌が岳へは最後ののぼりとなる。
岩石がごろごろのざれた道は石の積み方や並びがすこし変わったような感じ。
山頂に近づくと先客はひとりだけ。
三角点にむかうとそこにもひとりだけ。

冷たい風が吹き抜けるだけの静かな鎌が岳の山頂。

鎌尾根を見下ろせて冷たい風のあたらない場所をさがし、腰をおろす。
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靴を脱いで、防風防寒に雨具を羽織り、やっとこさの休憩をする。
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しばしくつろぎ、おもむろにユン・ゲサン。

下りで振り返ると、鎌の秋の別の姿を見る。
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曇り空で光が弱くても、懸崖盆栽の黄紅葉の正しい姿というやつ。

岳峠からかずら谷道へ。
この共用尾根(雲母尾根・馬の背尾根・かずら谷右岸尾根などの元締め)ってすごい。
花の時季も黄紅葉の時期も、いつだって見どころ満載なのだから。
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かずら谷道への分岐で少しだけ立ち止まって一応考えるふりをする。
宮妻峡ラウンドだから雲母峰へはどうするか、と。
答えは決まっているのに何年も前の気分を思い出し、現実が分かっていない。

足は素直に下へ下へと進んでいく。
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地味なかずら谷道だって、それなりに見どころはある。

黄紅葉だって捨てたもんではない。
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掘割状の道とジグザグの道が交互に出てくるが、とにかくがんがん下る。
ああ、ここの道もとても長く感じるのは、くたばっている証拠だ。
樹林に覆われどんどん暗くなってくるのがこの道の特徴。
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滝のあたりであの一団に追いつく。
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団体のみなさんの助け合い、和気藹々の空気にふれながら後に続く。
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それこそ新鮮だ。

今日の反省

春の花シーズン、秋の黄紅葉には絶好の宮妻峡を囲む山々と尾根。
距離はそんなに長くはないが、累積標高差と上下動がとても激しい。
体力とバランスの要求されるこのタフなコース、お薦めだが、自分にはもう辛い。
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