山歩き

2020年11月24日 (火)

山歩き:川原峠から養老山、再び

山歩き:川原峠から養老山、再び

十分満足の今年の山の黄紅葉、最後はお気楽縦走コースへ来る。
昨年より10日早めたが遅かったか、時機選択は本当に難しい。
急登、ヤセ尾根、トラバへつり、ゆったり逍遥に急下降でぐったり歩きになる。

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【山行日】2020年11月21日(土)    
【山 域】養老山地:川原峠、養老山
【天 候】晴れ、冷たい風
【形 態】周回(一部電車利用) 単族 軽装
【コース】美濃津屋駅から少し離れた駐車地、起点
駐車地7:18--東海自然歩道--8:43川原峠--9:20避難小屋--10:09養老山--
--10:22小倉山10:47--10:54笹原峠--11:28アセビ平--12:25滝P--13:15養老駅13:31--
--養老鉄道(¥260)--13:36美濃津屋駅--13:48駐車地

コロナ禍とはいえそこは紅葉で人気の観光地、養老と養老ノ滝。
背後の養老山には山頂登山道が整備され年間を通してよく歩かれている。
滝上から三方山経由、小倉山・養老山であせび平から林道を下るのが一般的。
ごく一部の人が笙ケ岳をからめ、表山・裏山を踏む人はうんと少ない。
ふもとの養老鉄道を利用して山上を縦走するトレランさんや健脚さんもいる。

晩秋の紅葉を愛でる歩きに養老は最適で、お気楽縦走できればさらによい。
ローカル感満載の養老鉄道はそんな縦走登山のつよい味方である。
昨年は、養老駅に駐車して、まず美濃津屋駅まで電車で移動。
美濃津屋駅を出発点にして東海自然歩道で川原峠まで上がった。

今年は、駐車地を変更して東海自然歩道に近い公園駐車場に停める。
今日のコースは、尾根歩きが多いので南下は考えず、北上する計画。
太陽を背に受けるほうが視界が開けるから、自分は北上が好きだ。
そして電車の時刻をあまり気にすることなく、歩きの最後にゆったり乗って戻る、と。

東海自然歩道に近い公園駐車場は、道路から近くきれいなトイレもあった。
自然歩道に合流するために近道を探るが、なくて、急がば回れ、と。
広い道路脇を少し下って、美濃津屋駅から山に向かう一直線道に入る。

ここからは記憶に頼るところだが、いくつか分岐する道で不安になるのは残念。
川原峠方面を示す道標は随所にあるのでそれをきちんと確認していく。
石がごろごろとしている荒れた広い道だが、そのまま進んでいく。

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はじめこそ素直な山道だが途中からどんどん急な階段になる。
自然歩道特有の足の上げ幅が大きいので、あわてると息が上がる。
「マムシやヒルに注意」「熊出没」の看板もあまり気分のいいものではない。
歩き始めから感じていたのだが、静かで暗くて人の気配がないのも不気味。

きつい歩きに消耗していると、今度は別の試練がやってくる。
見た目はなんともなさそうな道だが半分崩壊しかけているトラバ道。

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そして倒木があり、急な階段が交互にあらわれて、それは峠の手前まで続く。

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川原峠に着くとほっと一息だが、反対側の下に林道が見えるのでがっかりもする。
休憩したいところだが少し後回しにして、右手の養老山方面へ進む。
少し上がれば東屋のある感じのよい広場があり、展望もよい。

そしてここが本日の、最初でしかも一番の目的地の「黄金ロード」。
しばらくは黄葉の樹木トンネルになるはずだった。
昨年はその名残りだけでもそれなりだったので、今年は10日も早めたのに。

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人生そんなに甘いものでないのは承知済み、うらめしく後ろを振り向く。

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こんなもんだぞ、文句を言うな。

少し先にも見所はあったはず、どうか。

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やっぱり一週間ぐらい遅かったのかなあ。
来年の課題ができた、ということで先へ進む。
尾根縦走のようなトラバ道のような、右手に視界があるので明るい道。

苦しい山登りではないがルンルン稜線歩きでもない、健康的な山歩き。
しばらく行くと津屋避難小屋。

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ここを上手に利用すれば楽しい山旅ができるとは何度も思ったこと。
一時期、ダニか虫が発生と、自分の記憶違いだといいけど。

誰にも会わないまま、少しの起伏を何度も繰り返して山上の散歩道は続く。
アセビとコケの道とか、左には源流部が何本も。
右手には樹間の向こうに濃尾平野。

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そして山頂には用がないのだが、養老山。
礼儀として寄る。

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記憶にある山名板が下に、というのはよくあるパターン。
装備も凛々しいふたりの尾根遺産。
人気の山域の養老で、今日初めて会う人々。
機能性も価格も高そうな登山スタイルなので圧倒されますわ。

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養老山から独標を経て小倉山の間というのはまさに漫歩だ。
わずかな区間にたくさんの人をやりすごし、小倉山園地で休憩する。

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日当たり以上に吹き抜ける風が冷たいのでじっとしておれない。
笙ケ岳と南のダイラを見ながらだれも寄らないあそここそ紅葉の盛りではないか。

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そう思っても、あそこまで行く気力はもうわいてこない。
退散する。
小倉山からの下りでもたくさんの人に会う。
笹原峠までくると、やはりほとんどの人が三方山方面に下りていく。
ここからアセビ平やもみじ峠までの稜線歩きこそ養老山歩きの華なのに。

疲れた体に急なアップダウンはきついが、高みを歩く優れた道だと思う。
樹間からは今までとちがって、左右に視界があるのだ。

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ただこの下り階段を見ると、ちょっとうんざり。

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でも、こんなのが眼前に開けると、来てよかったとも。

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旧牧場ことアセビ平に来る。

冷たい風が吹く今日のような日は、ここで休憩するのがいいのかも。
背もたれのあるベンチとか事務机もある、なんてシュール。

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道はもみじ峠へ続くが、ここで切り上げて林道に入る。
峠から古道を下りるよりもかなり遠回りになるが単調な林道を選ぶ。
目的は晩秋の名残の紅葉。

山道とはちがって気をつかう必要のない広い道をだらだらと下りて行く快感。
そして、たしかに残っていた紅葉の道。

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ふりかえると、光線が変わってまた乙なもの。

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カメラを手にしたおじさんたちで盛り上がっている。

いいじゃないか。

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そしてふりかえる、別物だね。

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ここも本心では昨年よりも遅かった感じ、でも落葉は今年の方がいい。
なにかと歩き疲れたが、それなりに充実のクールダウンにはなったとさ。

いわゆる一般登山口の滝駐車場にくると観光客がどっと増える。
ここからは喧騒の世界。

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静かな山とは異なる世界を見るのも大切なこと、いいじゃないか。
子どものころから何度も来ているけど、飽きることはない。

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養老駅にはさらにぐんと下り、硬い道の歩きで疲れる。

駅で電車を待つ間、楽しそうに話している人たちをぼんやり見る。

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ことばから外国の人が多い。
ベトナムの若い人とか、公園でもヒジャブを着用するムスリム女性とか。
天気のよい休日、誰もが来るのは人気の観光地だからこそ。
「養老の滝」だってすこしも素晴らしい珍しい滝ではない。
でも、伝統とか歴史とか、ブランドというものの重みを感じる。

電車を使った周回縦走山歩きは、変化があって満足感は高い。
次回は春、またはふたたび秋、もう一工夫して再訪したい。
冷たい風が吹くときは、北上よりも南下の方がよかったのではないか、と。

 

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2020年10月25日 (日)

山歩き:蒜山三山縦走

山歩き:蒜山三山縦走

蒜山高原は牧場や娯楽施設が集まる一大観光地。
休暇村蒜山高原に宿泊、部屋の窓からは正面に蒜山三山が見える。
旅先でのちょっと山歩き、中国地方の蒜山三山を縦走し秋を味わう。

