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2019年5月

2019年5月25日 (土)

山歩き:新緑の大川入山

山歩き:新緑の大川入山

ずっと天気がよくて気温は夏日を示す日々、初夏新緑の山を歩く。
三遠信の真ん中の山、眺めてよし登ってよし、しかもお手頃。
決してなめていたわけではないが、標高差などがきつく感じる。

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【山行日】2019年5月25日(土)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】晴れ、気温は夏日
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P8:18--8:22登山口--9:06横岳--9:57最低鞍部--10:32山頂10:55--
--11:15最低鞍部--12:04横岳--12:42登山口--P

どうしても行きたい山が思い浮かばない、となると過去ログが頼り。
鈴鹿方面を意識しつつも心そこにあらず、山の引出しが少ないと変な苦労をする。
心配は道路事情だけ、最近の153号線は休日、車列がずっと続く。

豊田市内はラグビーのワールドカップ関連で道路工事が方々で行われている。
工事や迂回路、広がった道にカーナビの地図がまったく追いつかない。
しかも困ったことに女子ゴルフの大会があって、シャトルバスがのそのそだわ。

ずっと続く車列は、稲武で一気に減って、少し安心。
ただ「根羽る!」や「平谷レジャーランド」「ひまわり」はバイク天国。
キャンピングカーや車中泊仕様の車もうんと増えている感じ。

世の中、政治に希望がまるでなく、残り少ない人生を趣味に生きる、てか。

高度感のある柳川橋を過ぎると新緑がてかる治部坂峠はすぐ。
峠の登山者用駐車場はほぼいっぱいのにぎわいで、先客の山ヤさんが準備している。
この立派ながら無料、しかも東屋付きには感心する、他でもこうだといいのに。

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もたもた準備して出発、車道を数分歩いていくと登山口に来る。

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そんなほんの5分くらいの歩きなのに、もう足が重たい感じ。
登山口からは舗装が崩れて荒れた道をよろよろとあがっていく。

水源になっている川にかかる橋をわたると登山道に取り付く。
穢れのある人はこの沢でしっかり清めてから入山するといい。
少しの上りで尾根に上がり、印象的な根っこの入り乱れた道になる。

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湿っていると滑って危ない道だが今日は安心、疲れないように足を運ぶ。
高度をあげるとあたり一面新緑があふれ、ジグザグの道を上がっていく。
ところどころ通行禁止のテープがあり、巻き道が切り開かれている。

道に穴があくなどして危険なので対応処置が取られ、よく整備されている。
ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。

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上りが緩やかになってくると少し開けた広場のような横岳に着く。

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いつも静かな新緑の落葉松の世界。
ここまでが大川入山登山の三分割の前半で、地味で苦しい上り部分。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。

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十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。
時々左右に展望が少しだけ開け、日光に照らされるが、日陰になる時間のほうがずっとながい。

深い谷をはさんでむこうに、長者峰や高嶺の稜線を見る。

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こちらの稜線は歩きやすい道で、森の中の遊歩道という雰囲気ではある。
あちらの道よりもコブが多い分、アップダウンが激しい。

尾根歩きの中盤後半は上り下りが長くなり、樹間からの展望もほとんどなくなる。
ただ落葉松の樹間のむこうに大川入山のラインがうっすらと見えてくると鞍部が近い。

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どんどん下がっていくと最低鞍部になり、少し右にねじれていく。

谷側に新緑の視界が開けるが、尾根のつなぎ目の不安定な部分である。

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大川入山登山三分割の残りは、斜度が急にあがりひたすら我慢ののぼりになる。

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暗い樹林帯の上りを少し我慢すると、開けて明るいところに出る。

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太陽の光も十分で、振り返れば蛇峠山と歩いてきた尾根が見える。

ここからは背後から強い日差しが照りつけるので日除けの帽子があるといい。
さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。
この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。

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風に波打つ笹原はきれいな芝生のようだけど、本当はとても手強い。
少しむこうに見える禿げたようになだらかなラインが馬沢山なんだろう。
見る分には素敵な景色だから、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。

山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。

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先客がくつろいだ感じで休んでいる。
手前のおねえさんなんか、「お疲れ様」って声をかけてくれる。
ありがたいことだ。

