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2019年7月

2019年7月 9日 (火)

山歩き:花の島、礼文島歩き

山歩き:花の島、礼文島歩き

花の島で有名な礼文島は、ハイキング対象としてはほぼ完璧な観光名所だった。
貴重な高山植物が咲き、稜線では視界が開け、歩道はとてもよく整備されている。
標高が低いので山歩きというよりは遊歩道、ただ人気の場所だけに人がとても多い。
山歩きやトレッキングの入門がここだと、老爺心ながら、その後のことが心配になる。

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【山行日】2019年6月23・24日(日・月)    
【山 域】北海道、礼文島
【天 候】23日曇り強風、24日晴れ
【形 態】周回とか往復 軽装
【コース】桃岩展望台コース、ゴロタ・スコトン岬めぐりコース
「桃岩展望台コース」約3時間、香深から登山口までは宿の送りで
 桃岩展望台--キンバイの谷--元地灯台--知床
そして「北のカナリアパーク」へ寄って、差閉バス停へ下りる
「ゴロタ・スコトン岬めぐりコース」約3時間、江戸屋バス停から
 ゴロタ岬へ往復、その後スコトン岬へ、その後は車道を江戸屋バス停へ

礼文島香深へは、利尻島鴛泊からフェリーで渡る。
わずか1日、離島するだけなのに、船の旅は情緒があっていい。

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鴛泊9:20出港、フェリー2等料金は910円、香深には10:05着港。

観光バスやレンタカーなどは予約でいっぱいなので路線バスを利用する。
礼文島へのアクセスも含めて、計画段階でしっかり詰めておくことが大切。
ただ、気象条件その他でどんどん変化するのでむずかしい。

ガイドブックやパンフには「礼文島のお花畑を歩こう」と6コース紹介されている。
「桃岩展望台コース」「岬めぐりコース」「礼文林道コース」「礼文滝コース」
「久種湖畔コース」「8時間コース」
これらを参考にして、礼文島滞在時間から選んだのが上記の2コース。

スコトン岬往き路線バスが10:50なのでそれを利用する。
紹介では最初にスコトン岬まで行き、ゴロタ・澄海岬経由で江戸屋バス停へと縦走。
予定4時間コースに同行者が不安を覚え、江戸屋から逆走のショートカット歩きとする。

バスの乗客には数日、島に滞在してトレッキングしている人がいて、熱く語る。
なんでもいくつかのコースをほぼ歩いていて、その魅力にどんどんはまっている。
どこどこで会った人とはほかの場所でも会い、島の人との交流も楽しくて・・・と。

江戸前バス停で降りて、ゴロタ岬へは最初、ずっと車道を歩いていく。
途中から車道をそれて、かなり急な歩道を上がっていく。

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遠くに先行者が見え、周囲の雰囲気もいいので期待が深まる。

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ひとつの山に登った先がゴロタ岬らしい。

フェリーで一緒だった台湾からの観光客が仲間撮りで盛り上がっている。

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そこまでもその周囲も美しいお花畑、眺望360度で眼下には海、遠くに利尻山。

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振り返るといま来た道の先は、スコトン岬へと半島が続き、その向こうにトド島が見える。

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台湾の人たちのその先は、丘越えの稜線歩きのあと砂浜に下りて、澄海岬へと進む。

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それこそ絵に描いたような展望絶佳の海沿いの○○トレイル。
ニュージーランドや香港の人気のトレイルと比べてもまったく遜色ない。
ここから引き返す自分がなんとも情けなくて、悔しくて。

でもこれから向かうスコトン岬方面を見やると、まだ希望が持てた。

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というのも、車道からそれたところに再びもどってきた時までだった。

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その後はといえば、もちろん道端はきれいなお花畑のこんな道。

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いろんな事情があったのかもしれないが・・・。

北の果ての集落に入り、車の喧騒のない道を進んでいく。

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どこの国や島でも、半島の先っぽというのはなぜか行ってみたくなるもの。

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来たぞ、先端。

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向こうにトド島を臨むスコトン岬に到る。

帰りは、観光バスも通る江戸屋山道はやめて、海沿いの道を歩く。

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ここでも一番の存在はカラスたちで、少しちょっかいを出したら倍々返しされる。
本当に、どんな猛禽類や野鳥でも集団カラスに対抗できるものはいるのだろうか。