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【山行日】2020年10月20日(火)    
【山 域】中国山地:下蒜山、中蒜山、上蒜山
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】縦走 単族 軽装
【コース】犬挟峠から三座を縦走し休暇村へ
下蒜山登山口9:44--10:53下蒜山--11:42フングリたお--12:24中蒜山12:33--
--13:23上蒜山--13:44八合目(槍ケ峰)14:23--15:02百合原牧場--休暇村

中国地方のここ周辺の山の定番は大山と蒜山。
旅先でのちょっと山歩きが全国の山を股にかける遠征登山のようで歯がゆい。

ずっと以前から開けた高原の観光地として有名だった蒜山。
牧場の先に見える整った山々が蒜山三山(上蒜山・中蒜山・下蒜山)。
標高こそ上蒜1202m、中蒜1123m、下蒜1100mだが標高差は690m。
登山口から下山するまで距離があり、累積標高差は1186m。

見るからに登攀意欲をそそられる存在だが、縦走なので面倒がある。
下山してから、はじめの登山口に停めた車までの足の確保である。
元気な人なら歩けばいい、物持ちなら自転車持参、金持ちはタクシーほか。
これが厄介なので今までものぐさな自分は敬遠することが多かった。
ただ今日は、登山口まで送ってもらえば帰りは歩いて戻れる、ラッキー。

出発地点の犬挟峠近くの下蒜山登山口までは送ってもらう。

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コースの説明板に東屋もある登山口・駐車場は豪華である。
木道はすぐになくなり尾根に上がるまではいきなりの急登である。
それらをこなして五合目に出ると一気に世界が開ける。

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前方に下蒜山が見え、そこに向かう道が開けている。
しっかりと切り開かれ、よく整備された道は稜線歩き気分を盛り上げる。
少し歩を進めるだけで最初の目的地がどんどん近づくのがいい。

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壁のような急な上りになり息を切らすようになると、後ろを振り返ればいい。

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自分の歩いてきた道筋が見え、少しの達成感が得られるのである。

最初の頂へ、と思ったら残念、ニセ頂上の九合目だった。

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もくもくと進めばやがて開けた頂に出る。

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ベンチで休む先客、その向こうには中蒜山、その右奥に上蒜山。
そのもっと奥には大山もかすかに見えている。

先は遠いが、なだらかな道を進んでいくと樹林に入る。

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この縦走路には随所に樹林帯があらわれ、これがちょっとした安らぎになる。
少しの森を抜けて視界が広がると中蒜山へ続く道がはっきりする。

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振り返れば、下蒜山と通りぬけてきた樹林帯の小森など。

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ふんぐりタオ815mは下蒜と中蒜の最低鞍部で、少し意味を持たせた感じ。

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ふたたびあらわれた急な上りをえっちらおっちらこなすと視界が開ける。

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中蒜山山頂方面の建物は避難小屋らしい。
山頂はかなり広くてベンチも多く、おじさんたちがくつろいでいた。
山頂標識をデジカメると、あらまあ向こうには上蒜山が写っている。

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道は裏側へ下りていく感じで、上蒜山への道のりがはっきりとわかる。

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ずんずん下る、眺めのよい稜線、癒しの樹林。
そしてはっきりと上蒜山への方向性が。

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振り返れば、中蒜山の大きな山体と秋を物語る色合。

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最後の上りは同じように辛かった。

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なんとか坂を乗り越えて後ろを振り返ると。

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秋の味わいの向こう、右手前に中蒜山、左奥に下蒜山。

しばしの歩みで静かな上蒜山山頂へ、ただ展望はなし。

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奥の三角点には興味なし、休憩もここではせずに先に進む。
下り始めると、ブナなどの豊かな樹林に入る。

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そこを抜けて振り返れば、上蒜山山頂一帯の秋姿。

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下りはほとんどまっすぐの一本道。
ずんと開けた先が八合目こと槍ケ峰。

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ここで休憩。
眼下に広い蒜山高原、稜線に目をやれば歩いてきた山並み。

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ここまで人にはあまり会わなかったが、ヘビは五匹と多かった。
朝方冷え込んだこともあり、日中、彼らは日向ぼっこに出てきたらしい。
そこへ熊鈴の音。
ここの縦走は2回目という広島の方で、昨日は大山ユートピアだったと。
全国を股にかけて山を登っている活発な人で、ぽんぽん山の名前が出てくる。
9月の連休には御在所と御池へ来ていて、遭難捜索隊とも鉢合わせしたとも。
珍しく人と話し込んで、長い休憩になった。

下りは豪快そのもの、広い視界の中、一直線に下っていく。
振り返れば同じく、以下同文。

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ふもとに近づくと残念ながら暗い人工林になり、段差の大きい階段。

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それも下山口(上蒜山登山口)を過ぎれば、牧場の広い道になる。

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ただこの道が長い。

 

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2020年10月23日 (金)

山歩き:紅葉の伯耆大山へ

山歩き:紅葉の伯耆大山へ

旅先でのちょっと山歩き、中国地方は伯耆大山の紅葉を見る。
日夜崩落の激しい山体だが植生の豊かさと歴史の重みはずっしり。
西日本の人気観光地として名実ともにその大きな存在感を感じる。

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【山行日】2020年10月19日(月)    
【山 域】中国山地:大山(弥山)
【天 候】曇りのち晴れ
【形 態】一部周回、往復
【コース】夏山登山道~元谷
夏山登山口10:02--10:48五合目--11:42弥山--12:35行者谷分れ--
--元谷--13:21奥宮

今回の旅行は浅ましいとはいえ、例の強盗騒乱~を利用する。
三泊四日の実質二日で、休暇村奥大山と休暇村蒜山高原に宿泊する。

約50年前の学生時代、電車とバスで一度だけこの地へ来ている。
休暇村へは寄っただけで、学生の貧乏旅行では宿泊などできなかった。
先に蒜山高原へ、当時も人気の観光地でとても居場所はなかった。
流れて大山鏡ヶ成(現在の奥大山)へ、少し落ち着きジンギスカンを食べた。
途中で知り合った九大のN君と、社会問題や学生運動を喧々囂々。
だれかに「大山ならすぐに登れるよ」なんて言われたのだが、興味すらなかった。

前日の日曜日、長い道のりの高速で事故渋滞もあったがなんとか15時過ぎに到着。
受付で山のことをたずねると、しげしげとこちら(後期高齢者)を見て言う。
近場の擬宝珠山・象山なら小学生でも歩けます、大丈夫ですよ。
烏ケ山(からすがせん)は中級ですから、時間的にもちょっとお勧めできません。

ということで、擬宝珠山と象山をえっちらおっちら、夕日を浴びて歩く。
軽い気持ちで臨んだが、豊かな樹林に展望も優れ、十分に満足する。
山陰のマッターホルンと呼ばれる烏ケ山といえば、ずっと頂を雲が覆っている。
えーい忌々しい、姿も見せず無礼な奴、嫌いなヤブ漕ぎもあるし。

翌日、行き先を悩みつつ、相棒を「とっとり花回廊」へ送る。
となると、観光の合間の山歩きは必然的にここ大山になった次第。
天気予報は徐々によくなるとのこと、遅い出発は好都合かも。

ふもとの大山寺は一大観光地で駐車場もたくさんある。
主流は当然お寺参りの人々だが、大山登山の人もなんだかとても多い。
登山届の予定コースには、ア:夏山登山道往復、イ:夏山登山道~元谷、
ウ:下宝珠越~ユートピア、エ:その他、となっている。
初めての山で、準備も万全ではないのでイを選択する。

