山歩き:愛知(地元)

2023年4月 4日 (火)

山歩き:岩巣山、笑う山を見る

山歩き: 岩巣山、笑う山を見る

多治見に所要の帰り、瀬戸の岩巣山に寄る。
桜吹雪の舞う季節、山ではタムシバ、椿、山桜がそろい踏み。
枯葉が積もった寒色の景色が急に色彩を帯びて笑い出す。

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【山行日】2023年4月2日(日)    
【山 域】地元愛知:瀬戸市、岩巣山
【天 候】曇り
【形 態】周回 単族 軽装
【コース】岩屋堂公園駐車場、起点
P11:49--南西尾根--12:43岩巣山13:18--13:28元岩巣--
--展望台--岩屋堂--14:24P

「山羊と煙とある種類の人間?にだけしか用事のない」
「白い砂地に緑の松」の山、岩巣山。
かつて、岳洋社『愛知県の山』でそう紹介されていた。
『愛知の100山』でも東海自然歩道が通る道の近くにある山、と。

以前登りに来た時、どこが山頂で何が見どころかが判然としなかった。
岩巣山と元岩巣、この二つの山頂の位置づけが分からなかった。
そんなどうでもいいことでずっとこの山はピークハンターを悩ませてきたはず。
標高も最高地点もいまだにはっきりしていないのではないか。

岩屋堂そのものは瀬戸市の里山にある昔からの観光地。
ハイキングブームの今、この山も人気の山でよく歩かれている。
一般道に加え、南西尾根道で立派な周回路ができている。
30年ぶりに来て、そんなもやもやを解決すべく駐車地から入山。

地形図を見ると南西尾根道はとても理にかなった位置にある。
入山してすぐはとんでもない急な上り、ただそれは・・・。
中電の鉄塔巡視路なのできちんとプラ階段が付けられている。
それを利用して尾根に取り付き、その後は尾根に沿って進んでいく。
多少の起伏があったり、笹が覆いかぶさってくるのを分け入っていく。
踏み跡としては十分だが、季節によっては自然に負けるかもしれない。
嫌になるほど赤テープが付けられているのもそれを見越しているのか。
・422の手前は急な上りだが、次の巡視路に合流するとよい道になる。

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ほどなくして右にちょっとした展望地があり、元岩巣を見る。

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鉄塔が・499でその右の土の見える所が元岩巣。
背後は三国山と猿投山を結ぶ稜線。
これを見て地形図と比べても標高や最高地点は判然としない。

もう少し歩くと、岩巣山山頂に出る。
展望も何もない所だったのに、今は休憩地が出現!

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少しだが視界も開けて、十分に落ち着ける。
たまたま同じころに来た二人組と遠慮がちに話す。
みんな同じようなところを歩いているのだと納得。

休憩後は、東海自然歩道と元岩巣へ向かう。
・499の鉄塔はそれなりで何もなく、元岩巣へ移動。
こちらはこの山の人気スポットで先客も各所にいて、眺望もよい。

そしてこの山一番の観光地の展望台へ。

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眺めは元岩巣と似ている。
なるほど、山、笑う。

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その後は、大岩の巣の間を縫うように下る。
これがこの山の言われであり、特徴。

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岩の崩落防止のため、昨年「治山事業」が行われた。
太いワイヤーと止金具が縦横に張り巡らされるが果たして。
最後は岩屋堂に着く。

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大岩の下の岩室に、人が十数人は入れるのだが。
こんな写真の撮り方ではみすぼらしくて、悪い見本。

この山に先立つ3月の下旬。
猿投山で、ヤマザクラコースを歩く。

ご近所山でもあって、雰囲気も似ている。

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今年も無事これが見られて、一安心。

ところでこの日の主目的は多治見の現代陶芸美術館。
『超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA』
一本の木から彫り出された木彫りの精密さや精巧さに驚く。
スルメや蝶や鳥や花を、どこまで追求してもそれは偽物なのだ。

そのどこまでも精巧な偽物を作るために血道をあげる作者たち。
細密部品を接着すればいいのに、頑として同一木にこだわる。
そんなこと誰も分からないのに、自分をだますから嫌なのだそうな。

誰のための作品で、それを使う人ってどんな人なのか。

いやはや、見て驚き、考えるだにわからなくなるこの不思議。

そして、多治見から瀬戸への途上。
選挙ポスターや選挙用のノボリを見る。
例のあの話題の人、確かにアイドルだわ。
世の中、要は話題になったもん勝ちってことなのかな。
知らんけど。

 

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2023年3月27日 (月)

山歩き:御堂山から五井山

山歩き: 御堂山から五井山、海の見える山歩き

蒲郡は海と山に囲まれた町で有名な温泉のある観光地である。
山に上がれば眼下に市街地と港や三河湾と島々が眺められる。
近年は山歩き人気もあいまって、登山道もよく整備されている。

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【山行日】2023年3月19日(日)    
【山 域】地元愛知:蒲郡市、砥神山・御堂山・五井山
【天 候】晴れ
【形 態】一部往復の周回 単族 軽装
【コース】豊岡公園駐車場、起点
P11:24--11:35登山口--11:52砥神山西峰--東峰--12:41御堂山--
--13:11国坂峠--13:50五井山14:15--14:45国坂峠--分岐--15:45P

近場にはこの時季の陽だまりハイクに適した山は多い。
三ヶ根山、西尾茶臼山、遠望峰山、五井山、宮路山・・・。
低山なので単体で物足りない場合は、繋げて縦走すればいい。
起点となる駐車地をいくつか押さえておけばいつでも歩ける。

本日の起点は豊岡公園。
調整池ダムの下部に造成された親子連れに人気のスポットでもある。
難点は、人気がありすぎて満車になりやすいこと。
その場合は付近に空き地もあるので邪魔にならないように停めること。

周回縦走は、休憩地をどこにするかで左右回りを決めればよい。
一般的には低い所から最後に高い所をもってくる左回り。
ということで、出発。
まずは砥神山登山口を目指す。

ミカン畑の間に付けられた道なので、作業の邪魔にならないように。
階段は急こう配をとにかくまっすぐ登っていく。

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息が切れそうになるが、ひと踏ん張り、ふた踏ん張り・・・。
で、252mの砥神山の西峰に出る。
たいして上ってないのに、眺望は素晴らしい。

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海も丘も望めるが、手前の弘法山の東が気になった。

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今頃また、何を造成しようとしているのか。

次は、東峰へ。
砥神山は双耳峰で、少し離れただけで景色も微妙に異なる。
鞍部に戻り、次の御堂山を目指す。

この砥神山と御堂山を結ぶ稜線こそ緩やかで快適漫歩ルート。
途中、左の西側に夕日展望台があり、右の東側に潮見展望台がある。
いずれも街並みと海が見られる好展望地である。
夕日展望台からは、三ヶ根山の長い山塊が見られる。

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先へ進んでいくと歩道が平行に走るようになる。
左手には桜並木があり、もう満開で花見客がいた(19日だから早い)。

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こんなところで一服するのもいいなあ、と思いつつ断念。
まだ歩き始めなのでここで休むのはまずい、と堅い心が言う。
ゆったり進んでいくと、若いお姉さんのグループがピクニック気配。
なんとも後ろ髪をひかれつつ、御堂山の登山口に入る。

