台湾

2017年12月 6日 (水)

山歩き:象山から拇指山

山歩き:象山から拇指山

旅先の台北でのお気楽山歩きは地下鉄「象山駅」からすぐの象山。
間近に台北101ビルが臨めて、手軽なハイキングコースとしても人気がある。
それだけでは山ヤとしてみっともないので、少し先の拇指山方面へも行く。
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【山行日】2017年12月4日(月)    
【山 域】台湾、台北市信義区:象山183m(四獣山)
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】一部周回・往復 単族 軽装
【コース】地下鉄象山駅起点
象山駅12:45--12:52登山口--13:07象山--13:49拇指山--13:56峠14:05--
--14:15拇指山--14:53象山15:16--15:35登山口--15:45象山駅

地下鉄、淡水信義線の終点「象山」駅の出口2番を出ると目の前に公園。
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象山公園一帯や遊歩道コースの概略説明図がありわかりやすい。

公園に沿って歩道を南へ進んでいくと、左へ曲がって上がり、ほどなくして右へ。
すると左手に急階段の道が続く、登山口がある。
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少し進むと左右に道が分かれる。
一般的には右側で、がしがしと一気に象山へ上がっていく。
左側の道も同じだが、はじめは少しトラバ気味で、最後で急坂になる。

標高差はほんの百数十メートルだが、石階段の上りは急で息が切れる。
道は石段にしっかりと整備され、必要なところには手すりもついている。
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時々振り返ると見所もあり、表示などもほんわかする。
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時々あらわれる脇道やショートカット道は以前の登山道や地元からのもの。
湿度が高い土地なので石が苔蒸していて、とても滑りやすい。
当然のことながらこんな石段の道は、上りより下りの方がずっと注意が必要。

「六巨石」が見えてくると、象山の名前の由来を感じる。
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岩の上からの展望は絶景だが、自撮りポイントとしての方がよく利用されている。

そこから象山山頂はすぐ。
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展望台や休憩ベンチもあり、観光客の絶えることはない。
地元の散歩や山歩き、運動愛好家のコースでもあり、そんな人も非常に多い。

ここで道は四方に分かれる。
自分のような通りすがりの者は、ここで遊歩道説明図をしっかり見ることになる。
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象山は四獣山(ほかには獅子山・豹山・虎山)遊歩道上のひとつ。
ここからそれらへの「南港縦走路」がずんと続いている。
まずは拇指山320mへ。

一旦、ずんずんと下っていき、山塊を右へトラバース気味に巻いていく。
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途中から横腹に取り付くと急な上りが続いてちょっとした尾根先の展望台に出る。
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そこが拇指山のようで、眼前に象山を経て台北市街が見られる。

ベンチ周辺には、甘い人間を目当てにタイワンリスがせわしい。
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縦走路はそこからさらに角度を増して上がっていく。
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尾根に上がると、峠のような休憩地になっている。
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汗もしっかりかいたし、この先のピークまで進むと帰りが大変なのでここで引き返す。
いつも何をやっても中途半端な自分らしい決断。

それにしても、岩に向かって咆哮する仙人というか修行僧のようなおじさんとか、
ポーズをとる恋人の姿をなめまわすようにずっと撮り続けるカップルとか。
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美しい景色を見るのもいいけど、人間の生態観察ぐらい楽しいものはない。

少し高い位置のこちらからは歩いてきた象山が見下ろせる。
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手前に象山、その向こうに台北市街。

ちんたら象山へもどっていく。
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象山の展望ベンチでゆっくり休憩。
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下りはもうひとつの道を選んだが、分岐点で雰囲気が違うので多少不安を感じた。
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2014年6月14日 (土)

台湾:集集線に乗り、ランタンフェスへ

台湾:集集線に乗り、ランタンフェスへ
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【訪問日】2014年2月20日(木)    
【地 域】台湾中部:南投県、日月潭から員林
【天 候】曇りのち晴れ

霧社、蘆山温泉から埔里に寄り、土砂降りの雨の中、日月潭に入る。
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観光スポットとして有名な場所だが、今まで避けていて初めての訪問。
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確かに観光客は多いし、レジャースポットにも事欠かない感じ。
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湖畔をたらたら散歩して切り上げ、バスで集集線の終着駅車埕へ行く。

ダム湖の上からダム下へぐんぐん降りる感じで水里へ。

そこからは線路に沿うようなかたちで鉄道駅の車埕にバスは着く。
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駅およびその周辺はすべて観光地。
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プラットフォーム、そして広いウッドデッキがとても印象的。
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丁度入ってきた列車を迎え、折り返していく電車や人を見送る。