登山口に入ると、まっすぐの道がずっと伸びている。

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しばらく進んでも、前にも後ろにも人っ子ひとり見えない、なんなんだ。
よく整備された道は、ずっと上り一辺倒。
ここまで整えられた道は知らんとぶつくさ言うとやっとひとり、見つけた。

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自分のペースを守りつつ、ひたすら黙々と進む。
四合目を過ぎたころから樹相が代わり、紅葉が目立つようになる。

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時折、青空も見えるようになり、気晴らしになる。
すれ違う人も増えてきて、六合目ではお祭り状態、若さっていいなあ。

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この時刻だから下りて来る人も多く、団体さんに足も止まる。

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あれだけの数だと、山頂の崩落が3センチぐらい進んだのではないか。
よからぬことを考えていると、おっと。

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左手に視界が開けてきて、大山の鋭鋒の数々や北壁を見る。

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九合目の手前で山頂ループの木道になり、歩きやすくて気分が乗る。

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これがイチイやアララギの一種、ダイセンキャラボクね。

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あまりにうまそうなので一粒だけ口に運ぶ。
甘いねえ、毒を含む種はきちんとぺっ。

山頂らしき一帯が見えてくる。

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小ループを右回りで回る。
休憩スタンドとか木製桟敷席は山を楽しむ観光登山者でいっぱい。
きょうびの若者は火器を使う調理スタイルが大好きなようだ。
山頂から俯瞰する。

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弥山山頂から縦走禁止区間と剣が峰を見る。

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崩落防止で縦走は禁止だが、壁からの登山者は多いらしい。
そんな人々でヤマップやヤマレコは盛り上がり、一部お祭り状態らしい。

山頂から下界を見る、ガスでどうしても霞んでしまう。

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折角、霊峰大山に上ったのだが、いまひとつ気分が乗らない山頂だこと。
下りは山頂大ループの石室方面へ進む。

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かなり高度を下げていくのである意味がっくりだが、意味のある楽しい歩きだ。
石室や梵字ケ池、植生を見るこの木道歩きがなかったら魅力は半減する。

下りは上りと同じ道だが、とにかく足元に気をつけながら下りていく。
滑りやすいし、すれ違いも危なっかしい。
六合目を過ぎ、色めく五合目に近づいて分岐を右にとる。

行者谷道に入ると世界は一変する。

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道は狭くて急な階段になりきついが、目に入ってくる色がいい。

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色づいたクロモジやナラ、ブナが整列して迎えてくれる。

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それがずっと続く。

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経験の少ない自分だから説得力はないが、こんな豊かなのは初めて。

荒れた枯れ沢に出るとそこが元谷。

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逆光の北壁を正面から見る。

その後も樹林帯は続き、緑の多い、いわゆる巨木が加わる。
そして一段と大きな樹木の向こうに建造物が見えると登山道は終了。

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大神山神社の聖域になり、少し奥にはいると下山神社。

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なんかできすぎ。
その後も長い長い参道を下っていく。

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大山寺から休暇村への帰り道、展望台から烏ケ山や大山を見る。

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こんな時だけでも天気に恵まれてよしや。

ちょっと山歩きで、こんなに満足できるなんてありがたや。

 

 

 

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2020年10月 7日 (水)

山歩き:長野市民の山、飯縄山を歩く

山歩き:長野市民の山、飯縄山を歩く

旅先でのちょっと山歩き、北信の飯縄山を戸隠中社から周回する。

長野市の北西に位置し、手軽に登れる山としてまさに長野市民の山。

信越五岳(ほかは斑尾・妙高・黒姫・戸隠)のひとつとして存在感はいまいち。

百名山に選ばれなくてよかった、万人を受け入れる山、こういうのがいいんだよ。

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【山行日】2020年9月29日(火)

【山 域】北信:妙高戸隠連山国立公園

【天 候】曇り時々晴れ

【形 態】周回 単族 軽装

【コース】西登山口から飯縄山のち瑪瑙山から戸隠中社へ

西登山口9:30--9:58萱の宮--10:51南登山道合流--10:58飯縄神社11:06--

--11:14飯縄山山頂11:34--12:21瑪瑙山--13:34分岐--14:02中社P

 

休暇村妙高に三連泊し、のんべんだらりの日々の合間に山歩きする。

そこにいるなら当然、妙高山だが16年前に登っている。

宿の豪華な朝食を食べてから山へ向かえば、出発は9時過ぎになる。

往復8時間ほどの山に対してそれはとても失礼なこと、遠慮する。

火打山、黒姫山、高妻山、戸隠山なども以下同文。

すると、飯縄山しかない。

いい山を残しておいて本当によかった。

 

一般的に飯縄山への登山は南登山道が主である。

信仰の山らしく十三もの石仏があり、道中を見守ってくれている。

でも往復はもったいないし折角なので衛星峰にもよりたい、と西にする。

 

休暇村妙高から1時間余、黒姫山を大きくぐるり回って戸隠に至る。

戸隠は神社で有名なだけでなく牧場、キャンプ場ほかレジャー施設もある。

森の中心に一本道が通りわかりやすそうだが、いつ来ても迷いそうになる。

途中、黒姫山登山口にはそれなりの車が停まっていた、山日和。

戸隠の高妻山駐車場はといえばもうあふれるぐらいの台数だ。

 

中社付近で工事中の道の脇を西登山口目指して入っていく。

休日は大混雑するちびっ子忍者村の側を通るがとても道が狭い。

こちらは道端に3台駐車していて、そこまで送ってもらい、出発する。

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いきなりの急登はすぐにおわり、よく整備された樹林帯を進んでいく。

薄日の漏れるカラマツ混じりの道は静かで、淡々と歩く。

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先行者の鈴の音が聞こえる。

しまった、熊鈴を忘れた。

 

林道を横切り少し行くと鳥居と祠がある萱の宮。

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そこから少しずつ勾配を増すが万人向けのよい道である。

高度があがると徐々にごろごろの石の道になり歩きにくくなる。

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下りや濡れているときは滑りやすそうだ。

 

右手に少し展望が開けるが雲が出ていてはっきりしない。

南登山道に近づく尾根筋に出ると明るくなり視界が開ける。

岩と石が混在する道なので足の置き場に注意する。

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前方の先行者は足さばきが軽いので歩きなれた地元の人だろうか。

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振り返るとそれなりに眺めがいい、上がってきた高度に少しの満足感。

こちらの道にも石仏があってちょっと安心。

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行き先の雲間にはニセピーク、もとい飯縄神社らしきが見えている。

下りてくる登山者は早出の人だ、元気がいい。

そこら辺が南登山道との分岐というか合流点で、彼女は南へ下っていく。

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その先を見れば、道筋に行き交う数人の姿を認める。

 

ガスという雲間を、山頂は近いのか遠いのかすぐなのかまだなのか。

ぼやいていると目の前に鳥居が現れた。

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えっ、もう着いたの、でもピークらしくない場所だ。

 

少し進むと道端の石仏の周囲にだけシラタマノキ、にくいね。

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草葉に隠れた右手の下がったところに建築物がある。

飯縄神社の祠だった。

鳥居・祠・神社と山頂の位置関係が飯豊山にとてもよく似ている。

 

きれいなトイレブースもある。

飯縄山山頂へはいったん下って登り返す。

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山頂はかなり広くて大きな石がごろごろとしている。

どこでも腰が下ろせ、学校登山や多くの家族連れに対応できるはずだ。

雨の昨日とは変わって平日の今日は数人の人が点在するのみ。

展望はいいのだが座ったままでは見えず、端の方へ行く必要がある。

東側の飯縄高原新道方面が切り開かれていて一番眺めがいい、なんでやねん。

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休憩を終え北へ少し下ると右に霊仙寺山への縦走路がある。

時間と体力に余裕があれば往復したかったが、かなわぬ夢とする。

瑪瑙(めのう)山への道はゴロ石の滑りやすい急な道で、少し焦る。

慎重に足の置き場を見極めつつ、樹間を下りる。

 

