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2019年7月 1日 (月)

山歩き:北の島の山、利尻山へ

山歩き:北の島の山、利尻山へ

利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれ、日本百名山にも選ばれている。
標高1721mで天気がよいと山頂から礼文島、サロベツ原野、サハリンまで見えるらしい。
鴛泊登山コースは往復の一本道だが標高差は約1500mでそれなりに手強い。
北海道、札幌旅行の延長で足を運びいつものついで山歩きに挑んだのだが・・・。

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【山行日】2019年6月22日(土)    
【山 域】北海道、利尻島、利尻山
【天 候】曇り時々雨
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】鴛泊コース、北麓野営場
登山口4:43--5:42五合目--6:27七合目--7:12長官山--7:29避難小屋7:36--
--7:58九合目--8:40山頂9:14--9:38九合目--10:07長官山--11:09五合目--
--12:05登山口--12:42利尻富士温泉

いつもの旅先でのお気楽山歩きとするにはちょっと否、大変きつい山歩きになる。
礼文・利尻島は人気の観光地だが、利尻山登山だけは観光気分では痛い思いをする。
とにかくこの地への空・海などの交通の便や天気などを考えるととても厄介。
それらを乗り越えてでもこの山を目指すのは例の百名山コレクターだけではないか。

セントレアからJALで新千歳空港へ、空港ホテルで1泊し、翌日ANAで利尻島に入る。
その日は空港でレンタカーを借りて島の各所に寄り、周回しつつ観光する。
宿は、早朝利尻山登山口へ送迎してくれるペンションで、朝4時半の出発。
夜半ずっと雨が降り朝方ようやく上がったが、もやっとした天気。

宿泊者のうち7人ぐらいが同行の方らしく、装備を整えて集合し車に乗り込む。
みな一様にきちんとした格好や装備で、スパッツではなくゲイターをきちんと付けている。
すっきりしたアウターにザックがしゅっと締まっていて、ストックや登山靴もびしっとしている。
薄着の行動着に旅行ズボン、軽いローカットシューズの自分は当然場違いのようだ。
だから一応口外する。

「雨が降り続くようなら、おれはやめる」

みなを乗せた車、登山口まではとてもいい道で、くねくね上りながらもすぐに着く。

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車から降りるとさっとすぐに出発していくのは若い人、か。
夫婦連れらしい2組は東屋で朝食や装備を整えている。
まわりに影響されて、自分もザックカバーを付け、雨具を羽織ることにする。

よく整備された、というよりしっかり舗装された登山道を進んでいく。
それなりに斜度はあるのだが、道はまっすぐでとても歩きやすい。
アスファルトというか、浸透性のある遊歩道。
こういうのがいいんだよ。

雨にぬれた新緑のなか、唯一の水場「甘露泉水」に来る。

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岩の下から水が流れ出る泉で、水道水をもっている自分は見て通り過ぎる。
先は長いし、準備しておけばここで時間を使うのはもったいない、と思う。

狭い道の前方に団体さん、でもガイドさんがしっかりしているので対応が早い。

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耳に入るガイドの指示はなかなか的確で、ひとりひとりによく気をつけている。
いろんな人がいるのでペースも時間配分も大変なんだろうなあ。
四合目でもうひとつの団体さんを目にしたが、しっかり説明していた。

道はきつくはないがそれなりに石ごろごろなので、気をつけて避けていく。

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まだ元気だからよいが、足の置き場をまちがえるとそれなりに気落ちして気が重くなる。
雨でしっかりぬれているので、疲れた下りは要注意だろう。
雨具を羽織っているだけなのにむんむんととても熱いのでTシャツを脱ぐ。

