山歩き

2018年6月19日 (火)

山歩き:梅雨間の大川入山

山歩き:梅雨間の大川入山

梅雨の合間のちょっとした天気の休日、出かける山は大川入山。
先々週歩いた高嶺・来見山からしっかり観察した縁がある。
何度も来ているが、今日の気持ちに少しは変化があらわれるのか。
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【山行日】2018年6月17日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】曇りときどき晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P7:51--7:55登山口--8:40横岳--9:33最低鞍部--10:08山頂10:31--
--10:55最低鞍部--11:48横岳--12:25登山口--P

梅雨に入って比較的曇りや雨の日が多くなり、洗濯物がどうのこうの。
停滞前線の動きは水物で天気予報も新聞の朝刊夕刊ではあてにならない。
週間予報で計画など立てられないのは分かっているのに一喜一憂したりして。
こんな時こそフットワークの軽さが必要ですね、って誰に言ってるだか。

思い立って出かける先は大川入山。
山の引出しが少ないのでホントいつも同じで恐縮。
ただ言い訳すれば今回の山は先々週歩いた高嶺・来見山からしっかり観察した縁がある。

同じ道を休日の朝、知立・豊田と抜けて足助街道をひた走る。
この153線はとにかくバイクが多い。
山間の道で曲がりくねっていてコーナーリングなどが気持ちいいのだろう。
行楽の車も多い中、速度を上げそうになると前方には必ず流通トラックがいて順法を説く。
そう、ちょっと無理しても結果は同じだから耐える心を。

高嶺の上り口を過ぎて道が斜度をさらに増すと半ループ状の橋があらわれる。
この高度感のある橋ってなんだなんだ「柳川橋」っていうのか。
柳川洞吹師匠って思わぬところで存在感があると感心する(ヤブコギネット寝た)。

治部坂峠の駐車場はそれなりににぎわっていて、先客の山ヤさんが数人準備している。
自分がもたもた動き出す間にも数台の車が入ってくるのだから人気があるというか。

駐車場を出発、車道を数分歩いていくと登山口。
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この登山口周辺にも必ず駐車する車があるが、昔から来ている人なんだろうな。

舗装が崩れたような荒れた道をよろよろとあがっていく。
数日前の雨の影響がほとんどないのも山道の特徴か。

水源になっている川にかかる橋をわたって登山道に取り付く。

穢れのある人はこの沢でしっかり清めてから入山するといい。
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しばしの上りで尾根に取り付き、とても印象的な根っこの入り乱れた道になる。
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湿っていると滑って危ない道だが、今日はなんとか安心。

高度をあげるとあたり一面新緑があふれ、ジグザグの道を上がっていく。
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ところどころ通行禁止のテープがあり、巻き道が切り開かれている。
道に穴があくなどして危険なので対応処置が取られ、よく整備されている。

ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。
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上がりの苦しい中、ここら辺から虫、コバエがうるさく顔のまわりにまとわりついてくる。
せっかくの新緑もどうのこうの、耳や目・鼻に入ってくるうるさい虫め。

喧々侃々、上りが緩やかになってくると少し開けた広場のような横岳に着く。
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いつも静かな新緑の落葉松の世界。

ここまでが大川入山登山の三分割の前半で、地味で苦しい上り部分。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。
時々左右に展望が少しだけ開け、日光に照らされるが、日陰になる時間のほうがずっとながい。

今日の楽しみは、左に少しだけ開ける展望を逃さずに、しっかりと見ること。
これは今までこの山に何十回と来ているけれど、ただ見ていただけだった。

今日はちがう。
とにかく先々週あの尾根稜線をしっかりと歩き、あまり特徴のないなりにある山名が分かったのだ。
いわゆる山座同定がしっかりとできるのだから、少しうれしい。
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左の少し尖ったところが長者峰、右の方の三角山が高嶺、その右が悪沢山。

高い位置に通された林道は便利だけど、山を削って造成された分、崩壊が痛々しい。

さてこちらの稜線、歩きやすい道は森の中の遊歩道という雰囲気ではある。
あちらの道よりもコブが多い分、アップダウンが激しい。
樹林は躑躅系がそろそろ終わり、更紗や紅胴段の可憐で過剰の花が緑に映える。
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尾根歩きの中盤後半は上り下りが長くなり、樹間からの展望もほとんどなくなる。
ただ落葉松の樹間のむこうに大川入山のラインがうっすらと見えてくると鞍部が近い。
どんどん下がっていくと最低鞍部になり、少し右にねじれていく。

谷側に新緑の視界が開けるが、尾根のつなぎ目の不安定な部分である。
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大川入山登山三分割の残りは、斜度が急にあがりひたすら我慢ののぼりになる。

暗い樹林帯の上りを少し我慢すると、開けて明るいところに出る。
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太陽の光も十分で、振り返れば蛇峠山と歩いてきた尾根が見える。

ここからは背後から強い日差しが照りつけるので日除けの帽子があるといい。
また今日は、ここからうるさい虫が急に増えたので、防虫ネットをかぶる。
ふだんは帽子もネットも嫌いなので着用しないが、携行する必要性は大いに感じた。

さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。
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眼下のどっしりとした尾根山塊が先々週歩いた高峰~来見山。

この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。

風に波打つ笹原はきれいな芝生のようだけど、本当はとても手強い。

来見山や見晴らし台から見えたあのなだらかなラインの山を横から見る。
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少しむこうに見える禿げたようになだらかなラインって、あれが馬沢山なんだろうか。
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見る分には素敵な景色だから、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。
見上げる山頂方面に青空がないのだけは残念だ。
ここまで下山する人には何人も会ったが、皆さん、ホント朝が早い。

山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。
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先客はなし。
展望はあるような、木曽山脈の山々には雲がかかっていてしっかり見えない。
高嶺の山塊はしっかりと見られる。
来見山は分かるが、見晴らし台は少し影になっているらしい。
むこうからだって大川入山は見え辛かった。

休憩しよう、靴を脱いで・・・。
その後が続かない、何しろ虫がどんどん寄ってくる。
虫柱が立つ、とはいえないが、うるさいぐらいまとわりつく。
次に来た人も少しだけいて、逃げるように退散していった。
この時季はこれだからなあ、えいままよ仕方がない、ユンゲサン。

なんか下りは、疲れが取れないままの重い足取りでどすんどすん。

すると青空が広がり、元気に上がってくるたくさんの人とすれ違うようになったとさ。
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最低鞍部からの稜線歩きはアップダウンの繰り返し。

その上り返しを負担に感じるということは、疲れたというかやつれた証拠。
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この日、もっと遠くの長い山歩きを計画していたけど、無理しなくてよかった。
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自分こそ、沢の水でお清めが必要かもしれない。
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2018年6月 5日 (火)

山歩き:長者峰から高嶺・悪沢・来見山

山歩き:長者峰から高嶺・悪沢・来見山

大川入山を、その手前にある平谷村の高嶺から見たいと思った。
出発地点の長者峰山頂へは車で上がり、そこから尾根を来見山まで縦走する。
そこでUターンして戻ってくる「長者峰~来見山縦走往復登山」コース。
高低差は少ないが、累積だとそこそこありそうで、距離は11km。
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【山行日】2018年6月2日(土)    
【山 域】南信州:平谷村高嶺
【天 候】晴れ時々曇り
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】長者峰駐車場、起点
P8:23--8:37高嶺--8:54悪沢山--9:03ゆき見台--9:37上悪沢--9:56見晴台--
--10:26来見山10:34--11:07見晴台11:27--11:43上悪沢--12:12ゆき見台--
--(悪沢)--(高嶺)--12:54P

6月に入り梅雨の声を聞くと、鈴鹿からは遠のき、近場の山で濁すことになる。
新緑の大川入山を候補にしたが、そのすぐ手前の山には行ったことがない。
大川入山の登山路からよく見えるその山にはかなり前から車道がついている。
なにしろ山頂まで車で上がってしまうのだから楽チンというか、山歩きと言っていいのか。
そこに数年前、尾根通しに登山道が切り開かれたそうで、現在も拡大整備中らしい。
情報通で意識アル系の人はさすがに早く行動し、レポをあげているので様子もわかる。
遅ればせながら山の引出しの少ないもたもた系の自分にも、その機会が訪れた。

その山は高嶺(1599m)で、地元の平谷村の資料では次のように紹介されている。

「高嶺(1599m)は平谷村の中心部から見える堂々とした山塊で村の象徴的な山。
山頂部は笹原で、アジア大陸からの季節風をあびていて、下伊那南部高原の一部」

ひまわり温泉で地域活性化のモデルとなった平谷村がその一環として整備している。

その「長者峰~来見山縦走往復登山道(中級コース)片道5.5km」が今回のコース。
順に、長者峰(1574m)、高嶺(1599m)、悪沢山(1590m)、ゆき見台(1560m)、
上悪沢山(1656m)、見晴台(1658m)、来見山(1584m)で、そこから折り返す。
目安として、往復5時間40分だそうな。

平谷村では「高嶺山ハイキングコース」も整備していて、片道約3.2km、往復5時間。

名古屋・豊田から信州・飯田に抜ける153号線をひた走るのだが、車が多い道である。
途中、速度を上げたくなるがそれは無駄、すぐに流通の車が行く手を制御してくれる。

途中で左折して、高嶺山林道を上がっていく。
後半で数回、上述の「高嶺山ハイキングコース」が車道を横断していく。
空が開けてくると、なかなか立派な長者峰駐車場に入っていく。
山小屋管理棟やトイレ、展望台などがあり、視界良好である。
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しばらくはそれら施設を見てまわり、解説を読んだり、今日のコース説明を見たりする。
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もたもた準備して、おもむろに出発する。