まわりをたらたらと散歩する。
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昔を今に残し、手がつけられなかったものはそのままで。
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建物も今と昔の混在。
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それらがしっくり落ち着いているのがいい。
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この集集線でここに来る人はみんな観光客なんだ。
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観光が終われば、この始発駅(終着駅)から集集線の旅へ。
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ローカルな雰囲気はそのままで特に珍しいこともなく途中の駅、集集で降りる。
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ここも観光スポットだが、何がどうということも知らないまま、散歩。
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適当に駅前を進み、途中で方向を変え、適当な所で曲がり、戻る。
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その間、この地らしいものを勝手な思い込みで探し、撮る。
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駅に戻ると、気がついてはいたが、珍しいものがある。
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それはふつうで、これ。
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こんなのを見ると、この国の現実を感じる。
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ふたたび集集線に乗り、この日の宿のある員林駅で降りる。

この近くで、台湾全土をあげての「ランタン・フェスティバル」がある。

それってとても宣伝していたがいかなるものか、ということで訪問。

フェスへの最寄の駅が員林で、そこからシャトルバスが出ている。

これが待つ間もなく頻繁に出ていて、観光客をどんどんさばいていく。

よく分からないまま、大きな人波のなかをふらふらと着いていくと会場へ。
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ランタンが主役ではあるけど・・・。

そうだ、これまたどこの町にもある夜市なのだ。

台湾では、どこへ行っても夜市は欠かせない、と。
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帰りのバスを心配したが、これまた大きな人波にのって安心だった。
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2014年3月24日 (月)

台湾:陽明山で花見

台湾:陽明山で花見

一気に春めいた陽気で日本各地の桜が咲き始めた。
台湾台北の陽明山公園では、一ヶ月ほど前だった。
花見の賑わいはどちらでも同じようで。
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【訪問日】2014年2月24日(月)    
【地 域】台湾北部:台北、陽明山国家公園
【天 気】晴れ

台北から陽明山国家公園は近い。
バス路線が多く、バス王国といえる台湾では何本でも出ている。
ハイキング地としてふだんから台北市民に親しまれている陽明山。
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この時季(1月29日~3月9日)は花祭りになっている。
便利なバスだが混雑するし、渋滞にも巻き込まれる。
露店がたくさん出て、食べる人でにぎわうのは夜市と同じ。
本当に台湾の人は夜市というか露店が大好きだと思う。

花はそれなりにきれい。
桜は、染井吉野は少なくて、山桜系が多い。
というか、桜が中心ではなく、梅あり桃あり躑躅ありと豪華版。
案内パンフや掲示板にしっかりと説明がある。
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バスを降りると、再びバスで近づいてもいいが、歩いたほうがいい。
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歩いていくといろんな光景が飛び込んでくる。
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こんな坊さんを見られるとちょっと台湾風。

花見の中心地はまだまだ先のようだ。
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インフォメーションセンターの前の桜にはたくさんの人。
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庭園はどことなく異国情緒。
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こんな一団がいた。
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野鳥同好家たち。
大きな機材をものともせず、いろんなところで見かけた。

彼らは、彼らの対象ではないみたい。
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タイワンリス、こんなに近づいてくれるのに。
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花時計とも日時計とも、華時計。
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そして、広場には特別にモニュメント。
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ぐるっと歩いてバス停に戻ってくると。
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お疲れ様です。


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2014年3月 1日 (土)

台湾:『セデック・バレ』の地を歩く

台湾:『セデック・バレ』の地を歩く

前回、廬山温泉を訪れたあとで霧社事件を扱った映画が公開された。
『セデック・バレ』で、抗日事件の真相に迫るとても重い内容の大作である。
事件は霧社で起こったが、廬山こそセデック族の住む土地だった。
廬山温泉は最近、何度も豪雨被害に遭い、営業が厳しい。

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【訪問日】2014年2月18・19日(火・水)  

 
【地 域】台湾中西部:南投縣仁愛郷霧社、廬山温泉

【天 気】曇りのち雨

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霧社事件とは、
1930年10月27日に台中州能高郡霧社で起こった
台湾原住民による日本統治時代後期における最大規模の抗日暴動事件。
霧社セデック族マヘボ社の頭目モーナ・ルダオを中心とした6つの社(集落)の
男達300人ほどが、まず霧社各地の駐在所を襲った後に
霧社公学校で行われていた小学校・公学校・蕃童教育所の連合運動会を襲撃。
日本人のみが狙われ、約140人が殺害された。
現地の警察には霧社セデック族の警察官が2名おり、
彼らは事件発生後にそれぞれ自殺。
その後の日本軍の反攻により、蜂起した6社の約1000人が死亡し、
生存者約550人は投降した・・・・・。
その後、第2霧社事件も起こり、これこそ悲惨な歴史。

台中からバスで埔里へ、そこで乗り換え、山道をどんどん上がる。
途中、渓谷と滝を見たり、何種類もの桜並木を眺めていく。
ようやく坂道が落ち着いてきた頃、町があらわれてそこが霧社。

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映画の影響で、記念碑などの案内板はきちんと設置されている。