この山は信仰の山で石仏が階段に沿って鎮座している。
この階段上がりを敬遠(?)するように新たな道が開かれていた。
まあここは、クラシックルートで。

急な階段を上り終えると少し開けた御堂山の山頂展望地に着く。

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以前は他に比べて狭いように感じたが、視界はそれなりにある。
色んな角度から蒲郡の町と海を眺めるのはいいものだ。

山頂の城跡から西へは長い稜線歩きになる。
それなりに起伏もあり、よく歩かれていることがわかる。
以前は気が付かなかったが、所々に展望地が造ってある。

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そうか、眼下の池は駐車地のそれだから、ぐるりと周回してきたのか。

そのまま先へ進み、途中から左手へ下りれば軽い周回コースで終了。
それでもいいなと思いつつ、右上方の五井山を目指す、まだ遠い。
国坂峠への表示を見落とさないように注意する。

国坂峠の手前とその後で、獣除柵を通る。
五井山へは以前、車道がほとんどの道で上がったことがある。
今日もそれでは気が進まなかったのだが、なんと新道があった。
それがなかなかよい道で、無駄のないコース取りなので有難いこと。

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以前のより山頂へは近道で、気持ちよく到着。
標高が454mあり、この辺りでは一番高いのは伊達ではない。
街と海を見下ろす光景も、一番広くて豪華(最初の写真)。

山頂の広場はさらに整備され、なるほどと思わされた。
帰りは同じ道で戻り、国坂峠からどうしようか悩んだが。
車道よりも山越えの道の方が気分的に楽そうだった。

駐車地の池の上部からも当然のように、町と海の眺め。

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今日はずっとこの眺めを追求というか、溢れかえっていた。
地元だけでなく、他県からもここへ来る人が多いのにも納得だわ。

 

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2023年3月13日 (月)

山歩き:折平山で天狗様さがし

山歩き: 折平山で天狗様さがし

猿投山の北、天狗様が三体祀られている折平山(おりだいらやま)に登る。
その存在をHP「猿投山の達人」で知ってから幾星霜、何を今さらだが。
当時は無名で人気(ひとけ)もなかったのに今やネットユーザー御用達に。

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【山行日】2023年3月11日(土)    
【山 域】地元愛知:豊田市藤岡町、折平山、高根山
【天 候】薄晴れ、霞
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】八柱神社駐車場、起点
P10:54--林道--11:18登山口--11:46天狗探し12:31--12:50折平山13:00--
--13:23休憩13:53--14:09高根山--14:22林道--14:38登山口--14:55P

猿投山については何でも来いの出色のホームページ「猿投山の達人」。
そこで紹介されるまで全く知らなかった今回の山。
普通の地図帳にも、山を紹介するエリア本にも全く記載がない。
でも今や、YAMAPやヤマレコユーザーの間では人気の山らしい。

その魅力としては、岩がゴロゴロある山腹に天狗様が三体祀られていること。
標高が猿投山と60cmしか差のない結構立派な山体であること。
伝説では、かつて猿投山の神様と高さ比べをして大喧嘩したらしい。
そんなさもありなんの山に今まで近寄りもしなかった不明を恥じいる。

道の両側にいくつもの八柱神社の案内を見つつ北曾木町の八柱神社に来る。
車数台が停められる駐車場はほぼ先客で埋まっていた。
長い階段を上って舞台向こうの社でお参りしてから登山口へ向かう。
ここはしっかりと地形図を見て、右へ左へ林道を進んでいく。

舗装が途切れるあたりで町内会の人が道路沿いの掃除をされていた。
ありがとうございます。
たくさんの落葉がいくつかの盛山になっていた。
「今も山へ上っていった人がいたよ」

シダ類が道の両側を覆い、しっとりとした土の道を進んでいく。
川に沿っていた道が川から少し離れていくと、横断する車道に出る。
車道は舗装されたいい道だが、左側が通行止めになっていた。

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ここが、天狗岩(折平山)への登山口。
楽をしようと思えばここまで車で入れそうだが、そんな人はいない。

「天狗伝」を読んで、ふつうの登山道に入る。
少し勾配もついてきて、がしがしと上がっていく。
落葉が積もった道に陽があたり、蝶が飛び交っている。
なんか出来過ぎだけど、テングチョウが迎えてくれる(最初の写真)。
ルリタテハも見かけたが、こちらはすぐに飛び去ってしまった。

左側の沢に、不動滝の表示があり、寄る。
不動滝は狭い隙間にあるが、あたりは土砂崩れにあったようだ。
だからこそ、「不動」や「天狗」という言葉に願をかける?

右側のきつい道を上がっていくと、祠などの案内があり、向かう。
ちょっとした岩がごろごろとあり、祠は大岩の真下にあった。
その先へ進むと、どっしりとした岩に文字が刻まれている。

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読めないので、わかったような顔をして次へ。
順路があるのかないのか、とりあえず戻る。

二人組の、2組に出会う。
彼らは順調に天狗探しを履行している感じ。
こちらも余裕をかまして、今度は、展望台の案内に従う。
前方に立派な造形物を発見。

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ここからの眺めはお見事(写真は全てカット)。
猿投山を裏から見るなんて、いいじゃないか。
岐阜県側の眺めも新鮮だし、疎い地域が見られるのはいい。
説明文を読み、順路を求めてまた、戻る。
これが、ミスのはじまり。
戻って、次の表示を見ないまま、踏み跡を追うことに終始する。
別の道で上がっていくと、岩の上に天狗様を見る。
岩の裏側に回り込んで、天狗様の横へ。
ああ、これだ。
これが、ライバル猿投山をじっと見つめる天狗様壱号。

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じゃあ他のも探さねばと、やみくもに踏み跡をさぐる。
らしいものがあると、その奥へと入るが行き止まり。
同じところを3~4回通るという、ワンゲリングという道迷い!
で、強引に狭い所に入り込んで、烏天狗様に会う。

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残るはあと一つ。
上へ下へと何度も往復し、道案内は「折平山」になってる。
こりゃだめだ。
また、違う道で下へおりていく。
通ったような、記憶にない道も現れてますます幻惑。
すると、しっかりと天狗様の表示がある、天狗様弐号に。

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なんと、宝探しに才のない自分であることか。
それは、土地勘というか、地形図読みに不安を残すもの。
すっかり、不純な心を天狗様に読まれてしまった。

下ってきていたので、再び上へ戻って、折平山方面へ向かう。
ここからは、ますます普通の山歩き道。
やせ尾根に沿って道はぐんぐん進んでいく。
分岐表示もしっかりあって、天狗様周辺とはまるで異なる雰囲気。
ずんずん登っていくと、ニセピークがあり、すぐに本ピーク。

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上り勾配といい、ぐんぐん上がっていく様が立派な山なのだ。
眺望はほとんどないが、樹間からは開けている。
地形図では、東西南北に尾根があるが、直下は3つ。
西尾根は戸越峠を経て猿投山とつながっている。
踏み跡もしっかりしているので少し入ると、急降下になったので切り上げ。
ヤブ山ではなく、かなり歩かれている。