最初は林道を進む。

とにかく平谷村側にしっかりと視界が開けていて気分がいい、さすがオラが村の山。
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車止めゲートを回避し道なりに進んでいくと、前方に高嶺が見えてくる。
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あまりにあっけないし、大きな山塊の割には山頂部分が控えめな高嶺だこと。
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親切な表示板に従い、車道を離れて、いわゆる普通の登山道を上がっていく。

汗かくまもなく、山頂広場に着く。
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展望は平谷村方面に開き、どことなく戦国武将の陣地風。

この後に続くほかの山や展望台もみんな似ていて、同じ方向に展望ベンチがある。

高嶺をあとに下っていくと、よく整備がされているがかなり急な道になる。
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それも一時、大きく迂回してきた林道に出ると、しばらくは再びざれた歩きになる。

次の悪沢山へも、左・登山道、右・迂回する林道となるが当然、左へ上がっていく。

悪沢山からは高嶺の裏側が臨める。
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道は落葉松林の中、切り開かれ、刈られた笹が少しずつ抵抗し、朝露で濡れる。
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ぴょんと出るとびっくりするが、広い広場のような道は林道の終点。
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まっすぐ進み、階段を下りてふたたび落葉松林の中を歩いていくとゆき見台に出る。
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しっかりと開かれた展望地は、やはり高嶺の展望が主になる。

そこから上悪沢山までも同じような道が続く、長い。
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上悪沢山はどことなく高原のテラスという感じ。
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倒木の元気な道を進んでいくと見晴台。
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ふしぎなことに、今回のコースの最高地点になる。

ここと来見山の展望地は尾根端を伐採しているので少し趣がちがう。
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表示柱のむこう下に見えるのがこれから向かう来見山。

背後には、ずっと見たかった大川入山方面へ視界が開ける。
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笹原がなだらかそうに見えるのは馬沢山(1796m)か。

先へ急ぐが、ここからは残念ながらぐんと下っていくことになる。
薄い記憶では、来見山には展望がない、とか。
それでは、何しにそこへ行くのか。

と、下りを恨めしく思いながら一方で、どんどん不安が広がっていく。
ずっと歩いてきた道でもそうだったが、この深くえぐれた足跡は何だろう?
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つい今しがたつけられたようで、歩幅が狭い。
月の輪熊、なんだろうね。
糞も随所にあったからすぐ近くにいるんだろうな。

おれって他人と話すのも苦手だが、クマ語なんかさっぱりわからない。
とにかく自分のことで精一杯のふりをし、顔もあわさず見ないようにしよう。

道は狭いながらもしっかりとよく整備されて、最低鞍部までは過ぎたようだ。
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ここに来て、ブナが目立つようになり、雰囲気のよい道になっている。

これなんか、直径1m以上あるから胴周り3m以上の立派なブナだ。
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そしてロープの張られた急な上りを過ぎて少し下っていくと開けた尾根の端に出る。
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来見山。

周辺をしっかり伐採したらしく、ここも見晴台と同じように展望がいい。
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ただ、肝心の恵那山が雲で覆われてしまっていた。
手前は、焼山などのあまり特徴のない並び。

帰りの上り返しがあるので長居はせず、休憩は戻って見晴台でする。
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ここからはきつい上り返しもないのでゆったりとした気分で戻っていく。
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林道に出てからは、山へは登らず、迂回する巻き道の林道でいく。
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視界も多少はあるので期待したが、大川入山方面は樹間にすこしのみ。
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愛嬌のあるチョウがずっと付きまとってくる。
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ヒオドシチョウ。

載り面工事や、斜面の崩壊というのも観察できる。
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高嶺を迂回する道は遠くからもずっと目だって見えていたので寄る。

こここそ、今日歩いてきた尾根をずっと見られる重要な地点と言える。
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馬沢山のなだらかな笹原を見て、右へ移っていくと、大川入山。
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やっとしっかり見られた。

途中、黒い雲が出てきた時には雨の心配したが、そろそろゴール地点。
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ずっと朝から誰にも会わなかったのに、犬連れとか色んな人が来る。

ライダーのあんちゃんから「この先、なんかありますか」と聞かれる。
「うーん、何かと言われても・・・。展望はこの駐車場が一番だよ」
としか、応えられなかった。

そういえばこの日、平谷スキー場ではライダー共の大集会があった。
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一番見たかったのはこれらの山、駐車場から簡単に見られる。
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左・馬沢山とそのむこうにうっすら恩田大川入山、右・大川入山。

あ~あ、ふりだしにもどる。


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2017年10月27日 (金)

山歩き:旅先でお手軽山歩き、黄紅葉の円山

山歩き:旅先でお手軽山歩き、黄紅葉の円山

街の里山(?)、市民の散歩コース、観光客が気楽に訪れる円山公園。
台風が来て寒気を呼び込み初雪が降り、紅葉も一気に佳境か、散ったか。
積雪の天気から一日置いて、それこそ満を持して円山225mに登る。
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【山行日】2017年10月25日(水)    
【山 域】札幌市円山公園、円山
【天 候】快晴、5~15度
【形 態】周回、単族 軽装
【コース】円山登山道八十八箇所入口から入山
登山口9:40--10:05山頂10:15--動物園裏口--10:30登山口

観光目的で札幌に入ったのが23日(月)。
台風21号の通過で予定の飛行機の運行も欠航・大幅遅延で不安と心配。
新千歳空港は初雪で積雪、札幌市内に入るとみぞれに変っていた。

ただ天気は翌日から快晴になり、お気楽紅葉めぐり観光をする。
観光初日は足元が汚れないように中島公園や観光施設を中心に巡る。
二日目になれば積雪も見逃せるだろうと、円山公園に来る。
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地下鉄から地上に出て公園入口に近づくと、紅葉見物に外れはなさそう。
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静かな公園内を登山口目指して進んでいくと、元気な市民が現れる。
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大師堂の横から登山道こと自然歩道は始まる。
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地蔵さんが並び、木の根っこが入り乱れた道を上がっていく。
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いつも歩かれているベテランのみなさんの姿が頼もしい。
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遠足、それとも毎日の日課?のかわいいみなさん。
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少しの起伏を越えて行く。
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上がるにつれてクマザサの勢いも増すようで。
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分岐を左にすこし上がると山頂が見えてくる。
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常連さんの会話がはずんでいる。

観光で訪れ、意を決して登ってよかったとよろこぶ二人。
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山頂の岩の上からの展望は申し分なし。
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右手を見れば、樹間越しに藻岩山が見える。
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下りは円山動物園側への道が根っこが少なく緩やかでいい。
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鳥や小動物に会う機会も多い。

木道でよく整備されているが、濡れていると滑りやすいので慎重に。
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カツラの巨木群も見事なもの。
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登山口に戻って次は公園を散策する。
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本当にもうなんというか見事な、絵に描いたような黄紅葉だこと。
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あらまあ、エゾリスくんも。
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時季がぴったりだと何もかもが決まる札幌の黄紅葉。
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みんな幸せそう。
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2017年10月16日 (月)

山歩き:越前岳と宝永山、富士山を見上げる山歩き

山歩き:越前岳と宝永山、富士山を見上げる山歩き?

今年の夏の山歩きはほとんど計画倒れ、天気もあるが自分の準備不足。
秋の紅葉はどうか、高い山ではもう遅い、他はといえばまだ早い。
微妙な時期なので、一度も訪れていない山塊、富士山周辺を目指す。

まずは、『越前岳1504m』
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【山行日】2017年10月8日(日)    
【山 域】富士山山腹、愛鷹山
【天 候】曇り、始終ガスがかかる
【形 態】往復、単族 軽装
【コース】十里木駐車場、起点
P6:37--7:02馬背--7:54越前岳8:06--8:44馬背--9:06P

天気予報は晴れ、新東名高速の新富士ICを出るときもそれなりの天気。
夜、ほとんど眠れなかったので体調が少し不安。
目的の宝永山は2693mで高い、ほとんど車で上がるので高山病が心配。
ということで先に足慣らしを兼ねて越前岳に向かう。

山腹の道からずっとその山姿が見えていて分かりやすい山。
朝早いのに三連休でもあり、駐車場には何台もの車や人がいる。
入山する人を見ながら、もたもた準備する。
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先行者たちはダウンジャケットを着て、重装備それとも過剰なのか。

よく整備された道は歩幅がまるであわない丸太の階段道で、きつい。
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なんとか十里木高原展望台へ来て、振り返ると富士山。
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のはずがどうした!

