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2020年1月

2020年1月21日 (火)

山歩き:万燈山といきものふれあいの里、ため池は工事中

山歩き:万燈山といきものふれあいの里、ため池は工事中

西尾の「いきものふれあいの里」には今はもう失われた里山の自然がある。
里山の自然を維持するのにどれだけの人の力が必要なのか。
中心にあるため池が耐震工事で、ふだんは見られない断面を知る。

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【山行日】2020年1月19日(日)    
【山 域】西尾・幸田:万燈山、いきものふれあいの里
【天 候】晴れ時々曇り、風は冷たい
【形 態】一部周回、往復
【コース】いきものふれあいの里駐車場、起点
里P12:03--迂回路--ふれあいの里--12:40ロータリー--チョウの小径--
--野鳥の森--13:05万燈山13:36--14:08里P

吹き抜ける風は冷たいのに、平年よりは暖かいという微妙な気象。
なぜかずっとあわただしいような、それでいて何も仕上げていない日々。
季節の自然の営みから、いきものに会えるのを楽しみに西尾の里山へ向かう。

いきものふれあいの里は今日も行事をふつうに消化していた。
ただ背後の大きなため池が地震対策で本格的な補強工事中。

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トンボの里へは、ぐるりと遠回りする迂回路が用意されていた。

ふだんは足を踏み入れない地点から珍しい角度でながめるのはいい。

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ため池といっても構造はダムと同じなので、感心しながら見ていく。

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ということは以前、土の堤防だと思っていた地面の下はこんなふうだったわけだ。
その表面にかぶせられた土があたかも自然の土手を装っていたらしい。

そこにはふつうに野草が咲いていた。
どんな環境でもおのれの本来的生命力でかれらは里を彩っていた。
仏の座、大狗のふぐり、タンポポ、そして目立っていたのが姫踊り子草。
来年の今頃には、心配するまでもなく咲いててほしい。

水が抜かれ、補強工事真っ最中のため池。

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目が行くのは、上流から流れ込む水の道、デカ箱庭を貫く一本の大河。
これは好きだ。

凡庸に見える地面には硬い柔らかいがあって、そこを低いほうへ流れていく水。

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その水の流れが造り出していく地形が、ホンモノの地形に重なる。

えぐれた崖や深い谷を造り、ほかの流れを受け入れてゆったりと平野をつくる。

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トンボの里も工事中で、どこにもカエルの姿やカエルの卵もなし。

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ここ数年、ヤマアカガエルもヒキガエルも減少気味だし遅れている。

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人の手が入るのはよくても、工事には敏感ということか。

万燈山へむかう。

すぐに竹林の道。

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京都の雰囲気。

しばらく進むと切通しがあって道は下っていく。

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こちらはちょっとした鎌倉気分。

火薬庫の際を通り、林道への急な階段を上がる。
林道へ出ると平坦になり、ゆったりと歩いていく。
ロータリーまで来て、歩き足りないのでもうしばらく歩くことにする。

「チョウの小径」をどんどん下っていく。
苔むした石がごろごろの道だが、浮石がないのに少し驚く。
あっ、ここもセンリョウの群生地なのだ(近くの西尾の茶臼山と同じ)。
赤い実だけでなく、黄色の実もある。

そして上り返しの道は「野鳥の森」になる。
ふたたび林道へ出るが、今度は舗装された車道を右へ戻っていく。

万燈山の北上り口から急な道を上がっていく。
すぐに180度視界の開ける山頂に着く。

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裏の地蔵さんや庚申塔へ足を延ばす。

地蔵さんには平等にお供えがされている、感心だ。

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少し風が冷たいが、景色をおかずに休憩する。

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京都の大文字山がこんな雰囲気だった。
もちろんここでも京と同様、野焼きをする。
宇治茶の元が西尾茶ということを差し引いても両者はよく似ている。

そんな妄想がうまれる冬の日溜りハイク。

 

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2020年1月 4日 (土)

山歩き:定例山行~御堂山・五井山~

山歩き:定例山行~御堂山・五井山~

正月2日は麗人街カヌー倶楽部の定例山行日、なんとか予定通り実施できた。
組員の引越しもあり、従来の車で行動から、現地駅集合・解散形式に変更。
JR三河大塚駅から、いくつかの山を縦走して名鉄の駅に下山する計画。
計画が雑で道に迷い、標識を見落として苦痛の長い林道歩きをする破目に。