次は折平山の主稜線を北へ向かう。
いくつかの分岐には表示があり、踏み跡もしっかりあるので歩きやすい。
「めぐみの森キャンプ場」分岐で休憩。
今は閉鎖されているキャンプ場だが、その方面へも踏み跡はしっかり。
笹が道を覆うようになったのであきらめる。

分岐へ戻り、高根山をめざす。
高度は600m周辺で安定し、ちょっとしたヤセ場を過ぎる。
そこから目をやると、建築物を見る。
展望台らしきものがあるので、再び分岐からキャンプ場方面へ。
今度のも立派な展望台。

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しかし何ということでしょう、進入禁止。
これは、西尾の茶臼山の203展望台と同じような対応かも。

というか、キャンプ場の付帯設備的なものだったかも。
キャンプ場が閉鎖されたので、ここもいっしょに閉鎖。
なんかあっても誰も責任はとれないから、事故は自己責任。
展望台には上がれなかったが、足元からでも眺望はよかった。

高根山は稜線道の先にあり、特記事項はなし。
こちらにも地形図通りに踏み跡があり、下っていけば林道に出る。
最初の登山口に戻り、別の林道から駐車地に帰る。

ふもとで、往きに掃除されていた人に会う。
世間話の中で、町内の人で天狗様の世話をしていること。
ただ、折平山までは行ったことはない、とのこと。

ということで、自分の妄想結論。

天狗岩と折平山とは別々の存在だったが、最近の山登らーが勝手にくっつけた。
折平山付近の表示板はおそらく「めぐみの森キャンプ場」関係者によるもの。
両者が共存することで今日の栄光があり、それは当然の報いである、と。

自分はキツネにつままれたような歩き方をしたが、充実感はたっぷり。
他人のコースルートをしっかりなぞって歩くのは効率的だが、それで楽しい?
ふもとの人との世間話はよかったし、こんなものが畑にあってうらまやしい。

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2023年2月28日 (火)

山歩き:鳥川アルプス縦走で体力診断

山歩き:鳥川アルプス縦走で体力診断

鳥川ホタルの里を囲む尾根周回路を順番に従って縦走する。
昨年の4月、現状と5年前の体力を比較するために逆回りで実施。
ここはよく整備され歩き甲斐もあり、エスケイプルートも万全なので最適。

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【山行日】2023年2月26日(日)    
【山 域】西三河:岡崎市鳥川、京ヶ峯・音羽富士・額堂山・水晶山
【天 候】晴れ、寒風が吹く
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】小安堂橋付近の駐車地起点、反時計回り
P9:23--9:48愛宕山--9:59京ヶ峯--10:54ホド田山--11:20音羽富士--
--新古坂峠--巡礼の道--12:25分岐--12:54地蔵峠--13:04額堂山--
--13:41森ケ嶺--14:14水晶山14:25--小安堂峠--15:06P

鳥川ホタルの里の紹介マップでは、
「鳥川ホタルの里を囲む尾根周回路」には小安堂登山口から反時計回りに、
0番から191番までの番号札が、約100mおきに付けてある、という。
となるとこのコースは約19kmだが、ヤマレコなどでは約14~15kmらしい。
ちなみに累積標高は、それらのレポによると1400mほどらしい。
今の人はみんな、アプリやGPSを駆使してきちんとしたデータを入手している。
山歩きの計画も、実際の歩きとその記録も、数値に基づくのはとても重要なこと。
その時の自分の体力や実力に見合った計画でリスクや不安も少なくできる。

最近は、ホタル学校駐車場を起点とする「鳥川アルプス周回コース」がある。
喜桜山が加わり、「巡礼の道」の一部が省略されたもので一応、公式コース。
縦走中、一旦平地に下りて上がるのが増えるので尾根周回よりもきついかも。
YAMAPでは、距離15.6km、累積標高1457m、標準時間は約9時間と。

自分ごと、昨年の7月、濁河からの御嶽登山でへばってしまった。
御嶽では一番歩く時間の短いコースだったのに。
コロナ禍で、山歩きへの萎縮か、体力低下か、修行の少なさか。
古稀をすぎてもまだ歩きたい山やコースがあるので、もう少し粘りたい。

対策として、マンネリ歩きに新味のコースを必ず加えること。
慣れた山域だけでなく、未踏の山や地を目指すこと。
歩く距離も、少し先へと延ばすことで増やすようにしている。

はたして、現状の体力や如何に。
コースは昨年の逆だが、周回なので条件はほぼ同じはず。

朝は多少、遅出。
小安橋付近の駐車場には先客が4台ほど、姿は見えず。
ホタル学校駐車場には、かなりの台数があった。

あわてずゆったり準備して、登山口へ。
いきなりの急登で、少し上がると強い寒風に震え上がる。
歩けばすぐに温かくなると思いきや、そうならないほどの吹きっさらし。
ふだんはやったことのない、パーカーのフードをかぶって凌ぐ。

きつい上りがずっと続き、喘ぎ喘ぎで脈拍も一気に上がる。
昨年、最後の下りで膝や付け根が痛かったのは、この急坂のせいだった。
見晴台で思わず休憩、デジカメる。

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正面は喜桜山と額堂山が重なっているのだろうか。
左右の端に、とんがり三角がのぞいているのはどこか。
左は高野御前それとも森が嶺、右は観音山?

一気の上りはずっと続き、ゆるやかになると愛宕山。
すぐに次の京ヶ峯に向かう。
ゆるやかな稜線に乗っているので足は軽い。
京ヶ峯からの下りは焦らずにゆっくりと。
七曲峠から動物山は、自然林になって雰囲気がいい。
一か月前の京ヶ峯から京ヶ峰で歩いているのでペースも安定。
右手を見ても樹林で、あのゴルフ場はまったく見えない。
明るい元気山を過ぎ、昔山から下ってから「アセビの丘」に寄る。

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休憩にいい所で、コースから少し外れていたが整備された。
日向ぼっこができそうだけど、展望がないのが惜しい。

ホド田山で時間を確認する。
それなりに順調のような感じがする。
沢山から大きく下るのが残念で、音羽富士への上りはきつい。
足早に通り過ぎて古坂峠、新古坂峠から車道へ出る。
そして、巡礼の道に入る。
「公式ルート」だと、最後のこの部分が一番きついのではないか。

巡礼は修行にも通じ、植林の暗い道を指示に従い進むのみ。
三日月山の次の分岐で公式コースは最終の下りへと向かう。
ここからは巡礼の道と同様、整備が遅れた区間になる。
久田野峠からすぐ、新東名を眼下にする展望台。

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鳥川の外の眺望が広がる。

右の転落注意の隙間から、新東名、額堂山そして採石場。

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古くからの額堂山への道とも、峠越えとも思われる道。

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そして、ようやく地蔵峠。
公式コースでは、周回から外された区間。
額堂山の巻き道を流し見、えっちら上がって山頂へ。

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コースの半分以上は来ているが、はたして時間は。
アレまあ、順調のはずがそうでもない、か。
気を取り直して下りていく、その先でトラブル発生。
根っこで躓いたようで、ずるっと滑りバランスを崩す。
バタンと後ろに倒れるはずが、とっさに受け身を取っている。
この間スローモーション、痛い打撲は避けたのに筋をつる。
アホやん。
気のゆるみか、などの反省より、歩けるのか、の心配。
必死にストレッチほかでだましだまし。
最初からそうだが、無理をする必要はまるでない。