ススキもはえる歩きやすい道をずんずん進んでいく。
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馬の背展望台に来て今度こそと振り返ると、あれまあ。

そのうちにとあきらめて黙々と登山道を上がっていく。
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ここからは火山特有の黒い泥道で、樹木の根っこが入り乱れ、道も乱れる。
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何度も段差と根っこのとうせんぼにあい、くもの巣がまとわりつく。
樹林帯の歩きなので展望もなく、どこが本線か分かりづらいじまい。

平坦地で展望を期待するもやはりだめ、勢子分岐を過ぎて頂上に近づく。
越前岳山頂は、あえて期待するような何かがあるところではなかった。
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というか普通の山頂なのだが、ガスが濃くて展望がまるで開けないのでがっくり。
それに、だれもいないとはこれまたなんとさみしいような。
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周辺をぐるりしてもどると、ようやくひとり。
彼に、いつもはどこらへんに富士山がみえるのか尋ね、妄想でごまかす。

下山は早い、とはガイドブックの記述。
入り組んで歩きづらい道は変らないが、先が見通しやすい感じ。
すってんころりんだけ気をつけてぐんぐん下る。
平坦地で少しだけ展望が開け、陰に隠れたような本体を拝む。
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さらに下っていくと、これから越前岳を目指すたくさんのハイカーに会うようになる。
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越前岳は、立地場所からいっても人気のある山だと思う、展望さえあれば。

結局その後もガスはずっと切れず、富士山はおあずけ。
富士山の代役としてこんな電波塔がよく似合う。
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『宝永山2693m』
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【山行日】2017年10月8日(日)    
【山 域】富士山山腹、宝永山
【天 候】ガス霧の曇り、肌寒い
【形 態】往復、一部周回 単族 軽装
【コース】富士宮五合目駐車場、起点
P10:21--10:36第2火口縁--10:49第1縁--11:34馬背--11:41宝永山12:09--
--12:15馬背--12:37第1火口縁--13:05P

越前岳のあとは富士山道路をぐるぐるし、途中からジグザグに上がっていく。
軽自動車だから苦しそうな登り、ではなく前にキャンピング車がもっとたらたらで。
それにしても富士山五合目富士宮口は高所で、簡単に車で上がれるとは驚き。

そんな高地へ安易に観光そして山歩きという人々でいっぱいの駐車場。
どんどん入ってくる車あり、出て行く車ありの大混雑、ただ天気はずっとさえず。
富士山登山は極めて一部で、宝永山もそれなり、ほとんどはちょっと観光のようだ。

目的のひとつが高山の紅葉なので、まずは第2火口縁へ行く自然歩道に入る。
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森林限界すれすれの道は雰囲気もよく、なんとか黄紅葉を味わえる。
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抜け出たところが第2火口縁で、眼前眼下に広がる火口に胸が高鳴る。
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火山、火口フェチにはたまりませんなあ(実際に噴火があればどうするんだろう?)。
火口原のそこそこに点在するアバタというかあれも紅葉なんだろうか。

上から人がころがり落ちてくる先が次の通過点の第1火口縁。
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第1火口から第2火口へ流れ落ちる滝のような亀裂にぞくっとくる。
望遠しても芥子粒のような人の群れがその雄大さを物語る。
ほんと、ここは別世界だわ。

第1火口縁から火口原に降りていく。
落石が多いというそこにはたむろするたくさんの人々。
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そこからアリジゴクのような火口原をずるずる上がっていく道がみえる。
もちろん、たくさんの人がそこに張り付き、じりじりと歩いている。
見ているとなんでもないが実際に歩くと、とてもきつくて辛い歩き。
足をのせるとずるずる崩れる砂小石の道は、踏ん張りが利かないのでなかなか進まない。
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多少の早い遅いはあるが必然的にみんな似たようなペースになって同志のよう。
苦しいながらも他人のいろんな表情を観察できてそれは面白いし興味深い。
上から下りてくる人たちのなんとも楽そうな雰囲気もうらやましい。

宝永山へはショートカット道もあるが、堅気なのでまっすぐ馬の背に向かう。
苦労した分、馬の背に乗ると、また別の世界が広がって満足感が起こる。
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そこから宝永山へは引き締まった道になり歩きやすいので心に余裕もうまれる。
稜線漫歩で宝永山へ。
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ガスで遠望が利かないのは残念だが、ほっとする。

しばらくうろうろしたり休憩していると、一瞬ガスが切れて富士山頂が見えた。
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そんな一瞬の富士山にみんな歓声をあげ、カメラを構える。
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ちらっとしか見えないからこそ、ありがたみが増す。
火口上部の大静脈のような文様とあいまって、富士山は雄大だわ。

満腹にはならなかったが満たされるものを感じて、下山。
ここも越前岳と同様というか、下りは早い、ぐんと早い。
スキーやスケートでさっさと滑るように、砂の崩れるのに乗って下っていく。
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第1火口縁からは六合目小屋経由で駐車場へ。
こちらが宝永山への一般路だが、往きに通った自然歩道の方が趣があってよかった。

富士山が見えてこその本日の山だが、全く見えなかったら「金返せ」かな。
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天気には恵まれなかった富士山周辺デビュー、なんかはまりそう。


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2017年7月23日 (日)

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

山歩き:御嶽・継子岳で夏の小川と雷鳥を

この時季、御嶽・継子岳と四の池には夏の小川とお花畑が出現する。
蝶や蜂が舞い、雛を連れた雷鳥が横切り、雲雀がさえずる山の春。
あれから3年、いまだに入山規制のある御嶽をようやく再訪、鎮魂する。
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【山行日】2017年7月21日(金)    
【山 域】御嶽・継子岳、濁河温泉
【天 候】曇り一時晴れ、ふもとでは酷暑日
【形 態】往復と周回 単族 軽装
【コース】濁河温泉下呂市営駐車場起点
P7:46--9:15八合目--10:15飛騨頂上--10:58継子岳--Ⅱ峰--
--11:42四の池12:04--12:29五の池小屋12:39--13:14八合目--14:23P

御嶽の夏のこの時季は継子岳がいい、そして四の池を周回する。
あの年も、夏は継子岳で、秋に剣ケ峰を訪れた。
そしてその十数日後、噴火した。
微動の揺れなど兆候はあったというが、自然に対する人間の知恵はまだ乏しい。
畏怖や尊敬の念、謙虚な気持ちをずっと持ち続けることがせめてもの心掛け。

入山規制のかかる御嶽だが、その山塊はとても大きくて広い。
現在の入山口は、西の濁河、東の黒沢口、そして北の開田と日和田。
継子岳だと一般的には西の濁河口からが便利。
その濁河温泉は高速道路から離れていて、道の選択が悩むほど難しい。

旧来だと41号を使い、飛騨小坂からの長いくねくね山道を選択した。
当然舗装道路だが、約40kmの運転はきつくて1時間は要する。
最近は長野県側から19号を使い、開田・日和田・高根と来るらしい。
山道だがスキー場もあり、道も見通しがいいので運転は容易、と。
今回は、往きは41号で飛騨から、帰りは19号へと下りて比べてみた。
どちらも長い道のりなので運転はきつく、睡眠不足も加わり大変だった。

梅雨明けとはいえ快晴は期待できず、雷雨や崩れなければもうけもの、と。
平日なので濁河温泉下呂市営駐車場は空いていた。
登山口には登山届ポストがしっかり設置され、下山カードとの併用に。
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朝方は山域らしく湿っているが、天気はよさそう、橋を渡って出発進行。
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はじめは日陰のうっそうとした苔の森を足元に注意しながら歩いていく。

木道など整備はしっかりとされているが、劣化が進み、とにかく滑りやすい。
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いつも歩いている猿投山とはまるで違って、気を抜けない、足が上がらない。

若い人が足取りも軽く楽しく進んでいくのをうらめしく見送る。
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左手に滝と沢の音を聞き、硫黄のような温泉のにおいを時々かぎながら歩いていく。
湯の花峠でそのにおいがピークになり、樹間の南に少し展望が開ける。

早足の若い人はここで撮影など、だらだら歩きの自分は休憩もせずぐだぐだ先へ。

樹林帯にサラサドウダン、ゴゼンタチバナやモミジカラマツの道をひたすら上がっていく。
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登山口と飛騨山頂との中間点らしいのぞき岩には休憩するヘルメット姿の先客。
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久しぶりの山歩きで調子がつかめず本格的な山にてこずっている、と彼。
ふだんは600mほどの低山でトレーニングとのこと。

それって、みんな大好き猿投山?

あっはっは。

八合目に来ると、登山道の雰囲気に変化があらわれる。
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少しあがると森林限界になり、周囲にハイマツが目立ってくる。

それよりも気になるのは、少し前から顔の周りで虫がうるさいこと。
目や口、鼻、耳にさわり、入ろうとする。
とても我慢ができず、帽子をかぶり、その上から防虫ネットをかぶる。
これもうっとおしいけど、背に腹はかえられない。
かぶってもなおうるさくからみつき、遠くからみれば虫柱が立つ、だろうな。

時々ガスが切れると、大きな壁に小さい雪渓のある摩利支天があらわれる。
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直射日光こそあたらないが、紫外線でじわじわと焼かれる感じ。
ハイマツの上に出ている岩の雰囲気もいいが、疲れも出てきて下向きで微妙。

こんなのを見ると、御嶽に来ている気分になる。
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足元は石がごろごろで歩きづらいし、段差がきつくて足が上がらない。

ホント、最近はどの山を歩いても苦しくて、るんるん気分にはほど遠い。
熱帯夜が続いて眠りは浅く、睡眠不足のまま4時間近く運転してきてもいる。
たらたらと少し進んでは止まって水を飲み、深呼吸をしては伸びをする。
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稜線の向こうに飛騨山頂らしきが見えてきても、なかなか近づけない。

えっと、この目立つ岩、以前は「注意」とか書かれていたけど・・・。
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「雷鳥岩」って、いつからそうなった?
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ガスが立ち込めることの多い今日の天気、どうも雷鳥に縁がありそうだ。
って、そんなあ、以心伝心か。

目の前の登山道に突然あらわれる雷鳥のすがた。
親鳥のところに右後ろからヒナが近づいてくる。
おっとそのまま、そのまま。
あわててカメラを取り出し、適当にシャッターを押す。
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あっと思う間もなく、かれらは右のカラマツ帯に入っていった。