まずはバス停から少し戻って「霧社山胞抗日起義記念碑」へ。

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「霧社原住民抗日の像」や「モーナルーダオの墓」などがある。

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事件の起こった公学校へは車道沿いの木道を歩いて少し戻る。

現在は台湾電力の建物があり、塀の外に看板だけが立っている。

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霧社事件で死亡した日本人の墓はそこから近い。

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石の階段を上っていくと、コンクリートのテーブルなどがあるがそれだけ。

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戦後長らく参拝が禁止されていたが、一度整備され、今は再び廃墟に。

その近くには、どうみても「トマソン」の階段があるが、勿論曰くあり。

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町の中心にもどり、先へ進んで「徳龍宮」を目指す。

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そこは旧霧ケ丘神社で、事件の際、鎮圧した日本軍側が首を並べた所。

その後、鳥居は赤く塗り替えられ、中国風に変えられたそうだ。

途中の石灯籠も、日本人には馴染み深いものだ。

だが、反対側のは、何かがあったのだろう、ひっくり返っている。

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徳龍宮からは碧湖と霧社の町が見渡せる。

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廬山温泉へは、バスを再び乗りなおして行く。

山腹の狭いが舗装された車道をくねくねと進む。
廬山への入口にあたるところに橋がかけられモニュメントが加わっていた。
廬山温泉に入るとそこは行き止まりで、バスは折り返していく。

川をはさんで対岸の山腹の急勾配が迫ってくる。

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ここにもしっかりと案内板がある。

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主要な温泉地の対岸へは、吊り橋を渡る。

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ゆれる橋の上から上流側(温泉の源泉は近い)を見ると痛々しい護岸工事中。

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少しえぐれているだけに見えるが、2010年12月に来た時とは明らかに違う。
下流側も同じく。

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天気が下り坂なので、ホテルの受付をすましたらすぐに出かけることにした。

先回は温泉の源泉部へ向かったが、今回はもちろんマヘボ古戦場へ。

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この古戦場の「古」の意味が数十年前のこととは理解できなかったのだ。

まずはこの像を見る。

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先回、写真に収めていたが、映画を見て、これを戦士像だと誤解していた。
セデック族の女子像だった。

そこから「モーナ・ルダオ健行歩道」を歩いていく。

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歩道とはいえ、舗装された車も通れる道だが部分的には急勾配。

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山腹をならしてつくられた畑にはキャベツ、その向こうに温泉街。

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そして今度の石像はセデック族男子像か。

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そのまま進んでいくと記念碑がある。

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モーナ・ルダオ記念碑で、近くには桜が咲いていた。

さて、古戦場はどこなのかと探しながら行くがいまひとつ分からない。

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畑の向こうにそれらしい像がみつかった。

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近づいてみるとそこが古戦場で、看板ははずれ、古い住居跡らしきもある。

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モーナ・ルダオやセデック族関連の記念碑としてはここだけがやつれていた。

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ただしばらくすると台湾人の集団が訪れてきたから、尊重はされている。

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現在は道も舗装され、急斜面の山腹に畑もあるが、生活するには厳しい。

雨も激しくなってきたので、一目散に戻った。

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温泉はなかなかいいお湯で、露天に入る。
共同の露天だから水着の着用義務がある。
珍しく若者が2カップルいたが、彼らは日帰り入浴らしかった。

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2013年1月 7日 (月)

山歩き:硬漢嶺(觀音山)

山歩き:硬漢嶺(觀音山)

台湾淡水に行くと河の対岸にいつも気になっていた山がある。
觀音山(標高616㍍)で、姿もよく、気楽に登れそうにみえた。
前回、対岸の八里に渡り、登山口を探したが見つけられず、断念。
ならば今回、下調べをしてと思ったが、何の準備もしないまま現地に来る。

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【山行日】2012年12月27日(木)
【山 域】台湾:新北市八里、觀音山
【天 候】曇り時々晴
【形 態】単族 往復  自転車利用 軽装
【コース】米倉路より無極宮を経て牛寮埔登山道
紅樹林9:20--関渡橋--10:20龍米路口--11:00無極宮登山口--11:10牛寮埔歩道--
--象牙石--11:35観景台--11:40硬漢嶺11:50--12:20無極宮--八里散策--紅樹林

觀音山登山を含めて、淡水・八里近辺の観光のため紅樹林に三泊する。
淡水や淡水河右岸は、台北から電車の便が大変良い。
だからあえてこの地に宿泊する必然性はないが、諸般の事情というヤツ。
紅樹林駅は終点の淡水の手前の駅で、穴場的とでもいえる。
この時期、淡水地方の天気はあまりよくない。
自分の少ない経験でも、からっと晴れた日はほとんどなかった。
だから名物の「淡水の夕焼け」は今回も結局三日間とも見られなかった。