いつのまにか巡礼から天空の道に入っている。
森が嶺への上りもこの状態では少し応えるが、そろりと。
この道、というか樹林をなんといえばいいのか。

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ようやく森が嶺へ。
少しだけ外れているが、とても落ち着くところだ。
額堂山を手前に遠くの景色もいい。

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脚の筋をなだめつつ、ゆったりとした道を下っていく。
このなだらかな道と広がりはこの山の特長。

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ふっこし峠からは最後の上りといっていい「大代さくら尾根」。
鳥川では珍しく南側に視界が開け、暖かい尾根でもある。
あの場所をと目指すと、先客が。
双子の犬を連れた若い夫婦さんで、整っている。
邪魔をするわけにはいかん、高野御前山へ。
展望もなく狭くて寒い頂上はパスして水晶山へ。

行動食は取っているが休憩食を取りたい気分。
山頂の南側、日の当たる場所にぐたっと。
靴も脱いで寛いでいると、先ほどのお犬様たちが来る。
申し訳ない、よけて下され。

その後は、水晶山の緩やかな尾根のお陰でなんとか下っていく。
この周回コース、最初と最後の上り下りの斜度は要チェックだわ。
最後に、だれもがデジカメる展望地はパスできず(最初の写真)。

小安峠からふもとの畑地に下りる。
獣よけの電線が張りめぐされ、橋の工事もあって迂回して駐車地へ。
途中、アクシデントもあったが満足のいく歩きはできた。

目的の一つであった、体力診断は。
昨年とほとんど同じの約5時間40分ほど。

成長がない、進歩がない、という現状維持。
今さら、歩くペースは変えられないのだから、良しとしなければ。
とにかく、5~6時間は歩ける目途はついた。

閑話休題。

この日はちょうど、南井克己さんの引退日。
自分と年齢も同じで、かつて一度、お話したことがある。
彼は、今住んでいる町内の出身で、いわば郷土の英雄。
JRAの騎手として活躍され、引退後は調教師としても活躍された。
新聞のインタビューで
「幸せだもん 俺」

武豊騎手のコメントも
「優しいし面白いし、変わらないよね。
 定年といわれてもピンとこない。
 元気だし見た目も若い」

パンサラッサの快挙もすごいが、南井さんも偉いよ。

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2023年2月18日 (土)

山歩き:愛知こどもの国から三ヶ根山

山歩き:愛知こどもの国から三ヶ根山

蒲郡・幡豆・吉良は昔ながらの景勝地であり、観光地である。
それらの地と三河湾を眼下にする三ヶ根山に、初めて南面から上る。
同じく恵まれた立地の「愛知こどもの国」を登山口にし、活用を図る。
幡豆もんのkさんが歩いていた道はどこだろう、ひょっとして会えるか。

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【山行日】2023年2月17日(金)    
【山 域】西尾市東幡豆町、三ヶ根山
【天 候】晴れ時々薄曇り
【形 態】往復、一部周回 単族 軽装  
【コース】愛知こどもの国あさひが丘駐車場(¥500-)、起点
P10:35--園内遊歩道--11:33園境--11:43鹿川神社--鹿川尾根・林道--
--12:57三ヶ根山13:19--鹿川下山道--14:05神社--14:14園境--14:40P

有料のスカイラインが目立つ三ヶ根山には登山道がたくさんある。
多くは北面からで、一ノ瀬と大沢から、そして北東は深溝からがある。
西からの小野ケ谷や、南西から愛宕山を越えていく道もよく歩かれている。
東の形原温泉からも健在のようである。
南面には、鹿川(ししがわ)からの車道のち林道になる道がある。

三ヶ根山の山頂はなだらかで、東西にとても長い。
ロープウェイ跡地から同じぐらいの高度が旧三州園ホテル周辺まで続く。
その間、1.5kmぐらいはありそうだ。
だから三ヶ根山の南面には、顕著な尾根が4本ぐらいある。
スカイラインを形成する東西の2本、その内側に鹿川からの2本。

南面からの登山道は、鹿川からの道が一般的である。
ただそれではあまりに芸がなく面白みに欠けるので、尾根道を選ぶ。
ふもとの鹿川神社から山頂中心地へ上がる、東側の尾根を使う。

そこで問題は、安全に車を停められる駐車地である。
観光地はそういう点では便利なようで不便である。
思いついたのが、愛知こどもの国の駐車場を借りること。
残念ながら駐車場は無料ではなく、民営なので有料で五百円。

家族連れでにぎわう土日を避けて、平日に来る。
一般道から直結の道路を進んでいくと周回して駐車ゲートへ。
人も車も全く見かけない園内で、駐車場係員から
「グラウンドゴルフですか?」
「ここに車を停めて、三ヶ根山まで」
「そりゃあとても遠いよ、車で行った方がいいよ」

自分の思い込みの計画は、傍から見ればそういうこと。
いくら有料スカイラインといってもここの駐車料金より安い。
だだっ広い駐車場にたった一台の貸切状態で、準備する。

有名な「愛知こどもの国」だが、一度しか来ていない。
幼稚園の親子遠足の付添いでプラス2歳の妹と、園のバスで来ただけ。

園内マップをもらいに中央管理事務所へトボトボ歩いていく。
しかし広い。
自然の山が東と西にどっしり、それがあさひが丘とゆうひが丘。
歩く道からは、ふもとの集落や田畑の向こうに海が見える。
入手したウォーキングマップを参考に、高みを目指していく。
おっと、北面には三ヶ根山が見えた(はじめの写真)。

こどもの国のこちらも高いので、開けたいい景色だ。
山頂らしい特に高いところがないので凡庸ではある。

園内散策道は林の中の枯れ葉に埋もれた線路を脇に見る。
古墳があり、どんぐりがいっぱい落ちていて自然林がとにかく豊か。
暖地性の常緑樹が並木のように整列している。

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丘を越えて切れ目に出ると、芝生広場が広がる。

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このまま、こどもの国の散策でも充分楽しそうだが初心で。
ということで、もう少し高みを回ってから園外へ出る。
園内マップよりも、地形図が参考になる。
途中、北側に視界が開けたのでデジカメる。

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これが今の三ヶ根山のもう一つの特徴。
各所に採石場がある。
画面の右奥が目的地で、鉄塔の下の尾根を上がっていく。

園境から車道を渡り、鹿川集落と鹿川神社を目指す。

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神社の手前には鹿川公民館があり、掲示板を見ると
町内会の組織図があり、神社関係の役職が多い。
中心の村社の左右や奥にもいくつもの社が粛然とある。
当然のようにきれいに整えられていて、大切にされている。

それぞれの社に参り、失礼のないように遠巻きから尾根に入る。
尾根の末端はどこでもそうだが急で侵入を阻まれる感じ。
しばらくもがきつつ上がっていくと、微かな踏み跡があるようだ。
倒木が行く手をふさぐがこれも自然界では自然なこと。