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そんな観光礼文島の1日目の日は落ちる。

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次の日にはもう礼文島にさよならして、利尻島に帰る。

香深を出るフェリーの時刻は13:25、活動できる時間は短い。

「桃岩展望台コース」は香深から知床までで、逆からも歩かれている。
映画ロケ地の「北のカナリアパーク」が近くにあり、そこに寄る手もある。

なんともうれしい快晴の日、宿の人に一番人気コースの登山口まで送ってもらう。

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このコースも、路線バスが利用できるが、本数が微妙に少ない。
あとで分かった事は、距離もそんなに長くはないので香深からずっと歩いてもよかった。

ここはもう説明は不要、写真だけでいい。
見事な展望とお花畑と、歩いて気持ちの良い道がずっと続く。
それらがこんなに容易に体験できる、って本当にいいのかな、神様・地蔵さま。

まずは展望台を目指して登っていく。

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正面に桃岩、行く先を見れば利尻島。

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少し歩いてから展望台方面を見る、そして海、ついでに自撮り。

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ツバメ山でも振り返ると、ユースホステルのある海岸、歩いてきた稜線の道。

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向かう先は。

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すれちがう人、お花畑。

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元地灯台へ来たら、あとはなだらかな下り、名残惜しい。

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知床の集落を少し歩くと、空き地や路地の花がいい。

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時間があるので、「北のカナリアパーク」へ足を延ばす。

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さよなら礼文島。

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ふたたび利尻島へ、今日も男前の利尻山。

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そんな北の人気の観光の島、礼文島・利尻島。

50数年前、親戚の人に勧められてからずっと心の奥底に沈めていたけど、夢開くときがあるの一席。

 

 

 

 

 

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2019年7月 1日 (月)

山歩き:北の島の山、利尻山へ

山歩き:北の島の山、利尻山へ

利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれ、日本百名山にも選ばれている。
標高1721mで天気がよいと山頂から礼文島、サロベツ原野、サハリンまで見えるらしい。
鴛泊登山コースは往復の一本道だが標高差は約1500mでそれなりに手強い。
北海道、札幌旅行の延長で足を運びいつものついで山歩きに挑んだのだが・・・。

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【山行日】2019年6月22日(土)    
【山 域】北海道、利尻島、利尻山
【天 候】曇り時々雨
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】鴛泊コース、北麓野営場
登山口4:43--5:42五合目--6:27七合目--7:12長官山--7:29避難小屋7:36--
--7:58九合目--8:40山頂9:14--9:38九合目--10:07長官山--11:09五合目--
--12:05登山口--12:42利尻富士温泉

いつもの旅先でのお気楽山歩きとするにはちょっと否、大変きつい山歩きになる。
礼文・利尻島は人気の観光地だが、利尻山登山だけは観光気分では痛い思いをする。
とにかくこの地への空・海などの交通の便や天気などを考えるととても厄介。
それらを乗り越えてでもこの山を目指すのは例の百名山コレクターだけではないか。

セントレアからJALで新千歳空港へ、空港ホテルで1泊し、翌日ANAで利尻島に入る。
その日は空港でレンタカーを借りて島の各所に寄り、周回しつつ観光する。
宿は、早朝利尻山登山口へ送迎してくれるペンションで、朝4時半の出発。
夜半ずっと雨が降り朝方ようやく上がったが、もやっとした天気。

宿泊者のうち7人ぐらいが同行の方らしく、装備を整えて集合し車に乗り込む。
みな一様にきちんとした格好や装備で、スパッツではなくゲイターをきちんと付けている。
すっきりしたアウターにザックがしゅっと締まっていて、ストックや登山靴もびしっとしている。
薄着の行動着に旅行ズボン、軽いローカットシューズの自分は当然場違いのようだ。
だから一応口外する。

「雨が降り続くようなら、おれはやめる」

みなを乗せた車、登山口まではとてもいい道で、くねくね上りながらもすぐに着く。

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車から降りるとさっとすぐに出発していくのは若い人、か。
夫婦連れらしい2組は東屋で朝食や装備を整えている。
まわりに影響されて、自分もザックカバーを付け、雨具を羽織ることにする。

よく整備された、というよりしっかり舗装された登山道を進んでいく。
それなりに斜度はあるのだが、道はまっすぐでとても歩きやすい。
アスファルトというか、浸透性のある遊歩道。
こういうのがいいんだよ。

雨にぬれた新緑のなか、唯一の水場「甘露泉水」に来る。

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岩の下から水が流れ出る泉で、水道水をもっている自分は見て通り過ぎる。
先は長いし、準備しておけばここで時間を使うのはもったいない、と思う。

狭い道の前方に団体さん、でもガイドさんがしっかりしているので対応が早い。

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耳に入るガイドの指示はなかなか的確で、ひとりひとりによく気をつけている。
いろんな人がいるのでペースも時間配分も大変なんだろうなあ。
四合目でもうひとつの団体さんを目にしたが、しっかり説明していた。