ずっとガスの中を歩いているようで足元ばかり注意していたら、横に視界が開けた。

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六合目に到着。

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目指す方向はずっと雲に覆われている。

でも見晴らし台から振り返って下界を見れば、天気は悪くなさそうなのだ。

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これが有名なトイレブース。

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この山の上りの特徴としてはとにかく一辺倒の上り、ということ。
最初は緩やかで、徐々に斜度があがり、最後はぐっときつくなる、というもの。
ただべらぼうに急だとか、緩急が乱れることはないので、ペース配分はそれなりに安心。
七合目「胸突き八丁」も少しだけきつくなる上りで、その前とあまり変わることはない。

第2見晴台もガスの中で視界なし、足元を見ながら雨でも咲いている花を見ていく。

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樹林はいつの間にか潅木帯からハイマツ帯になっている。

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八合目の長官山、天気がよいと山頂が見えるというが、期待できず。

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そろそろ行動食をかねて休憩したい頃、ただ霧雨の中では腰も下ろせない。

少し先に避難小屋があるらしいので先へ進む。

と、ここで初めての下り坂になり、ちょっとびっくり(なにをバカな)。

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山頂は見えないが、避難小屋らしき建物が見えた。

 
ただその手前にはぬかるみ地帯があり、ローカットシューズなので慎重に行く。

避難小屋の入口は茶室のようなにじり口で、そっと入りおにぎりを食べる。

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小屋の横にはトイレブースが2室も。

向かう先は相変わらずガスの中だが、振り返ると下界が違うのはずっと同じ。

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歩いてきた尾根とか、となりの尾根とか、なんとも美しい。

 

ようやく九合目。

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この開けた場所はいかにも登山基地という感じ、ここからが急登らしい。
火山特有の赤い土をしっかりと整備して止めている。
先ほどから足の速い連中数人が下ってきて、すれ違うときはみな一様にすっきりしている。

一気に急になった上りはそれなりに歩き甲斐があり、山登りしている気分。

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息が乱れて止まり、やおら振り返ると、背景は相変わらずくっきりで気が紛れる。

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黙々とよく整備された、元足場の悪いところを上がっていく。

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ガスの中にようやく、山頂のそれらしいものが見えてきた。

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視界も展望もぜいたくは言うまい、とにかく着くこと。

たらりたらりと足場の悪いところをすぎて、ようやく到着。

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長い上りで苦労したがなんとか登れた。

狭い山頂を少しうろつく。

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風が吹いているので、ガスが流れ、視界は刻々と変わる。
南峰やそこへ続く道も、狭い溝に広がる白いイチゲさんの花畑。
沓形方面は急峻で、高度感があっておそがい。

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これだけ見られれば文句はなし、靴を脱いで休憩。
すぐ後に上がってきた人が感動しほっとしているのを見ると、みんな同じ気分なのだ。

下山にかかる。

これは経験上、肉体的に危険なことはよくわかっているので慎重に行く。
九合目までは足元が狭く、すれ違うことも多いので気をつかう。

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こんな天気なのに、たくさんの人がどんどん上がってくる。

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ピンクのきれいなスニーカーにジーパンの娘さん、よくぞぬかるみを越えてきたね。
山をなめている、なんて言われるかもしれないけど、この経験を大切に。

八合目長官山の石碑。

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下界はずっとガスがなくて、それなりの天気だったんだ。

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四合目付近では青空も見えた。

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三合目の「甘露泉水」では、手のひらカップでしっかり水を飲む、うまい。

登山口(下山口)から「利尻富士温泉」までは車道横の歩道を歩く。

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木に看板。

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「新緑や 利尻礼文は 夫婦島・・・山火注意」

車道の上の赤い矢印も不思議というか、雪国特有のもの。

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温泉近くの、その先の「ペシ岬」の雄大なこと。

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その後、今日の宿に入れる2時過ぎまで、温泉で過ごす。

宿に入ってぐったりしていたら、突然の雷雨。

その頃、山ではまだたくさんの団体さんたちが下山中で、散々な目にあったとのこと。

自分のそれは運だけだなあ。

 

 

 

 

 

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