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鉄塔があらわれるとそこからは程度のいいバリルートになる。
南面登山の、太陽を背に受けてジョン・デンバー気分になりかける。
このまま楽勝と思われたが、次の鉄塔までの区間限定だった。
中電さんの鉄塔巡視路は、監視員さんの仕事道ですから。

尾根芯を外さないように大きな起伏を二つほど越えていく。
赤ペンキを荒っぽく幹肌に塗りつけ、赤テープの指示もあるにはある。

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芯を外して少しトラバ気味に進むのは、乱暴者の仕業かも。

ほどなく鹿川からの登山道こと林道らしきに出る。
道幅はあるが、ふつうの車は無理をする必要あり。
ここから道は、地形図では大きくゆったり蛇行していく。
さすが直行型の赤ペンキ氏、道を避けてすぐに急崖に取り付いている。

赤ペンキ氏には閉口していたので、自分は素直に林道登山道へ。
ゆったりとしていてそれなりだが、確かに大回りしすぎている。
そこで次のヘアピンでは等高線も緩んだので赤ペンキ氏に従う。
向かうところは離れているが山頂稜線へはうんと近い。

最初は順調でニンマリ、なだらかで歩きやすい。
地形図にはない林道の跡があらわれて、うれしい気分。
それがにわかに瓶や大きなペットボトル、資材の残骸があらわれる。
すぐに白壁の大きくてきれいな建築物が見えてくる。
地形図の表示通りだが、繁茂した枯れ草が半端なく行く手を阻む。
侵入禁止の柵もあり、その傍らの樹林の込み方が激しい。
バランスを崩し、思わずつかんだ木の幹肌の痛いこと。

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以前、豊橋自然歩道へのヤブ尾根でこの幹にやられたことがある。
暖地性のウコギだったか、周囲にはこの木がいっぱい。
不覚にも2回ほどまた痛い思いをして這う這うの体で道路に出る。

この燦然と輝く大きくて立派な建物群はアイシンの三ヶ根保養所だった。
車も人も全然見かけなかったが、現役のようだ。
ここも使われていなかったら、三ヶ根山は廃墟建築物群遺跡になる。

 ⁂調べたら、残念ながら2019年8月1日で閉館していた。

少し移動して、休憩。

あらためて山頂のどこからでも素晴らしいその眺望に浸る。

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苦労して上ってきた南面の登山道を振り返る。
西浦半島を除けば、こどもの国と三ヶ根山は緑の山でつながっている。
両者を繋ぐ縦走コースは当然の道姿、なのに切り離された。
惜しいことだ。
恋い恋いベンチとかイルミネーションや幸福の鐘。
必死の発想の向けた先や落とし処が何かちがう。

帰りは素直に「鹿川下山道」と表示された林道・車道を歩く。
林道から沢伝いで三ヶ根観音に上がるいい道も見つけられた。
距離は長いがたったかたったか下っていく道。
途中、採石場のはたらく車や機械に目を瞠った。

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こどもの国に戻って、田土山を目指したが展望台でやめる。
探索は、また今度にしよう。
または三ヶ根山頂に車を停めて、こどもの国を往復するのもいい。

山歩きからは見捨てられたもったいない山、三ヶ根山。
あなたのセンスが試される、ってか。

 

 

 

 

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2023年1月14日 (土)

山歩き:大沢から三ヶ根山

山歩き:大沢から三ヶ根山

西尾茶臼山から三河湾側へもう一歩足を延ばすと三ヶ根山。
今も昔も観光地で、山なのに登山対象ではなく参拝の地。
稜線の三ヶ根スカイライン沿いには観音・慰霊そして廃墟が連なる。

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【山行日】2023年1月13日(金)    
【山 域】三河(西尾・幸田・蒲郡):三ヶ根山
【天 候】晴れのち曇り
【形 態】周回 単族 軽装、ハイキョング  
【コース】大沢集落の狭い空き地に駐車、 起点
P11:22--参道--11:45三ヶ根観音--慰霊・園地--13:07愛宕山--
--13:47最高地点--殉国庭園--林道--14:30P

昔ながらの景勝地、観光地は扱いが難しい。
稜線上のどこからでも海の見える三ヶ根山。
その中心に三ヶ根観音や比島観音があり慰霊碑もたくさん。
楽な手段として有料のスカイライン、形原温泉からはロープウェイ。
訪問客を迎える店や施設もいくつか存在していた。

三ヶ根山へは登山道というよりも参道がたくさんある。
ふもとのそれぞれの集落から集落の数だけ道があったようだ。
かつてはそれらが生きていたのにある時期からすたれてしまった。
すたれてしまっていたのに、このところのブームで復活しつつある。

その一本が大沢集落からの参拝道。
石柱の道標が距離をきちんと刻んで表示している。
帰りは、林道が周回道として効率的に利用できる。
ただ難点は、集落内に空き地がなく駐車地でまごつくこと。
参拝客ならともかく山歩きするよそ者にうろうろされても困ると。

なんとか出発。
道標もきちんとしているのでどんどん進んでいく。
車道が車侵入禁止道になり滑り止めのきいた道になる。

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それもすぐに登山道(参拝道)になっていく。
植林帯の薄暗い中を少し喘ぎながら登っていく。
それも束の間で、前方が明るくなるとスカイラインに出る。

そこはもう三ヶ根観音の入り口。

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ここで一息入れて、東方面に少し下っていく。
今は市境からの登山道になっている道に入る。
すぐに右手、南側にヤブの濃い荒地がある。
かつては形原温泉からロープウェイが上がってきていたところ。

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頑丈な土台はすっかりツル植物に覆われていた。

三ヶ根観音に向かう。
始まりは行基さんなわけだ。
そして、順路を進むと「女の墓標」。
カレン・カーペンターに少しびっくりして三河湾を見る。

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曇り空で霞んでいるのは残念。
あの半島は、映画『ゾッキ』で一躍有名になった西浦。
たくさんの慰霊碑に圧倒されつつ比島観音へ。
そして展望台や園地を抜けていく。

自然に目に入ってくるのが道路沿いの廃墟「三ヶ根茶屋」。
見慣れた姿ではなく、隣の園地からパシャ。

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そうなると次は必然的にこうなりますね。
というのは、展望台やスカイラインから遠くに見えていたもの。
古城か要塞か、威風堂々という佇まい。

それが冒頭の写真。

今やすっかり有名になった廃墟「三州園ホテル」。
今日はその先の愛宕山まで歩くつもりなので途上にある。
三ヶ根スカイラインの横に付けられた歩道をすたこら歩いていく。
この山の稜線は高低が少ないので歩きやすい。
だから有料道路も造りやすかったのか。

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「三州園ホテル」を近くで見るとコンクリートに木目が美しい。
帝国ホテルのような重厚感も感じられる。
廃墟マニアほかの闖入者が多いので今は当然閉鎖されている。

先へ進むと、スカイラインの料金所。
ほとんど車を見かけないが、それなりに必要なんでしょう。
愛宕山へはそこから少し下り、一気に上がる。
山頂は御社で、海側に少し視界が開ける。

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うさぎ島に猿ヶ島。
なつかしいな。
ウサギの住む島、猿がたくさんいる島として観光地だった。
自分も親に、岐阜県からわざわざここまで連れてきてもらった。