ところで主題の観音山だが、日本に帰ってからネットで見つけたのが
「Taipei Hiker」さんのページで、在台の日本人の方だ。
その方の紹介によると、
~~~引用~~~
觀音山は、台北市街から近くて登りやすい山だ。
標高616mの硬漢嶺を最高峰とする觀音山は、
占山までの縦走路が一番長く健脚向けであるが、
それ以外はよく整備されている道で、
牛寮埔登山道を八里渡船頭から登るのを除いて、登りもそれほどきつくない。
また、硬漢嶺からの展望は、独立している山塊だけにとても広い眺めがあり、
老若男女さまざまな登山客が訪れる人気の山だ。
~~~引用おわり~~~
だそうで、要点がきちんとまとめられている。
登山難易度、体力度も「軽」評価で、ファミリー向けの山といえる。
普通は台北からバスで、反対側南の凌雲寺登山口に来て、起点にするらしい。

そんな下調べもしないまま来た自分は、初志貫徹で、見たままに向かう。
宿泊ホテルで借りた自転車を使い、快適な自転車専用道をひた走る。

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自転車は、保証金を含めて一日60元(200円以下)。
ジャイアントのMTBをサドルのみママチャリ風にアレンジしている。
ブレーキも前後は左右で日本とは逆になる。
18段変速でいいと思ったが、実際使えたのは3段ぐらいの整備不良。
どこにもある貸自転車店だと一日100元だからたいした差ではないし、
色んな種類のから選べるから値段以上の差があるのだが、諸般の事情で。

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出発してすぐに最初の難関、目茶交通量のある道路の横断がある。
信号で渡るだけだから簡単そうだが、狭い歩道を含めてすべてが
自動車優先、スクーター天下の国だから、まったく気が抜けない。
通り道の歩道に平気で駐車してあり、傍を通り過ぎるのも困難、
そんな歩道をスクーターがすごいスピードで乗り上げていく。
それらを無事通過して、鉄道の下をくぐり、専用自転車道に入る。

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なかなか快適な道だが、歩行者や犬もいるので注意は必要。

対岸の観音山を見ながら走っていく。

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ここをいつも利用する方や、貸し自転車の旅行者でにぎわっている。

次の難関は赤い鉄橋もあざやかな関渡橋。

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高さがあるので長いスロープを必死に漕いであがることになる。

橋の上は専用道の道幅が狭くなるのは仕方のないことか。
ただ、橋から下りていくのは楽チンで自転車の利点。

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ここからは先回通っているので、登山口を確認しながら進む。

淡水から対岸を見ていると、八里繁華街からすぐにありそうに思える。
今回もそんなあてにならない自分の勘だけで進みそうになったが、
ホテルの日本語の分かるスタッフが、気を利かして調べてくれた。
ネットの大雑把な地図だが、いくつかの登山コースの概要と、
登山口の道路や地名など、大事な点はよくわかった。
ホテルの貸し自転車が盗難にあっては困るので、停める所も指定された。
ただその地点は標高221㍍なので、登山や自転車のことには疎そうだ。
こんな思いつきのお客も相手にするホテルマンて、大変なんだろうな。

登山口は、米倉公園の近くで、八里渡船場からはかなり離れていた。

ここで登山道入り口の表示板を確認する。

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何よりも最も重要なことだから、これだけでスタッフの資料は効果絶大だった。

ほぼ海抜0㍍から登山口までの標高差200㍍の急な車道を上がっていく。

登山だけではなく他のことでよく使われている道をえっちらあがる。
車やバスだとなんとかなるが、急坂の自転車はかなり辛いものがある。

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ほとんど曳いて歩いていくので、歩くよりずっときつい。

登山道はそんな車道を串刺しに、石の階段で上がっている。

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そこを自転車で上がるのはもっと辛いので我慢がまん。
でも我慢の限界、登山道に入り人の気配のない所に自転車を停めロックする。

石段の道、車道を交互に歩き、立派なお墓の団地の横を通り過ぎる。

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牛寮埔観光果園手前には、車道を離れて趣のある立派な遊歩道がある。

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おう!バナナがびっしり、青いけど熟れても取ってはいけないのだろうな。

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そんな樹林帯の鬱蒼とした道を上がっていくとむこうに無極宮が見えた。

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立派なものだが、台湾ではどんな田舎へ行ってもこういうのがある。

道は間違っていないし、あの横を通っていけばいいと安心する。

何が書いてあるのかわからないが登山口の表示銘板石。

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そして観光果樹園の中を通り過ぎていく。

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この時季は柑橘類が中心らしく、固くてすっぱそうなみかんがなっている。

色鮮やかな鳥や、蝶も飛んでいるが、速くて写真には無理だった。

ものの10分も行くと、いよいよ専用登山道の石段に入る。

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確かここからおよそ1300段あまりの石段が山頂まで続くらしい。
だから大変ですよ、とホテルスタッフに言われたのだった。