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【山行日】2020年1月2日(木)    
【山 域】蒲郡・豊川:御堂山、五井山
【天 候】晴れ時々曇り、寒風が吹きぬける
【形 態】縦走(鉄道駅から駅へ)、H氏とN氏
【コース】JR三河大塚駅から名電長沢駅へ
大塚駅10:35--11:45御堂山--13:16国坂峠--14:25五井山--16:30名電長沢駅

朝、車の出番がないのでこれ幸いにと、自宅から最寄の駅まで歩く。
4.5kmなので小1時間とみて快調に歩く。
ただ調子にのりすぎて、汗をしっかりとかく。
電車は予定よりも1本早いのに間にあったので喜んで乗る。
乗った電車は新快速、蒲郡で乗り換えるつもりが三河大塚に臨時停車する幸運。
こいつぁ朝から調子がいいわい。

集合時間には早いので、駅周辺やコースについて調べる。

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山は駅の北側なのに改札口は南側にしかなく、どう越えていくのかわからない。
その内、相棒組員が到着、それは自分の乗車予定だった電車。
食料補給でコンビニを探してしばし散策、30分遅れでなんとか出発。

天気は上々、あたたかい日差しを背中に受けて駅の北側へと回る。
踏み切りを渡るとすぐに進むべき道がわからなくなる。
予定では砥神山で西だが遠回りと感じて北の御堂山方面へ。
集落を過ぎ、みかん畑を右左に見ながら行くと前方にこぶふたつ。

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ふたこぶ山ではおおげさ、古墳といわれればなるほど、どうみてもあれ、でしょ。
説明板を見ると三月田古墳、ふむふむ。

ここで左折、ようやく山域らしきに入っていく。
立派な車道が続くが、途中、御堂山への登山道標識を見てそちらへ。
けもの除けの柵をこえると、ようやく山歩きらしくなる。

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現役の道のようだが倒木も多く荒れ、古くきつい参道に一気に汗が出る。
途中からはかって知ったるよく整備された道になり、随所に地蔵さんが待つ。

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寒いのにますます汗が出てびっしょり、ふらふらぐったりでようやく御堂山へ。

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ここで休憩。
陽だまりでゆったりのはずが吹き抜ける風が冷たいので長居できず。

次は国坂峠へ縦走、のち五井山への登りと一応本日のメインイベント。
ただ普通に平坦な尾根歩きを行い、峠へ下りてから一気上りと油断していた。
御堂山から国坂峠まで表示では60分だが、思いのほか上下動がきつい。
しかも標識を見落として、峠よりかなり下の車道に降りてしまう。
そこからの車道の上り返しがきつく、すぐ横を車が飛ばしていくので危なくて。
国坂峠へ着き本来通るべき登山道口を見て、悔しいやら情けないやら。

ここから五井山へは昔ながらの登山道もあるのだが、もう戦意喪失。
傍らをサイクリング3人組が通り過ぎていくので、後に続いて車道を歩いていく。
山道の急勾配では足をあげるのもつらいので楽な方を選んだということ。

天気は晴れから曇り空、ずっと日陰の道に冷え冷えと寒さを感じる。
どこか日当たりがあればそこで昼食休憩にしよう、と意見が一致。
たまたま救いのお堂があって、軒下を借りる。

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結局、五井山へは登山道を横目に車道歩きで到着。

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ここでも陽だまりでゆったり休憩のはずが、風が吹き日差しが弱い。

なんともはやで、宮路山への縦走路に入る。
予定では宮路山で最後の休憩のち下山、御油で東海道の昔を偲ぶ、だが。
何を血迷ったか、途中で音羽蒲郡の商業施設が頭に浮かぶ。

計画変更、途中の標識を見て名電長沢駅方面へ下りる。
林道へ出ると標識があり、長沢駅と赤坂駅(長沢駅)の選択。
なんか釈然としないまま長沢駅を目指す。
この林道歩きが単調で長い。
平坦のようでなんとか下っているが変化に乏しく、うんざりする長さ。
気分がそう感じさせるだけかもしれないが、一向に先が読めない。
なんとか里に出てからも疑心暗鬼のさえない歩きが続く。

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ようやく長沢の集落に来て一安心。

駅を目指す。

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国道1号線をガード(防犯ベルがいっぱい)で潜り抜けて、あと少し。
そこに見えたのは、1時間に2本しかない電車がちょうど発車する場面。
風がよけられないホームで待つ間に、日は沈み夜になる。

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この日、歩いた距離は相当なもの。
右ひざや爪先、足の裏などに痛みが出て歩き方もおかしくなった。
それでもふだんなら充実感があるのに、ほとんど感じられなかった。
計画は大事で、経験や思いつきだけで行動すると痛い目にあうってこと。
年のはじめからしっかりとお灸をすえられてもうた。

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