帰りは来た道を戻る。
廃墟ホテルを眺めつつ、その手前の宿泊施設は見逃していた。
車が停まっていたからで、「かんぽの宿」。
家に帰ってから知ったが、ここも7年ほど前に閉鎖されていた。
バブルだとか、郵政民営化だとか。
ああなんともこの国の壊れ様。

三ヶ根山の最高点は三角点とはかなり離れたところにある。

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電波塔が2~3本立つ丘の上。
物忘れの激しい自分だが、覚えていた。

出発地の大沢集落へはここから林道を下りていく。
その前に立ちはだかるのが「殉国~」。
巨大な石柱に達筆で、示されている。
誰の書かと裏に回ると、あの一族の祖。

孫はここに来たのだろうか。
あれだけ結びつきが深ければ拉致問題もなんとかなったはず(幡豆)。
不安を煽るだけ煽って、選挙にだけ利用。
「浄財が 北のミサイル マッチポンプ」。

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「殉国庭園」ってネーミングもどうかと。
せめて「殉国廟庭園」じゃないか。

 

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2022年12月13日 (火)

山歩き:西茶モードに入る

山歩き:西茶モードに入る

夏の大雨で平原の滝周辺が大きな被害を受けたらしい。
通行禁止地域もあるが、この時季の山歩きには絶好の場所。
近場でお気楽、日だまりの散歩の西尾茶臼山に来る。

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【山行日】2022年12月10日(土)    
【山 域】三河(西尾・幸田):西尾茶臼山
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】無の里(平原の滝北)駐車場 起点
P12:03--ヤマモモ尾根--12:18展望台--スダジイ尾根--12:45深篠池P--岩尾根--
--13:04小茶臼--13:07小茶テラス13:14--13:16西ノ沢乗越--千両ロード--
--13:31南茶臼13:54--14:14山頂--乙女峠--西一般道--14:48P
※山頂とは西尾茶臼山のこと、他の地名や道は通称または個人の勝手命名

家から近くて通い慣れている山といえば、猿投山と西尾茶臼山。
1か月以上鈴鹿や南信州へ遠出して、朝が早くて歩きもきつかった。
それとなくじんわりと疲れを覚えていたので、地元の里山に転進。
くつろげる場所に帰ってきた感じで、それが西茶モード。
歩く距離も高低差も気分次第で調節できるのがいい。

寒いこの時期も人気のここ、朝は駐車場がいっぱいになるらしい。
遅出の自分が来る頃には帰っていく人が多くて、入れ替え興行。
今年の大雨で平原の滝周辺が立入禁止だが人気は健在。
平原の滝から山頂への谷コースの土砂崩れが酷いらしい。

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のんびり準備して出発。

北斜面の急な道を上っていくと逆光のお出迎え。

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人気のキャンプ場も土砂流入で閉鎖されている。
不要不急ではないので当面、修復作業は行われないのではないか。

もうひとつのキャンプ場から「ヤマモモ等間隔尾根」こと展望台東尾根に入る。

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ヤマモモの大木がそれこそ等間隔に並んでいるから、岡崎体育的命名。
最近は皆さん、下りによく利用されているようで。

203展望台で変わることのない、でも眺めずにはいられない景色を見る。

そこから山頂へと延びる一般道に入り、途中で右折する。
スダジイ尾根と天狗岩尾根への道。
すぐに鳥の餌場に来る。
今日も初老のおじさんが何羽ものヤマガラを相手にしていた。

スダジイ尾根には尾根の中間あたりに立派なスダジイがある。

だから勝手に自分がそう呼んでいるだけなのだが。
その前に天狗岩尾根道を右に分ける。
少し下ると、何年か前に焼けたらしい焦げ跡がある。
そこが最近は格好の休憩場になっている。

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人はカナダテラスと呼んでいる。
理由はまだ知らない。

そしてくだんのスダジイ。

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手前の裸木は捨象して。

末端まで下りれば林道に出て、右へすぐで深篠池Pに。
こちらの駐車場も入れ替え興行のようだ。
子ども連れさんをここでも見かける。

西ノ沢乗越へ向かう道を途中で右折。
沢道から、小茶臼北尾根の岩尾根に進む。

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こんな小さな岩場を手足を総動員して越えていく。
油断すると当然、痛い目に合うので慎重に。
洞穴などを見過ごして小茶臼に至る。
そして、いつもの子茶臼テラスで休憩。

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小春日和の今日でもここは別世界。
暑くて、じっとしていると汗が出る。
二人連れの話し声が聞こえたのでそこを離れる。

西ノ沢乗越の交差点を右、南へ下りていく。
千両ロードは今年もばっちり。
群生地はまた広がったようで、赤い実と緑の葉が輝いていた。

ぐるっと回り込んで城跡の石段を登城する。
大きく二段にわかれた石階段を上がっていくだけだがこれは省略できない。
何もない天守跡(?)をうろつき、何もないことを確認する。

西茶臼という、茶臼山の南に位置するところで休憩。

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ずっと小茶テラスが多かったのでここは久しぶりとなる。

今日試すことは、新しい真空断熱ボトルの性能。
以前のは400mlで今度のは500ml。
タイガー製品で軽くて、価格は三倍以上。
湯を求めて、火器を持つよりは容易だからのそれ。
本当はカップ麺ですら面倒くさいのだが、たまにはやっとかないと。
で結論、倒さないかと気を使うこともあり、毎回は無理かも。

長い休憩後は戻っていくだけ。
山頂へ行く前にNTT電波塔に寄る。

今を盛りの山茶花。
立ち昇る花びらの匂い。

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帰りは山頂から展望台方面への西一般道へ。
途中、乙女峠に寄り、トラバ道で崩壊を見る。
ここでも大雨の傷跡は激しかった。

何度も来ている西尾茶臼山は本当にホーム。
でも、この慣れからマンネリになっては刺激も進歩もない。
そこら辺を厳しく見ながら今後の山歩きを考えないと、とも。

 

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2022年4月11日 (月)

山歩き:春はヤマザクラの猿投山

山歩き: 春はヤマザクラの猿投山

山にもなんにでも旬というものがあり、猿投の春はヤマザクラかな。
鮮やかな紅の椿、タムシバの白にヤマザクラがからんでくるのが猿投の森。
その名もヤマザクラコースでいくつかのビューポイントを巡っていく。

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【山行日】2022年4月9日(土)    
【山 域】地元愛知:猿投山
【天 候】薄曇りの晴れ
【形 態】一部周回の往復 単族 軽装
【コース】猿投山第3駐車場、起点
第3P10:42--10:56第1P--11:10御門杉--11:34大岩展望台--11:55東宮--
--12:09山頂12:18--12:27Aベンチ--12:45ゲート--ヤマザクラコース--13:16B13:36--
--13:47A--14:00山頂--14:18分岐--14:30大岩--14:59御門杉--第1P--15:28第3P

公園も街中も里でもどこでも今年の桜の満開期間は長くておだやかだった。
晴天のおだやかな日が長く続いたので、無残に散る姿もいまだになし。
それは山でも同じ。
ゆったりサクラを見物にもってこいのコースに来る。

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ただし、個体ごとの時期は異なり、木が大きいので遠くを見つめることに。
そして、桜吹雪をしっかりと浴びる。