左手の斜面にはぽつぽつコマクサがあらわれる。
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きちんとしっかり保護され、りっぱな花畑になっている。
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とりあえず、というかようやく飛騨山頂へ。
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天気は晴れもせず、崩れるでもなく、ガスが飛んでいく。
風は少しで全然涼しいわけでもない。

一休みのあとは本日の一番の目的、四の池の外輪山(継子岳)周回歩き。
時計回りでまずは継子岳を目指す。

なだらかな稜線歩きは、あいかわらずガスで視界が閉ざされる。

コマクサの花畑を上からみたり、四の池をのぞきこんだり。
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岩くぐりのあとは別のお花畑に立ち見し、石室をのぞき、針の山を越えていく。
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ガスが少しでも切れるタイミングを逃さず、四の池を撮る。
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このポイントなのかな、あの映画は。
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晴れたら美しい継子岳の美景は残念ながら期待できず。
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御嶽で一番どっしりとした山頂は広く、実際は360度の展望台でもある。
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ぐるっとうろうろするが変化はなし。

ちょっと一服で唯一の贅沢「とろけるミルクティー」の栓を開けて少し飲む。
うまい、と思うやいなや、蜂がボトルの中に飛び込んだ、ドボン。
すぐにでも飛び立つと思いきや、もがいている。
何をしている、早く出て来い、おまえそれでも昆虫か、生きたくないのか。
声援叱咤むなしく蜂は紅茶に浸かったままで、おぼれたようだ。
フツーは気持ち悪いと捨てられそうだが、けちな俺はちがう。
ハチミツエキス入りと思って気をつけながらもぐいぐいと飲んだ、プハァー。

次に継子岳Ⅱ峰へ行く。
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御嶽の全景が見られる絶好ポイントだが今日はイマイチ。

ここら辺はコマクサ保護地域のためロープが張ってある。
両側にお花畑の中を進む稜線歩きは庭の散歩のようで気分がいい。

ここら辺では毎回アレに遭遇するのだが・・・。
何か動くものがいる、なんとふたたび以心伝心。

雷鳥の親が必死に鳴いて、あわてふためいている。
ってことは、まずかったかな。
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ヒナが三羽か四羽、すぐ近くからあわてて移動して行く。
その間もけたたましく動き警戒する親鳥。
ちょこまか歩きのヒナもあれっと思っている間に、向こうのほうへ行ってしまった。

落ち着いたようなので、雷鳥とコマクサの光景をねらってみる。
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うまくいかないなあ、これとこれでばっちりと思ったのに。
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でもまあ、なんという雷鳥との遭遇率。

これはアレですね。
「独り静かに山を楽しむ寡黙なおじさん」族に与えられた唯一の恵み、というか。
静か、というのと寡黙というのがキモ。
時計も兼ねて万歩計をつけているが、山の登りではあまりカウントしない歩き方も。

継子岳Ⅱ峰から見上げる雄大な御嶽の姿は、やはりおあずけか。
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Ⅱ峰からの下り、目指す四の池の残雪の夏の「春の小川庭園」を俯瞰する。

今日もいつもとにかく、ここへ来ることが主目的なので心がおどる。
ここを周回している人にたまに会うが、お互い距離感を保って。

それにしても四の池、あの中心の薄い緑色のサークルが気になる。
まるで口噛み酒を納めにいったあそこのようだ。

四の池は周囲の外輪山(継子岳など)の雪解け水を集めてできている。
その昔は二ノ池や三ノ池のようなしっかりと水をたたえる池だったのだろう。
それが一部決壊して流れ出し、幻の大滝となって木曽側に落ちている。
滝の落ち口とか滝を上から見るのは危険なので今日は省略。

何はともあれ四の池。

雪解け水が何本もの小川をつくり、ひとつにまとまっていく様はまるでミニジオラマ。
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春の小川を渡渉し、せせらぎと花園と背景に雪山を見る。
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四の池を野球場に例えると、ちょうどホームベースの位置でくつろぐといい。

靴を脱ぎ、腰をおろして昼食休憩。

天気は変らず、青空はついに出てこなかった。
でもまあ、時間はかかったがふたたびここへ来られたことに安堵する。
蝶もちょっと少ない、でも耳をすませば鳥の鳴く声がしっかり聞こえる。

蝶が舞い 花咲き乱れる 残雪の 夏の小川に 雲雀さえずる

さてと、重い腰と足、とろけた身体をあげて、たらたらと帰ることにする。
まずは三ノ池との境界までの上り。
疲れたら、四の池と継子岳を何度も振り返って気を散らす。
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三ノ池、ここは神水であり水場でまた神秘な池として崇められている。
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群青の池の水と残雪など、被写体としては申し分ない。

飛騨頂上方面へは辛い上りが続くが、途中の花に癒される。
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ようやく摩利支天への分岐。
元気も気力も体力もないので摩利支天へは寄らない。

五の池、そして五の池小屋。
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展望テラスで少しだけまったりする。

大きく周回して再び戻ってきた。

さてと、この雄大な坂をたらたらと下ることにしよう。
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後半のすべりやすい道は慎重に、と。

今日の反省

万全とは言わないまでもせめてふつうの体調で山に来たいものだ。
計画は余裕を持って、とは当たり前のことだがそれが難しい。
山の後の温泉は、五の池小屋で入手した旅館御岳の半額券。
ふだんの日帰り入浴は千円だが半額、しかもドリンクサービス付とは太っ腹。
有名な混浴露天風呂をしっかりと満喫した、ずっとひとりで。
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2017年6月 5日 (月)

山歩き:新緑の大川入山

山歩き:新緑の大川入山

日も長く、好天続きで乾燥しているこの時期は長い歩きに絶好だ。
しかし山の引き出しが少なくて意欲も体調も低いのでその機会を呆然と見逃している。
それではあんまりなので、以前よく訪れた山で刺激というかわからない何かを求める。
P1100006

【山行日】2017年6月4日(日)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】晴れ
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P--8:14登山口--9:01横岳--9:53最低鞍部--10:27山頂11:03--
--11:22最低鞍部--12:06横岳--12:37登山口--P

山好きの皆さん、情報入手が容易になったこともあって、色んな山に登っている。
毎週では足りずに毎日に近い頻度で山に入っている人が身近にもいる。
目標がきちんとあって年間計画をしっかりたて、まじめに実行していく。
これがあるとないのでは日頃の生活や生きる活力にも大いに差が出るのだろう。

そんなことを少し思いながら、いつも近くの猿投山で充分じゃないか、と思う。
それでは今日の大川入山に申し訳ない。
と思いつつ、所詮、猿投山の延長に過ぎないのだけれど。

休日の朝、知立や豊田の市街地を抜けて足助街道に入る。
こんないい天気の日曜日、行楽に出かける人は多い。
老いも若きも家族連れも、みんなどこへ行くのか。
平谷スキー場周辺がオートキャンプやテントでぎっしりだったけどなんかの集会?
治部坂峠の駐車場もにぎわっていて、山ヤさんらしい先客が数台停まっていた。

準備して、車道を5分ぐらい歩くと、登山口。
P1100047

この登山口周辺に駐車する人がいるのは、昔ながらの人なのかな。
おなじみの、かつては林道で舗装されていたかもしれないらしい道に入る。
雨が降ると臨時の川になり、荒れてしまった今は一番歩きにくいところ。

荒れた林道からふつうの登山道になり、橋を渡って尾根に取り付く。

この山のもっとも印象的な、根っこの入り乱れた道になる。
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樹木にとっても登山者にとってもnotウインウインの関係というか。
湿っていると滑って危なくて仕方のない道だが、今日はなんとか安心。

高度をあげるとあたり一面新緑があふれ、ジグザグの道を上がっていく。
ところどころ通行禁止のテープがあり、ワープ道が切り開かれている。
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根っこの道に穴があくなどして危険なので、対応処置が取られている。

阿智村セブンマウンテンのひとつでもあるので整備が行き届いている。

ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。
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新緑のこの時期の大川入山やいかに。

上りがゆるやかになってくると、少し開けた広場のような横岳に着く。
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ここまでが三分割の前半部分、落ち着いたカラマツの新緑の世界。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きでアップダウンを何度もくりかえす。
十数個のコブのような小さなピークを越えて行く尾根歩き。

時々左右に展望が開け日光に照らされるが、木陰になる時間もながい。
歩きやすい道は、森の中の遊歩道という雰囲気。
ツツジ系は朱色の花を用意し、ダケカンバの樹幹の白さと青空がいい。
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カラマツの樹間のむこうに大川入山がラインがくっきりと見える。
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高度があまり上がらないまま、どんどん下がっていくと最低鞍部に来る。
少し右にねじれていくような、尾根のつなぎ目の不安定な部分。

三分割の残りは、ここから斜度があがりひたすら我慢ののぼりになる。

少し我慢すると暗い樹林帯から開けて明るいところに出る。
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太陽の光も十分で、振り返れば蛇峠山と歩いてきた尾根を見る。
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さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。

この眼前・眼下の笹原の広がりがこの山というかこの山域の特徴。
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風に波打つ笹原はきれいな芝生のようだけど、本当はとても手強い。

見る分には素敵な景色だから、急な上りの苦しさもまぎれるというもの。

見上げる山頂方面は青空を背景にすっきりとしている。

彼というか、彼の足元にはびっくり。
最近流行のトレランさんで速いけど、痛くないのかな。
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山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂広場に着く。