しばらく下って振り返ると霊仙寺山へのなだらかな稜線が見え、後悔。

もう少し進むとちょっとした露岩があった。

 

ここからの眺めが本日の一番。

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どっしりとした瑪瑙山はそれなりに、右の美形は高デッキ山なのね。

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見る位置や高度、角度によってどんどん変わるので軽口は慎みたい。

露岩から見下ろす鞍部や緑の笹原の、遠目ならではの美しさ。

 

露岩からの下りをこなすと嫌な登り返しがあってふつうは少し落ち込む。

ところがこの平坦な鞍部の歩きはルンルン稜線歩きのそれ。

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瑪瑙山への登りもそれほどではなかった。

 

瑪瑙山の山頂へは少しの寄り道になる。

名前に惹かれて来ると、宝石のメノウはないが飯縄山の本体がしっかりと見渡せる。

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神社と山頂、霊仙寺山を繋ぐ稜線がなだらかでやわらかい。

反対側の西方面を見ると、あらまあ、いと興ざめなり。

この山の存在は雪山シーズンのボーダーやスキーヤーのものなのだ。

恰好の一服休憩場所てか。

 

その後はゲレンデをひたすら下り、怪無山手前の分岐で左、中社方面へ。

すぐに笹やぶの道になり、笹の背が高い。

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前日までの雨のしずくがぽたぽた、嫌なパターンだ。

 

すぐに樹林帯をジグザグに下る一般的な登山道になる。

いくつか沢を渡り、沢音が一段と大きくなるとふたたび分岐がある。

左、飯縄山、右、中社。

現在地の認識があいまいで、標識の意味がすぐにはよくわからなかった。

左の飯縄山へ、は別の登山道なのか?

否、おそらくこれは中社方面から来て西登山口へ向かう道、らしい。

 

右の戸隠中社方面へ進むとすぐに水路沿いの道になった。

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これはネットでも見ていた、とても印象的な道だ。

左側は急斜面、右に用水のような水路、道はその間を進む。

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この水路は水源でもあるらしくとても大切にされているのがわかる。

ただとても長いので少し不安になる。

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前方に開けたススキ原と戸隠山が見えてきて、標識も現れ一安心。

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左に踏み跡があるのに標識は示さず、右手の越水方面のみを指す。

どちらにも不明な自分は水路に沿ってまっすぐに進むという愚を犯す。

草丈の高いやぶに入り、浄水場にぶつかり、民家に突入。

広い車道を求めて、這う這うの体でようやく戸隠中社の駐車場に着いたとさ。

 

今日の反省

所要4~5時間の山ならいつでも歩けるように常に備えたい。

時に、飯縄山のような「あたり」もあるわけで、一応合格。

北信五岳ほか名山の並ぶこの地の山歩きは選択の幅がとても多い。

信州山のグレイディングで2B初級の飯縄山にしても山体が大きい。

衛星峰も多く四方に登山道がありいろんなレベルに応じている。

 

昔の思い出

夜中に笹ヶ峰に着き翌朝雨の火打山へ、ネマガリダケにとことん邪魔をされた。

雨なのでむれるのがいやだと短パンで妙高山、数十か所虫に刺され泣いた。

黒姫山は東のスキー場から、ここでも竹や笹にずいぶん足を取られた。

人気の登山道ではなかったので山頂付近で団体さんに変質者扱いされる。

距離があり時間のかかる高妻山へは早朝に挑む、これ常識。

歩き出しのキャンプ場でグランピングしているキャンパーたちを観察する。

優雅に椅子でくつろぐその結果が、朝から死んだ魚のような眼をしていた。

最近はソロキャンプが流行しているらしいけど所詮ブームにすぎないのでは。

モノやスタイルに凝って、うんちく垂れる様になったら・・・末期かもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年12月13日 (金)

山歩き:川原峠から養老山

山歩き:川原峠から養老山

この時季の山歩きはどこへ行っても黄紅葉が中心になる。

養老は晩秋の紅葉を愛でる山歩きには最適で、電車利用で縦走気分も味わえる。

急登、稜線漫歩、園地で休憩、急な上下動歩き、ゆったり散歩にどっぷり観光地、文句なし。

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【山行日】2019年11月30日(土)    
【山 域】養老山地:川原峠、養老山
【天 候】晴れ
【形 態】周回(一部電車利用) 単族 軽装
【コース】養老鉄道養老駅駐車場、起点
養老駅7:38--養老線--7:45美濃津屋駅--東海自然歩道--9:16川原峠--9:55避難小屋--

--10:45養老山--11:02小倉山11:40--12:21あせび平--13:16滝P--養老駅

紅葉祭りもほぼ終わりに近づいている人気の観光地、養老と養老ノ滝。
背後の養老山には山頂登山道が整備され年間を通してよく歩かれている。
滝上から三方山経由、小倉山・養老山であせび平から林道を下るのが一般的。
ごく一部の人が笙ケ岳をからめ、表山・裏山を踏む人はうんと少ない。
ふもとの養老鉄道養老線を利用して山上を縦走するトレランさんや健脚さんもいる。

晩秋の紅葉を愛でる歩きに養老は最適で、お気楽縦走できればさらによい。
ローカル感満載の養老鉄道養老線はそんな縦走登山のつよい味方である。
養老駅がわずか数台とはいえ許可駐車場を設けているのもありがたい。

電車の発車時刻を気にしつつ、養老鉄道養老駅に着く。
これは自分の都合を考えただけのことで、事情がわかれば計画は慎重にしたい。
駐車を許可書で届け出てから場所の指定がされるので、時間には余裕が必要だ。
ひとりの駅員さんが上下線の電車の改札仕事の片手間に行っていることだから。

電車利用の後先は、今日のコースの養老山地を北上するか南下するかで決まる。
尾根歩きをする時は太陽を背に受けるほうが視界が開けるから自分は北上が好きだ。
南下して、山歩きの最後にゆったり電車にゆられてもどるのも捨てがたいものではある。

休日の朝の電車内は予想に反して人が多く、若い高校生が大半。

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となりの駅に向かうだけの乗車時間が以外に長いので山を歩く距離も長そうだ。

美濃津屋駅で降りて、標識をさがし、山のほうへ向かって歩いていく。
静かなところだが、ふと人に会うと自然にあいさつするのが田舎らしくていい。
東海道自然歩道はほぼ一直線の舗装路。

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広い車道を横断すると未舗装になって少し不安になるが、道なりに左へ曲がって行く。
石がごろごろと少し荒れてくるが、そのまま進んでいく。
途中で自然歩道は二手に分かれるが、右手ではなくまっすぐに上がっていく方へ。
川原峠を目指す道ははじめこそ素直な山道だが途中からどんどん急な階段になる。

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自然歩道特有の足の上げ幅が大きいので、あわてると息が上がる。
マムシやヒルに注意の看板もあまり気分のいいものではない。
このままなら楽勝と油断しかけたころ、試練は突然にやってくる。

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崩壊しかけたトラバ道と急な階段が交互にあらわれて、それは峠の手前まで続く。

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川原峠に着くとほっと一息だが、反対側の下に林道が見えるのでがっかりもする。
向かうは養老山方面で、右手に進む。
ちょっと上がれば東屋のある広場があらわれ展望もよくて休憩する。

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ここからしばらくは樹木トンネルで黄葉の名残りがうれしい。

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道は尾根縦走のようなトラバ道のような、右手に視界があるので明るくていい。

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左手は粗い植林帯で、少し離れたところを見え隠れして林道が走っている。
苦しい山登りではないがルンルン稜線歩きでもない、健康的な山歩き。
しばらく行くと津屋避難小屋。

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ここを上手に利用すれば楽しい山旅ができそうと何度も思った、が未遂。