それでなくても人気の猿投山。
人出も車も多いのは当然で、駐車場は満車。
第1も路駐もいっぱい、第2もごちゃごちゃ。
棒の手会館の第3駐車場にまわる。
安心の舗装路面に区画もしっかり。
難点は、遠いことと、日差しがきついこと。

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今年もヤマザクラの海を見られてよし。

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2022年4月 4日 (月)

山歩き:鳥川の里山を縦走する

山歩き:鳥川の里山を縦走する

岡崎市の鳥川ホタルの里を取り囲む山や尾根を縦走する。
5年前に初めて歩いた時には未完だったが今や人気のコース。
山歩きの道にはしっかりと手が入り、距離や地名表示など整備は万全。
紹介マップの更新も行われ、ここまで徹底して維持されていることに驚きと感謝。
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【山行日】2022年4月2日(土)    
【山 域】西三河:岡崎市鳥川、水晶山・額堂山・音羽富士・京ヶ峯
【天 候】曇り時々晴れ
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】小安堂橋付近の駐車地起点、時計回り
P8:14--小安堂峠--9:03水晶山--9:09高野御前山--9:19ふっこし峠--
--9:29森ヶ嶺--9:47大鳥峠--9:57額堂山--10:05地蔵峠--10:25久田野峠--
--11:05新古坂峠--11:40音羽富士11:48--12:14ホド田山--12:36動物山--
--13:00七曲峠--13:22京ケ峯--13:56P

鳥川ホタルの里インフォメーションセンターや岡崎ホタル学校の紹介マップでは、
「鳥川ホタルの里を囲む尾根周回路」には小安堂登山口から反時計回りに、
0番から191番までの番号札が約100mおきに付けてある、という。
となるとこのコースは約19kmだが、ヤマレコなどでは約14~15kmらしい。
ちなみに累積標高は、それらのレポによると1200mほどらしい。
今の人はみんな、アプリやGPSを駆使してきちんとしたデータを入手している。
山歩きの計画も、実際の歩きとその記録も、数値に基づくのはとても重要なこと。
その時の自分の体力や実力に見合った計画でリスクや不安も少なくできる。

ここ数年はコロナ禍で、誰にとってもいろんな行動が制限されていた。
さて、5年ぶりに鳥川を訪れる自分にもアナログ的なデータはある。
山歩きに必要な体力は、実際に山を歩くことが一番手っ取り早い。
それが分かっているので、久しぶりの行動には不安がある。
ということで3月に3回、鳥川を訪れ、身体を慣らし、コースの下見をする。
でもって、その総仕上げとして今回の縦走を位置づけた。
推奨コースの「反」時計回りと逆なのは、5年前の自分と比較するためである。

ふだんの生活とは異なる、早起きと現地への移動は不安だが新鮮でよい。
他人様が行動する前の少しでも早い朝は、渋滞もなくてすがすがしい。
駐車場から歩き始めるとすぐに、この季節の変化の早さに驚く。
椿とハクモクレン、紫モクレン、桜が同時に咲いている。
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ゲートを通り、小安堂峠までは自然の山道で落ち着く。
尾根に乗ってすぐに見晴らし場があり、今日周回する里山が見渡せる。
ここを歩く人は誰もが撮る景色。
その中に、ピンクや白の鮮やかな模様が入っている。
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水晶山まではゆったりと長い道、との記憶は少し訂正、でもその通り。

5つのコブが並んだような山並みがこの水晶山周辺の特徴。
高野御前山、水晶山、三角点、コブ、中電鉄塔がその5つの山。
はたしてこの中で主峰といえばどこ?
標高なら高野、存在感なら水晶、展望なら中電、遠くから見ると・・・。
でも上り着いた山頂の印象や、展望からは水晶山が一番らしいのかな。
今日はかすんでいて、三河湾や手前の山並みがイマイチで残念。

コースが長いので、先を急ぐ。
急な下りと急な上りですぐに高野御前山へ。
山頂は狭くて、周囲も樹林に囲まれていて展望はまるでなし。
でも「天空の道」や「夢テラス」から見るとこの山が一番美しい。
別の日に夢テラスから高野御前山

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高野御前山からは自然林で明るい「大代さくら尾根」を下っていく。
ヤマザクラの季節には少しだけ早かったようで残念だが、先へ。

ふっこし峠からは緩やかな植林帯の道。
5年前にも、歩きやすいしそれなりに踏み跡もあったこのコース。
co450には「森ヶ嶺」の名前が与えられていた。
別の日に、西の夢テラスから見た森ケ嶺

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天空の道からは少しだけ脇に入るが、そこから少しだけ展望が開ける。
眼下に見えるのは額堂山で、山頂はボコボコボコでどこか?

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森ヶ嶺の山頂は静かな樹林の中にある。
東のはずれに存在感のある大きなブナ系の御神木がどーんと。
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この山も双耳峰のようで東に向かうと、マウント香蓮の表示がある。

ここから大鳥峠のある車道までのコース取りには感心する。
西尾根を下り、途中からうまく南に回り込み植林帯に入る。
そのまま下ると思わせて西に上がり、道路沿いの明るいところを通る。
「天空の道」と呼んで文句がない所以である。
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樹間の向こうに高野御前山、そして遠くに京ケ峯の山塊が見られるのである。

車道を横切り、額堂山へは少し道を新設している。
一気に上がっていくが標高差も少ないので息が上がる前に山頂へ。
残念ながら今も昔も展望のない、静かな山頂である。

南方面を見ると、樹木の上に、遠くの樹林が重なる。
額堂山にはピークがいくつもある。
それなりに下って高みにたどり着くと、少しだけ明るい場所だが、展望はない。
かつては南西に視界が開けたらしいが、砕石場へ転落危険防止で今は封鎖か。
愛知県の山の本には、かつてこの額堂山だけがこの地域から選出されていた。
今は、京ケ峰や観音山・西蔵とともに京ケ峯と音羽富士も入っている。

額堂山からは西尾根を下る。
このコースの交通の要所、地蔵峠に出てからは久田野峠を目指す。
左手の土手の向こうには視界が開けて、大きな砕石場がある。
明るいそちら側を早くのぞき込みたくなるが、何か所もあるので急がないこと。
転落の危険もあるので要注意。
ここから見る額堂山はフシギである。
裁断された山の側面があらわになり、目立つ部分がいくつかのピーク部分になる。
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久田野峠は新東名の工事で切り開かれた道にある。
ここから新古坂峠までの「巡礼の道」がここ数年で整備されたコース。
薄暗い植林帯で、下草や灌木も少ない。
目印になるものや遠目も効かない森の中に、よくもまあ上手に道を作ったこと。
三日月山が中心らしい。

感心するのは艶山から梅山へ向かうところ。
そこからどうして南西のco300を通って道路を横切らなかったのかが疑問点。
新古坂峠まで、大きく迂回していてもったいない感じ。
おそらくこれは誰もが考えるらしく、コースを外れ最短で横切る人もいるらしい。
今日の自分はといえば、急がば回れ、で淡々と下って迂回する。
この淀んだ気持ちのまま、再び下から上るうちにじわじわと疲れを感じることになる。
アホですね。
実際にコース中間点となる、音羽富士の上り下りは厄介なものだけど。