先客はひとりと四人組。
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ここには木製ベンチがいくつか置かれ、展望も良好で落ち着ける。
あいてる場所をみつけて靴を脱いで休憩する。
と思ったら、今日はとてもゆっくりできそうにない。
コバエが群がるように寄ってきてうるさくて仕方がない。
追っても払っても無駄な抵抗で、急いで片付ける。

いつも通りだけど、展望を楽しみ、デジカメる。
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木曽山脈も赤石山脈も雪解けがどんどん進んでいる。
今年こそ、どちらにも行きたいものだ。

周囲の山並みにも気は引かれる。
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さて下山。

今日もことのほかこの下り道が気持ちいい。
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なんといっても雄大な景色。

単調な往復だから、来て帰る道や尾根がすべて見られる。

登ってくる人たちを、申し訳ないが余裕で迎えられる。
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最低鞍部を過ぎると稜線のアップダウンのくりかえし。

それにしても、こんなに登り返しが多かったか、と感じるのは弱った証拠。

ただ、登りの辛さはいつもながら、下りは結構快調にいけた。

新緑の大川入山、目にまぶしくてよし、秋の紅葉も楽しみにしよう。
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2017年5月21日 (日)

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

山歩き:黒法師岳と丸盆岳

隣の県なのに近そうで遠い、奥深い山域へふたたび足を踏み入れる。
黒法師三兄弟の長男こと黒法師岳と隣の丸盆岳の豪華組み合わせ。
ガイドブックでは初心者の山だが、登山道も林道歩きもかなり辛い。
黒法師・丸盆間の笹原の稜線歩きは展望がよく、この山域のよさがいっぱい。
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【山行日】2017年5月20日(土)    
【山 域】遠州南ア深南部:黒法師岳(2067m)、丸盆岳(2066m)
【天 候】晴れの夏日
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】戸中山林道ゲートから少し離れた駐車地、起点
P5:52--6:11林道ゲート--戸中山林道--7:36登山口--等高尾根--8:35ヤレヤレ平--
--9:43分岐--10:23黒法師岳10:53--11:23分岐--12:18丸盆岳12:36--13:16分岐--
--14:09ヤレヤレ平--14:52登山口--林道--16:17ゲート--16:42P

赤石山脈は光岳の南方で枝分かれし、その先に黒法師の名のつく山が3つある。
黒法師岳(2067m)、前黒法師岳(1943m)、前黒法師山(1782m)である。
前回は麻布山から前黒法師山、バラ谷ノ頭を往復する入門者コースで秋を味わう。
今回は主峰の黒法師岳から、左右の太刀持ちの山とバラ谷ノ頭をながめたい。

ヤマケイから出ている新・分県登山ガイド「静岡県の山」によれば、
黒法師岳は初心者向きの山で、登山口からの往復は5時間もあれば充分、と。
ならばついでに、稜線を歩いてお隣の丸盆岳やカモシカ平も訪れてみよう。

深南部は2回目だが、未舗装や通行止の林道の状態など不安な点が多い。
約150kmの道のりは、一部高速有料を使用しても3時間ほどかかる。
初夏の朝の早い時期で、先のわからない曲がりくねった細い道も少しは安心。
鹿など動物が道路にでているのも織り込み済み、工事で迂回するのも覚えていた。

水窪地区に入り、最初に目指す水窪ダムは表示もあり分かりやすい。
林道はその先で未舗装になり、慎重な運転の必要から低速になり時間がかかる。
30分ほど進むと何台もの車が駐車していて、そこが停車地点とわかる。
さすが皆さん、朝が早いのか、これこそ山ヤのふつうの姿なのか。
今日のコースは長くて時間もかかるので早ければ早いほどいいが、程度がある。

すぐに準備して出発。
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それでなくても長い林道歩きに、通行止でさらに歩く距離が伸びた、もくもく進む。

しばらく行くと、通行止の原因の崩落箇所らしい。
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大雨が降ったり、天変地異にかかわらず、いろんな箇所でどんどん山が崩れている。
林業のために道を通したり、植林その他もあるが、ここら辺は元々地盤がもろい。

ガイドブックその他でよく見る「戸中山林道ゲート」にようやく着く。

ここまで2キロ近く、時間にして20分ほどがふだんより余分な上乗せ。
ここから黒法師岳登山口までは約6キロの林道で、標高をゆっくり400mほど上げる。

ゲートを過ぎるとところどころ林道が舗装されていたり、幅も広くなる。
あくまで林業用に施工された道路であり、補修・維持もそのためにされている。
こちらは迷惑をかけない範囲で借用、利用させてもらっているのだから文句はない。
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単調な歩きだが必死に進むしかない、少し早足の散歩のようだから楽といえばそう。

遠くの山や新緑をめでたり、勢いよく流れ落ちる滝を見たり。
0.5kmごとに表示板があり、誰用なのか休憩小屋もあり、緊急避難場所にはなる。
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シブロク歩道は、バラ谷ノ頭から黒法師を周回するバリルートの尾根の取り付き。
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赤テープや踏み後も見受けられるが、楽そうな上りではない。

見た目に新しそうな休憩小屋をすぎて少しで、ようやく黒法師岳登山口に着く。
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2時間近くの長い林道歩きで気分は下降線、安堵感も感激もない。

等高尾根という急登で有名な登山道に踏み込んでいく。
落葉でクッションのある道は固かった林道とちがってぐんぐん高度を上げていく。
辛い上りなのに気分が変って行けるだけ行こうとなるからふしぎなものだ。
無駄がない、というか遊びのない登山道なので、やがて息切れする。
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枝尾根から支尾根に乗り、樹林も変り、巨木が現れるのは楽しい。

ようやく傾斜が緩やかになるとそこが「ヤレヤレ平」。
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なるほど分かりやすい、ちょっとしたコバというかダイラのような地形。

ほんの少しだけ油断させてコブを越えるところが「市川戻り」だって、意味不明。

そこから登山道は傾斜をさらに高め、根っこや枝をつかむガシガシ上りになる。
時折、遠望がきくのと、コバイケイソウやイワザクラが少しだけ見られるのが慰め。
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バラ谷ノ頭は早くから見えていたので、あとどのぐらいと高度の目安になっていた。
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それにしても足が重い、徐々に疲労がたまって上げられない。

下のほうからずっと聞こえていた鈴の音の主がすーっと抜いていく。
有名な「弁当ころがし」は立ち木に隠れ(下を向いていたので)見落とし通過。

空が広がってきてやっとこさで稜線にあがり、黒法師岳と丸盆岳の分岐に着く。

笹原の稜線は開放的で、正面には前黒法師岳が燦然とあり。
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右を向けば、これから目指す主峰アイドル黒法師岳、まだかなり遠いし高い。
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左には、笹原のずっとむこうに行けたら行きたい丸盆岳、同じ高さだから容易かも。
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整理運動の屈伸をして疲労蓄積の筋肉に刺激を与える自らのルーティーン。

笹原を分けるようにくねくねと進む道はザレ場の縁も通っていく。
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崩壊が進んでいる山腹は高度感があり、慎重さが求められる。
こうなるとヒルやダニがいるかもしれない笹原のほうが安心できる。

相変わらず足が上がらず重いのと眺めがいいので何度も立ち止まってデジカメる。
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今日はずっと見ているバラ谷ノ頭。
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黒法師岳との鞍部にある、テント泊の聖地こと「黒バラ平」。

そこからここへ上がる、なんとも急勾配の斜面。

なんとか、ようやく山頂に近づく。

展望のない山頂と分かっているので気落ちはないし、樹間が疎で明るいのがいい。
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三角点マニアに有名な×印三角点を探してとにかく記録撮影。
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手頃な石を集めて座をつくり、靴を脱いで昼食休憩。
いかん、疲れすぎていて飲み物で流し込まないと入らない。

周囲を回れば樹間から展望はある、デジカメ時間。
Dsc02704

左の一部分は鎌崩ノ頭、奥に不動岳、右に丸盆岳で手前がカモシカ平。
遠くの雪山は左が赤石・聖岳、右は上河内。

重い腰を上げて、次へ進もう。

下り始めるが、これが大変。
ザレ場ではずるずるすべり、崩落の元になりそうで気が気でない。
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つかめるものは何でもつかみ、後ろ向きになったり。
笹原に入るとほっとする、隠れた倒木にだけは注意。

分岐に戻ると丸盆岳方面から、先にそちらに向かった彼がやってくる。
さすがに速い、若いし余裕ありで、黒法師のあとはバラ谷ノ頭へとも。

そんな彼を見送って、歩きやすい笹原の稜線を漫歩する。

あれっ、約束がちがうぜ。
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なんと、ぐんと下がる最低鞍部があるではないか。

稼いだ高度がもったいないし、行きもだが帰りの上り返しも辛そう。
一気にブルーになるが、大枚はたいてここまで来たのだからやめるのもシャクだ。
急なので笹をつかみつつたらたらと鞍部に下りていく。

上がっていく途中、ずっと足元を見ていたら、一輪だけのイワザクラ。
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ずるずる進むと尾根が広がり、枯れ木が芸術的な笹原になる。
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「カモシカ平」と言われるところで、一部のテント泊の連中に人気があるらしい。

被写体としては文句なしだし、どこでも歩けるというのもいい。
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登りもそんなに急ではないのでなんとか進んでいける。

平らなところや段になったところ、線状凹地のような地形もある。

丸盆岳の山頂は、黒法師とちがって開けていて展望もよさそうだ。
窪地のようなところに入ってから回り込んで山頂へ。
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これはいい。