なるほどきちんと角張って同じ高さの石段がずっと続いていく。

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こういうのは台湾の他の場所でも経験しているので驚かないが、
何度も見ると、昔ネパールで聞いたあの話が本当に真実味を帯びてくる。

曰く、中国人なら何百年かかってもエベレストの山頂まで石段を作る、と。

さて登山道は面白みに欠ける針葉樹の中をどんどん上がっていくだけ。

途中、涼亭という中国人が好むというかどこでも見かける東屋があり、
周囲にビニールをきちんと張り巡らして、そこで料理する人がいた。

名所らしい象牙石は、なんとも印象に薄い場所としよう。

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周囲に南国らしい花や灌木があらわれ、なんとなく高みに来る。

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そして一瞬頂上かと思ったら観景台で、何人かの人がくつろいでいた。

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鞍部交差点に来ると門構えがあり、硬漢嶺へと更なる石段が続いていた。

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人工物が続くほとんど神社仏閣の参道を進んでいく感じで山頂へ。

山頂はばーんと展望が開け、人気があって当然の雰囲気だ。

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休憩する人、行き交う人、体操する人、その他。

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眼下には淡水河と淡水ほかの高層ビル建物群。

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その向こうに大屯山群。

三度訪れた台北の星ともいえる七星山もうっすらと見えている。

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河の上流には赤い関渡橋、基隆河と台北市街がきらめいている。

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近くには、この観音山山域の占山と恐竜の背のようなピーク群。

宿泊しているホテルもなんとか見つけられた。

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空気というか天気がすっきりしないことだけが残念。

平日のこんな時季だから仕方ないが、ふだんは露店もでるのだろうか。

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猫もうじゃうじゃ住み着いている。

さてと、石階段を下ることにしよう。

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速いはやい、まじめに高度をぐんぐん下げていく。

果樹園を抜け、無極宮に寄る。ここのテラスからはこんな感じ。

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お墓の団地を通り、隠しておいた自転車の無事を確認する。

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下りは一気だ、ブレーキばかりだけど。

自転車専用道に復帰した後は、八里を再び観光する。

人は相変わらず多いし、専用道はさらに整備され延びていた。

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なんだから十三行博物館も再訪する。

道はずっとよくなっていた。

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ぐるり館内をまわって、狭い出口の階段を降りる。

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こんな注意が活きるような日だと、面白かったかもしれない。

時刻も押してきたのでふと渡船で帰ろうかとも思う。
乗船代金と自転車持ち込み料で50元ぐらい。
もったいない、初志を貫こう。
自転車専用道をたらりたらりと戻っていった。

三日間の滞在を終えて発つ日、初めて天気は晴れ。

その日も立派な観音山が見えた。

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2012年2月21日 (火)

台湾:知本温泉と蝶

台湾:知本温泉と蝶

【訪問日】2011年12月下旬
【地 域】台湾:東南部、台東
【天 候】曇り

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知本温泉は台湾の四大温泉のひとつらしい。
知本はツーベンと発音されている。
ちなみに他の三つは、北投・関子嶺・四重渓温泉。
どの温泉にも行ったが、どこが良くて何がいいというものではない。
その時に泊まったホテルにもよるし、天候や気分などもある。
どこも名前通り立派だし、他にもそれら以上のところがあった。
共通するのは温泉開発にかつての日本が深く関わっていること。
自分たちが風呂や温泉を楽しみたいからの所業か。
でも、風呂の入り方や楽しみ方などは何十年も経つと変わってしまった。
裸浴が当然の日本と、水着着用でスパーランドの台湾。

台東は、台湾のほかの台の字がつく都市(台北・台中・台南)と比べると
人口も少なくて目立たない町だが、とても印象的な町である。
知本温泉はその台東市街地からかなり離れた場所にある。
鉄道の知本駅から温泉街までがまた不便な距離である。
高雄発、反時計回りの自強号(特急)に乗って知本駅で降りる。

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駅前はガランとしていてバスの本数も少ないので、タクシーを利用する。
温泉まで200元というのが相場で、高雄・知本間の特急乗車料金よりも高い!
これはたまたま鉄道の期間限定特別料金163元だったこともある。
温泉は知本渓谷沿いにあり大きく二つに分かれている。
山よりの奥深い方が内温泉で早くに開かれた昔ながらの温泉街。
その4キロ手前が外温泉で、大規模な施設やホテルが多い。
今回宿泊したのは、そこへも至らない温泉橋の手前にあるホテルだ。
ぱっと見た感じはみすぼらしくて、料金だけで選んだことを少し反省する。
早く着いたので、宿泊客もまだ少なくてとても静か。
応対したフロントの方は皆、この土地の原住民とみた。
ホテルには貸し自転車(勿論、無料)があり、それでぶらっと散策する。
昼食がまだだったので、まずは知本市街地へ。
といっても町に入ってたらたらと自転車を走らせるとあっという間に町外れ。
こんな小さな町でもちゃんと弁当屋やコンビニがある。
駅弁にしろ弁当屋の持ち帰りにしろ、台湾の食事はよく似ている。
ごはんの上にどんと肉、それを中心に卵とか野菜がどばっという感じ。
それを持って知本川沿いに自転車を走らせ、適当な場所で休憩する予定。
のんびりと田舎そのものの道を進んでいくと、近くで公園の整備をしていた。