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そこで山の上では今日はじめて人に会う。
少しの起伏を何度も繰り返して山上の散歩道は続く。

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アセビとコケとは鈴鹿の山のようだ。

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ずっと高度はあまり感じなかったが、そろそろ高いところでは?
人の声が聞こえ、左手に上がっていくと養老山山頂。

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ここからはすれ違う人が一気に増える。
いろんな人のいろんな登山スタイルを見るのは楽しい。

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最近はファッショナブルで機能性も高いし個性があるのもいい。
養老山から独標を経て小倉山の間というのは山に変化があっていい。
すぐ左手を林道が走っているのにだれもそちらを歩かないのも面白い。
わずかな区間にたくさんの人をやりすごし、小倉山園地で休憩する。

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日当たりはよいが吹き抜ける風が冷たいのはまさに晩秋というか初冬だ。

笙ケ岳と南のダイラを見ながらだれも寄らないあそここそ紅葉の盛りではないか。

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そう思っても、あそこまで行く気力はもうわいてこない。

テーブルやベンチ、東屋が随所にあっても人がどんどん寄せてくる。
退散する。

小倉山からの下りではさらにたくさんの人に会い、この山の人気は本物だ。

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笹原峠までくると、ほとんどの人が三方山方面に下りていく。

ここからアセビ平やもみじ峠までの稜線歩きこそ養老山歩きの華なのになあ。

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疲れた体に急なアップダウンはきついが、優れた道だと思う、あるね。
もみじ峠まで行って古道で林道に入るのが普通だが今日はアセビ平まで。
そこからは古道を下りるよりもかなり遠回りになるが単調な林道に入る。

目的は晩秋の名残の紅葉。
山道とはちがって気をつかう必要のない広い道をだらだらと下りて行く快感。

ほら、たしかに残ってた光と紅葉。

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歩き疲れたからだにはそれなりにクールダウンにはなったとさ。

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いわゆる一般登山口の滝駐車場にくると観光客がどっと増える。

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ここからは喧騒の世界。

静かな山とは異なる世界を見るのも大切なこと、これまたいいじゃないの。

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子どものころから何度も来ているけど、飽きることはない。

養老駅にはさらにぐんと下っていくのだった。

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電車を使った周回縦走山歩き、変化に富んでいて満足感は高い。
季節を変えて、といっても春しかないが、もう一工夫して再訪したい。

その後にこのところ週に何度も来ているここへ寄る(本当はこちらが中心)。

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家に戻ってからの夜、呼び出される。
覚悟はしていたけど。

 

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2019年11月 6日 (水)

山歩き:三筋山の海すすき

山歩き:三筋山の海すすき

海辺の稲取の町から三筋山へは125haの広大なススキ原、細野高原がある。
この高原の特徴は海の見える草原で、相模湾や伊豆七島が一望できる。
イベント参加の行楽観光は運にも恵まれて、納得のゆく展望山歩きとなる。

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【山行日】2019年11月1日(金)    
【山 域】東伊豆:稲取細野高原、三筋山821m
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】細野高原駐車場を起点、山頂往復
出発点10:35--11:20約八合目--11:28山頂11:52--12:56出発点

今回の旅行の後半は伊豆半島、休暇村南伊豆に宿泊する。
朝、弓ヶ浜を散歩したあと、東伊豆まち温泉郷「秋のすすきイベント」に参加する。
宣伝文句は「黄金に輝く世界を散策、まだ見ぬ絶景!海すすき」だそうな。
イベント期間は10月7日から11月8日まで、シャトル送迎ほか各種催しがある。

海沿いの道路から見えた風力発電の風車が林立するあたりがそれらしい。
起伏のある道路から山域に入ると、時に狭いくねくね道になる。
すれ違いも難しい山間の生活・作業道はイベント期間中、車線規制をして対応。
随所に係員が案内に立ち、地区をあげての大事な観光になっている。

広い駐車場に車を停め、近くの入山受付で入山料600円を払い説明を受ける。
スタンプラリーもあって、楽しみながら観光山歩きができそうだ。
イベント広場や売店ほか臨時トイレも随所に設けられ、力が入っている。

出発地点の標高は約400m、目指す山頂までの標高差は約420m。

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それなりの上り下りがあってちょっとした、というか立派な山歩きである。
そんな山登りはイヤ、というたくさんの参加者のためにはシャトルバスの送迎もある。
マイクロバスでゆっくり遠回り、およそ八・九合目付近まで行ける。
そこから絶景ポイントまでは徒歩10分、山頂までは残り5分で、至れり尽くせり。
スタンプラリーについても、バス降り場から歩いて下れば達成できるというもの。

ということで、出発。

苦労は買ってでもする自分は歩いて、自分以外のほとんどの人はバス乗り場に直行。

はじめこそ沢を渡るため、下ってから上がっていく階段歩き。
そこからはカートが余裕で通れそうな幅の舗装されたコンクリート道になる。

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足の上げ幅が必要ない分、ふつうの道を歩く感覚でどんどん進んでいける。

周囲には面積が125ヘクタール、東京ドーム26個分というすすき野原が広がる。

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パンフによれば箱根仙石原の7倍という、東京近郊観光地の比較基準が面白い。

これから歩いていく道や目的地が一望できるのはなんとなく安心感がある。

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ふと香港のいくつかのロングトレイルを思い出す。
コンクリート舗装で幅も同じぐらい、海が見えるのもよく似ている。

前方の先を行く人は同類?否、生態というか植生を観測する調査員の方だった。
ススキ原とはいえ足元をよく見ればリンドウやセンブリ、リュウノウギクが咲いている。

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ヒョウモンチョウやシジミチョウがひらひら、ヤマカガシの幼ない蛇があわてて逃げる。

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暑い日ざしのもと、ずんずん歩を進める。

草原の合間に山並みが見え、なかなか美しい稜線だ。

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途中から勾配のあるジグザグの道になるが、舗装道なのできつさは軽い。
上りつめたところが約八合目のシャトルバス降り場で、係員やバスの乗降客がいた。

そこからは一応だれもが徒歩ということでえっちらおっちらと階段道を上がっていく。
左手におすすめ絶景ポイントがあらわれるが寄るのはあとにして山頂へ向かう。

山頂も明らかに開けた場所らしく、先を急ぐ。

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到着する前からどんどん広がる視界はいわゆる360度の展望というやつ。
展望台もありここまであけっぴろげだと苦笑。

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風車は稜線を北へと続き、そこで東西に横たわるのが天城連山だという。

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先ほどから見えていたのは万三郎岳や万二郎岳という有名な百名山だった。

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山腹に点在する家々が異様だが、土地が少ないというよりも別荘感覚での開発なのだろうか。

おすすめ絶景ポイントに下って行く途中の眺めもいい。

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絶景ポイントから山頂方面を振り返っても、いい。

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約八合目へ下っていくと、行楽客がどんどん上がってくる。

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さてその下りには、行楽客の一部の人が加わることになる。

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本当はここに一番の問題というか難点がある、と思う。
舗装された道は歩きやすくてちょっと油断するとスピードが出る。
それでなくても速度を抑えながらのつんのめる歩きなのだ。
コンクリート舗装の固い道は膝や足のいろんな部位にじわっとダメージを与えてくる。
みなさん、元気に楽しそうにしてるけど、明日は如何?