何よりも歩いてきた稜線と黒法師岳、バラ谷ノ頭がきちんと納まる。
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手前の笹原がカモシカ平、正面は黒法師岳、その右奥がバラ谷ノ頭。

周囲の山もあまり山座同定はできないが、雪山の赤石岳や聖、上河内は分かる。

丸盆からすぐ近く北の鎌崩ノ頭方面をのぞいてみると、これはひどい。
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重症というか、崩落の一途で、草木もなし。
登山道はあるが、危険で立ち入らないのが賢明だ。

付け足しの山が期待以上によいところだったので十分に満足して戻ろう。

そこへ重装備の若者が来る。
今日はカモシカ平でテント泊だそうで、こんな早い時間からまったり。
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そうか、うらやましいなあ(でも自分はそんなに重い荷物は担げないし)。
よいテント泊を(若いうちからそんな贅沢を覚えてしまって大丈夫か)。

分岐への帰りは、登り返しもそこそこに、最後の稜線漫歩を楽しむ。
P1090775

さて下り、等高尾根に入る。

一気の下りだが、ずるっといきそうで足元のふんばりが大変。
勢いなんかつけたら止まれなくなるので、危なくて仕方がない。
枝や根っこをつかみ、足元を確かめつつ後ろ向きになるのも厭わず、だ。
ここまでの歩きで足の筋肉はずいぶん疲れているから緊張のきついこと。

そこへびっしょり汗をかきながらもゆっくりと息を整えながら上がってくる人あり。
こちらは黒バラ平でテント泊だそうで、水場が決め手なんだそうな。
P1090794

みんないい時間を送っているなあ。

その後、元気に上がってくる山ボーイにも会うが、この地には合ってないような。
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それにしてもきつくて大変な下り。

「市川戻り」や「ヤレヤレ平」で少しだけほっとする。
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なんとか登山口へ。

丸盆岳へ行ったのは余分だが、黒法師岳だけなら5時間で充分、は如何。
行きはよいよい、ではなく、行きも帰りもとても辛い上り下りなんだから。

ただ登山口へ降り立てばあとは林道歩きなので、気分的にはとても楽。
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登り返しもないし、危険な箇所で技術的に追い詰められたりすることもない。
距離はとても長いが、疲れた足でも普通に歩いて行けばいい。
ゆっくりあたりの景色や滝を見ながら、カエルの合唱も聞く。
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がらがらゴツン、カンコチン。
P1090831

通行止の崩落箇所に来ると、今まさに土煙をあげて土砂崩れ真っ最中。
ヤレヤレ危ないところだった、最後まで気が抜けないぞ。

なんとか駐車地に戻る。
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予定時間より1時間以上余分にかかったが、なんとか歩けたことでよしと。
この日、山で会ったのは数人だが、某ヤマレコにはすぐにレポが3本あがっていた。

今日の反省や教訓

 新・分県登山ガイド「静岡県の山」(山と渓谷社)のコースタイムや記述は、
著者がカモシカ山行をする猛者なので、襟を正して読み込む必要がある、
と感じたのは、正しかった。これぞ読み方注意だ。
 ずっとよい天気の日が続き、実行日の選択としてはヒルやダニ対策にはよかった。
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2017年5月 9日 (火)

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

山歩き:笙ケ岳のダイラ(南の台地)と裏山

養老山地は北部が面白い、さまよい歩きの第3弾は笙ケ岳の南と西へ。
地形図を見ると笙ケ岳の南尾根の西面がゆるみ、台地が広がっている。
ダイラ地形とかコバと言われるところと似ているそこって一体どんなん?
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【山行日】2017年5月7日(日)    
【山 域】西美濃:養老山地北部
【天 候】晴れ
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】養老公園駐車場、起点
P7:31--8:01登山口--林道--9:05もみじ峠--9:44南の台地10:34--
--10:47笙ケ岳--10:57西峰付近11:25--11:37笙ケ岳11:56--12:02東峰--
--12:39裏山12:46:--13:30もみじ峠--林道--14:10登山口--14:41P

旧大垣市内から仰ぎ見る養老山地は船底のような平凡な山容である。
特徴もなくほとんど同じ高さに見える中で少し目立つのが三角形の姿の山。
位置を変えじっくりそれを見ると、3つぐらいの頂が前後左右に重なり合っている。
表山(838m)と裏山(870m)であり、その奥に重なるのが笙が岳(908m)である。
そこに行平山(845m)と幻ノ池を加えたのが前回まで。

なんといっても養老山地は自分のふるさとの山だから思い入れが大きい。

次の課題は、行平山の北に位置する奥山と笙ケ岳西峰と決めていた。
そこにじんわりと飛び込んできたのが今回の笙ケ岳南尾根の西面台地。
課題地点が離れすぎていて、今の自分の足では無理だから、悩む。
周回するにしろ往復するにしろ効率よく(楽に)歩きたい。
残雪が消え、ぬかるみがなく、花が映え、しかも新緑がまぶしい季節。
4月中旬をねらっていたが、ずるずるぐだぐだで今日に至る。

全国的に連休の最終日は休日疲れもあるのか、一般道路はがらがら。
忘れた頃に信号で停められるだけ、すいすいと進み、養老公園に来る。
だるい身体に気も乗らないまま惰性で来た自分にも困ったもので。

養老は2017年の今年「養老改元1300年祭」ということですごいらしい。
そんなことは昨年来たときにもわかっていたが、観光客で大混雑だとちと辛い。
幸運にも朝が多少早いということで人影も車もほとんど見かけずほっと。

まずは登山口まで、養老の滝をめざす一般観光コースで歩く。
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歩道も案内も施設も家もどれを見てもきちんとされているのがすごい。
だからといって観光歩きは決して楽ではなく、山歩きよりも辛いぐらいだ。
養老の滝を愛でてから滝上駐車場こと登山届場所に至る。
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下の公園駐車場が300円で滝上はなんと千円、辛い歩きの代償は大きい。

今日も意に反するが、単調で面白みに欠ける林道で行く。
なんとなれば旧道の登山道は勾配が急すぎて足に応え、無駄な筋力を使う。
運動エネルギーで比べれば同じになるのかも、計算と実際は異なるとか。
新緑は感じるが、ヤマザクラ・アカヤシオ・ツツジなど花はほとんど終わっている、無念。
最後の方で少しだけ旧道を利用する。
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これは道型が美しいのと、ショートカットで楽になるという計算。

もみじ峠に来る。
如何にも峠らしいところで、ほっとする美しさ。
ここで選択肢、まっすぐ笙ケ岳へ進むか、裏山方面へ行くか。

引き込まれるようにくだっていく道は笙ケ岳方面でよしと。
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少し暗くてじめっとした感じもあるが、落ち着いた美しい道だと思う。
方々から生まれる前の空の沢を集め、そこに落葉がしっかりと堆積している。
それはすぐに一条の流れになり、水量を増してキラキラと輝く。
道は流れに沿って左右に数回、渡渉する。
流れだけに気を取られていると、深く積もった落葉の下の水流を見逃す。
自慢じゃないが自分はここで、数回ドボンしている。
危険そうな感じがしたので先回りして土木工事、大きな石を置く。
するとバシャンという音とともに水が跳ね返った。
やったね、正解、あぶないところだった。
いくつも石をならべ、その上に折れた木の棒もそろえることにしよう。
大洞谷林道からの道と合流してアマゴ沢に近づき、渡渉する。
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ここからは笙ケ岳南側を細い道で巻いていく。
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窯跡があり、散乱する石はどうみても土砂崩れの石とは違う。
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3つ目の窯跡のところ、笙ケ岳と東峰の鞍部を上がっていく。

左側の笙ケ岳南尾根はすぐにでも乗り越せそうだが、低くなるのを待つ。
少し上がるだけですぐに鞍部にたどり着けそうなところで取り付く。
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そのむこうの景色は、なんともどおってことない。

この尾根の高みを目指す。
馬酔木ほか潅木が多いのは普通だが、そのまま普通の尾根。
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次のちょっとした鞍部があり、先へ上がっていく。
co810は普通に自然林で、西面を見下ろそうにも樹木で見られず。
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どうも西面台地は普通の自然林のようで、そこへ降りるのは急斜面だと。

少しがっかりして尾根芯を引き返していく。
途中、樹間から笙ケ岳(本峰と東峰)が見えた。
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この角度から見たのは初めてなので新鮮といえばそう。

そしてこのまま上がっていこうと振り返ると。
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これって立派な道型ではないか。
緩やかに西面台地へ降りていく立派な道がある。
とにかく見に行こう。

なるほど、普通に森だ。
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栗が多い、多少の起伏はあるがダイラのような台地に森が広がっている。
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黒くなり倒木があるところって落雷か火災があったのだろうか。
行平山の東南台地も明るい森だったが、ここはもっと広い。

ぐるっと一周して、鞍部から降りてきているあの道を上がっていく。
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十分に満足。

尾根を上がっていこう、とすると今度は岩場がある。
少し難儀したが上がってみると見晴らし場になった。
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ここから見ても地形図のように平ではないが、ダイラのようだと確認。

この尾根の上部は岩と潅木のヤセ尾根でヤブコギになるので登山道に復帰する。
すぐに鞍部に届き、左折して笙ケ岳へ向かう。
南側は自然林で樹間越しの展望はわずか、北側は植林が伸びてうむむ。