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公共工事なのか、リゾート開発なのかはわからない。

でも、その公園を含めて遊びや休憩、宿泊施設を造成している。

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そこを通り過ぎて川沿いへ下りていくと別の公園がある。

こちらは農業施設とも灌漑工事記念を兼ねた親水公園とも思われるもの。

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だれもいないし、こんな所が必要か、などと思ってしまうが、まあいい。

そこにある東屋(中華圏の公園には必ずある形)で一服する。

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対岸には知本外温泉のホテル群が見えている。

そして再び川沿いの車道をたらたら進んでいく。

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きれいな蝶がいる。

花の蜜を求める動きが速く、本当に落ち着かない蝶だが、まちがいない。
コモンタイマイだ。
デジカメを構えても焦点があわない、近寄れない、しかも望遠の倍率が低い。
でも、なんとか撮った。やった。

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この蝶を初めて見たのは、オーストラリア北東部のケイプトリビュレーション。
世界自然遺産の湿潤熱帯地域とグレイトバリアリーフが重なる部分だ。
あの時は、倍率十倍の望遠デジカメでずっと構えていてようやく撮れた。
グリーンタイガーとでもいうのか、と思って蝶マニアの佐橋氏に尋ねて分かった。
東南アジアでは普通の蝶らしいが、初めて見た珍しい蝶を撮れたのは感動もの。
くだんの佐橋氏も実物はまだ見たことがないらしい。
日本では最近になって、沖縄周辺で見られるらしい。
いわゆるひとつの温暖化の影響ですね。

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ぶらぶら自転車で別の方面へ行く。

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今度は、突起がぼこぼこある大仏の頭のような果物が見たかった。

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その名もズバリ釈迦頭はここらへんが名産地なのだ。

すぐにそれらしき果樹園を見つけたが、収穫時期はとっくにすぎていた。
それらしい果実がひとつひとつ袋で覆われているので、よくわからない。
また、接ぎ木なのか、果樹の様子もふつうではない。

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ここでも蝶が飛んでいる。

これは撮りやすかった。

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リュウキュウアサギマダラ、普通種だそうな(by佐橋氏)。

次に目にしたのがこれ。

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宇宙ステーションのようなもの。
同じものが間隔を置いて造られている。
ここは宿泊施設か個別温泉か、とても変わった民宿か。
どうみても流行っているとは思えないし、現役なのかも疑問。
かつて斬新な発想の元に生み出されたことはまちがいない。

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でも、のんびりというかさびしいというかの山間の田舎風景。

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ホテルに戻ってくるとちょうどゴミ回収車が来ていた。

これはどこでも似た感じ。

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駐車場には大型バスも入り、宿泊客が増えている。

このホテルにある売り物の露天温泉風呂をのぞいてみる。

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まだ準備中だったが、担当者に断って様子を探る。

内風呂は普通で、露天はプールのようなもの。

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ひょっとするとここでも貸し切りになりそう。
ということで、明るい夕方の内に入湯する。
予想通り本当に貸し切りだったが、様子見の客人がぞろぞろ来る。
彼らは台湾の方ではなくて大陸からのツァー客のようだ。
となると温泉の入り方ほか珍しいことが多く、好奇心もいっぱい。
裸ではなく水着を着け、帽子をかぶり、裸足で歩く・・・。
まもなく、入湯する人も現れだした。
慣れた感じの人は、上海からとか、北京からとか。
どっと団体で来られた人はまた別のツァーだ。
類は友を呼び、仲間でかたまる。
お互いがお互いを見ないように、じっと見ている不思議。

このホテルはなんやかやいっても団体さんで盛況だった。

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スポーツ同好会の集まりもあったようで。

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5年前に、知本内温泉の奥にある知本森林遊楽区へ行った。

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ちょっとしたアウトドア、ピクニック公園の感じ。

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その時も天気に恵まれず、ぐるり周回歩きをしただけだった。

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その気になれば、樹木や植物、蝶など昆虫類の生態観察ができたのだ。

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思わぬところに思わぬお宝が潜んでいるもの。

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行き当たりばったりもいいが、がっつりも大切だ。

佐橋氏はここで何を見ることになるのだろうか。

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2012年1月16日 (月)

台湾:八里と十三行博物館

台湾:八里河岸自転車道と十三行博物館

台湾へ来たときはよく訪れる淡水。
ただいつも、どうも天気の相性が悪いらしい。
12月下旬のこの時期、どこでもずっとどんよりとした天気。
からっと晴れた青空にはとんとお目にかかれなかった。
霞がかかったような、スモッグに覆われたような暗い日々。