この山頂からの展望は見事で、木曽山脈の中心の山々にはまだ残雪が見える。

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とにかく休憩しよう、靴を脱いで、と。
今日ものどがひりひり、気温も高くて食欲はあまりなし。
どこでも湯をわかしてカップ麺をすする人は多いが、自分にはありえないこと。
そういう間にもどんどん人が上がってきて、逆に下っていく人もあり、よきにぎわい。

もう一度、周囲の展望を確かめて、下山とする。

少し足はだるいような、でも気持ちの良い下り道なので一気に行く。
この山の一番の眺望はこの下りのわずかな時間に集約されるので忘れずに。

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最低鞍部からの稜線歩きはふたたびアップダウンの繰り返し。

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上り返しに負担に感じれば、不調というか体力不足、疲れている証拠。
それは下りの足の裁き方にも関係する。
下りこそ自分のような者にはリスクが大きいので慎重に置き場を考えて行く。
引きずるように歩いていても、最低限の上げは必要で、怠るとずっこける。

長い下りの後、沢の水でお清めしたのは当然のこと。

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2019年5月12日 (日)

山歩き:真西尾根から雨乞岳

山歩き:真西尾根から雨乞岳

ずっと気にはなっていても上る機会のなかった雨乞岳の西に広がる尾根。

昨年の黄紅葉の時季にまずは、西尾根を歩きその雰囲気に納得。

もうひとつの真西尾根には、新緑の今日を当てる。

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【山行日】2019年5月11日(土)    
【山 域】近江鈴鹿:千種街道、奥ノ畑谷、真西尾根、雨乞岳
【天 候】晴れ
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】鳴野橋付近の駐車地、起点
P7:51--8:49塩津橋--奥ノ畑谷--真西尾根--11:04雨乞岳11:10--
--11:33杉峠11:40--12:09向山鉱山跡12:26--12:40塩津橋--13:34P

年に数回、石榑トンネルを抜けて近江鈴鹿に行く。
途中、竜ヶ岳宇賀渓駐車場を見ると車がいっぱいで相変わらずの人気だ。
トンネルを抜けて銚子ケ口もいっぱい、道の駅はそれなりの雰囲気。

甲津畑を通り抜けて鳴野橋に来ると、6台の駐車。
皆さん、先週の今日で連休疲れなのか、もともとここはこんなものなのか。
伐採があってその木材が道路脇に積まれているので駐車余地があまりない。

昨年11月、西尾根から雨乞岳へ上り、帰りの千種街道で紅葉を味わった。
もうひとつの課題の真西尾根は、秋を待たずに新緑のこの季節とする。
アカヤシオやシャクナゲなどの樹木、ヤマシャクなどを追い求めるのはもういい。

準備して林道に上がるタイミングで、車が入ってきた。

千種街道こと藤切谷道の歩き始めは舗装された林道で長くて単調。
それでも新緑のみずみずしさはしっかり味わえるしウォーミングアップにもいい。

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距離的にも時間的にも飽きがくるころに桜地蔵があり、Y川さんを思い浮かべる。
今日のコースはそのY川師匠のヤブコギレポを参考にしている。

道はよく整備されているが、丸太5本で真ん中が落ちたこの橋は少しひやひや。

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蓮如上人一夜宿跡の手前にある塩津橋が、事実上の出発点になる。

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右折し、奥ノ畑方面へ急崖を巻くように進む。
谷に落ちるその急崖は、雨乞岳西尾根の末端になる。

へつり、回り込むように台地に上がり、最初の渡渉をする。
奥ノ畑谷主流はまずまずの水量である。
すぐに左右に分かれ、右が主流で左は奥ノ畑谷右岸第1支流の一ノ谷。

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昨年の課題を復習しながら今日の歩き方を考える。

このまま主流にそって歩き、右岸から流れ込む支流を数えて四番目から上がる。
ただ右岸は急崖で歩き辛いし、左岸も似たようなもの。
ここは付かず離れずで、いつもの奥ノ畑メインコースを歩くことにする。

すぐに下の畑。

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気分的に左寄りに進みつつ、上の畑らしいところへ。
二ノ谷は過ぎたけど三ノ谷は枯れ沢か、それとも細いのは数えないのか。

右寄りの向こうへ行けば、奥ノ畑の主のシオジの大木が見られるけど、今日はオアズケ。
畑の左側がだんだん段丘状になる。
もう少し先へ行ったほうがいいのか、このまま上がってもいいのか。