そんなイベント参加の行楽観光だが自分には納得のいく展望の山歩きになった。
こんなのは山歩きの風上にも置けない、とはまったく思わない。
むしろ人が多いからこそその隙間で静かなひとり山歩きができてありがたいこと。

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2019年11月 3日 (日)

山歩き:長者ケ岳から富士山を見る

山歩き:長者ケ岳から富士山を見る

富士・伊豆へ四泊5日の観光旅行、宿泊地から近場の山へ向かう。
一日中雨の翌日その裏山から、足元さえ我慢すれば絶好の展望が広がる。
富士山が見られるのは当然のように思っていたが、運に恵まれただけ。

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【山行日】2019年10月30日(水)    
【山 域】静岡・山梨:天守山地、長者ケ岳1336m
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】休暇村富士を起点、山頂往復
休暇村富士8:00--8:10登山口--8:41分岐点--東海自然歩道--
--9:26山頂9:42--10:13分岐点--10:36登山口

富士・伊豆へそれぞれ2泊ずつ、四泊5日の観光旅行をする。
宿泊が一番の観光だが、合間をぬって宿から最寄の山へ向かう。
休暇村は日本全国どこでも立地に恵まれているが、ここも秀逸。
眼下には田貫湖が広がり、正面に富士山という絵葉書のような景色。
そして背後の西側に天守山地が連なり、長者ケ岳や天子ケ岳がある。

荷物をまとめ、ビュッフェ形式の豪華な朝食もそこそこに登山口へ向かう。
休暇村の駐車場から奥へ進む感じで林道をつめていく。
水溜りが各所にあり、道全体にあふれているので避けていくのに神経を使う。
大きな靴跡は登山靴のそれで、朝早く山に入った人がいるらしい。

登山口からは植林帯の暗い道で階段状の歩きにくいところを上がっていく。

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ジグザグの道をしばらく進むと徐々に自然林が増え明るくなってくる。

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東海自然歩道の通る稜線の道に合流するまではひたすら高度をかせぐ。

あたりが開けてくるとすぐ合流できそうなのに、なぜか下がっていく。
分岐点は休憩所になっていて、それなりに素晴らしい展望が広がる。

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富士山と田貫湖や朝霧高原、なだらかな裾野のむこうに越前岳も。
ただその越前岳の高さにはもくもくと雲が湧き始めている。
こりゃ急がないと、ガスがどんどん上がってきて富士山だって見えなくなる。

稜線の道、東海自然歩道に入ると斜度が緩くなり広くて歩きやすくなる。

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おそらくこのまま一気に山頂までつめていくのだろう、と思わせる雰囲気いっぱい。
途中の杉木立は4車線以上の歩道だから人気のほども分かるというもの。

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樹幹越しに近くの山並みが見え、東海自然歩道らしい階段やベンチもある。

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登山道なのか遊歩道かは関係なく、歩いていて気持ちのよい漫歩コース。

人の声が聞こえてきたから山頂は近い。

すぐに少し開けた場所で、交差点でもある長者ケ岳山頂に着く。

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左手には、ぐわんと大きな富士山。

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下の分岐点で見ていたので予想はついていたが、絵に描いたような景色。

そして真ん中たてに、大沢崩れ。

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富士山はここでぱっかりと割れるんじゃないか。

そこには先客で外国の若者が3人、あの大きな足跡は彼らだった。

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別れ際に聞くと、アイルランドから、と。
ラグビーW杯の応援なのか、それとも選手?
天子ケ岳方面へ向かっていった。

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別れてからもっと会話すればよかった、と後悔。
ルーク・ケリーとダブリナーズの「私の愛した街」なら少し歌えたのに。
Luke Kelly & Dubliners "The Town I loved so well"

西側に行くと、こちらの展望もいい。
雪をかぶった赤石山脈のオールスターズが勢ぞろいしている。

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そこへ日本の若者がひとり、地元だそうな。
彼が言うには、富士山はともかく赤石山脈がはっきりと見えるのは珍しいそうだ。

天気予報頼りの今日の山歩き、ビギナーズラックというか運に恵まれただけとも。

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いやはや「富士山の見える山歩き」というガイドブックもあるが展望の山歩き万歳。

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2019年10月20日 (日)

山歩き:大川入山、笹原に浮かぶ紅葉

山歩き:大川入山、笹原に浮かぶ紅葉

天気ほか何かとあって中部山岳の高い山や東北の紅葉へは行けなかった。
安・近・短でそれが味わえるのはここしかない、今日しかない大川入山。
天気予報に反してガス霧雨、途中から切れて青空、笹原に紅葉が浮かぶ。

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【山行日】2019年10月20日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】曇りのち晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P8:01--8:06登山口--8:52横岳--9:44最低鞍部--10:19山頂10:49--
--11:13最低鞍部--12:04横岳--12:42登山口--P

安近短の山とはいえ、朝は早いし、準備も大変。
体調維持で通う猿投山では、家事を済ませて昼から入山していたのとは大違い。
前夜、就寝を早めたら寝付けず、堂々巡りの変な夢をみてはトイレで起きる。

休日の朝早くは、道路が空いていていい。
知立を過ぎ豊田市街を抜けて153号線に入ると、あれまあ行楽の車列が。
足助では雨が降ってくるし、ガスにしっとりと覆われたまま長野県に入る。

平谷の道の駅でトイレ休憩、いつ来ても駐車場は車がいっぱい。
治部坂峠を過ぎてすぐ左手の立派な登山者駐車場に入る。
えっ、なんだなんだ、かなりいっぱい、こんな天気なのに皆さん、早い。

「天気予報とちがうねえ、期待してきたのにこれじゃあ」
「台風もそうだし、最近の天気はおかしい」
「今年は紅葉も遅いというけど、この山はどうなんでしょう」
「また次の台風が発生したというし、先の天気も悪そうだから」

ヒマなおじさんたちの愚痴はつづく、そんなことより早く支度をせんか。
道路を挟んだ向こう側の駐車場から若い人たちが来て、どんどん出発していく。
傘も雨具も持って、とにもかくにも出る。

登山口までは舗装された道、雨でぬれて湿った道はすべりやすい。
前を行く夫婦連れが両手ストックで右に左にふらふらしている。
自分もだるくて重い足をゆっさゆっさのステルス前進。
奥さんの背後に近づきすぎて、ぎゃっと驚かれる。
すんません、クマには気をつけて。

登山口からはしばらく舗装が崩れた荒れた道が続く、しかもすべりやすい。

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沢にかかる橋を渡り、ジグザグの道で尾根端に上がる。
すると少しの上りで、根っこの入り乱れた道になる。

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この山の特徴的な道に今日はぬれて滑りやすいが加わり慎重を期す。
ずっと下を見て、安心なところを探していくと、そこに秋がある。
周囲はガスが多い、暗いというか幻想的。

はじまりのきつい上りでじっとがまん、緊張から水を飲む。
時々カラマツの倒木があるが、通り抜けやすいように処置はされている。

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通行禁止の道も巻き道がきちんと整備されている、すべりやすいけど。

ガスはさらに濃くなった様子、前を行く人が霞んでいる。
いつもは右手に遠く大川入山のピラミダルな山姿が見られるけど、真っ白。
上りが緩やかになってくると少し開けた広場、横岳に着く、が通過する。

ここまでが大川入山登山三分割のはじめの部分、地味に辛い上りが多い。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。
時々左右に展望が少しだけ開けるが、日陰になる時間のほうがずっとながい。

ここからは部分的に少し色のついた秋が見られると期待していたがどうか。

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うん、悪くはないが鮮やかでもない、でも撮るときは撮っておこう。

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おや、深い谷を挟んだむこうに長者峰や高嶺の稜線がうっすら見える。

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尾根歩きの中盤後半は上り下りが長くなり、樹間からの展望もほとんどなくなる。
その分、しっとりとした秋が味わえ、のどの渇きも抑えられる。
樹間のむこうが見えない分、ふだんは気にもしない樹林がおぼろげにガスに浮かぶ。

どんどん下がって最低鞍部に近づくと、なんと後ろから光が差してきた。
風は感じないがガスが飛んで舞っている。

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光は偉大なり。

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最低鞍部からは谷間のむこうに秋が広がる。
尾根のつなぎ目はとても不安定な部分でもある。