山頂はいったん通り過ぎて、次の課題に向かう。
そんなのはあるのかないのか笙ケ岳西峰(860m)へ。
少しだけどどんどん下っていく感じ。
で、少し上がった樹林帯の辺が遠くから見ると西峰に見えるところ。
まずは西峰から笙ケ岳本峰を樹間に見る。
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足元にはカタクリの花が一輪しっかりと立っていた。
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そこからさらに数十メートル下り、南面にトラバしていく。
大岩がならんだところで残念無念とあきらめて上がっていく。
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こちらは準備不足で次の手を考えてこなかった。

救いは斜面を上がっていく途中、ダイラや養老山方面が見えたこと。
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先ほどのダイラが手前で、向こうの山並みが小倉山や養老山。

笙ケ岳山頂へ登り返し、そこで靴を脱いで休憩。
「なんだ、展望がないなあ」と不満そうな四人組が来る。
確かにない、といえばないし、うっすら見えるといえば、そう。
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その少しの展望の先の3つの山(行平山・裏山・表山)も、大事にしてほしいものだ。

帰りは、東峰から裏山へ行き、分水嶺(境界)尾根からもみじ峠へ戻ろう。
これって、来た道をもどるよりも距離はありそうだが、足に優しそうなんだな。

ということで、東峰へ。
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本峰より明るい。
ここから裏山へのつなぎの尾根にはある程度、踏み跡があるはず。
利用者が多いからと安心して入ったがどんなものか。

これは少し油断していた。
気をつけて左へと意識して進まないと、表山方向への尾根に入ってしまう。
気が着いたからよかったが、左を意識し、植林と自然林の間の尾根を歩むこと。
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逆方向からだと、取り付きが分かり辛いがその後は上りなので分かりやすい、と。
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樹間から表山を見る、今日は寄るあてはなし。
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裏山に寄る。

表山から来るよりもなだらかな斜面を選べるので気分よく上がれる。
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360度の展望は、風が少し強く吹き、天気はいいのに黄砂なのか霞んでいる。
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南の笙ケ岳を見ると、左から東峰、本峰そしてうんと下がって西峰が確認できる。

裏山(870m)は、養老山地では笙ケ岳の次に高い山で展望も素晴らしい。
養老山(859m)や小倉山(842m)ほど知名度がないのがいいのかも。

下りは表山との鞍部から、如何に楽に境界尾根に合流するか。
標高を下げすぎると表山の西南面のトラバ道が急で辛い。
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養老全縦走するトレランさん達が通る道はそこらへんを上手に横切っている。
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なんとかクリアして・752に上がる。

幻ノ池に寄っていこう。
間違っても前回のように堆積した落葉に突っ込まないように気をつける。
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雪解けのあと、池にならずにそのままヌタ場になっていたとは。

もみじ峠からは一部旧道を使い、後は林道を利用する。
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下山届を出した後は、観光コースをたらたらと下っていく。

固い石の道で、観光客の流れに消え入るように歩く。
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6時間以上の長い距離をなんとかくたばらずに歩けて、少しだけほっとする。

次回は祭りのほとぼりが冷めた頃になるのかな。
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2016年12月 5日 (月)

山歩き:表山、裏山、行平山と幻ノ池

山歩き:表山、裏山、行平山と幻ノ池

この4月に故郷の山、養老の表山・裏山から笙が岳を歩き、いくつかの疑問が残った。
もみじ峠と表山をつなぐ分水嶺尾根は如何に、幻の池(竜が池)はどこに。
十年ほど前に上石津から上がり、勝手に表山と勘違いした頂は本当はどこか。
養老山地は北部が面白い、その核心に迫る課題解決、さまよい山歩きの始まり。
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【山行日】2016年12月3日(土)    
【山 域】西美濃:養老山地北部
【天 候】晴れ
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】養老公園駐車場、起点
P7:48--8:16登山口--林道--9:29もみじ峠--10:12表山10:21--
--10:36裏山10:52--11:02行平山--12:30幻池13:26--13:29もみじ峠--
--14:30登山口--14:55P

旧大垣市内から仰ぎ見る養老山地は船底のような平凡な山容である。
特徴もなくほとんど同じ高さに見える中で少し目立つのが三角形の姿の山。
位置を変えじっくりそれを見ると、3つぐらいの頂が前後左右に重なり合っている。
表山(839m)と裏山(870m)であり、その奥に重なるのが笙が岳(908m)である。
ここまでは前回、2016年4月16日の山行で解決した。

養老の滝は笹原峠ともみじ峠を結ぶ稜線の東側の沢や谷の水を集める。
笙が岳に向けてもみじ峠を過ぎると道は下り、そのむこうの沢は西に流れている。
大洞谷、アマゴ沢で、上石津で牧田川になり養老山地を北へ大きく回って揖斐川に注ぐ。
気になるのは、もみじ峠と表山をつなぐ分水嶺の尾根のこと。
東側から見ると屏風のように立ちはだかっているその壁の正体が見たい。
以前というか昔、笙が岳と北部の表山・裏山との間は笹の繁茂で激ヤブ地帯だった。

参考資料は今回も、養老山地を北から南へ縦走するトレランや健脚者のレポなど。
最近よく歩かれている笙が岳ルートと違って、分水嶺尾根の記述はほとんどない。

養老公園は紅葉の観光名所だが晩秋でそろそろ客は少ないと思ったのが間違い。
例の表山登山口に来てみると、「駐車遠慮」の告示板が出ている。
まいったなあ、滝上Pは千円で金の持ち合わせがない、三百円の公園駐車場に戻っていく。
朝早いから空いているが、朝の光ねらいのカメラマンの姿が多い。
公園駐車場から表山登山口を目指してもよいが、無駄な歩きが多そうに感じてめげる。
だからといって林道は使いたくない、でも課題への近道はそれしかない。
そうだ、折角だからこんな時しかない、養老の滝観光を含めたお気楽山歩きに変更。
山中の自然の黄紅葉もいいが、カエデが多い造られた紅葉はさらに鮮やかなはずだ。

滝にむかう昔ながらの石段の公園遊歩道をたらたらと上がっていく。
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石階段の原型はずっと維持されたまま、歩きやすいように丁寧に手が加えられている。
方々にトイレがあり、それがまた新しいのでびっくり。
それにしても名所旧跡や年代ものの建物がしっかり残っている事にも驚きだ。
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子どものころいつも来ていた観光地なのにあらためて見ると新鮮である。
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ただ遊歩道となめてかかると、かなりきつい歩きになる。
観光で滝までの往復なら一気にでもいけるが、固い石の道なので足の負担が大きい。

料金の高い滝上駐車場は入山口にもなっていて、そこで登山届を記入する。
ここで養老町が出している「養老山頂登山道」マップを入手する。
あくまで概念図だが、名所とか見所とか地名とか、参考になる事は多い。
養老山の旧名は多芸山で、表山は仏ノ座なんだそうな、いいじゃないか。

もう足がだるいので表山登山口へ戻るのはやめ、林道を上がる。
部分的に舗装されたほとんど車道のような林道を上がっていく。
斜度は緩やかなはずなのにそんなに楽ではない、否、しんどい。
ゆったりくねくねの林道だが、それをショートカットするように旧道がある、逆か。
右手に表山が見えた。
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旧道はぱっと見、登山道というよりは無理やりの急なあれで、荒れて美しくない。
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もみじ峠に出る最後の旧道(古道)だけはいい感じだ。

かなりの部分、新しい林道を利用し、途中から一部だけ旧道を使って峠に着く。
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今日はここが周回の起点になりそう。

立派な登山道を外れてすぐ右手の土手に上がる。
ひとつの高みを過ぎて鞍部に下り、次の高みに上がっていく。
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ゆるやかな丘で、雰囲気もいい。

行先の方角からは少し外れるが・752に寄る。
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樹幹越しにうっすらと見えるのは笙が岳の東峰、眼下にはアマゴ沢が深い。

北東方向から北へ下りて行く。

踏み跡もあり歩きやすいヤセ尾根道はすぐに鞍部になる。
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ここが本日の目的地のひとつ。

右手東側は唐谷(火打谷)に至る崖で、左手西側もアマゴ沢に傾斜している。
ここがもっと崩れて決壊すれば、アマゴ沢は唐谷に流れ込む、のかな。

ヤセ尾根をゆるく右手に回り込むように上がっていく。
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かなり古い年代モノのテープ印が等間隔に付けられているのは表山へのものらしい。

日光を浴びて明るい中ずっと縁を歩く感じで、谷底が深いので緊張する。
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表山への肩にあたるところでもう一度休憩し、からまる馬酔木の急坂を一気に上がる。

少しだけ展望が開けた最高点から百メートルぐらい下って歩いていくと表山三角点がある。
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馬酔木は山頂周辺だけを鉢巻のように繁茂している感じだ。
だから次の裏山へは、表山三角点からそのまま一点突破すれば行けそうだな、と。

そう思っていると鈴の音が聞こえてきた。
山中で今日初めて会う人がこの表山山頂で、とはなんと言っていいのか。
知り合いの鈴さんによく似たその人は、強面の短パン、ゲーター巻のトレラン風。
駅からこの表山直登尾根を上がり、裏山、笙が岳、養老山を周回する、という。
ここが初めてとはいえ装備もしっかりした方で、裏山まで話しながら連れ立っていく。
コースをヤマレコで入手されたことや、自身のブログ「しんの冒険紀行」のことも。

まずは表山と裏山の鞍部へ。
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そして喘ぎながら裏山に上る。

裏山は四方に視界が広がる一等の展望地で、どこを見ても飽きる事がない。
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霊仙山や伊吹山、奥美濃の山々、遠く白山、乗鞍・御嶽、木曽山脈、恵那山。