足を上げるのが辛くなってきたそこで、朝、水晶山で会った若者に会う。
お互いコースを一周している身として、再びあいさつをかわす。
彼は反時計回りで、あれから半周以上歩いてきて、しかも軽やか。
他人のことなのでどうでもいいのに、比べてみて、少しへこむ。
(冷静に、番号札の通過点数で比べればほぼ同じだった)
やっとの思いで、重い足を引きずりながら音羽富士の広い山頂へ。
左右の股関節の筋に痛みが出てきたのでストレッチでほぐす。
食料補給は水分を少しだけ。
最近、山歩き中はほとんど空腹になることはない(代謝が悪い)。

ここから長坂峠まで下り、沢山への急な上りは予想通り苦しいものになる。
途中、藪の中がざわざわして、少し離れた所の木から黒いものがどすんと落ちる。
まさか、ここで、アレがいることはない、でしょ。

沢山直下からの展望も、以前は京ケ峯が見えたのに今は音羽富士だけ。
ホド田山への上りもきつく感じる。
平和山も、今だからこそ大事にしないといけないのに軽くスルー。
昔山は近道というワープ道があり、その考え方にブツブツと喘ぐ。
いつも明るくて人気のある元気山はなんとか通り過ぎる。
動物山への上りも少し苦しい。
ここから豊山、ホタル山、古里山、笹百合山などピークが続く。
それなりにアップダウンがあるので軽やかではない。
鳥川山と自然山は尾根も少し広がり、自然林で明るい。
ここら辺はいい雰囲気なので気に入っている。

下って、七曲峠。
5年前は、自分の体調を考慮して、ここで下山した。
今日も似たようなもので悩むが、体調のテスト歩行なので続行する。
西への展望が開ける平成の大崩れから、山笑う景色。
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見晴らし場「とも子」からは、憎っくき音羽富士。
大きな山塊、どっしり山の主峰、京ヶ峯は静かな通り道。
変化に乏しい道で、疲れた足にはとてもやさしい。
愛宕山分岐を過ぎ、いよいよ最後の長い下り坂になる。
元気だと、ここは一気にだーっと走って下れるのに。
今日は、というか今の自分にはとても困った下りになった。
足や膝、関節も同じく、それらが不調の時は、下りが本当に応える。
何度も止まってはストレッチをしつつ、だましだましでようやく下りた。

この「鳥川の尾根周回路」は歩きやすくてとてもいいコースだと思う。
歩く距離や累積標高差もいろいろ選択の幅がある。
エスケイプルートもよく整ってきている。
何よりも、山に色どりがある以上に、ふもとの里が美しい。

 

 

 

 

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2021年12月 9日 (木)

山歩き:黄葉の日だまりハイクは西尾茶臼山

山歩き:黄葉の日だまりハイクは西尾茶臼山

木枯らしにふるえながらも場所を選べば日向ぼっこのできる山。
しかも紅葉にタカノツメの黄金ロード、空が青いなあ。
近場でお気楽散歩の山歩き、西茶の季節がキター!

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【山行日】2021年11月28日(日)、12月4日(土)    
【山 域】三河(西尾・幸田):西尾茶臼山
【天 候】晴れ
【形 態】周回 単族 軽装  
【コース】無の里(平原の滝北)駐車場 起点
P11:55--北東尾根--12:31山頂--12:53南茶臼--千両ロード--13:06西ノ沢乗越--
--13:08小茶テラス13:43--13:54深篠池P--スダジイ尾根--西一般道--14:30P

P11:57--滝上尾根--12:27山頂--車道--12:48やすらぎ峰13:30--13:46山頂--
--西一般道--14:10P
※山頂とは西尾茶臼山のこと、他の地名や道は通称または個人の勝手命名

家から近くて通い慣れている山といえば、猿投山と西尾茶臼山。
県外の山を解禁して1か月余り、鈴鹿ほか遠くの山は朝が早いし歩きがきつい。
そんなんでじんわりと疲れを覚えていたので、地元の里山に転進。
くつろげる場所に帰ってきた、という感じ。
歩く距離も高低差も気分次第で調節できるのがいい。

朝が早いと駐車場付近は大混雑らしいけど、そこはそれ。
狭い道の途中で駐停している車輛あり。
見ると、無人野菜売り場で一袋百円のみかんを購入されていた。

駐車場に着く頃には、帰っていく人が多くて、入れ替え興行。

たらっと準備して出発。
付近は路駐が多い、朝が早いと大変なんだ。
カラオケ屋も繁盛しているのかな。

北斜面の急な道を上っていくと逆光のお出迎え。

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人気の第2キャンプ場がなんと閉鎖されている。
でも次の週には修理工事は終わっていて、利用されていた。

一応、西尾の有名観光地、平原の滝。

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地元、西尾信用金庫の今年のカレンダーでは表紙を飾っていた。
全7枚の写真のうち、3枚がここと「いきものふれあいの里」なんだから。

再帰初日は北東尾根から上っていく。
樹間から振り返ると、203展望台がチラ見できた。

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尾根に上がり、周囲の様子を確かめながら進んでいく。
東茶臼と言われた地点にはなんと椅子が置かれていた。
ここからは北から東に、しっかり展望が開ける。

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岡崎平野、豊田の山のむこうに恵那山、背後に木曽山脈。

その日は山頂から南茶臼(西茶臼)へ行き、迂回する。
城跡から大平山方面へ下って、センリョウの群生する道で西ノ沢乗越へ。
センリョウ(千両)があまりに見事なので勝手に千両ロードと命名する。

そしてこの山で一番くつろげる(個人の感想)小茶臼テラスへ。

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長居したあと、帰りはいったん深篠池Pへ下る。
こちらの駐車場は馴染みの人の利用が多くて、付け入る隙は少ない。

天狗岩尾根と迷いつつ、スダジイ尾根を上がる。
尾根の中心にとても立派なスダジイがあるから勝手にそう言っている。
スダ絡みで→須田→あかり尾根としてもよかったけど、例の不祥事で中止。
ここの休憩場所にも椅子が設置されていた。
西茶から小茶臼の稜線のながめがよく、暖かい。(冒頭の写真)

次の週は12月に入り、少し肌寒かった。
平原の滝への道を上がっていく。
第2キャンプ場が再開され、すぐ上の第1キャンプ場へ来る。

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落葉がしっかりと積もる場所で、紅葉もなかなかのもの。

その日は山頂へ行き、電波塔の周囲を確認する。

春の山桜花見広場の様子や、満開の山茶花(サザンカ)を見る。

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満足して、電波塔巡視路こと車道を下っていく。
途中で左、やすらぎ尾根に入り、峰を目指す。
先客があったのでその先の展望台へ寄ったりする。
戻ってからは、少し石を動かして自分の場所をつくる。

それなりにいい場所工事ができた。

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帰り、やすらぎ尾根を山頂へ戻っていく途中にて。
これこそ、規模は小さいが黄金ロードでは。

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ああ、小確幸。

しばらくはこの地で過ごせるんだ。

帰路、「西尾いきものふれあいの里」へも寄る。
欲張りすぎ。

 

 

 

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