大川入山登山三分割の残りは、斜度が急にあがりひたすら我慢ののぼりになる。

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暗い樹林帯の上りを少し我慢すると、開けて明るいところに出る。

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太陽の光で紅葉や新緑が映え、振り返れば歩いてきた尾根と蛇峠山が見える。

鮮やかな紅葉には早かったが、明るい日差しのこの光景には満足する。
今日はちょっと無理して出てきたけど、報われた感じ。
このまま天気も期待できるので、日除けの帽子をかぶる。

上りは確かに辛いけど、明るくなった花街道を進む。
さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐわんと展望が広がる。

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この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。

そして今日は、その笹原に紅葉が浮かぶ。
少しむこうに見える禿げたようになだらかなラインが馬沢山なんだろう。
見る分にはとても素敵な景色なので、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。

下手な数の何倍もデジカメる。

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山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。
単独さんがふたり、すぐにもうひとり、アララギ方面から夫婦連れ。
駐車場の車の数や途中に行き交った人数と合わないけど、まいいか。

座れる短かい長椅子は3つ、早いもの順で気にしないでおこう。
山頂からの展望を楽しんでいたら、あっという間にわんさかの人。

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あらためて思うに山頂はせまい、座ると景色はあまり見えない。
それでもみなさん、ここで休憩するわけだ。

山頂からアララギ方面へ足を延ばす。
恵那山も加わり豪華な秋の山風景。

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少し左に目を移せば、近くてとても遠い馬沢山。

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山頂からの下り、足元には注意しつつ、残りの秋を愛でる。
この山の一番の眺望はこの下りのわずかな時間に集約される。
雲海の向こうは赤石山脈だろう。

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途中、たくさんの上がってくる人に会う。

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往きには気がつかなかったセンブリやリンドウ。

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そして横岳からの下りで、さようなら大川入山が。

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気をつけていても数回、ずるっとすべったのは弱った筋肉の所為。

もちろん長い下りの後、沢の水でお清めしたのは当然のこと。

 

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2019年7月 9日 (火)

山歩き:花の島、礼文島歩き

山歩き:花の島、礼文島歩き

花の島で有名な礼文島は、ハイキング対象としてはほぼ完璧な観光名所だった。
貴重な高山植物が咲き、稜線では視界が開け、歩道はとてもよく整備されている。
標高が低いので山歩きというよりは遊歩道、ただ人気の場所だけに人がとても多い。
山歩きやトレッキングの入門がここだと、老爺心ながら、その後のことが心配になる。

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【山行日】2019年6月23・24日(日・月)    
【山 域】北海道、礼文島
【天 候】23日曇り強風、24日晴れ
【形 態】周回とか往復 軽装
【コース】桃岩展望台コース、ゴロタ・スコトン岬めぐりコース
「桃岩展望台コース」約3時間、香深から登山口までは宿の送りで
 桃岩展望台--キンバイの谷--元地灯台--知床
そして「北のカナリアパーク」へ寄って、差閉バス停へ下りる
「ゴロタ・スコトン岬めぐりコース」約3時間、江戸屋バス停から
 ゴロタ岬へ往復、その後スコトン岬へ、その後は車道を江戸屋バス停へ

礼文島香深へは、利尻島鴛泊からフェリーで渡る。
わずか1日、離島するだけなのに、船の旅は情緒があっていい。

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鴛泊9:20出港、フェリー2等料金は910円、香深には10:05着港。

観光バスやレンタカーなどは予約でいっぱいなので路線バスを利用する。
礼文島へのアクセスも含めて、計画段階でしっかり詰めておくことが大切。
ただ、気象条件その他でどんどん変化するのでむずかしい。

ガイドブックやパンフには「礼文島のお花畑を歩こう」と6コース紹介されている。
「桃岩展望台コース」「岬めぐりコース」「礼文林道コース」「礼文滝コース」
「久種湖畔コース」「8時間コース」
これらを参考にして、礼文島滞在時間から選んだのが上記の2コース。

スコトン岬往き路線バスが10:50なのでそれを利用する。
紹介では最初にスコトン岬まで行き、ゴロタ・澄海岬経由で江戸屋バス停へと縦走。
予定4時間コースに同行者が不安を覚え、江戸屋から逆走のショートカット歩きとする。

バスの乗客には数日、島に滞在してトレッキングしている人がいて、熱く語る。
なんでもいくつかのコースをほぼ歩いていて、その魅力にどんどんはまっている。
どこどこで会った人とはほかの場所でも会い、島の人との交流も楽しくて・・・と。

江戸前バス停で降りて、ゴロタ岬へは最初、ずっと車道を歩いていく。
途中から車道をそれて、かなり急な歩道を上がっていく。

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遠くに先行者が見え、周囲の雰囲気もいいので期待が深まる。

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ひとつの山に登った先がゴロタ岬らしい。

フェリーで一緒だった台湾からの観光客が仲間撮りで盛り上がっている。

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そこまでもその周囲も美しいお花畑、眺望360度で眼下には海、遠くに利尻山。

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振り返るといま来た道の先は、スコトン岬へと半島が続き、その向こうにトド島が見える。

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台湾の人たちのその先は、丘越えの稜線歩きのあと砂浜に下りて、澄海岬へと進む。

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それこそ絵に描いたような展望絶佳の海沿いの○○トレイル。
ニュージーランドや香港の人気のトレイルと比べてもまったく遜色ない。
ここから引き返す自分がなんとも情けなくて、悔しくて。

でもこれから向かうスコトン岬方面を見やると、まだ希望が持てた。

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というのも、車道からそれたところに再びもどってきた時までだった。

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その後はといえば、もちろん道端はきれいなお花畑のこんな道。

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いろんな事情があったのかもしれないが・・・。

北の果ての集落に入り、車の喧騒のない道を進んでいく。

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どこの国や島でも、半島の先っぽというのはなぜか行ってみたくなるもの。

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来たぞ、先端。

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向こうにトド島を臨むスコトン岬に到る。

帰りは、観光バスも通る江戸屋山道はやめて、海沿いの道を歩く。

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ここでも一番の存在はカラスたちで、少しちょっかいを出したら倍々返しされる。
本当に、どんな猛禽類や野鳥でも集団カラスに対抗できるものはいるのだろうか。

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そんな観光礼文島の1日目の日は落ちる。

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次の日にはもう礼文島にさよならして、利尻島に帰る。

香深を出るフェリーの時刻は13:25、活動できる時間は短い。

「桃岩展望台コース」は香深から知床までで、逆からも歩かれている。
映画ロケ地の「北のカナリアパーク」が近くにあり、そこに寄る手もある。

なんともうれしい快晴の日、宿の人に一番人気コースの登山口まで送ってもらう。

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このコースも、路線バスが利用できるが、本数が微妙に少ない。
あとで分かった事は、距離もそんなに長くはないので香深からずっと歩いてもよかった。

ここはもう説明は不要、写真だけでいい。
見事な展望とお花畑と、歩いて気持ちの良い道がずっと続く。
それらがこんなに容易に体験できる、って本当にいいのかな、神様・地蔵さま。

まずは展望台を目指して登っていく。

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正面に桃岩、行く先を見れば利尻島。

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少し歩いてから展望台方面を見る、そして海、ついでに自撮り。

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ツバメ山でも振り返ると、ユースホステルのある海岸、歩いてきた稜線の道。

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向かう先は。

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すれちがう人、お花畑。

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元地灯台へ来たら、あとはなだらかな下り、名残惜しい。

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知床の集落を少し歩くと、空き地や路地の花がいい。

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時間があるので、「北のカナリアパーク」へ足を延ばす。

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さよなら礼文島。

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ふたたび利尻島へ、今日も男前の利尻山。

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そんな北の人気の観光の島、礼文島・利尻島。

50数年前、親戚の人に勧められてからずっと心の奥底に沈めていたけど、夢開くときがあるの一席。

 