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【訪問日】2011年12月28日(木)
【地 域】台湾:北部、淡水・八里
【天 候】曇り

泊まった紅樹林のホテルから対岸の八里と観音山を見る。
観音山のの山頂はずっと厚い雲に覆われていた。
地下鉄で隣の駅、終点の淡水へ向かう。

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ここはいつでもにぎわっている街だ。
少し雰囲気が変わったようだ。埋め立てて広げたか。
河岸散策路もこぎれいになったし、確かに拡げられている。
何度も来ているが、対岸の八里へフェリーで渡ったことがない。
というのも、渡し場にはいつもすごい人数が並んでいた。
今日はよさそうだ、ちょうど船が出るところだった。

すぐに出航し、淡水を河から見る。

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香港でもそうだが、船からの眺めはまた格別だ。

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対岸の八里渡船場に着く。

なんのあてもなかったが、みんながぞろぞろ自転車レンタルに向かう。
いくらぐらいか気にしながら入る。

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えっ、そんなに安いの。

百元だから日本円で三百円もしない。
ただし旅行者だから身分証がないのでパスポートを預ける。
海外ではとても大事なものだからその方が心配になる。

どんな種類の自転車を選んでもいいそうだ。
二人乗りタンデムから、いろんなマウンテンバイクなど。
ここは一番楽なママチャリを選ぶ。
とにかく自転車専用道がしっかり整備されているので走れればよい。

まずは台北方面へ走ってみる。

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河岸沿いに造られた道は起伏も緩やかで幅もちょうどいい。

時折、木道になると、板木と垂直に交わるからガタガタガタとなる。

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すこぶる快適な道にはとにかくレンタル自転車乗りがいっぱい。

また、いろんな芸術物がそこここにあり、これが面白い。

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ひさしぶりに自転車の楽しさが感じられた。

途中、案内地図を見ると、淡水から赤い橋を渡ってずっと周回している。

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これはいい、次に来たときも利用しよう。

ということで、そこでユーターンして一旦戻り、逆方向へ向かう。

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渡船場付近が一番混雑していて、競業するレンタル屋さんが他にもある。

少し行った公園には新北市公営のレンタルもやっている。

進む方向は河口方面で、さらに設備などが整えられつつある。

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トイレも、自転車持ち込みができるようになっている。

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そうなのだ、レンタルした自転車には鍵がついていなかった。

そのままおっぽりだしてどこかへ寄る、というのが難しい。

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若い連中がキャッキャ言いながら飛ばしているので、着いていくことにした。

どんどん進むと、地道になり、そして大きな公園らしき所に出た。

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十三行博物館。

とにかくこの広場をまわってみることにする。

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日本の縄文や弥生時代のような建物が再現されている。

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大きなコンクリ瓶は汚水処理場で、ペインティングが素敵だ。

中心の建物がまた凝っている。

ここがその博物館の中心のようだ。

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自転車が少し心配になったが寄らぬ手はない。

様子をうかがいに行くと、なんと入場無料だそうな。

館内ではすぐに係員が寄ってきて、何かと案内される。
日本人と分かると近くの大きな部屋で、日本語の紹介ビデオを放映してくれた。

なるほどなるほど、台湾の先史時代を示す貴重な遺跡だった。

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でもまあじっくりというわけにもいかず、急ぎ足でまわった。

屋上ほか建物そのものに何かと象徴的な意味を持たせているそうだ。

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なんかいろんなことがおまけのように手に入り、よかった。

八里にも当然、繁華街はある。

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帰りは、八里から淡水の夜景が見られ、なるほど納得であった。

対岸が繁栄すればつられて反対側も開ける、うまいな。
淡水は夕日だけではなく、いろんな楽しみかたがある。
ただ、ホテルへ戻る道、淡水・台北を結ぶ道はすさまじい車だった。

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歩道を歩いていても、バイクがすぐ傍を通り抜けるのでこれが恐ろしい。

翌日はまあまあの天気、どういうものか。

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2012年1月 3日 (火)

戯れ言:台湾、高雄にて

戯れ言:台湾、高雄にて

台湾南部の大都市、高雄。

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地下鉄にはこんな素晴らしい名前の駅があった。

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高雄といえば六合二路夜市。

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港の近くで。

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フェリーで渡り、振り返ると、海軍の船。

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渡った先にはかつての砲台跡。

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近くの灯台で結婚の記念写真を撮るカップル。

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今、台湾では選挙戦の真っ盛り。
首都台北では与党国民党が強いが南部は逆に野党民進党が強い。

これは、ずっとむかしの戦う姿(八里にて)。

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そして、泊まったホテルにあった避難経路の表示。

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空襲時は地下室へ避難するんだ、火事の時はどうするんだろうか。