眼下には西濃全域に大垣市、南には笙が岳や養老山地の連なり。
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それよりも今日は北部、眼前の行平山や奥山が気になる。

おおまかに歩く方向の見当をつけ、どこでも歩けそうな斜面を降りていく。

杉木立というか植林帯に入ると一気に暗くなり、自然林に入ると再び明るくなる。

ゆるやかに上がっていくと疎林の台地で、錆びた脚立のある行平山(845m)。
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ここからは・820の行平東峰は後回しにして東の斜面をくだる。

ダイラ地形に二次林の森が広がり、とても歩きやすい。
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・810に上がっていくにつれ、馬酔木の抵抗が多くなり、ヤブコギになる。

視界も期待できないので行平東峰方面へ向かう。
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鞍部にはテープ印があり、勢至への古道らしい(地形図の点線とは異なる)。

向かう行平東峰の側面はカレンフェルトの要塞風。

こちらは山地の東面にあるのでさらに視界が開ける感じ。
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行平東峰から南を見ると、左に表山、右は裏山。

錆びた脚立がこちらにもきちんと鎮座している。
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行平本峰よりもこちらの方がもっと山頂らしい感じがあり気に入った。

ここから北方の奥山(777m)へはなぜかしっかりとした道があり、人気コースらしい。
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未体験で誰もいないよさそうな場所にくるとなぜか高揚感を覚える。
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そんな感覚にとらわれつつ、今日はここまでと切り上げる。

戻りは、行平山・裏山は省略し、ダイラの森から裏山の裾野を回って表山との鞍部へ。
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上り下りをできるだけさけ楽をしようとの魂胆、しかしシダ類の繁茂に結構足を取られる。

隠れた倒木に躓き、もんどりうって転んでしまう。
強打したのは腕だけで、なんとか無事のようだ、危ないところだった。

再び表山・裏山の鞍部に来る。

そして、大洞谷というかアマゴ沢源流部分に踏み込んでいく。
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今は枯れ沢になっていてそこに落葉がいっぱい堆積している。
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この枯れ沢を詰めると三本杉があり、笙が岳・裏山の吊り尾根になる。

沢はところどころでずぼっとはまりこんで、水こそないが歩きにくいことこの上ない。
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源流のどこかに幻の池でもあるのか、と探すが見つけられない。

流れが出てこないまま、下りが急になっていくので、左の分水嶺尾根に逃げる。
そのまま上がっていくと表山の肩の部分で、意図しないで元の位置に戻る。

下りは注意しないと踏み跡を外しそうになるが、なんとか鞍部へ、そして・752へ上がる。

幻ノ池こそ見つけられなかったが、他の課題はかなりの部分で解消した。

気分よく高みから雰囲気のよい開けた鞍部にむけて下っていく。
今日はなんどもこんな気持ちのよい地形を歩いてきた、それだけで満足。

その中でもこの・752の鞍部はこじんまりとして明るくてとてもよさそうだ。
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落葉のいっぱい積もったそこに踏み込む。

なんだなんだ、ここは、冷たいし、足が抜けない。
もがくとずぼずぼと埋まっていく、底なし沼?
膝まではいかなかったが両足とも、深さは20cmぐらい黒い泥水に埋まる。
やっちまったな、冷たくてしかたがない。
とにかく抜け出し、近くに座り込んで靴を脱ぐ。
まだ新しい靴で蛍光イエローと白さが際立っていたのに、ドロドロの黒色だ。
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靴下をしぼると黒い泥水がジャーと出るし、黒く腐った濡れ葉がかしこに絡みつく。
手ぬぐい3枚、ティッシュ、ウェットティッシュなど総動員して泥水を排水し、絞る。
そんなこんなで必死に時間を使い、長い休憩(事故対応)時間となる。

こんなところに○○は潜んでいたんだ。
いや待てよ、こここそヤブコギネットの★竜★さんが言っていた竜が池なのでは。
観光地図では、稜線の際で場所が違うから、幻ノ池なのかもしれない。
となると、とんだ災難だったが、思わぬ形で課題が解決できたわけだ。

いつもは休憩で出した事もない緊急シートも初めて開いて使った。
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お守りのようにもっているだけの替えの靴下にも初めて出番があった。
ツェルトこそ使わなかったが、とんだザック内の在庫一掃セールになった。

広いシートに寝転んで上をみると、抜けるようないい天気ではないか。
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もみじ峠まではすぐ。

そこから笹原峠・小倉山へ行く気力はとっくになし。
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往きと同じ林道をたらたらと歩いて帰っていく。
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入山口では、朝、登山届に記入した予定下山時刻より30分早かった。

かつてはこんなリフトを利用するのがトレンディだったのかな、今でも今こそ。
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石階段を降りていく。
そこからは観光客でいっぱいの養老の滝を愛でながら下る。
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午後の日差しがすでに届かない谷間の紅葉はイマイチ。
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それでも駐車場には観光バスがどんどん入ってきていた。


養老山は昔なつかしい山域だけでなく、今でも歩きがいのある山である。

来春、訪れるのは奥山か行平山、コースが困った。
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2016年10月28日 (金)

山歩き:秋の大川入山

山歩き:秋の大川入山

何度も訪れているのに、この山の紅葉の時季の姿は知らなかった。
今年の秋山へはすっかり出遅れているので平日でも天気次第で行く。
快晴に感謝しつつ、秋の好日を過ごす。
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【山行日】2016年10月26日(水)    
【山 域】南信州:大川入山、阿智村
【天 候】晴れのち曇り
【形 態】往復 単族 軽装
【コース】治部坂峠駐車場、起点
P--8:40登山口--9:25横岳--10:15最低鞍部--10:49山頂11:23--
--11:44最低鞍部--12:32横岳--13:04登山口--P

ネットに掲げられたレポにびっくり、そのきれいな写真にだまされてみよう。
情報過多とか情弱とか言われても、必要なそれがあれば問題はない。

平日の朝、知立や豊田の市街地を抜けるのは大変、皆お仕事で忙しいのだ。
足助を過ぎても大型車やたらたら車が多い、自分は遊びなんだから我慢がまん。
治部坂峠の立派な駐車場に先客は1台のみ、これは少しさびしい。

準備して、車道を五分ぐらい歩くと、登山口に到る。
快晴の秋空にうっすら黄葉の樹木がいい。
来る途中、朝日に温められた空気が方々でガス雲になっていた。
次第に切れるはずだが、その後に普通に雲になってはつまらない、急げ。

荒れた林道からふつうの登山道になり、橋を渡って尾根に取り付く。
この山の一番印象的な根っこの入り乱れた道になる。
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湿っているので滑らないように注意していく。

高度をあげると早くも両側は秋色になり、その登山道を上がっていく。
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ロープのかかった崩落箇所の巻き道からは右手遠くに大川入山がのぞまれる。
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のぼりがゆるやかになってくると、少し開けた広場の横岳に着く。
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ここまでが三分割の前半部分、落ち着いたカラマツの白秋の世界。

三分割の真ん中は長い尾根の稜線歩きで何度もアップダウンをくりかえす。
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十数個のコブというか小さなピークのある尾根歩き。

時々左右に展望が開け日光に照らされるが、樹木に覆われる時間もながい。
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歩きやすい道は、森の中の遊歩道という雰囲気。

カエデやツツジ系など黄紅葉とダケカンバの樹幹の白さと青空がいい。
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高度があまり上がらないまま、どんどん下がっていくと最低鞍部に来る。

少し右にねじれていくような、尾根のつなぎ目の不安定な部分。

でも樹幹越しの眼前に、今年の紅葉はこんなんだけどどうですか、と。
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残りの後半、ここからは斜度があがり、ひたすら我慢ののぼりになる。

少し我慢すると暗い樹林帯から開けた小広場に出る。
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太陽の光も十分で、秋色に鮮やかさが増すその開放感。
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さらに斜度があがると笹原があらわれ、ぐんと展望が広がる。
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山頂を見上げるよりも今日はこの眼前・眼下の笹原の向こうが気になる。
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これが大川入山の特徴ある黄紅葉か。

風に波打つ笹原に点在するポツンポツン。

こんな素敵な景色なら急な上りも気にならない。

見上げる山頂方面は青空を背景にすっきりとしている。
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山頂手前の低い潅木帯を回り込むように進むと山頂に着く。

先客はひとり。
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小広場の山頂には木製ベンチがいくつか置かれ、展望も良好で落ち着ける。
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ここなら靴を脱いでゆったり休憩できるというもんだ。

四人連れの方が到着する。

では、あららぎ方面に進んで恵那山ほかもう少し秋を楽しむことにしよう。

ここと標高が近いピークがいくつも並んでいてすぐにも行けそうな感じ。
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雰囲気もよさそうだが見るだけがいい、笹のヤブコギは大変なはず。

帰り、強い風にあおられた樹木や、反対側からの大川入というのはいい眺めだ。
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再び山頂に戻り、来た道をくだる。

今日はことのほかこの道の下りが気持ちがいい。
なんといっても雄大な景色がいい。
来て帰る道のコース、尾根がすべて見られる。
その先、治部坂峠とスキー場のむこうには蛇峠山ほかたくさん。
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最低鞍部を過ぎると稜線のアップダウンのくりかえし。

途中、若い4人連れとすれ違った、急がないと雲が出始めている。
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今日の登山者は10人ぐらい。

風は少し強くて寒かったが、汗もしっかりかいた。

秋の大川入山、今後もアリだな。
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