道はきつくはないがそれなりに石ごろごろなので、気をつけて避けていく。

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まだ元気だからよいが、足の置き場をまちがえるとそれなりに気落ちして気が重くなる。
雨でしっかりぬれているので、疲れた下りは要注意だろう。
雨具を羽織っているだけなのにむんむんととても熱いのでTシャツを脱ぐ。

ずっとガスの中を歩いているようで足元ばかり注意していたら、横に視界が開けた。

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六合目に到着。

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目指す方向はずっと雲に覆われている。

でも見晴らし台から振り返って下界を見れば、天気は悪くなさそうなのだ。

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これが有名なトイレブース。

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この山の上りの特徴としてはとにかく一辺倒の上り、ということ。
最初は緩やかで、徐々に斜度があがり、最後はぐっときつくなる、というもの。
ただべらぼうに急だとか、緩急が乱れることはないので、ペース配分はそれなりに安心。
七合目「胸突き八丁」も少しだけきつくなる上りで、その前とあまり変わることはない。

第2見晴台もガスの中で視界なし、足元を見ながら雨でも咲いている花を見ていく。

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樹林はいつの間にか潅木帯からハイマツ帯になっている。

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八合目の長官山、天気がよいと山頂が見えるというが、期待できず。

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そろそろ行動食をかねて休憩したい頃、ただ霧雨の中では腰も下ろせない。

少し先に避難小屋があるらしいので先へ進む。

と、ここで初めての下り坂になり、ちょっとびっくり(なにをバカな)。

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山頂は見えないが、避難小屋らしき建物が見えた。

 
ただその手前にはぬかるみ地帯があり、ローカットシューズなので慎重に行く。

避難小屋の入口は茶室のようなにじり口で、そっと入りおにぎりを食べる。

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小屋の横にはトイレブースが2室も。

向かう先は相変わらずガスの中だが、振り返ると下界が違うのはずっと同じ。

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歩いてきた尾根とか、となりの尾根とか、なんとも美しい。

 

ようやく九合目。

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この開けた場所はいかにも登山基地という感じ、ここからが急登らしい。
火山特有の赤い土をしっかりと整備して止めている。
先ほどから足の速い連中数人が下ってきて、すれ違うときはみな一様にすっきりしている。

一気に急になった上りはそれなりに歩き甲斐があり、山登りしている気分。

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息が乱れて止まり、やおら振り返ると、背景は相変わらずくっきりで気が紛れる。

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黙々とよく整備された、元足場の悪いところを上がっていく。

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ガスの中にようやく、山頂のそれらしいものが見えてきた。

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視界も展望もぜいたくは言うまい、とにかく着くこと。

たらりたらりと足場の悪いところをすぎて、ようやく到着。

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長い上りで苦労したがなんとか登れた。

狭い山頂を少しうろつく。

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風が吹いているので、ガスが流れ、視界は刻々と変わる。
南峰やそこへ続く道も、狭い溝に広がる白いイチゲさんの花畑。
沓形方面は急峻で、高度感があっておそがい。

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これだけ見られれば文句はなし、靴を脱いで休憩。
すぐ後に上がってきた人が感動しほっとしているのを見ると、みんな同じ気分なのだ。

下山にかかる。

これは経験上、肉体的に危険なことはよくわかっているので慎重に行く。
九合目までは足元が狭く、すれ違うことも多いので気をつかう。

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こんな天気なのに、たくさんの人がどんどん上がってくる。

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ピンクのきれいなスニーカーにジーパンの娘さん、よくぞぬかるみを越えてきたね。
山をなめている、なんて言われるかもしれないけど、この経験を大切に。

八合目長官山の石碑。

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下界はずっとガスがなくて、それなりの天気だったんだ。

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四合目付近では青空も見えた。

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三合目の「甘露泉水」では、手のひらカップでしっかり水を飲む、うまい。

登山口(下山口)から「利尻富士温泉」までは車道横の歩道を歩く。

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木に看板。

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「新緑や 利尻礼文は 夫婦島・・・山火注意」

車道の上の赤い矢印も不思議というか、雪国特有のもの。

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温泉近くの、その先の「ペシ岬」の雄大なこと。

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その後、今日の宿に入れる2時過ぎまで、温泉で過ごす。

宿に入ってぐったりしていたら、突然の雷雨。

その頃、山ではまだたくさんの団体さんたちが下山中で、散々な目にあったとのこと。

自分のそれは運だけだなあ。

 

 

 

 

 

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