って、そういう問題ではなく、今もそういう時なのか・・・。

北朝鮮と日本が終戦していないように、大陸と台湾も。

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2011年4月27日 (水)

映画『台北の朝、僕は恋をする』

映画『台北の朝、僕は恋をする』
 監督・脚本 アーヴィン・チェン
 出演 ジャック・ヤオ アンバー・クォ
  ジョセフ・チャン クー・ユールン

『台北に暮らすカイの大好きな恋人がパリに留学してしまう。
 その日以降彼は、本屋にフランス語の本を読みに通うという
 寂しい日々を繰り返し過ごしている。
 恋人を想い、パリに電話をかけても、
 彼女はいつも出てくれない・・・。
 本屋で働く、可愛く、でもどこか孤独な面影を持つ女の子、
 スージーは毎日やってくるカイが気になって仕方ない。』

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不動産屋の親父はいかにも悪銭でのし上がったような男だ。
その男がいい歳をして、恋愛にのぼせている。
老いらくの恋でも、なんでもいい。
そんな彼が周囲に忠告する。
馬鹿なこと、悪いことをして身を削っているなら
恋をしろ、と。
そこに不純がなければ、なんと素晴らしきお告げであることか。
皆が恋にうつつを抜かせば、世間はバラ色だ。

悪い奴、あやしい奴がころころ出てくるが、
みんな根はいい奴、憎めない奴ばかり。
そもそもそんな人はこの街にはいませんよ。
恋の街、台北。

本屋の雰囲気が素晴らしい。
本屋といえば誠品書店。
台湾のどこにでもある誠品書店に入れば誰もが納得する。
本の種類が豊富で、図書館のようにくつろげる空間。
じっくりと座って読めるコーナーも造ってある。
たくさんの人がいても静かだし、とにかく落ち着いている。
文房具も同様にしゃれたものがたくさんある。
書く読むという文化をとても大事にしている。

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カイのように毎日、床に座り込んで読んでいても
決して邪魔にはされない。
店員さんもよくできたもので、
スージーのような子ばかりだ。
そのまま映画になっているような本屋なのだ。

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でもって、この作品。
スージーがカイの事件に取り込まれていく場面が、
どうしても無理矢理で、おバカすぎる。
相手がお調子者のオレンジジャケット連中でよかったが。

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刑事も憎めない男だが、あれはあれで深刻な事態に陥っている。
自信と弱気は裏腹だなあ。

コンビニ全家の、バイトのふたりはうまくいけそうだな。
まさか、あのままだったりして。
ユ・ジテにチェ・ホンマンが入ったあの男、いいなあ。

かつて、台北にある時計の針を彼女の時間に変更させた若者がいた。
ツァイ・ミンリャンの世界だ。
あの若者の時代と現在では何がどう変わったのだろうか。

いずれにしても、作品の出来はともかく、
何よりもスージーことアンバー・クォの魅力がいっぱいだ。

ボリウッドが入っているのはサービスかな。

お勧め度は ★★(★)  シルバー劇場にて
アンバー・クォが加点要素。

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2011年4月 4日 (月)

台湾:台北国際花博、再訪

台湾:台北国際花博、再訪

飛行機の乗り継ぎの合間を利用して途中下車する。
新北投で温泉に寄りその後、11時頃から14時頃までの入場。
もう、花博も終盤に近いから人出はどうなのか。
それに、春だからどんな花の園に変わっているのか。

【訪問日】2011年3月31日(木)    
【地 域】台湾:台北市
【天 候】曇り
【備 考】入場料は一日券で900円ぐらい
  交通アクセスもまるで心配なし。

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気温は20度ぐらいで、この時期としては低い。

おまけに曇り空なので、暑くなく、その分は助かった。

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相変わらず人が多い、人並みがずうっと続く。

なにせ、途中でカメラ撮りが多いから渋滞する。

モデル相手と花だけを撮りたいのだが、それは所詮無理だ。

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12月はどんな色だったか、もう忘れてしまった。

幼稚園の園児は遠足なのか、動員なのか。

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引率する先生も大変だなあ。

さあ、並んだ並んだ、手をつないで歩くよ。

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外国花園は、前回は夕方だった。

昼間だとどうかな。

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フランスとハワイ。

そして、人気のあったのがタイ。

右のピンクはカナダの魚。

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お腹がすいたり、疲れたらどこでも座り込みだ。

おなじみの台湾弁当をみんなぱくつく。

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そんな時、ゴーッと耳をつんざく音がする。

すぐ頭の上を飛行機が、近くの松山ドメスティック空港へ着陸していく。

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遠くの高い塔、ビルは有名な台北101。

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もう一度あたりをぐるりとまわってみる。

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植木鉢から急いでぽんと出して並べただけかもしれないが、

花博は、どこでもいいものだ。

今日だけでいったい、何億枚の写真が撮られたのだろう。

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