取り付く分にはなんとかなりそうなので急斜面を上がる。
最初こそなんとかなったが、すぐにつかむものがないときつい上がりになる。
立ち木をうまくつないでわたって行かないと、踏ん張りが大変。
横を見ると斜度は30度ぐらい、筋力が衰えているので少し辛い。

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見上げても先はまだずっとあり、とにかく上がっていく。

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少しゆるやかになってきたので振り返り、今の位置を確認する。

目印になるのは、奥ノ畑谷の左岸稜線の崩壊斜面。

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きつい斜面を休みながらとにかく上り、それとなく尾根の端にたどり着く。
結局、自分はどこから取り付きどこら辺に来ているのか、地形図でも見る。
ちょっとした稜線になり、うるさい馬酔木の群生を避けながら進む。

やせ尾根は東から東南方向になったので、ようやく位置がわかる。

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広い尾根はやがて開けた展望地になる。

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むこう南に見えるのは明らかに清水ノ頭。

ただここは足元がとても注意、地形図でもはっきりと大きい崩壊地。
覗き込むのは多少とも安定したところからにする。

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進む先がはっきりしてきた。

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左側むこうには西尾根らしきが見え、その間のへこみが雨乞岳のへそになる。

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ただ「へそ」は近くで見るととてもそんな特異なものでないのは先回で承知済み。
さしづめこれのすぐ下の方で源流が出ているかも。
ただ西尾根と合体するまでにはふたたび急斜面がある。

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これが疲れた足にはやっかいで、上手にジグをきっていかないとずるっとすべり落ちていく。
ほうほうの態で低い笹原の広い尾根に到達、雨乞岳太い西尾根基部。
上りからは解放されるが、今度は笹原を上手に泳いでいかなければならない。

もがいている間に案の定、靴紐がやはりほどけていた。
ここから雨乞岳の山頂方面を見るが、今回もはっきり分からず。
人がいて、それは右手のはずれの方で、あれで最高地点なのか?

Y川さんのように「山頂には用はない」ではなく、自分には用がある。
適当に進むと、はっきりと笹原の分かれた道がありひと安心。
まずは「大峠の澤」という山頂の池を通して東雨乞岳を見る。

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少しだけ山頂に寄り、今日初めて会った人の姿と声を確認する。

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そう、忘れていた。
登山口から林道ずっと、もちろん奥ノ畑に入ってからはまるで人影はなし。
逆になんども鹿の警戒する鳴き声と、すぐ近くを飛び出していった獣とか。

杉峠に下る前にふたたび、広い雨乞岳西尾根の笹原を見る。

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この茫洋な尾根を、適当にでも下っていくのは、今の自分には難しい。

杉峠への下りは何度も通った道。
三箇所ぐらい、踏ん張りのきかないとても滑りやすい部分があった。
雨後のぬかるみも厄介だが、乾燥していても下りでは気をつかう。

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杉峠に下りる。

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ちょうど上がってきた三人組がいて、疲れた様子で休憩とのこと。
シートを広げて腰を下ろすのはいいとして、みんなビールですか。
くつろいだ後に、雨乞までの急な上りやすべる下りは大丈夫かな、いらん節介。

千種街道こと藤切谷道を下る。
峠近くからすぐに鈴鹿でも有数の大木があり、美しい並木道がある。
黄紅葉の時季とはまたちがって新緑が目にやさしい。

痛ましいのは一反ホーソの木の衰弱。

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半年でさらに衰え朽ちている。

大シデ並木が立派なのはいつも通り。
ただこちらも衰弱しかけている。
朽ちた木がさらに進んでいくとツナフレーク状になる。

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ここら辺、紅葉の時季のほうが鮮やかかもしれない。

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向山鉱山跡で昼食休憩とする。

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いつも静かで、樹木に包まれるようなところがとても落ち着ける。

塩津橋でふりだしに戻り、周回歩きを閉じる。
朝とは逆の光を浴びる。
長くて単調な林道歩きもなんのその。

桜地蔵さんは光っていた。

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今日の教訓

Y川さんのレポに触発された雨乞岳西尾根と真西尾根の歩きには満足。
彼の、宮指路岳ヤケギ谷右岸・左岸尾根の歩きも充実感は高かった。
そんな課題の見つけ方や目標の立て方、歩ける力の育成が必要かも。

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