 

 

 

 

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2019年7月 1日 (月)

山歩き:北の島の山、利尻山へ

山歩き:北の島の山、利尻山へ

利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれ、日本百名山にも選ばれている。
標高1721mで天気がよいと山頂から礼文島、サロベツ原野、サハリンまで見えるらしい。
鴛泊登山コースは往復の一本道だが標高差は約1500mでそれなりに手強い。
北海道、札幌旅行の延長で足を運びいつものついで山歩きに挑んだのだが・・・。

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【山行日】2019年6月22日(土)    
【山 域】北海道、利尻島、利尻山
【天 候】曇り時々雨
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】鴛泊コース、北麓野営場
登山口4:43--5:42五合目--6:27七合目--7:12長官山--7:29避難小屋7:36--
--7:58九合目--8:40山頂9:14--9:38九合目--10:07長官山--11:09五合目--
--12:05登山口--12:42利尻富士温泉

いつもの旅先でのお気楽山歩きとするにはちょっと否、大変きつい山歩きになる。
礼文・利尻島は人気の観光地だが、利尻山登山だけは観光気分では痛い思いをする。
とにかくこの地への空・海などの交通の便や天気などを考えるととても厄介。
それらを乗り越えてでもこの山を目指すのは例の百名山コレクターだけではないか。

セントレアからJALで新千歳空港へ、空港ホテルで1泊し、翌日ANAで利尻島に入る。
その日は空港でレンタカーを借りて島の各所に寄り、周回しつつ観光する。
宿は、早朝利尻山登山口へ送迎してくれるペンションで、朝4時半の出発。
夜半ずっと雨が降り朝方ようやく上がったが、もやっとした天気。

宿泊者のうち7人ぐらいが同行の方らしく、装備を整えて集合し車に乗り込む。
みな一様にきちんとした格好や装備で、スパッツではなくゲイターをきちんと付けている。
すっきりしたアウターにザックがしゅっと締まっていて、ストックや登山靴もびしっとしている。
薄着の行動着に旅行ズボン、軽いローカットシューズの自分は当然場違いのようだ。
だから一応口外する。

「雨が降り続くようなら、おれはやめる」

みなを乗せた車、登山口まではとてもいい道で、くねくね上りながらもすぐに着く。

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車から降りるとさっとすぐに出発していくのは若い人、か。
夫婦連れらしい2組は東屋で朝食や装備を整えている。
まわりに影響されて、自分もザックカバーを付け、雨具を羽織ることにする。

よく整備された、というよりしっかり舗装された登山道を進んでいく。
それなりに斜度はあるのだが、道はまっすぐでとても歩きやすい。
アスファルトというか、浸透性のある遊歩道。
こういうのがいいんだよ。

雨にぬれた新緑のなか、唯一の水場「甘露泉水」に来る。

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岩の下から水が流れ出る泉で、水道水をもっている自分は見て通り過ぎる。
先は長いし、準備しておけばここで時間を使うのはもったいない、と思う。

狭い道の前方に団体さん、でもガイドさんがしっかりしているので対応が早い。

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耳に入るガイドの指示はなかなか的確で、ひとりひとりによく気をつけている。
いろんな人がいるのでペースも時間配分も大変なんだろうなあ。
四合目でもうひとつの団体さんを目にしたが、しっかり説明していた。

道はきつくはないがそれなりに石ごろごろなので、気をつけて避けていく。

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まだ元気だからよいが、足の置き場をまちがえるとそれなりに気落ちして気が重くなる。
雨でしっかりぬれているので、疲れた下りは要注意だろう。
雨具を羽織っているだけなのにむんむんととても熱いのでTシャツを脱ぐ。

ずっとガスの中を歩いているようで足元ばかり注意していたら、横に視界が開けた。

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六合目に到着。

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目指す方向はずっと雲に覆われている。

でも見晴らし台から振り返って下界を見れば、天気は悪くなさそうなのだ。

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これが有名なトイレブース。

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この山の上りの特徴としてはとにかく一辺倒の上り、ということ。
最初は緩やかで、徐々に斜度があがり、最後はぐっときつくなる、というもの。
ただべらぼうに急だとか、緩急が乱れることはないので、ペース配分はそれなりに安心。
七合目「胸突き八丁」も少しだけきつくなる上りで、その前とあまり変わることはない。

第2見晴台もガスの中で視界なし、足元を見ながら雨でも咲いている花を見ていく。

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樹林はいつの間にか潅木帯からハイマツ帯になっている。

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八合目の長官山、天気がよいと山頂が見えるというが、期待できず。

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そろそろ行動食をかねて休憩したい頃、ただ霧雨の中では腰も下ろせない。

少し先に避難小屋があるらしいので先へ進む。

と、ここで初めての下り坂になり、ちょっとびっくり(なにをバカな)。

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山頂は見えないが、避難小屋らしき建物が見えた。

 
ただその手前にはぬかるみ地帯があり、ローカットシューズなので慎重に行く。

避難小屋の入口は茶室のようなにじり口で、そっと入りおにぎりを食べる。

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小屋の横にはトイレブースが2室も。

向かう先は相変わらずガスの中だが、振り返ると下界が違うのはずっと同じ。

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歩いてきた尾根とか、となりの尾根とか、なんとも美しい。

 

ようやく九合目。

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この開けた場所はいかにも登山基地という感じ、ここからが急登らしい。
火山特有の赤い土をしっかりと整備して止めている。
先ほどから足の速い連中数人が下ってきて、すれ違うときはみな一様にすっきりしている。

一気に急になった上りはそれなりに歩き甲斐があり、山登りしている気分。

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息が乱れて止まり、やおら振り返ると、背景は相変わらずくっきりで気が紛れる。

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黙々とよく整備された、元足場の悪いところを上がっていく。

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ガスの中にようやく、山頂のそれらしいものが見えてきた。

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視界も展望もぜいたくは言うまい、とにかく着くこと。

たらりたらりと足場の悪いところをすぎて、ようやく到着。

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長い上りで苦労したがなんとか登れた。

狭い山頂を少しうろつく。

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風が吹いているので、ガスが流れ、視界は刻々と変わる。
南峰やそこへ続く道も、狭い溝に広がる白いイチゲさんの花畑。
沓形方面は急峻で、高度感があっておそがい。

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これだけ見られれば文句はなし、靴を脱いで休憩。
すぐ後に上がってきた人が感動しほっとしているのを見ると、みんな同じ気分なのだ。

下山にかかる。

これは経験上、肉体的に危険なことはよくわかっているので慎重に行く。
九合目までは足元が狭く、すれ違うことも多いので気をつかう。

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こんな天気なのに、たくさんの人がどんどん上がってくる。

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ピンクのきれいなスニーカーにジーパンの娘さん、よくぞぬかるみを越えてきたね。
山をなめている、なんて言われるかもしれないけど、この経験を大切に。

八合目長官山の石碑。

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下界はずっとガスがなくて、それなりの天気だったんだ。

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四合目付近では青空も見えた。

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三合目の「甘露泉水」では、手のひらカップでしっかり水を飲む、うまい。

登山口(下山口)から「利尻富士温泉」までは車道横の歩道を歩く。

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木に看板。

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「新緑や 利尻礼文は 夫婦島・・・山火注意」

車道の上の赤い矢印も不思議というか、雪国特有のもの。

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温泉近くの、その先の「ペシ岬」の雄大なこと。

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その後、今日の宿に入れる2時過ぎまで、温泉で過ごす。

宿に入ってぐったりしていたら、突然の雷雨。

その頃、山ではまだたくさんの団体さんたちが下山中で、散々な目にあったとのこと。

自分のそれは運だけだなあ。

 

 

 

 

 

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